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漫画・アニメに出てくる自転車スポットで有名な峠&坂道15選

アニメ漫画で出てきた峠・坂道

アニメ漫画で出てきた峠・坂道

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こんにちは、ロードバイク初心者のキコです。1年間自転車でサイクリングに出かけていると、「あの場所は、この漫画にも出ていたんだ」なんてことが増えてきます。漫画やアニメの舞台となった場所に行くことを「聖地巡礼」と言いますが、中にはロードバイクで行けるメジャーなスポットもあります。

今回は作品ごとに、この1年間で行ったことのある峠や坂道を中心にまとめてみました。

はやめブラストギア

竹山祐右(著)
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デストライドという裏ロード界のレースに女子高生の円成寺はやめは巻き込まれるうちに、やがて父にまつわる秘密に迫っていく。作者の竹山祐右さんもロードバイク乗りで、愛車は主人公と同じ「BIANCHI SEMPRE PRO」。

奥多摩三頭橋:主人公登場シーン

(C)東京デスライド

1巻、主人公はやめの登場シーンは奥多摩湖南西側にかかる「三頭橋」。ストーリーの進行から考えると、はやめは自宅から奥多摩周遊道路を通ってきたのかもしれません。奥多摩駅からゆるい登りとトンネルが続き、車、オートバイの交通量も多いので、行く時は昼間でも尾灯をつけておくと安心です。

風張林道:死神王ブラックゼウス決闘場所

(C)東京デスライド

全長:4.2km、獲得標高:491m、平均斜度:11.7%の東京屈指の激坂。主人公はやめが、初めてのヒルクライム死闘を経験する場所です。漫画に出てくるようなマッドマックスな輩は現実には恐らく存在しませんが、熊が出ることがあります。

(C)東京デスライド

なお、林道専用道路のため、一般車両の進入は原則禁止。地図にもない場所ですが、一部ヒルクライマーには言わずもがなの有名な峠です。


冬は道が凍結し、落石、落車の危険も。奥多摩湖付近一帯は、万が一怪我をした場合、救急車の到着が2時間はかかる場所(という看板があります)、かつ最寄駅からも遠いので、登る場合は十分に注意を。

定峰峠:ウルフファング牙狼王決闘場所

(c)猫ちぐら

全長5km、獲得標高271m、平均斜度5.1%と、適度な距離にほどよい斜度で初心者に最適な秩父の峠。自動車漫画「頭文字D」でも出てくる、知名度の高いスポットです。

作中では「情熱のカルメン・スラロームダンシング」というスラローム走行(激坂を登るときに使う、蛇行して登るテクニック)でパフォーマンス的に勝負しますが、実際は緩い斜度なので現実に使う必要はないでしょう。

ゴール地点の峠の茶屋も登場する。(c)猫ちぐら

埼玉県秩父・飯能ヒルクライムエリアのお店:ターニップ(Turnip)

(c)東京デスライド
ターニップ

はやめが小沢峠の風村はやて決戦後に立ち寄るイタリアン。サイクルフレンドリーなお店で、サイクルラックもあり。メニューもボリューミーで飯能の山々を登った後にここの食事を楽しみにするヒルクライマーたちが週末たくさん集います。

名物の焼きカレー。(C)東京デスライド
鶏肉の香草焼き。(C)東京デスライド

はやめが食べたのは名物は焼きカレー。はやては鶏肉の香草焼き。こちらのメニューも実在します。デザートも充実しているので、秩父、飯能エリアのヒルクライムの後のお楽しみにぜひ。

ターニップ

作中に出てくる「双龍」も実在するお店です。

ヤビツ峠・裏ヤビツ峠:ナイトメア・ツヴァイ「仮面王」決戦場所

作中の季節は夏だが、道が凍結していなければ冬でも登れる

主人公はやめが父と幼い頃に登った、関東サイクリストおなじみの「ヤビツ峠」。距離は11.6km、獲得標高661m、平均斜度は5.7%。秦野側から登る表ヤビツは「登りタイムの2倍が富士ヒルクライムのタイムの目安」と言われており、トレーニングやタイムアタックのために登るサイクリストも多くいます。

ヤビツ峠山頂売店
宮ヶ瀬湖方面から登る裏ヤビツ峠

漫画のデストライドの舞台となるのは、宮ヶ瀬湖方面から登る裏ヤビツ峠。距離15km、獲得標高462m、平均斜度5.1%。ナイトメア・ツヴァイ「仮面王」がカップル狩りをして、敗者となった女性のサドルを奪う場所です。

距離は15kmほどで、後半に斜度があがる区間がありますが、表より距離が長い分斜度はゆるめ。安心して腰掛けながら登ってください。

百草園:FUJI乗りのおじいさんとのトレーニング場所

「京王百草園」に向かう激坂

東京都日野市にある庭園「京王百草園」に向かう、有名な激坂。距離400m、獲得標高33m、平均斜度は11%ですが、最大斜度25%以上の「壁」ともいえる激坂区間が出現します。

徒歩ですらズルズルと滑ってしまうほどで、脚力、バランス力、テクニック、経験、すべてが試されます。短い坂ですが「曲がった先も激坂」という構造に、初見だとまずはメンタルがやられてしまうでしょう。

作中のはやめも「どーんとこい!」と心構えをしていたにもかかわらず、激坂が見えた瞬間に驚きを隠せず、落車してしまいました。バランスを崩すと前輪が浮いてしまうので、まずはほどよい激坂(?)を練習をしてからの挑戦をおすすめします。

のりりん

鬼頭莫宏(著)
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秦野市が舞台(と言われている)の、日常的なロードバイクの楽しみを描いた漫画。初めてロードバイクを買う時のサイズの話や、ウェアや走行テクニックのことなど、初心者がつまづきがちな失敗や疑問、ロードバイクで走る感動がうまくストーリーにつまっています。
「30歳になったら自転車」という印象的なセリフやロードバイクの規格の歴史、珍しい自転車の話もあり、初心者だけでなく自転車熟練者も満足のいく内容です。

箱根湯本前:ポタリング場所

箱根湯本前

主人公が友人達と初めてのポタリングをするときのゴール付近場所。箱根ヒルクライムの本格的な登りに入る手前で、最寄駅の小田原から観光地の雰囲気を楽しみながら走れます。

作中ではヒロインのりんがゴールを行き過ぎてそのままヒルクライムに突入。追いかける主人公が初めてのヒルクライムとなり、ウェアを着込みすぎて暑くて困ったり、ハンガーノックになりかけたりと、初心者らしい思わぬトラブルに見舞われる印象的なシーンの起点となるスポットです。

箱根ツーリングのヒルクライムゴール地点。

初めてのヒルクライムでヘロヘロになりながらも、どこか楽しそうな主人公の様子は、ロードバイクやヒルクライムにハマる人の心理そのものです。6巻ラストは箱根の鳥居をバックに「登りなんかきらいだー」というセリフで締められていますが、もちろんこの後のエピソードでも登ります。

そのほかのエピソードで、ヤビツ峠など神奈川県秦野市近辺のスポットも登場。初めてヒルクライムをした主人公が「生物として何かが終わりそう」といった感じのセリフを言いますが、私はヒルクライムの度に毎回このセリフを口にします。

弱虫ペダル

渡辺航(著)
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普通のアニメ好きの高校生・小野田坂道が、ヒルクライマーとしての才能を開花していくロードレース漫画。作者:渡辺航先生は「ツール・ド・フランス」の解説にも出るほどの自転車好き。ロードバイクを知らなくてもめまぐるしく変わるレース展開や魅力的なキャラクターの言動を存分に楽しめますが、ロードバイクに乗れば乗るほど、読み返すたびに新たな発見があり何度読み返しても楽しめます。

小田原市民会館前交差点:小野田君インターハイ落車場所

小野田クランク

主人公小野田君が1年目のインターハイで集団落車に巻き込まれてしまう交差点、別名「小野田クランク」。「弱ペダ」ファンの聖地巡礼の人気スポットですが、街中にある普通の交差点。

国道1号線の小田原から芦ノ湖まで駆け上る箱根駅伝5区にもなるコースのスタート地点付近。箱根5区のルートデータだと、距離約20km、獲得標高約900m、平均斜度6.2%のヒルクライムコースになります。

歩道橋の階段により視界が悪く、高速巡航中のロードバイクでバランスを崩すと確かに落車しそうなポイントです。普通の状況だとハイスピードで通ることはないでしょうが、車通りが多いので落車には気をつけて。

落車した小野田君も見たであろう、小田原クランク付近から見上げた空。

国道1号最高地点:巻島VS東堂ヒルクライム決戦リザルト場所

国道1号線最高地点:巻島VS東堂ヒルクライム決戦リザルト場所

総北学園の巻島と箱根学園の東堂の、高校生活最後となるヒルクライム決戦・ゴールとなる地点。手間の小涌谷から斜度7%以上の坂が続き、箱根1号線のヒルクライムで一番きつく、まさにヒルクライマーの実力を試すのにふさわしい場所です。

ここを通り過ぎれば、美しい芦ノ湖までダウンヒルが楽しめます(一部登り返しあり)。

東堂仁八の実家「東堂庵」のモデルになった旅館

弱虫べダルの外伝「SPEAR BIKE」で登場する、箱根学園のヒルクライマー東堂の実家「東堂庵」のモデルとなったと噂されている旅館です。創業100年以上、大正時代の和室や露天風呂付きの部屋などあり、1度は泊まってみたい箱根旅館のひとつです。

国道1号線の小涌谷のきつい勾配の途中にあり、ちょうど苦しくなったあたりで「あ、東堂さんの実家だ!」と言えば足つきするきっかけを作れるので、坂が苦手な人もうれしいスポットです。

(訂正・追記)
あくまでファンの間による「噂」であり、実際のモデルは別の旅館の可能性が高い(原作者もコミックでそのように言及)とご指摘をいただき、本文を一部修正させていただきました。

弱虫ペダル:インターハイ1日目のヒルクライムコース(小田原~ゴール芦ノ湖まで)

箱根峠:小野田&田所ひめひめクライム場所

箱根の西側に位置するので、こんな美しい夕焼けも見られます!(C)松田然

主人公小野田君が、トラブルのあった先輩田所を引いて一気に駆け上るスポットです。「ラブ☆ヒメ」のオープニングを歌いながらチームの絆を深める、楽しくも感動的なシーンに胸を熱くしたファンも多いでしょう。峠で歌いながら登ってみると、小野田君のすごさが少しわかります(筆者は無理でした)。

(訂正・追記)
インハイ2日目、箱根町と静岡県の境にある箱根峠。登ったあとのダウンヒルは駿河湾の絶景が楽しめる。

ろんぐらいだぁす

三宅大志(著)
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普通の女子大生、倉田亜美が折りたたみ自転車購入をきっかけに、ロードバイクやサイクリングの楽しさに目覚めていくお話。自転車仲間とともに長距離自転車イベントのブルベやフレッシュを目指し、神奈川を中心に全国の有名な自転車スポットが登場します。可愛い絵柄ですが、メンテナンスやグッズ、ブルベなど自転車イベントの説明はかなり本格的。

三浦半島:亜美ちゃん坂

亜美ちゃん坂を登りきると広大な畑が。

主人公亜美ちゃんが、折りたたみ自転車での三浦半島ツーリングで登る、通称「亜美ちゃん坂」。三浦半島南東にある坂で、距離は500mと短め。「平坦基調だから」としか言われていなかったため、登り始めるとあまりのきつさに「こんなの聞いていない」と驚き叫ぶスポットです。一部斜度11%あるので、安価な折りたたみ自転車ではかなりつらいはずです。

登った先には広がる畑と海が一望できる三浦半島絶景ポイントのひとつ。さらにサイクルラック併設のデイリーヤマザキもあり、補給もかねて休憩をするサイクリストで賑わいます。店内ではタイヤチューブも販売も。

亜美ちゃん坂の先にはこんな坂も。見た目のインパクトは強いですが、亜美ちゃん坂の方がきつい。

渋峠:GWの自転車旅行先

絶景と名高い渋峠

ろんぐらいだぁす6巻の表紙で、「一度は行ってみたい絶景スポット」として有名な渋峠。主人公たちはGWに訪れ、長野原草津駅から登る距離30km、獲得標高1582m、平均斜度6.2%のルート(登りのみ)です。

日本国道最高地点

ここに登ってやることといえば、やはり日本国道最高地点で愛車との撮影です。主人公が「自転車を続けていて本当によかった」という印象的なシーンはここです。

雪の回廊

冬季は通行規制があり登れません。春~初夏くらいまでであれば、雪の回廊が残っています。天気によっては春でも頂上付近はマイナスになることも。下りの寒さ対策も十分にしておいたほうがよいでしょう。

群馬県と長野県の県境をまたぐ「渋峠ホテル」
「渋峠ホテル」では国道最高地点到達証明書が購入できる。
漫画にも登場する看板犬インディー君、マーカス君。

耳をすませば


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柊あおい原作、スタジオジブリ制作のアニメーション映画。本が好きな中学生、月島雫がヴァイオリン職人を目指す天沢聖司と出会い、小説の執筆に挑戦する。聖蹟桜ケ丘が舞台となる青春映画。

いろは坂

主人公の雫が図書館へのショートカットで使う坂。距離715m、獲得標高42m、平均斜度7%の短い坂。短いながらつづら折りもあり、初心者が峠での本格的なヒルクライムをする前の練習場所にちょうどよい坂です。多摩川サイクリングロードも近く、サイクリングついでに「耳をすませば」の聖地巡礼をしてみるのもおすすめ。

新世紀エヴァンゲリオン

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GAINAX原作・制作。箱根を拠点に構える第3新東京市を中心に、14歳の少年少女が乗る汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」と、「使徒」と呼ばれる敵との戦いを描く。

大湧谷

yura3x3x3さん(@yura3x3)がシェアした投稿

主人公・碇シンジが家出をしてたどり着く場所。噴煙地からは硫黄の湯気が立ち込めており、アニメのシーンそのままの雰囲気です。
仙石原から距離2km、獲得標高100m、平均斜度8.4%。通常はロープーウェイで登りますが、自転車でヒルクライムも可能。別名「地獄谷」とも呼ばれており、途中火山ガス警告の看板が出ているので、ガスの濃度によっては避けた方がよいかもしれません。

シンジが第3新東京市を眺めるスポット。

大湧谷に登るためには箱根の峠を越えなければならないので、総獲得標高は1000mを越えることになるはずです。仙石原はじめ箱根周辺一帯がエヴァンゲリオンの舞台なので、ファンであれば一度は訪れたいヒルクライムスポットです。

「屋島作戦」が行われた芦ノ湖。

みなさんの峠情報お待ちしております!

今回15しか紹介できなかった峠・坂道ですが、「あの漫画にも出ていたよ」「あそこが入っていないよ!」という方もいらっしゃるでしょう。私もまだまだ行ってみたいスポットはたくさんあります。

もし他にも漫画やアニメに出ていたおすすめの峠・坂道があれば、FRAMEのSNSにて追加で紹介しますので、@frame_bikeのアカウントまで峠の写真と漫画・アニメのシーンの情報を添えてご連絡くださいませ。

B!

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