cervélo(サーヴェロ)はカナダのメーカーであり、2017年ツールドフランスの第4ステージでリタイアしたマーク・カヴェンディッシュの所属するイギリスのチーム、ディメンションデータのオフィシャルバイクです。人気のある自転車漫画『弱虫ペダル』では、新開隼人&新開悠斗兄弟の愛車になっていて、スプリントでもヒルクライムでも活躍する様子が描かれています。
今回は独特のエアロ形状を持ち、サイクリストたちの憧れのバイクメーカーの一つでもあるサーヴェロ社の2018年モデルをご紹介します。



サーヴェロというメーカーって?


RCA 2018年モデル Photo by 東商会LIneup: cervélo

RCA 2018年モデル
Photo by 東商会LIneup: cervelo


サーヴェロ(Cervélo Cycles)は、1995年にカナダのトロントに誕生したロードバイク・トライアスロン用フレームメーカーです。創業者はフィル・ホワイト氏とジェラード・ヴルメン氏の二人で、現CEOであるフィル・ホワイト氏は元は航空宇宙エンジニアでプロダクトマネジメントを行っていました。

サーヴェロはイタリア語で頭脳を意味する「cervello」と、フランス語で自転車を意味する「vélo」を組み合わせて作った名称です。

最高のエアロダイナミクスと軽さ、強靭さを目指して開発されたバイクは、8年後の2003年にはグランツールに初登場し、2008年にはツール・ド・フランス、アイアンマンハワイ、オリンピックで優勝の実績を挙げています。

エアロダイナミクスに精通し、カーボンフレームの制作技術にも群を抜いた技術力をもつ同社は、技術開発を外注に頼らずに「プロジェクトカリフォルニア」をはじめとしたエンジニア集団を設立。フォーミュラーワンで使われる技術を導入し、どのメーカーよりも20%軽量なフレーム「RCA」を作り出しました。

サーヴェロのバイクは高い技術力を投入して開発されているため、初心者が気軽に手を出せる価格帯ではありませんが、エンドユーザーがプロと同じバイクに乗れるということが大きな魅力となっています。

サーヴェロのバイクには、その特徴によって以下のシリーズがラインナップされています。

  • Rシリーズ:軽量化を重視したシリーズ
  • Cシリーズ:長距離を速く走ることを目的としたグランフォンド用モデル
  • Sシリーズ:空力性能重視のエアロロードバイク
  • Pシリーズ:エアロダイナミクスを追求したトライアスロン&タイムトライアルバイク
  • Tシリーズ:トラック競技用

次章では、各シリーズの2018年モデルをご紹介していきます。

レースからロングライドまでこなす超軽量フレーム―Rシリーズ


R5 / R5 Disc


前年モデルからフレーム形状や細部が変わり、エアロロードのSシリーズのようにダウンチューブが太く変わっています。チューブ形状は「スクオーバル3(TM)」を採用し、エアロダイナミクスと究極の軽さを両立させています。

またジオメトリーの変更やリムブレーキ/ディスクブレーキに合わせた剛性のアップ・最適化がされており、R5はBB周り13%、ヘッド周り21%の剛性がアップされています。(R5 DiscはBB周り26%、ヘッド周り18%)

R5完成車に採用される新しいカーボンハンドルは従来のエアロカーボンハンドルを更に握りやすく改良されており、カーボンステムは最新のDi2との組み合わせで、より統合されたセットアップが可能になりました。

R5



R5フレームセット:¥580,000(税別)
Dura-Ace R9100 完成車:¥1,000,000(税別)
Ultegra R8000 完成車:¥770,000(税別)

R5 Disc



R5 Discフレームセット:¥580,000(税別)
Disc Dura-Ace Di2 R9170 完成車:¥1,400,000(税別)
Disc SRAM RED eTap:¥1,370,000(税別)

R3 / R3 Disc


フラッグシップモデルのRCAの開発エンジニアリングを活用しながら、R3はリーズナブルな価格ながらもプロツアーレベルの高いパフォーマンスを実現しています。今回リニューアルしたR3は、塗装や小物パーツを含めた状態で980g(サイズ51、実測値)を実現しています。

R3



R3フレームセット:¥370,000(税別)
Dura-Ace R9100 完成車:¥790,000(税別)
Ultegra R8000 完成車:¥550,000(税別)

R3 Disc



R3 Discフレームセット:¥370,000(税別)
Ultegra Di2 R8070 完成車:¥790,000(税別)

R2


R5、R3の技術をより多くのライダーへ提供するために開発されたR2。
コストを抑えながらもR3と同様のフレームを使用していることで、他メーカーの競合モデルよりも軽量で、エアロダイナミクス効果に優れています。コンポーネントはシマノ105を用い、ケーブル内臓機構のフューチャー・プルーフ・ケーブル・マネージメントを採用することで将来的に電動コンポーネントや、油圧式システムへのアップグレードも可能にしています。


R2 105 5800完成車:¥370,000(税別)

RCA


超軽量のRCAは、プロジェクト・カリフォルニアの生産施設で、高度に熟練したエンジニアの手によって製造されるスペシャルモデル。徹底した重量管理で、塗装後のフレーム・フォークともに15g以上のバラつきがある物は破棄されてしまいます。
F1エンジニアリング設計ツール(CAD、FEA、CFD)と自転車業界ではこれまで使用されたことのない新たな素材をもって、RCAは剛性、重量、エアロダイナミクス等の基準を再定義して開発されたバイクです。


フレームセットのみの受注発注モデル:¥1,500,000(税別)

長距離を速く走る、グランフォンド向けモデル―Cシリーズ


C5


2017年から発表されたサーヴェロのグランフォンド向けシリーズ。
従来のRシリーズやSシリーズよりもヘッドチューブ長を長く設計し、大きく湾曲したシートステーやボトムブラケット位置を下げることにより、アップライトな姿勢をとれるようにしているため、路面状態が悪いコースにも快適に対応できるように設計されています。
ペイントとディレイラーハンガー、各ボルトを含めたフレーム単体重量が約850gという軽さを実現し、C5のオールカーボンフォークは、スペシャルモデルRCAと同じアメリカ・カリフォルニアのラボで生産されています。ディスクブレーキ専用設計。


フレームセットのみ:¥680,000(税別)、画像は9070デュラエースDi2完成車

C3


グランフォンド向けに発売されたCシリーズの特徴をそのままに、よりお求めやすくしたセカンドモデル。上記の105完成車の他にも、Ultegra Di2 6870完成車(¥850,000)、C3 Ultegra 6800 完成車(¥650,000)、C3 SRAM FORCE X1完成車(¥700,000)などがあります。


C3 105完成車:¥440,000(税別)
フレームセット:¥360,000(税別)

空力重視、高速で勝負するエアロロードバイク―Sシリーズ


S5


高速域でも空気抵抗を抑えて、速く走れるよう剛性を高めたレーシングマシン。
左右非対称形状により、BB/チェーンステー部分の剛性を高めかつ重量を軽減するプレスフィットシステムの「BBライト」、ボトルをチューブの背面に収納する「シェイプド・フォー・ボトルズ」、ダウンチューブをフロントホイールに近づけてエアロダイナミクス効果を高める「ドロップド・ダウンチューブ」、シートチューブの背面をリアホイールに近く沿わせてエアロダイナミクス効果を改善した「シートチューブカットアウト」やエアロ・ケーブル・マネジメント、シールディング・シートステーなど、剛性とエアロダイナミクス効果を高めるための数々の技術が採用されています。
チームディメンションデータのマーク・カベンディッシュやマーク・レンショーが乗ったバイクが、この「S5」です。


S5フレームセット:¥650,000(税別)
Dura-Ace 9100 完成車:¥1,200,000(税別)
Ultegra R8000 完成車:¥770,000(税別)

S3 / S3 Disc


エアロロードバイクの先駆者とすべく技術の粋を集めて開発されたS3。業界でも抜群のエアロダイナミクスを誇るバイクはプロライダーがワールドツアーで使用するほどです。ディスクブレーキモデルもラインナップに加えられています。

S3



S3フレームセット:¥380,000(税別)
Ultegra Di2 R8050 完成車:¥700,000(税別)
Ultegra R8000 完成車:¥570,000(税別)

S3 Disc



S3 Discフレームセット:¥380,000(税別)
Disc SRAM RED eTAP 完成車:¥1,350,000(税別)
Ultegra Di2 R8070 完成車:¥1,140,000(税別)

S2


S3と全く同じフレームを採用しながら、コンポーネントにShimano 105を採用することにより手の届きやすい価格で提供できるようにしたモデル。
フューチャープルーフケーブルマネジメントを装備しているため、将来的にコンポーネントをアップグレードする際にも対応できるよう設計されています。


S2 105 5800 完成車:¥390,000(税別)

サーヴェロの技術が反映されたトライアスロンモデル―Pシリーズ


P5X


エンジニアたちがトライアスロンのみに集中し、最先端の技術を駆使したロングディスタンスをターゲットにしたトライアスロンバイク。
シートチューブの無い独特の外観に、ディスクブレーキの採用、フレームと一体化したストレージボックスや、持ち運びのストレスを大幅に減らせる専用バイクケースなど、トライアスリートのニーズに応えた1台になっています。


P5X Dura-Ace Di2 R9180 完成車:¥2,100,000(税別)
P5X Sram eTAP 完成車:¥2,100,000(税別)
P5X Ultegra Di2 R8060 完成車:¥1,500,000(税別)

P5-SIX


P5はフォーミュラ1レベルのCFDソフトウエアを用いて設計を行っていて、そのエアロダイナミクス効果は風洞実験で証明されています。BBライトやドロップド・ダウンチューブ、シートチューブカットアウトやエアロ・ケーブル・マネジメント等のエアロダイナミクスと剛性・軽量化を高めるための技術が搭載されています。P5-Sixはトライアスロン専用モデル。


P5 Sixフレームセット:¥800,000(税別)
P5 Six SRAM RED eTAP 完成車:¥1,350,000(税別)
P5 Six Ultegra Di2 R8060 完成車:¥1,100,000(税別)

P3


P5のエアロゾーンから重要な形状設計を継承し、優れた空力特性を提供した汎用性の高いトライアスロン/タイムトライアルバイク。ミドルグレードながら、サーヴェロの誇る広範囲なフィット・オプションや、レース遠征時においての容易なパッキング、使いやすい携行品収納用ストレージが搭載されています。


P3 フレームセット:¥380,000(税別)
P3 Ultegra Di2 R8060 完成車:¥790,000(税別)
P3 Ultegra R8000 完成車:¥630,000(税別)

P2


P3のフレーム形状を踏襲したShimano 105完成車。
ハイドレーションシステムと補給食のストレージオプションは直感的にアクセスできるため、走行中の補給が容易になり、タイムロスを最小限に留めるように考えられています。将来的に機材のアップグレードも幅広く対応できるよう、機械/電動式コンポーネントと完全な互換性をもっています。


P2 105 5800 完成車:¥400,000(税別)

トラック競技用モデル―Tシリーズ


T4


ヴェロドロームで必要な剛性とパワーを実現するため、P4のエアロテクノロジーを採用したトラック競技専用モデルです。
Pシリーズに導入しているサーヴェロ独自の技術をトラック競技専用に再設計しています。P4に基づくT4のジオメトリーは、ハンドルバー&ステムの簡単な交換でパシュート競技などにも使用できるよう考えられています。


T4 フレームセット:¥600,000(税別)

おわりに


サーヴェロ社の2018年モデルをご紹介しました。独特の形状でエアロダイナミクスと軽量性に優れたサーヴェロのバイクは、剛性が高い&速いというイメージがあり、レースでもよく見かけるブランドです。近年はグランフォンド向けにディスクブレーキに対応したCシリーズが新たなラインナップとして加わりました。気になった方はぜひ取扱店や試乗会に足を運んでみてはいかがでしょうか?

トップ画像出典:東商会

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