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自転車旅に最適なトラブル知らずのタイヤとは?~2泊3日「バイク&キャンプ」のレシピ#07

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自転車旅が大好きなモデル兼トラベルライターの山下晃和(やましたあきかず)さんが、キャンプをしながらの自転車旅(バイク&キャンプといいます)の楽しみ方を伝える連載企画です。

ポイントは2泊3日。

この泊数を無理なく旅することができるようになれば、国内でも海外でも、長期間の旅でも問題なく楽しめるようになるという。とはいうものの、「どんな自転車が必要?」「必要なギアは?」「外で寝るの怖い(笑)」などなど、越えなきゃいけないハードルはいくつかあります。それらを初心者でもひとつずつクリアしていけるように、山下さんにはその旅のレシピを教えてもらう予定です。それではよろしくお願いします!

キャンプ旅に最適なタイヤは・・・

ロードバイクは700cというホイールに23c、25c、28cといった細いタイヤが装着されていると思いますが、これには意味があります。

まずは、タイヤ自体を軽くできるというメリット。タイヤはゴムのため、それなりに重量がありますし、ペダルの動力を伝えるため、ひと踏みで回転させるのには、一番身体の外側にある輪っかが軽いほうが早くトップスピードに到達するからです。細いタイヤは空気圧を高くする必要があるので、パンパンのガチガチになりますが、ペダルのパワーをダイレクトに伝えるのにはそのほうが効率が良いからです。

ガムウォール? オープンサイド?

JACC(日本アドベンチャーサイクリングクラブ)の評議員の鈴木邦友氏からタイヤについてくわしく聞いたところによると・・・

太いタイヤと細いタイヤの基本的な構造の違いがあります。細いタイヤは基本的にスポーツ走行をするためのタイヤですので、軽量につくられています。各部が薄く作られています。逆に太いタイヤはどんな道でも走れるように強度重視の設計です。

タイヤ自体の厚みが異なります。特にタイヤ側面は、太いタイヤの場合そのほとんどはガムウォールですが、細いタイヤはオープンサイドです。チューブ自体も細いタイヤには薄いチューブが使われています。風船とバスケットボールの違いのようなものです。中に水を入れ同じ圧力と重量にし、同じ高さから落としてみたり、突起物でつついてみたりするとどうなるか。その答えは簡単に想像できるでしょう。

タイヤが細いと身体への負担が大きい

また、細いタイヤは比較的疲れやすいというデメリットもあります。空気圧が高くて硬いタイヤの場合は、身体に負担をかけることにもなります。さらにタイヤが細くなると、地面からリムまでの高さも低くなります。となると、凸凹が多いところではパンクしやすくなりますし、荷物を積んでいる状態ですと、さらにパンクのリスクが高まります。

▲こちらはご夫婦で南北アメリカ大陸を自転車で旅していた奥様のほうのSURLYのロングホールトラッカー。前後にキャリアを装着していて、ボトルケージは三つ。一番下のアンダーチューブに付いているオレンジ色の缶はガス缶です。おそらくキャンプするときにシングルバーナー(調理器具)を使うための燃料です。

キャンプライドに最適なタイヤサイズは?

では、タイヤのサイズはどのくらいが良いのでしょうか?
日本、ヨーロッパ、アメリカなどの先進国であれば、舗装路率が高いので1.5インチ、もしくは38cが良いと思います。どちらも38cm幅くらいです。ホイールは29インチ、700cが良いでしょう。

中南米であれば700cか26インチ、アジアであれば26インチがオススメです。タイヤの流通の関係と、未舗装路が多いからです。日本国内であれば、38cmを基準にすると良いでしょう。旅の行き先、キャンプ場の状況(途中にダートがあるのか等)、距離、輪行をするか否かによって、これより細めにするか太めにするかは旅をしていくうちに見つかると思います。
また体重が重い人も太いタイヤのほうが安心です。軽い人に比べて、段差でタイヤがホイールまで潰れると「リム打ち」というパンクがしやすくなってしまうので。

▲タイのアユタヤで休憩中。このときは予備チューブだけでなく、予備タイヤも積んで走っていました。積載技術もまだレベルが低かったので、やや雑です。

キャンプツーリングに最適なタイヤブランドは、シュワルベのマラソンというモデルです。耐パンク性能も高く、舗装路、未舗装路ともにグリップし、モチも良く、価格もそれほど高くありません。世界一周するような超長距離ツーリングをする人のほとんどがこれを選びます。僕も東南アジア9ヶ国を駆け抜けたときは、このタイヤでした。他のタイヤもたくさん試してきましたが、これに勝るものは今のところありません。
途中のラオスで出会ったドイツ人サイクリストはこのマラソンの1.75インチのものを履かせていました。世界一周の最中だったそうです。


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空気圧のチェックも超重要!

また、タイヤの空気圧も調整が必要です。フロントタイヤとリアタイヤの空気圧を同じにしないことがポイントです。自転車は体重や荷物の荷重のほとんどがリアタイヤにきます。これはサドルの位置から真下に体重が乗るからです。

さらに後方にキャリアの重さ、それに付属させるパニアバッグやキャンプ道具の重さが加わるとそれだけでタイヤが潰れます。
しかし、フロントタイヤにはその体重がかからず、フロントキャリア、フロントバッグ、パニアやサイドバッグを付けたとしてもリアの重さ(人間の体重が無いので)までにはなりません。まして、道具が少なくて、フロントに何も積載していない状態ならば、リアにすべてがかかります。
よってフロントタイヤの空気圧は、リアタイヤの空気圧より少なくすることで前後のバランスが保てるのです。

現在の僕のツーリング自転車のタイヤは、ケンダのクロスカントリー用タイヤを履いていますが、フロントは40psi、リアは50psiにしています。こうすることによって、フロントのサスペンション効果にもなります。前が柔らかいと手に受けるダメージが少なくなるのです。

▲ネパールのジョムソン街道というほぼ未舗装路のダートを駆け下ることができました。パンクはしたものの、身体の不調はなく、元気だったのはこの技を身につけていたからです。

●バックナンバー「バイク&キャンプのレシピ」
第1回 まずは旅に出てみよう!
第2回 テント、寝袋、マット。まずは三種の寝具をそろえるべし!
第3回 自転車旅に最適なテントとは?
第4回 ちゃんと眠れる自転車旅向けの寝袋とは?
第5回 キャンプツーリングに向いている自転車は?
第6回 ロードバイクでキャンプは難しい?

B!

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