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ロードバイク初心者が片道50km&ソロキャンプに挑戦!子育てママへ年に数回の贅沢を~後編~

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ロードバイク始めて数か月のド初心者がソロキャンプに。片道50kmというコース設定は果たして大丈夫だったのか……!?
ウェア問題に始まり、準備編ときて、前回ようやく実践の前段階まで進みました!たくさんのハードルを越えて、いざ出発です。後編では、当日のライド&キャンプのようすをお届けします。

【実録】最高の2日間が過ごせる自転車ソロキャン

ウェアや装備が整った、子どもや家族のアレンジも済んだし、キャンプ場も予約バッチリ!天気が味方してくれたら、いざ出発!!

前編はこちらから

ロードバイク始めて数か月のド初心者がソロキャンプに。ウェア問題に始まり、アイテム編ときて、いよいよ実行に移します。わたしは4歳...
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とにかく最高だった2日間。初めてのロングライド、ソロキャンプ、すべてが新鮮で贅沢でした。

【前日】荷物チェック

自転車への積み込みは前日には済ませておきましょう!こういうのはリスト化して残しておくのがイチバン。足りなかったもの、忘れたものを追加していって、経験を積むごとに完璧なリストが作り上げられていきます。

メインのパニアバッグにはこれだけ入れてなお余裕あり。写真に入れ忘れましたが、枕と携帯バックパックも入れました

今回の痛恨の忘れ物、それは米。はんごう持参だったので、どうしても美味しい白ご飯を炊きたくて、道中で1kgの米を買いました…。軽さが命の自転車旅で、しかもライド後半でプラス1kg……。

まぁこういうのが経験値になるということです。

【1日目】出発!すぐ着いた25km地点。

春先のサイクリングロード、気持ちよく出発!(写真はイメージ)

最初は爽快に走り抜けたかったこともあり、コース前半はサイクリングロードを長めにとりました。

ちょうど季節は春先、サイクリングロードを走るローディーの多いこと!普段は街中ばかり走っていたのでちょっと驚きました。
もちろんガンガン抜かれます(笑)そして信じられないスピードで姿が見えなくなっていく……。
でもわたしはこの初心者丸出しの格好とキャンプ装備。いくら抜かれたっていいんです。いいんです。

むしろ皆さんの邪魔にならないように走るのに気を遣いましたね。

これが…!自転車乗りのコミュニケーション……!!

やっぱりおじさまローディーがダントツに多いと感じましたが、みなさんカッコいいんですよね、紳士。抜き去るときの華麗なハンドサインと軽い会釈、「すごい荷物だね~!」「どこまで行くの、頑張ってね」という声がけ……

たぶん普段の1.5増しでさわやかに見える(写真はイメージ)

「おお…!これが自転車乗りの会話…!」とちょっと感動しちゃいました。自転車に乗ってなければ(+こんな仰々しい装備でもなけりゃ)、道行くおじさまと気軽に話すことなんてありませんからね。

初ロングライド、ビビりすぎて時間配分を間違える

最初のコンビニ休憩。荷物、特にキャリアにくくりつけたアイテムたちが崩れていないかをチェック

ルートラボでコースを引いてみても、Googleで調べても、自宅から目的地まで2時間強で行けるとのこと。でもはじめてのロングライド、ビビりなわたしはとても信じられず、5時間を見積もります(アホ)。

長めのサイクリングロードを抜けると、休憩ポイントとしておいた3分の2地点=埼玉の川越にあっさりと到着。川越で早めのランチをとる予定が、いや時間9:30!!!
あさ!!!!!!!

当然お腹がすくはずもなく、とりあえず川越観光に切り替えです。中継地点に川越を選んでおいて正解でした。
おも~い自転車を押しながらでも、ノロノロ走行でも、ゆったり街を流しながら楽しめました。

写真は4月末の撮影。この季節、川越浪漫通りでは毎年たくさんの鯉のぼりが空を泳ぐ。あ、いいな!と思ったときにすぐ写真に収められるのも自転車だからこそ

ちょっとひと息つこうかなとカフェを探していると、サイクルラックを発見。

サイクルラックのあるエスプレッソ専門店「HILL PINE’S ESPRESSO」。元メッセンジャーでもあるイケメン店主がこだわりの一杯をふるまってくれます
店内からはサイクルラックがしっかり目に入ります。安心してゆっくりコーヒーをいただけます。ちなみに左端のCOPPIは店主の愛車
このエスプレッソがまた極上!!!普段ドリップコーヒーしか飲まず、エスプレッソ=苦いだけのものという認識がぶっ飛びました。香ばしさと深いコクのある味わいは今も忘れられない……
それもそのはず、何も知らずに頼んだこのコーヒーは、お湯にエスプレッソを浮かべて作られた1杯。初めて飲みましたが、主にオーストラリアでよく飲まれる「ロングブラック」と同じスタイルだそう
Photo:HILL PINE’S ESPRESSO

これぞソロライドの醍醐味、気ままな予定変更

そうこうしてるうちにお昼前になりましたが、意外とお腹がすかない。
それならばと、遅めのランチ@キャンプ場ということにして再スタート。日が出ているうちに到着できれば良いので、行程のアレンジは気分次第です。
この自由な時間の采配が、実は今回の旅で一番贅沢だと感じました。普段は子どもの都合、家族みんなのタイミングで動いてますからね。これぞ、子育て中だからこそ実感するひとりの醍醐味です。

買い出しのタイミングは意外と重要

買い出しってちょっと気持ちがそれるんですよね。締まった気持ちがほぐれるというか、勢いがなくなるというか。そんな状態でスーパーから20kmほど残っていましたから、最後の10kmが長い!!
追い打ちのように訪れる坂。なるべく平坦メインで行けるようなコース設定にしたものの、キャンプ場が山中である以上、最後に少なからず坂が出てきます。
これが疲れた体と折れた心にはキツイ……さらに買い出しで荷物も増えている…
(新たに簡易バックパックを背負っていました。もちろん米1kgも。)

迷うことなくすぐに足つき、ヒイコラ言いながら押して登ります。

よく覚えている坂。長かったので出来るだけ乗ったまま登ったものの、この地点から押しました。「ゼハーッ、ゼハーッ、まだ…のぼる……いつまで…ゼハーッ……」

なんならバイク自体は買い出しで多少重くなろうが体感にはほとんど影響しないので、パニアに買い出し分の余分スペースを準備しておいて、中間休憩の25km地点で買い出ししてしまえばよかったのではと思います。そのまま一気に後半走り切ったほうが、気持ちも途切れなかったかも。

到着!そして訪れる無限な自由時間

到着……!とにかく無事に着いてよかった

到着したのが13:30ごろ。達成感というよりは、漠然と抱えていた不安が半分なくなりホッとしたという感じ。

さて、ここからの過ごし方は人それぞれですね。サイト設営もそこそこに、まずはビール!(でもこれやっちゃったら、そのあと自転車は乗れないので注意。飲酒運転、ダメ絶対。)

自由の象徴、酒

到着後も自転車で散策したいなら、このタイミングでコーヒー淹れてもいいですよね。

→「自転車との相性はバツグン! ライド×自家焙煎でコーヒーを淹れる その1
→「大型サドルバッグ「アピデュラ」で2.5kg分の珈琲グッズをパッキングしてみた

何はともあれテント設営、サイトつくり

何はともあれテント設営、サイトつくり

テントはって、こまごましたテーブルまわりをセッティングしたら水をくんできましょう。
あとはほぼイスに座って作業できます。

自転車も重~い荷物から解き放たれてスッキリ

ちなみに、今回選んだテントはMSRのHubba™ Tour。
準備編でも触れましたが、多少偏屈なこだわりで自転車をテントに入れたかったので、その点では最高のアイテムです。

テントの前室に自転車まるごと入っちゃう!前室の半分はシートが広がる仕様なので、ヘルメットやシューズなど、雨に濡らしたくないものもバッチリ保管

吊り下げ式のインナーテントにはコットをイン。(このコットの組み上げが大変に固く、多分この日一番汗をかきましたね)


MSR ハバツアー1(Amazon)

Moon Lence キャンプコット(Amazon)

遅めのランチ、高菜が神

設営が完成したら、ランチです。キャンプ飯、こだわりだしたら色々と出来るのですが、個人的には簡単ごはんがイチバン。
ということでお昼はカップラーメン。とんこつに高菜を入れるのが好きなので買っておきましたが、この高菜がお酒のつまみにも、翌朝のごはんのおともにもピッタリで大変に良いチョイスとなりました。

シンデレラフィットのメスティン(レギュラー)とSOTOのGストーブ。お湯を沸かします
外で食べるとなぜか美味しいカップラーメン

ひとり時間の過ごし方としては、読書、スケッチ、とにかく趣味をとことんやってやるイメージです。それこそサイクリングだっていい。
ママさんたち、普段時間が足りなくて諦めてること、あるでしょ。今は本をデータ化できる時代ですから、気になる漫画の全巻読破なんかもいいですよね。
キャンプなんだから自然を楽しめ、自然と戯れよという観点もありますが、青空の下でとことんインドア趣味を楽しむのがいいんです、と個人的に思っています。

今回のキャンプ場はお風呂も岩盤浴もマッサージも併設してあったので、もはやリラックスするのに忙しいくらいでした。

キャンプの醍醐味、夕暮れ~ナイトタイム

うっすらと暗くなってきたらサクッと夕飯を食べます。
メスティンでごはんを炊きますが、結構時間がかかるので最初に着手。と、その前にコーン缶にバターを入れて温めるだけの簡単おつまみを作っておきます。これと高菜でご飯の炊きあがりを待つというシステム。

キャンプの醍醐味、夕暮れ~ナイトタイム

横で焚き火を楽しんでもいいですね。今回は積載量から断念しましたが、ソロ用の焚き火台もあるので持っていってもいいかも。


笑’s コンパクト焚き火グリルB-6君(Amazon)

コーンを火からおろしたら、ご飯を炊きます。
浸水、炊き、むらしと、ざっくり1時間はかかるので気長に待ちます。

炊きあがり、待ちきれずに一口食べました。少し固めな仕上がりですが、美味しく頂けましたよ

レギュラーサイズのメスティンで、夜と翌朝のごはんがまかなえました。(翌朝のごはんは冷たいですけど)

次はおかず。メスティンのふたでお肉を焼きます。
焼き上がりをご飯にのせたら完成。シェラカップにお湯をわかして、固形タイプの味噌汁をインすれば、立派な焼肉丼定食ですよ。

部活男子のようなメシ……およそ30代女性のチョイスとは思えませんね!でもこれが美味しいんだまた

おなかがいっぱいになったら、シェラカップをかるくすすぎ、お湯をわかします。
食後のコーヒーを頂いて今日はおしまい。

コーヒーで最高の1日を締めくくる。明日の帰路への不安がよぎりつつも、考えないようにして早々にテントに入ります

【2日目】寒さで目が覚めた早朝

寝袋は良いものを選べと言いますが、予算を割けず格安のものを購入しました。


寝袋 封筒型(Amazon)
季節は春先、4月の終わりです。夜、外にいると肌寒かったのですが、寝袋を膝にかけると暖かく過ごすことができました。そのまま就寝もいけるかと思いきや、明朝、寒さで目が覚めます。

実は気温を甘く見ていまして、最終チェックを怠ったんです。数日前の天気予報でなんとなくいけそうだなと思い、そのまま防寒具を入れずに出発。
実際の温度はさらに下がり、寒さで目が覚める結果に。ここにユニクロのウルトラライトダウンや、フリースのブランケットがあればきっと違ったはずです。
コットは地面から離れているとはいえ、やはり冷気は下からガンガン感じましたね。

今度はまぶしくて寝られない

はじめてのソロ用テント、天井が低いからか光の取り込み量がすさまじい!(写真はイメージ)

外気が暖かくなってきたころ、再び眠気が訪れたのでこれ幸いと寝ようとしましたが、今度は朝日がまぶしい!!!
寝袋に頭をいれてなんとか少しだけ寝ましたが、まぶしくて寝られないのは初体験でした。

ただ防寒さえしっかりしていれば、逆に日の光で目が覚めるという最高の寝起きになった気もします。
春先や秋という季節の変わり目、気温の変化が1日単位で違いますから油断大敵です。

コーヒー&朝ご飯&撤収

時刻7:30。朝のコーヒーを飲んだら、早々に撤収開始。合間で昨夜の白ごはんの残りを高菜でいただき、朝ごはんは終了です。
キャンプの朝は撤収作業をずっとゆるくしている感じですよね。

最後の贅沢タイム・ひとりランチ

あとは帰るだけ!最後の贅沢タイムとしてランチが残されています。
前日は脂っこいものばかり食べていたので、野菜やパスタがいいな、とお店を探します。
同じく中継地点の川越でお店を探したいところですが、まぁ自転車がネックですね。

そんなときはテラス席があるお店を探してみてください。

店内を通り抜けて庭に出るタイプだと難しいですが、路上に面していて、そのまま自転車持ち込めそうなら聞いてみる価値ありです。

ただし事前にお店への確認は絶対必要です。
グループライドで何台も、というのはさすがに迷惑だと思いますが、2名程度なら応じてくれるお店もあると思います。

おわりに

初めてのロングライド、ソロキャンプ。片道50kmは、わたしには少しオーバーながらも適度な距離だと気付きました。
今回の旅をベースに、次のソロキャンをひそかに計画中。といっても、次回は秋ですが。

季節も変わるし、同じ旅程でもいいかもしれない。全く知らないキャンプ場を探してみてもいいし、はたまたサイクルトレインという手もある。
しばらくはこのチャレンジレベルで楽しめそうです。

B!

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