こんにちは、ブログ「つむりの悠々自適ライフ」を書いている神楽坂つむりです。
先日、シマノバイカーズフェスティバルで最新のシマノ製品をじっくりと体験してきました。
多くの新作発表がありましたが、その中でも特に気になったものはこの3つ!
- シマノ初のグラベル用コンポーネンツ「SHIMANO GRX」
- 新たに追加されたシマノのE-BIKE用コンポーネンツSHIMANO STEPS「E6180」「E5080」シリーズ
- フルモデルチェンジを遂げた12速対応MTB用コンポーネンツ「DEORE XT」「SLX」
実際に製品にも触れてきましたので詳細なレポートをお送りします。
後半では大盛況だったシマノバイカーズフェスティバルの様子もお伝えします。
目次
ついに登場!グラベル用コンポーネンツ「SHIMANO GRX」
SHIMANOのグラベルライド用に新しく開発されたコンポーネンツ「SHIMANO GRX」
ロードバイク用のコンポーネンツをそのまま流用するのではなく、グラベルライド専用に開発されたというのが大きなポイントです。
その特徴を挙げると以下の三点
- 荒れた路面、過酷な環境でもライドに集中できる操作性
- 様々な路面状況に対応するギア構成
- 堅牢(けんろう)な構造
グラベル用にフィーチャーする理由
今やロードバイク用のコンポーネンツは成熟期に向かいつつあると感じます。
度重なるモデルチェンジ、その都度加えられる新しいテクノロジー。一昔前の最上級コンポーネンツと同じような性能が今のミドルグレードのコンポーネンツにも与えられ、より多くの人がそのメリットを享受できるようになりました。
舗装路を快適にストレスなく走りきることができる安心感、信頼性がSHIMANO製コンポーネンツにはあると感じます。
しかしだからと言ってそのコンポーネンツをそのままグラベルに使えるかというと・・・
正直な話使えるのは使えます。
現に私が所有しているグラベルロードバイク(GT GRADE)もシマノの油圧ロードディスク用コンポーネンツ「SHIMANO 105」を採用しています。
ですがその理由は「それしかなかったから」です。
あまり声を大にしては言わなかったですが、「使えるけれどベストではない」と常々感じてはいました。
具体的にはブラケットの形状やブレーキレバーのサイズ、クランクセットやリアディレイラーが「ちょっと違うんだよなあ〜〜〜」と。
グラベルライドは前提条件として走るフィールドが舗装路に比べて過酷です。
グラベルが「砂利道、ダート」を意味するのですから当然と言えば当然ですが、フィールドは主に未舗装路や凸凹道です。だからこそ楽しいのです。
いつものコースから少し脇に逸れて林道や河川敷、山奥や秘境地を目指して突き進むワクワク感は唯一無二だと感じます。
2泊3日で徳島県の山奥を走った時には、走る道の9割が砂利道、ガレ場、未舗装路といった状況でそれに加えてアップダウンが激しかったため、たった80km走るだけなのに10時間かかりました。ちなみに獲得標高は4,000m弱でした。
そんなフィールドをより安全に楽しく快適に走るために開発されたのがSHIMANO GRX。
これは期待しないわけにはいきません。
「SHIMANO GRX」詳細紹介
SHIMANO GRXは完全新作のコンポーネンツと言うことで、とにかく完成度が高い!
グラベルロードバイクを組むのであれば、これより他に選択肢はないと言っても過言ではないと思います。
また、その汎用性の高さはロングライドやキャンプツーリングでも十分に活躍してくれるでしょう。速さや軽さを求めない限りはSHIMANO GRXでほとんど解決するかもしれません。
割とマジでおすすめです。
E-スポーツバイク SHIMANO STEPSの進化を体験
続いて気になったものが昨年から話題沸騰中のE-スポーツバイクです。
E-スポーツバイクの全体像と詳細はこちらの記事をご覧ください。
シマノから今回新発売となったのがE-スポーツバイク用コンポーネンツ「SHIMANO STEPS」に追加となる「E6180」「E5080」シリーズ。
従来の「E8080」シリーズが最上位モデルだったのに対して、今回の2つは設計や構造を見直したより手の届きやすいモデル。
完成車としてすでにいくつかのメーカーから新しい2シリーズのユニットを搭載したE-スポーツバイクが発売発表されているようです。
今や各メーカーのカタログやホームページを見ると当然のようにE-スポーツバイクがラインナップされるようになってきました。昨年までは先進的な一部メーカーのみと言ったイメージでしたが、今年はなんだか様子が違います。
それだけ注目度が高く、今後の発展が見込めるということでしょう。
実際に最近では観光地や施設によっては従来の電動アシスト自転車のレンタルの他にE-スポーツバイクをレンタル・体験できる場所が増えています。
E-スポーツバイクは1回の充電で100km近く走ることができるモデルが多く、身体がエンジンの自転車において体力や時間を節約しながら走ることができるようになります。
これによりスポーツサイクルのハードルを一気に下げることができます。
現に先日しまなみ海道を走っている時にご高齢のご夫婦がE-スポーツバイクでツーリングされているのを見かけました。
お話を伺うと旦那さんは昔ロードバイクに乗っていたことがあったけれど、20年ぶりに自転車を再開したいと思っていたタイミングでE-スポーツバイクが登場したから迷わず購入したのだとか。奥さんは付き合いのつもりで乗ってみたらハマったらしいです(笑)
でも本当に楽そうで、しまなみ海道のあのキツイ橋ヒルクライムもお喋りしながら楽しく登ってました。自転車の楽しい要素を味わってもらうのには最高の乗り物かもしれません。
それにあくまでアシストしてくれるだけであって、身体を動かすことに変わりはありませんし、ちゃんと体力を使います。
山登りと同じで優れたギアを使えば楽ができますしハードルを下げることができますが、山登りの楽しさは変わりません。むしろそのようなギアが普及したことで登山と言う趣味が広く一般化したとも言えます。機材の進化は確実に裾野を広げて楽しみを増大してくれます。
E-スポーツバイク、個人的にもめちゃくちゃ期待しています。
MTB用コンポーネンツが刷新!「DEORE XT」「SLX」12速化の意味
MTB用コンポーネンツも進化していました。
12速化することでより多くのギア比をカバー出来るようになり、結果としてフロントギアを従来の2枚から1枚にし易くなる、つまりフロントシングル化し易くなるということです。
オフロード系のバイクにおけるフロントシングル化は構造のシンプル化、トラブルの軽減、ハンドル周りの省スペース化など機材運用面において多くのメリットをもたらしてくれます。
また今作もシマノが開発したハイパーグライド+は、従来のものと比べて変速時のショック軽減や変速スピードの向上、精度の向上を実現しているそうです。
「ベテランライダーはスムーズな変速のためにペダルの力を一瞬緩めて変速させますよね。このハイパーグライド+テクノロジーはその必要がありません。激しいライディング、ペダルを漕ぎ続けながらでも問題なく変速します。」
とのこと。どこまでストレスフリーを目指すんだ、シマノさん!
シマノバイカーズフェスティバル
イベント自体は製品発表や試乗の他にもレースがあったり抽選会があったり豚の丸焼きがあったりと大盛り上がり!
「常にどこかで何かが起こっている」ので全部観るのは難しいです(笑)
レースからツーリング、グルメや試乗など、懐の広さが魅力的なシマノバイカーズフェスティバル。
最新機材を体験したり、普段走ることができない大自然の中を走ったり、非日常体験を味わうことができるまさに「フェスティバル」。最高に充実した2日間でした!