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【2020年版】DE ROSA(デローザ)おすすめロードバイク14台

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2020年のDE ROSA(デローザ)は特別かもしれない。軽量モデルMERAKがエアロ要素をまとい7年ぶりに復活。加えてフルモデルチェンジが3つ(!)登場。ロゴも新たに”リブランディング”を掲げる新生デローザの解説を中心に、最新モデル全14台を一挙紹介する。

▶2021年最新のデローザはニューカラーがいっぱい

2021年のデローザラインナップには多くのニューカラーが並ぶ。トレンドの偏光色をまとったSK Pininfarinaに、グランツールを駆った選...
2021年最新|DE ROSA(デローザ)おすすめロードバイク12台 - FRAME : フレイム

デローザとは

2020年モデルからロゴを新たに、66年間続いたブランドが次の時代へと躍進する。下が新しいロゴ。デザインを手掛けるのは、こちらも伝統あるイタリア企業「ピニンファリーナ」。

DE ROSA(デローザ)は、イタリア三大ロードバイク・ブランドのひとつ。12歳の時から自転車のフレーム作りを修行してきたウーゴ・デ・ローザにより、1953年に創業された。美しく、格調の高いレーシングバイクを作り続け、世界中のファンを魅了してきた。生涯現役というウーゴだが、いまのデローザは実質的には息子のクリスチァーノが経営を担っている。


▲現CEOのクリスチァーノ・デ・ローザ

またファウスト・コッピやエディ・メルクスを筆頭に、実力と人気のあるレース界の英雄たちの傍らには、常にデローザのバイクが備えられていた。2019年に惜しまれながら解散した日本とイタリアの混合チーム「NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ」の走りを支えたのも、デローザのバイクだった。そして今季、トップカテゴリーのワールドツアーチーム「Team Cofidis」に機材供給を行う。シーズン開幕戦となるツアー・ダウンアンダーのスタートは目前だ。

(左)チームカラーをまとった軽量オールラウンダーMERAK。(右)イタリア人トップスプリンター、エリア・ヴィヴィアーニ(中央左、ホワイトのチャンピオンジャージを着用)を迎えた新生コフィディス。

温故知新という言葉がデローザに似合う。旧いフレーム作りを知るウーゴによる知見を核に、素材がスチールからアルミ、そしてカーボンやチタンに変わっても、根底にある技術や思想は左右されない。常にライダー・ファーストで、後述する「BLACK LABEL」を始めとする一途な理念によって自転車作りが行われている。

伝統が息づくカスタムライン”BLACK LABEL”

金属フレーム溶接の名人、ベテラン職人のアレッシオ(左)と、創始者ウーゴ(右)

デローザを特徴づけるサービスが「BLACK LABEL」だ。通常の生産ラインと異なるカスタムモデル製造のブランディングであり、デローザの本拠地にある工房で組み上げられるオーダーメイドのフレームに与えられる称号だ。

サービスは4つのフレーム素材、すなわちスチール、チタン、アルミ、カーボンに対応している。コンセプトはシンプルに、ライダーの身体に合ったフレームを提供すること。決して特別な概念ではないが、極力人の手をかけずに画一化されたサイズのフレーム作りが推し進められる現代において、カスタムモデルを作り続けるのは意味がある。

乗り手の身体に合わせてフレームを作ること。かつてイタリアのビルダーにとって当たり前だった仕事を、Ugo De Rosaは下積み時代に修行先から叩き込まれます。そして1953年の独立。職人としてのキャリアは浅いものの、Ugoの類稀な溶接技術による精緻な仕事は日毎に評価が高まります。その基礎となったのは先人から伝えられた乗り手の身体に合わせたフレーム作り。ここにUgoなりの解釈が加わり、以後、DE ROSAにとってフレーム作りの規範となりました。つまり、DE ROSAのBLACK LABELを選ぶことは、創業以来65年間に亘り、Ugoが伝え、昇華させたイタリアの自転車文化そのものを手にすることです。

DE ROSA BLACK LABEL

2020年デローザの注目点

2019年モデルでも話題盛りだくさんのデローザだったが、2020年はリブランディングでさらに勢いづく節目の年となりそうだ。
初代フレームからの変遷を経て、現代的エッセンスがしっかりと練りこまれたMERAK。7年ぶりに復活したこのモデルはデローザのこれからを象徴する1台と言えるだろうし、さらにフルモデルチェンジする製品が3つ。2020年もデローザの歩みはとまらない。

軽量モデル「MERAK」の復活

山岳をバックに、軽量マシン「MERAK」が戻ってきた。 もはやデローザのラインナップに隙はない。

2000年に登場した「MERAK」。フレーム素材がアルミからカーボンへと変遷する時代に軽量モデルとして作り出されたが、時代の流れの中でモデルチェンジを繰り返し、大切に引き継がれてきた。ここ数年、ラインナップから姿を消していたが、2020年モデルとして復活した「MERAK」は、時代に即した力強さ、美しさ、初代のコンセプトである軽量性(800g)を携え、魅力的に生まれ変わった。

ケーブル内蔵、ステム一体型のハンドル。もはや軽量モデルであっても、エアロテイスト必須というのが現代のロードバイク。初代コンセプトはそのままに、デローザのデザインで、これからの時代を走る。

トレンドであるエアロダイナミクスを取り入れ、ディスクブレーキ仕様。大口径のヘッドやダウンチューブ、チェーンステーに対して、繊細で美麗なトップチューブとシートステーのデザインが目を惹く。コンパクトなリア三角は、チューブの形状や径によって振動吸収性と快適性をバランスする。特にヒルクライムに最適だ。

フルモデルチェンジ×3!「SK Pininfarina」「IDOL」「CORUM」

デローザの美しきエアロロード「SK Pininfarina」

世界的に著名なトリノの工業デザイン集団「ピニンファリーナ」とのコラボレーションにより2015年にデビューした本機だが、今期フルモデルチェンジを果たした。
欧州最大の風洞実験室で空気抵抗を磨き上げ、これもピニンファリーナによる新しいロゴとともに発表。存在の美しさに始まり、色気、艶やかさは天下一品だ。性能もエアロダイナミクスを究極まで突き詰めており、軽量・高剛性は言わずもがな。最高の走りを求めるライダーにとって至高の存在だ。

(左)ピニンファリーナロゴ。今期はトップチューブ前面に配置される。(右)ハンドルまわり。ケーブル類はフル内臓へ進化。

IDOL×ディスクブレーキ

デローザのラインナップの中でも特に人気のある「IDOL」が、6年の歳月を経てディスクブレーキ専用機としてフルモデルチェンジされた。初代「IDOL」はイタリアの名クライマーであるステファノ・ガルッゼリとともに一時代を築いた。その血脈を継ぐ新モデルは、ヒルクライムからロングライドまでマルチに使えるオールラウンダーで、初めてのディスクロードとしても最適。また、トップチューブからシートステーにかけての美しい弓なりのシルエットは「IDOL」の伝統として引き継がれている。

流麗な弧を描くアーク・スローピングは、初期から続くIDOLのアイコン的デザイン。昨年モデルとカラーリングもガラリと変化、シンプルで洗練された印象に。

新ロゴのRevo柄!「CORUM」

スチールフレームの可能性を追求し続ける本機も、今期フルモデルチェンジした。オーバーサイズのレイノルズ853をフレーム素材にしており、ボリューム感のある前三角に対して、細身のチューブを使った後ろ三角をコンパクトに設計。ディスクブレーキ用とリムブレーキ用の二種があり、フレキシブルなキャラクターを物語っている。ワイヤー類の内蔵処理も標準化され、カラーにもいち早く新ロゴをあしらったモダンなRevo柄が用意されている。

スチールロードのポテンシャルを追い求めるCOLUM、ディスクモデルの登場は必然だろう。2020年モデルからリア三角もコンパクトに、スチール×トレンド×レースバイクという稀有なアイデンティティを持つ。

おすすめ最新モデル全14台

ここからは最新モデルを1台ずつ紹介していく。

※完成車イメージの仕様は、ハンドル/ステム、コンポーネント/ホイールなどが実際と一部異なる場合あり

カーボンバイク

SK Pininfarina

カラー: Champagne

上記したように「ピニンファリーナ」とのコラボレーションにより生まれた一台。前作から空力的なアドバンテージを継承しつつ、最新のカーボン素材とその使い方によって、さらなる軽量化を果たしている。短めのリアセンターは空力性能と相まり、ダイレクト感のあるペダリングは俊敏で空気を切り裂いて突進するモデルとして楽しめる。

  • 完成車価格:585,000円(税抜)
  • フレーム価格:450,000円(税抜)
  • サイズ:46、48、50、52、54、56
  • カラー:White Glossy、Blue Glossy、Stealth Matt、 Champagne(フレーム販売のみ)
  • コンポーネント:シマノ・アルテグラ
  • ホイール:シマノ・WH-RS170

MERAK

カラー: Black Glossy

軽量でヒルクライマーにおすすめしたい一台。ハンドル廻りのブレーキやシフトワイヤーの取り回しには、アウター受けが不要なFSAの「ACR System」を採用。BBはアルミのシェルを使わないダイレクトな仕上げで、軽量化を突き詰めた設計の結果、フレーム重量は54サイズで800gを達成している。フレーム販売ではリムブレーキ仕様も用意。

  • 完成車価格:670,000円(税抜)
  • フレーム価格:485,000円(税抜)
  • サイズ:43、46、48、50、52、54、56
  • カラー:Black Glossy、White Glossy、Blue Matt
  • コンポーネント:カンパニョーロ・コーラス
  • ホイール:フルクラム・Racing 7DB

IDOL

カラー: White

シンプルな曲線と直線が紡ぐフレームは随所に複雑かつ美しく優雅な造形を隠し持ち、その細部には色香が漂う。走りにクセはなく、高い負荷にどこまでも応える剛性感と疲れにくい乗り心地が自慢である。トレンドとデザイン性、そして機能性を高いレベルでバランスとったモデルに仕上がっている。

  • 完成車価格:430,000円(税抜)
  • フレーム価格:298,000円(税抜)
  • サイズ:43、46、48、51、53、56
  • カラー:White、Red Ruby、Grey Matt
  • コンポーネント:シマノ・105
  • ホイール:シマノ・WH-RS170

PROTOS

カラー:Camel


第三世代となる本機は、歴代モデルのなかでもレースシーンにおいて最も強い存在感を放つ一台。2019年には3つのUCIプロコンチネンタルチームに供給されている。レーシングバイクとして理想的な軽量化を実現しつつ、高い剛性に支えられたフレームは鋭い加速性と反応性に長け、平地でも山岳でも扱いやすいオールラウンダーだ。

  • フレーム価格:695,000円(リムブレーキ/税抜)
    720,000円(ディスクブレーキ/税抜)
  • サイズ:45、47、49、51、53、55、57、58.5
  • カラー:Camel、Bule、White、 Red

KING Disc Custom

カラー:Blue Navy

このフレームを製造する職人はただ一人、デローザのテクニカルマネージャーであるジョバンニ・クリスティアーノ。トリプルモノコック製法の初代「IDOL」を手がけ、鋭い洞察力でカーボンフレームの変遷を見極めてきた人物だ。ウーゴの愛弟子で「乗る者に最適なサイズの自転車を提供する」というデローザの理念がここに秘められている。

  • フレーム価格:930,000円(税抜)
  • サイズ:カスタムサイズ
  • カラー:カスタムカラー
  • BLACK LABEL該当モデル

メタルバイク

ANIMA DISC

カラー:Titanium

最新作のチタン製モデル。その名は「魂」や「心」を意味するもので、実にデローザらしい一台と言える。2020年モデルではリムブレーキ仕様を選べるようになった。チタンの素材を活かしたルックスが美しく、またカラーサンプルの中からアップチャージなしで好みのフレームカラーを選ぶことも可能だ。

  • フレーム価格:1,080,000円(ディスクブレーキ/税抜)
    998,000円(リムブレーキ/税抜)
  • サイズ:44、45、46、48、49、50、51、52、53、55
    カスタムサイズ
  • カラー:Titanium
    カスタムカラー
  • BLACK LABEL該当モデル

TITANIO 3/2.5 TITANIO SOLO

カラー:3/2.5 Treduecinque Red

美しいダイヤモンドフレームの「TITANIO 3/2.5」は完成の域に達しつつも、そのシルキーな乗り味の向上を目指して、ウーゴの愛弟子によって丁寧に作り続けられている。またパワーのあるライダーや、さらなる剛性や密度感に優れたペダリングフィールを求める人には「TITANIO SOLO」がお似合いだろう。

  • フレーム価格:740,000円(3/2.5/税抜)
    960,000円(SOLO/税抜)
  • サイズ:48-60 Regular(1cm刻み)
    44-55 Slope(1cm刻み)
    Woman 48・49 Regular
    Woman 44・45 Slope
    カスタムサイズ
  • カラー:カスタムカラー、Treduecinque Red(3/2.5)
    Titanium、カスタムカラー(SOLO)
  • BLACK LABEL該当モデル

KERMESSE

カラー:Gold

その名はベルギー各地の都市部で、頻繁に開催されるクリテリウムレースに由来する。クイックなハンドリング、反応性が良く瞬発力に長けたフレームはアルミ製。デザインはデローザのラインナップの中でも例外的に男性的で、荒々しく、そして猛々しいイメージで異彩を放つ。ダイレクトなライドフィールと加減速を堪能できるだろう。

  • フレーム価格:580,000円(税抜)
  • サイズ:49、52、56、58
    カスタムサイズ
  • カラー:Blue、Gold、カスタムカラー
  • BLACK LABEL該当モデル

SCANDIUM

カラー:Dark Reflex

規格サイズを持つことがなく、完全にカスタムオーダーを前提に製作される一台。上記した「KERMESSE」と同じく、アルミ合金にスカンジウムを添加したチューブで組まれている。日本のプロロードレーサー、西加南子選手がレースのためにセレクトしたフレームでもある。2020年モデルでは、新色「Dark Reflex」を用意。

  • フレーム価格:500,000円(税抜)
  • サイズ:カスタムサイズ
  • カラー:カスタムカラー、Dark Reflex
  • BLACK LABEL該当モデル

Rabo

カラー:Blue Glossy

66年前、創業まもないデローザが請け負ったオーダーフレームの復刻版。その顧客であり、ウーゴの親友となったラボリーニ氏のニックネームが名付けられている。素材や細部の仕上げは異なるが、当時の手法で組み上げられたフレームを再現。デローザ家の長男ダニーロによるウーゴへのオマージュとなる一台だ。

  • フレーム価格:380,000円(税抜)
  • サイズ:47-61 Regular(1cm刻み)
  • カラー:Blue Glossy

NUOVO CLASSICO

カラー:White

2011年に登場したモデル。クラシックなイベントや落ち着いたスタイルのライド、懐古趣味を嗜むタイプのサイクリストを中心に根強い人気がある。その乗り味はスチールフレームのイメージを裏切る軽快さで、マイペースライドでは心穏やかに、またひとたび鞭を打てば違った顔を見せるポテンシャルを隠し持つ。

  • フレーム価格:430,000円(税抜)
  • サイズ:47-57 Regular(1cm刻み)
  • カラー:White、カスタムカラー
  • BLACK LABEL該当モデル

CORUM

カラー:Revo

2020年フルモデルチェンジの一台。その走りは歴代モデルの延長線上にあり、スチールとは思えない軽快さ、スチール特有のバネ感を保ったまま、高い負荷をかけても決して音を上げない力強いライドフィールを感じることができる。また、ディスクブレーキによる強力な制動力は、荒天時の峠でも安心した走りを約束。

  • フレーム価格:498,000円(ディスクブレーキ/税抜)
    468,000円(リムブレーキ/税抜)
  • サイズ:カスタムサイズ
    44、45、46、48、49、50、51、52、53、55
  • カラー:Sky Blue Glossy、Revo、カスタムカラー
  • BLACK LABEL該当モデル

NEO PRIMATO

カラー:Red

通称「ネオプリ」で知られる定番のスチールフレーム。ウーゴがエディ・メルクスのために作った一台であり、2020年を迎えた現代においても1970年代と変わらぬ手法で作り上げられている。きめ細やかなジオメトリーは、時代を超えてデローザ金属モデルの始祖として引き継がれ、ビルダーのプライドが凝縮されている。

  • フレーム価格:330,000円(税抜)
  • サイズ:47-61 Regular(1cm刻み)
  • カラー:Red、Grey、カスタムカラー
  • BLACK LABEL該当モデル

Sport Utility Bike

METAMORPHOSIS

カラー:White

デローザと前述「ピニンファリーナ」が共同開発した、ベルトドライブ式の新しいジャンルの一台。都市生活者のライフスタイルに溶け込むように、ふたつのアプローチから生まれた。ひとつは美しく気品にあふれ、ユーモアも忘れない移動手段としての「Urban」。もうひとつは従来にないオフロードバイクとしての「Sport」。このふたつの用途を同じフレームで同居させている。

完成車価格:750,000円(Sport/税抜)
      680,000円(Urban/税抜)
サイズ:49、54、56
カラー:White、Chrome、Grey Metal
コンポーネント:シマノ・ALFINE

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まとめ

冒頭にデローザは「温故知新」と書いたが、それに続いて付け加えたいのは「常に変わり続けること」である。例えば「ピニンファリーナ」とのコラボレーションを始め、複数台のラインナップをアップデートし、現状にとらわれることなく更新の手を緩めない。それを痛感させるのが2020年モデルの陣容である。靴やシャツのようなイタリア製のオーダーメイド品のごとく、あなたの身体にジャストフィットし、ちょっと手を伸ばせば所有できる喜びを得ることができる。人馬一体。それがデローザの本命だ。

All photos (C)NICHINAO SHOKAI
LINK:DE ROSA

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