【2019年】DE ROSA(デローザ)最新おすすめロードバイク22台
デローザの2019年モデルはニュースがたくさん。昨年話題をかっさらったカンパニョーロの12速コンポが組み込まれた完成車に、これぞ “デローザしか愛せなくなってしまう” デザインの「IDOL」シリーズ、同じフレームで異なる2つの世界観を実現した新カテゴリー「メタモルフォーシス」。最新モデル22台とともに、今年のデローザをお届けしよう。
目次
DE ROSA(デローザ)とは
イタリア三大ロードバイク・ブランドのひとつとして、日本でも人気のあるDE ROSA(デローザ)。1953年、ウーゴ・デ・ローザによる創業以来、格調の高いレーシングモデルを作り出し続け、錚々たるプロツアー戦績を残している。
ファウスト・コッピ、エディ・メルクスといった英雄たちの傍らには常にデローザのバイクが備えられ、その活躍を支えきた。
現在もレースシーンで活躍を果たしているデローザ。プロからホビーライダーまで、夢を与えてくれるバイクを生むブランドとして君臨する。
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2019年4つの注目ポイント
デローザの2019年はニュースにあふれている。4つのポイントに分けて見ていこう。
カンパ12速×ピニンファリーナコラボモデル
まずは「SK Pininfarina+New Campagnolo 12s Special package」。デローザとカンパニョーロ、そしてフェラーリを代表とする自動車デザインなどで有名なピニンファリーナという、イタリアを象徴する3ブランドのコラボレーションによる一台だ。
名の通りカンパニョーロの12速コンポーネントを完成車として組み込み、世界で最も早く発売される日本国内向け完成車モデルである。
新カラー「IDOL Revo」と左右非対称デザインの「IDOL」
「IDOL Revo」が日本限定コンプリートモデルとして登場。デローザのカーボンフレームを語る上で外せない「IDOL」だが、トリプルモノコック製法で組み上げた初代IDOLは、デローザのテクニカルマネージャーであるジョバンニ・クリスティアーノの自信作だ。3世代目となる現行モデルはデローザのミドルグレードを担うベストセラーとなっており、2019年はリーズナブルな完成車を「IDOL」とともに送り込んでいる。
新コンセプト「METAMORPHOSIS」
METAMORPHOSIS(メタモルフォーシス)、それはデローザにとって新しいカテゴリーである「スポーツユーティリティバイク」を表現したバイク。上記「SK Pininfarina」と同様ピニンファリーナとのコラボレーションで、ピュアレーシングマシンの「SK Pininfarina」とは視点を変えて、スポーツマインドを内包した多目的バイクとして共同開発された。これも注目に値するモデルであろう。
3つの新たなメタルフレーム
最後は「メタルバイク」のカテゴリーに「ANIMA」「KERMESSE」「RABO」といった新モデルが仲間入りしたこと。デローザの企業規模で3つのバイクを同時発表すること自体が驚きで、そのすべてが金属フレームであることがデローザらしく、またデローザだからこそ成し得たことと言える。しかも、しっかりキャラクターを分けてリリースしてきたところが興味深い。
最新ロードバイク全22台
デローザのバイクは、カーボンバイク、メタルバイク、スポーツユーティリティ、ブラックラベルの4つにカテゴライズされる。各カテゴリの解説を冒頭に付して、最新モデルを一挙紹介していこう。
Carbon Bikes
デローザのカーボンバイクの原点——それは素材は異なるが金属フレームで学んだウーゴの理念とノウハウが息づいていることだ。現在主流のカーボンモノコックのように「ハンドメイド」の領域が限定される非金属のフレームは、作り手の「顔」が見えてこないのが実状だ。しかしデローザにはウーゴの思想が深く埋め込まれており、その「表情」が各モデルに反映されているのが特徴だ。
SK Pininfarina+New Campagnolo 12s Special package
デローザ、カンパニョーロ、ピニンファリーナが手を組んで作り上げた限定モデル。フロントフォークにピニンファリーナ、左側のチェーンステーにカンパニョーロのロゴが入る。両社ともブランドロゴの管理には厳しく、デローザだからこそ実現したスペシャルエディションだ。リムブレーキ仕様で、ホイールはシャマルウルトラを採用。
価格 | 900,000円(カンパニョーロ・スーパーレコード仕様/税抜) 790,000円(カンパニョーロ・レコード仕様/税抜) |
サイズ | 46、48、50、52、54、56 |
カラー | Azzurro Italia、White Red Glossy(スーパーレコードのみ) |
SK Pininfarina
開発コンセプトは空力に長けたレーシングフレームであること。そして何よりも美しいこと。美しさにおいての礎はウーゴがブランド設立時から作り続けたスチールフレームにあり、そのシルエットはホリゾンタル。ピニンファリーナとともに想いを形にした本機は最新のカーボンを使用しながら、どこか郷愁を感じさせる一台だ。
販売形態 | フレームセット |
価格 | 348,000円(税抜) 388,000円(ディスクブレーキ仕様/税抜) |
サイズ | 46、48、50、52、54、56 |
カラー | Dark Navy Matt、Red Fuoco Glossy、Black Terra Mat、Bule Black Glossy、Rosso Vulcano(ディスク仕様のみ) |
PROTOS
デローザがその歴史の中で蓄積したフレーム作りのノウハウと、エンジニアリングデザインが融合された結晶。金属素材のレーシングフレーム製造を通して培った知識と技術面からのアプローチは、第三世代のモデルに洗練した性能をもたらし、UCIプロコンチネンタルレースを闘い続けている。
販売形態 | フレームセット |
価格 | 695,000円(税抜) 720,000円(ディスクブレーキ仕様/税抜) |
サイズ | 45、47、49、51、53、55、57、58.5 |
カラー | Red、White、Grey、Black、NIPPO-Vini Fantini-Europa Ovini、Israel Cycling Academy、Caja Rural |
IDOL Revo Complete Model
2カラーのRevo柄で展開される日本限定モデル。コンポーネントにカンパニョーロ・ポテンツァ、ホイールにシロッコを採用し、レースでもロングライドでも手に入れたらすぐに走り出せる充実した装備の完成車だ。
価格 | 440,000円(税抜) |
コンポーネント | カンパニョーロ・ポテンツァ |
サイズ | 47SL、49.5SL、52SL、54.5SL、57SL、59.5SL |
カラー | White Blue Revo Glossy、Silver Revo Glossy |
IDOL Complete Model
左右非対称グラフィックデザインの日本限定完成車モデル。コンポーネントとホイールは、カンパニョーロのケンタウル&KHAMSIN、シマノの105&WH-RS100の両仕様から選ぶことができる。コストパフォーマンスに優れたデローザのミドルグレードで、仕様に悩む楽しさもある一台だ。
価格 | 380,000円(カンパニョーロ・ケンタウル仕様/税抜) 350,000円(シマノ・105仕様/税抜) |
サイズ | 47SL、49.5SL、52SL、54.5SL、57SL |
カラー | Blue Gold Glossy、Grey Pink Glossy |
IDOL
弓なりのトップチューブが斬新だった初代のデビューから10年。第三世代となる現在のモデルは、初代のフレームデザインを踏襲している。高負荷のペダリングでも踏み負けない適度な剛性感や、フレーム全体で衝撃を和らげる乗り心地の良さがあり、反応性と安定感の巧みなバランスが魅力の一台だ。
販売形態 | フレームセット |
価格 | 268,000円(税抜) |
サイズ | 47SL、49.5SL、52SL、54.5SL、57SL、59.5SL |
カラー | White Black Glossy、Blue Black Glossy、Red Black Glossy、Black Fluo Pink Matt |
PLANET
ユニディクショナルカーボンが織りなすフレームで、ボリューム感あふれる骨太なヘッド周りとフォークが目を惹く完成車モデル。レーシングバイクらしい、しっかりとした剛性感と確実な反応性を持ち、癖のないハンドリングと安定した下り性能など、すべてのライダーにとって扱いやすく素直な走行感覚を楽しむことができる。
価格 | 375,000円(税抜) |
コンポーネント | カンパニョーロ・ケンタウル |
サイズ | 47SL、50SL、53SL、55SL、58SL |
カラー | Black Terra Mat、Silver White Glossy |
Metal Bikes
デローザの自転車作り——その規範は金属フレームにある。非金属のカーボンでも、将来的にまったく新しいフレームの新素材が登場しても、この事実は変わらないだろう。たとえプロライダーの使用を前提にしたハイエンドモデルでも、エントリーレベルのモデルであっても、ウーゴが構築した「スポーツバイクとは斯くあるべき」という理念のもと、デローザは唯一無二な歩幅で自転車を作り続ける。
Rabo
65年前、ウーゴが古びたアパートの一室でフレーム作りを開始し、その最初の顧客であり親友でもあるラボリーニ氏のために作ったモデルを復刻。素材や細部の仕上げは当時と異なるが、創業当時の手法で組み上げられたフレームを再現し、ダウンチューブのロゴは2世代目のロゴを採用している。デローザ家の長男ダニーロよるウーゴへのオマージュとなる一台で、その名はラボリーニ氏のニックネームだ。
販売形態 | フレームセット |
価格 | 380,000円(税抜) |
サイズ | 47~61 Regular(1cm刻み) |
カラー | Blue Glossy |
FEDE
デローザの新しいエントリーモデル。良質なアルミフレームは乗り心地も優しく、そのデザインは初代「IDOL」をモチーフとしている。ふたつのカラーは共に濃淡の塗り分けが施してあり、グラフィックと溶接部分もデローザらしい仕上げだ。サイズによってコンポーネントが変わるのが特徴。最小サイズは165mmクランクを採用し、小柄なライダーでも安心して乗れて、楽しくロードバイクの第一歩を踏み出すことが可能だ。
価格 | 215,000円(税抜) |
コンポーネント | シマノ・105(38.5SL/41SL) カンパニョーロ・ケンタウル(44SL/47SL) |
サイズ | 38.5SL、41SL、44SL、47SL |
カラー | White Glossy、Black Matt |
RAGA
未来のチャンピオンのために作り出されたジュニア向けアルミ完成車。特徴的なダウンチューブ形状はエアロダイナミクスを意識し、ケーブル類はフレーム内蔵式だ。チューブジョイント部の丁寧に処理された溶接痕、一般的な子供用自転車とは一線を画すグラフィックデザインなど、細部にこだわりを持つキッズバイクである。
価格 | 148,000円(税抜) |
コンポーネント | シマノ・クラリス |
サイズ | 38.5 |
カラー | Grey Black |
Sport Utility Bike
2019年から新たに設立されたカテゴリー。タウンユースとオフロード、その両方に「スポーツ」を取り込んだコンセプトで、街乗りからグラベルライドなど幅広い用途に使えるバイクを提供する。
METAMORPHOSIS
新たなカテゴリーから送り出されたモデルは、ふたつのアプローチから開発された。ひとつは現代に生きる都市生活者を念頭に、美しく気品にあふれ、ユーモアも忘れない移動手段としての「Urban」。そしてもうひとつは従来にないオフロードバイクとして、優美なフォルムを持ったフレームに、グラベル用の太いタイヤを装着してスポーツライドを楽しめる「Sport」。ポイントはこのふたつのアプローチを同じフレームで実現できることだ。
価格 | 680,000円(Urban/税抜) 750,000円(Sport/税抜) |
コンポーネント | シマノ・ALFINE(ベルトドライブ内装8段) |
サイズ | 49、52、56 |
カラー | Grey Metal(Urban) Chrome(Sport) |
Black Label
デローザには通常の生産ラインと異なるカスタムモデル専用のフレーム製造があり、それを「ブラックラベル」と呼んでいる。デローザの本拠地にある工房で組み上げられるオーダーメイドのフレームに与えられる称号だ。スチール、チタン、アルミ、カーボンの4つの素材を駆使し、ユーザーの身体に忠実なサイズのフレームを提供する。
KING Custom
デローザがカーボンフレームの製造を始めた当初から、常にハイエンドモデルとしてラインナップされてきた伝統の名を冠した一台。プロ用フレームとしては「PROTOS」にその座を譲ったが、本機は手間と時間を惜しまず丁寧に作り上げている。2019年モデルは個性的な7つのカラーが用意され、好みに応じてフロントフォークとシートポストをフレームと同色、またはブラックマット仕上げから選ぶことができる。
販売形態 | フレームセット |
価格 | 910,000円(税抜) |
サイズ | カスタムサイズ |
カラー | Bianco Lucido、Blue Navy、Bob Black、Grey、Red、Sabbia、Verde Militare、Unpainted(無塗装クリア仕上げ) |
ANIMA
イタリア語で「魂」や「心」を意味する言葉が名付けられた最新のチタンモデル。ディスクブレーキ化を前提に、シートステーとシートチューブの交点を下げて後ろ三角をコンパクトにしたフォルムや、レイノルズの3Dプリンターで成形したエンドを採用。伝統の素材と製造手法に現代のトレンドをエッセンスとして取り込んでいる。
販売形態 | フレームセット |
価格 | 1,080,000円(税抜) |
サイズ | 44、45、46、48、49、50、51、52、53、55 カスタムサイズ |
カラー | Titanium |
TITANIO 3/2.5
90年代初頭、次世代のレーシングフレーム素材を模索していたウーゴはレアメタルのチタンに着目。当時、欧州では入手困難だったチタンを米国から苦労しながら入手して研究を重ねた結果、多くの面でスチールを凌ぐことがわかり、本格的にチタンフレームの製造を開始した。そのひとつの到達点として誕生したのが本機である。
販売形態 | フレームセット |
価格 | 740,000円(税抜) |
サイズ | 48-60 Regular(1cm刻み) 44-55 Slope(1cm刻み) Woman 48・49 Regular Woman 44・45 Slope カスタムサイズ |
カラー | Treduecinque Red、Treduecinque Blue、Titanium |
TITANIO Solo
上記「TITANIO 3/2.5」の成功後、さらなる練度の追求を続ける中で、パワーのあるライダーやチタンフレーム愛好家のために生み出されたモデル。オーバーサイズのチューブ採用によって剛性と密度感に優れるペダリングフィールが増し、高負荷や高速域での走りが伸びやかになった。ペダルのひと踏みごとに快感を得られるだろう。
販売形態 | フレームセット |
価格 | 960,000円(税抜) |
サイズ | 48-60 Regular(1cm刻み) 44-55 Slope(1cm刻み) Woman 48・49 Regular Woman 44・45 Slope カスタムサイズ |
カラー | Treduecinque Red、Treduecinque Blue、Titanium |
KERMESSE
素材にスカンジウムを使用したモデル。デローザのバイクの常套句である「快適性」とは距離を置く、ラインナップの中でも個性的なモデルとなっている。軽量かつ頑丈に組み上げられたフレームは、乗る者に「脚が売り切れる前に勝負を決めろ」と言わんばかりに責め立てる。カーボン全盛の時代において、レーシングフレームを金属で作ると「こうなる」というデローザの回答であり、提案でもある。
販売形態 | フレームセット |
価格 | 580,000円(税抜) |
サイズ | 49、52、56、58 カスタムサイズ |
カラー | Gold |
SCANDIUM
現在、競技用機材のフレームはカーボン全盛だが、デローザでは今もスチールやチタンとともにアルミのフレームも作り続けている。それぞれの金属素材でフレームを形作るには個別のノウハウが必要だが、デローザは創業65年に渡り「金属道」を極めてきた。本機は2015年、独特な反応性と振動吸収性を持ち、剛性としなやかさを併せ持つスカンジウムを進化したアルミ・フレームとしてラインナップされたものだ。
販売形態 | フレームセット |
価格 | 500,000円(税抜) |
サイズ | カスタムサイズ |
カラー | Reflex、Black Terra Matt、Silver |
NUOVO CLASSICO
後述する「NEO PRIMATO」をベースに、ヘッド周りのラグ、フォーククラウン、そして右側チェーンステイにメッキが施されたモデル。多くの作業工程をひとつひとつ、時間をかけて組み上げられている。効率よりも丁寧な作業が優先され、まるでスチール素材が全盛だった頃の時代の中で作られているようだ。
販売形態 | フレームセット |
価格 | 480,000円(税抜) |
サイズ | 47~57 Regular(1cm刻み) カスタムサイズ |
カラー | Black Stardust、Blue Chrome Glossy、Red Chrome Glossy |
Age Inossidabile
スチール全盛の70〜80年代、イタリアのフレームビルダーたちは製造に「フィレットブレージング」と呼ばれるロウ接法を多用していた。2018年にラインナップされた本機はその工法によって組み上げられているが、素材にレイノルズ921ステンレスのチューブを採用し、さらなる仕上げの美しさや粘り強い走りを目指している。
販売形態 | フレームセット |
価格 | 810,000円(税抜) |
サイズ | 47~61 Regular(1cm刻み) カスタムサイズ |
カラー | Inox Black |
Corum
TIG溶接で組み上げられる本機は上記「TITANIO」同様に切削面の高い加工精度が要求され、数少ない熟練の職人の手によって製造される希少品だ。両モデルとも金属フレームだが、設計思想は紛れもないレーシングバイク。その基本性能とともに重要視されているのが快適性で、身体に優しく、ロングライドでも疲れが残らないなど、誰でもその恩恵に気づくはずだ。
販売形態 | フレームセット |
価格 | 468,000円(税抜) |
サイズ | 48~62 Regular(1cm刻み) 44~57 Slope(1cm刻み) カスタムサイズ |
カラー | Red Revo Glossy、Black Revo Glossy、Silver Revo Glossy |
Corum Disc
上記「Corum」のディスクブレーキ仕様。肉薄のチューブが生み出すペダリングの軽さやスチール特有のバネ感を残しつつも、高負荷のペダリングを受け止める芯の強さを持ち、抜群のバランスでライダーを魅了する。素材から思われる先入観を良い意味で裏切るフレームだ。
販売形態 | フレームセット |
価格 | 475,000円(税抜) |
サイズ | 48~62 Regular(1cm刻み) 44~57 Slope(1cm刻み) カスタムサイズ |
カラー | Antracite |
NEO PRIMATO
ウーゴがエディ・メルクスのために作ったデローザの精神的ルーツである一台。メルクスが活躍していた時代のフレーム素材はスチール全盛だが、当時の正統なレーシングモデルそのものだ。現在のプロライダーが乗るカーボン製フレームとは別物だが、そこに宿るレースへの取り組みは今も昔も変わらない。2019年モデルの新色(Red Black)ではロゴが現代的にアップデートされている。
販売形態 | フレームセット |
価格 | 330,000円(税抜) |
サイズ | 47~61 Regular(1cm刻み) |
カラー | Red Black、Grey Black Glossy、Bordeaux White Glossy |
まとめ
デローザのロゴに記されたハートマークは、作り手の「情熱」とユーザーの「愛」を結ぶ象徴だろう。一度乗れば他社のバイクには乗り換えられないというライダーも多い。すべては創業者ウーゴの魂が込められて生み出されたものだ。家族経営のデローザもいまは二代目のクリスチァーノに引き継がれているが、そのマインドは沸々と息づいている。イタリアの靴やシャツのように、身につけるほどフィットして長持ちされるモノ作り——デローザはそんな精神でバイクを作り出すマエストロなのである。
All photos (C)NICHINAO SHOKAI
LINK:DE ROSA