2020年版|MARIN(マリン)ロードバイク&クロスバイクおすすめ全11台

オシャレな自転車をそろえるグローバルメーカーとして注目を集めるMARIN(マリン)。MTBのイメージを持つ人もいるかもしれませんが、今回はロードバイクとクロスバイクに注目してみます。どちらもオンロードバイクに属しながら、オフロード的要素が散りばめられたマルチユースなバイクがそろいます。2020年はフルカーボングラベルロードや日本企画の初心者向けグラベルロードも登場し、さらに幅広く選択できるようになりました。

MARIN(マリン)とは

MARIN(マリン)
2020年イチオシのフルカーボングラベルロード「HEADLANDS-1」

MARIN(マリン)は1986年、アメリカのカリフォルニア州 マリン郡に誕生した自転車メーカーです。創立者のボブ・バックレイが自身の膝のリハビリでマウンテンバイクに乗り始めたのがメーカー誕生のキッカケ。「デザイン性に優れ、軽量で、長く乗れるバイクを作る」をコンセプトに、34年間言葉どおりの自転車を生み出し続けています。

ニカシオ、ロンバード、フォー・コーナーズ、ヘッドランズ……車両の名前が全てマリン郡に実在する場所に由来している
ニカシオ、ロンバード、フォー・コーナーズ、ヘッドランズ……モデル名は全てマリン郡に実在する場所に由来している

クロモリバイクを得意とし、しなやかなフレームはロングツーリングでも疲れにくい点が特徴です。

本国発のインターナショナルモデルと、日本企画のこだわりライン

MARINの自転車は、「インターナショナルモデル」と「SEモデル」の2つに大きく分けられています。前者は本国アメリカ発のモデルで、マウンテンバイクを主体としたラインナップ展開。そして後者は日本限定仕様と呼ばれるクロスバイク・ストリートバイク・キッズバイクをメインにしたモデル群です。

▶MARINのブランド背景をより詳しく。2019年モデルと一緒にチェック!

2020年はグラベルロードがさらにアツイ!

フルカーボンモデルが新登場

グラベルロードはMARINロードバイクの核を成すジャンル。今年はフルカーボンモデルが登場し、ライダーの要求にさらに細かく応える形となった。
グラベルロードはMARINロードバイクの核を成すジャンル。今年はフルカーボンモデルが登場し、ライダーの要求にさらに細かく応える形となった


2020年モデルで大注目な1台がグラベルロードのHEADLANDS-1。フレームもフォークもカーボン製で、軽量かつ高剛性といったより高い性能を求めるライダーのニーズに応えています。
フロントシングルでナローワイドのチェーンリングを採用し、チェーン落ちや泥詰まりなどのトラブルも軽減。さらに標準装備の700Cホイールでも40cとかなり太いタイヤでありながら、650Bホイールに交換すれば最大50cまでタイヤサイズを広げられます。
現代のMTBのトレンドも取り入れつつ、グラベルロードとしての性能も妥協しないMARINのハイエンドグラベルロードです。

(左)ナロー(狭い)とワイド(広い)の歯が交互に並ぶチェーンリング。(右)700Cでも最大45cまで装着可能。十分なタイヤクリアランス。
(左)ナロー(狭い)とワイド(広い)の歯が交互に並ぶチェーンリング。(右)700Cでも最大45cまで装着可能。十分なタイヤクリアランス

たとえば、街乗りなどデイリーユース仕様として700Cにはスリックタイヤの32cを履かせておく。週末には650B×50cに履き替えてフィールドに出掛けていく。そんな異なるライドスタイルを1台で楽しめそうです。

日本企画は “やさしい本格グラベルロード”

SEモデルにもグラベルロード「NICASIO DROP SE」が新登場しています。こちらは日本企画らしく、「はじめてのグラベルロード」として安心して乗れる1台に。

"ストリートバイクのビジュアルで、中身はしっかりとしたグラベルロード" が製品コンセプト。
“ストリートバイクのビジュアルで、中身はしっかりとしたグラベルロード” が製品コンセプト


フレームはMARINお得意のクロモリ。ディスクブレーキに太いタイヤ(47c)、ハノ字型ドロップハンドルと、グラベルバイクと呼ぶにふさわしいスペックがしっかり備わっています。さらにキャリアとスタンドまで標準装備というから、ツーリングや街乗りまで乗り倒してほしいというMARIN JAPANの意気込みを感じます。

キャリアとスタンドまで標準装備

初めてのスポーツ自転車はグラベルバイクがいいかも……そんな人にはもってこいの「やさしい本格グラベルロード」です

2020年ロードバイク全4台

全モデルディスクブレーキ仕様。フレームは従来のクロモリやアルミに加えカーボンが加わり、バリエーションも豊富です。

気になるモデルを見つけたら、お近くの正規販売店へお問い合わせください。

全国のMARIN正規販売店リスト

NICASIO

NICASIO
カラー:グロスシルバー

ワイズロードで完成車を見る

エントリーモデルに位置するマリンのロードバイクです。フレームとフロントフォークにはクロモリが採用されています。純正タイヤサイズは700Cx30ですが、ロードプラスでお馴染みの650B×47タイヤも装着可能となっており、オンロードとオフロードの兼用を考えて設計されていることがわかります。タイヤとホイールを別途用意してオフロードを走るのも楽しそうですね。

  • 価格:税別95,000円
  • フレーム:クロモリ
  • フォーク:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・クラリス
  • フレームサイズ:52cm、54cm、56cm
  • カラー:グロスシルバー、グロスオレンジ
  • 重量:10.7kg

LOMBARD-1

LOMBARD-1
カラー:サテン リフレクティブ チャコール

ワイズロードで完成車を見る

フレームとフォークにアルミが採用されたグラベルロードバイクです。700x40Cタイヤを標準装備し、NICASIOよりもオフロード寄りの設計となっています。いっぽうでワンランク上のロード用コンポ、シマノ・ソラを搭載し、アルミフレームによるキビキビとした走りや、凝ったロゴデカールと相まってシティライドも楽しめそうな1台です。重量はNICASIOより1.55kg重たいですが、18段変速機でギアの選択肢が多いのでヨシとしましょう。個人的にはサイドウォールのタンカラーががツボです。

  • 価格:税別115,000円
  • フレーム:アルミ
  • フォーク:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・ソラ
  • サイズ:52cm、54cm、56cm
  • カラー:サテン リフレクティブ チャコール
  • 重量:12.25kg

FOUR CORNERS

FOUR CORNERS
カラー:グロスブルー

ワイズロードで完成車を見る(2022)

LOMBARD-1よりもさらにオフロード寄りに作られたクロモリロードバイクです。長めのホイールベースとアップライトな姿勢を保持できるフレームジオメトリや、ゲル内臓のグリップといった仕様で長距離ライドにも向いています。MARINのグラベルロードは共通してフレームとフォークそれぞれにキャリア取付用のダボ穴が用意されているので、流行りのバイクパッキングにチャレンジしたい人にもおすすめです。

  • 価格:税抜120,000円
  • フレーム:クロモリ
  • フォーク:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・ソラ
  • サイズ:XS、S、M
  • カラー:サテンブラック、グロスブルー
  • 重量:13kg

HEADLANDS-1

HEADLANDS-1
カラー:グロスチャコール/ブラック/シアン

ワイズロードで見る(2022年モデル・フレームセット)

MARINのロードバイクラインナップで最強と言っても過言ではないオールロードバイクです。フレームとフォークは共にカーボンが採用され、タイヤは700Cx40ですが650B×50サイズを装着することも可能。チェーン落ちのリスクを軽減するナローワイドチェーンリングが採用されていたりとこれまで紹介したモデルよりも本格的なグラベル仕様になっています。MARINのロードバイクで唯一10kgを切っている点にも注目です。

  • 価格:税別288,000円
  • フレーム:カーボン
  • フォーク:カーボン
  • コンポーネント:スラム・アペックス
  • サイズ:52cm、54cm、56cm
  • カラー:グロスチャコール/ブラック/シアン
  • 重量:9kg

2020年クロスバイク全7台

7種類のモデルをラインナップ。ほとんどが “SE” を冠した日本限定モデルです。
街乗りとちょっとしたサイクリングをメインにした自転車から本格ツーリング仕様モデルまで用意されており、ずっと所有したくなる初めての1台が見つかりそうです。

気になるモデルを見つけたら、お近くの正規販売店へお問い合わせください。

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FAIRFAX DISC SE

FAIRFAX DISC SE
カラー:マットブラック/ネオンイエロー

ワイズロードで完成車を見る(2022)

入門モデルとしてラインナップされているクロスバイクです。クロスバイクでもスタンダードになりつつあるディスクブレーキを搭載し、手の届きやすい価格帯が嬉しいですね。タイヤサイズは700Cx35と街乗りでの安定感を期待できるでしょう。センタースタンドが付属し、通勤からちょっとしたサイクリングにいたるまで安全なサイクルライフに導いてくれそうな1台です。

  • 価格:税抜53,000円
  • フレーム:アルミ
  • フォーク:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・ターニー
  • サイズ:XS、S、M
  • カラー:マットブラック/ネオンイエロー、マットブラック/ブルー、マットブラック/レッド、マットブラック/オリーブ
  • 重量:12kg

CORTE MADERA SE

CORTE MADERA SE
カラー:グロスブルー

ワイズロードで完成車を見る(2022)

ブレーキやホイールも信頼のシマノ製を装備した1台。タイヤサイズは700C×35でFAIRFAX DISC SEと変わりませんが、軽量アルミフレームと高級パーツにより重量が1kg軽くなっているのはかなり大きな変化。ギアは24段変速です。

  • 価格:税別68,000円
  • フレーム:アルミ
  • フォーク:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・ターニー
  • サイズ:S、M、L
  • カラー:グロスブラック、グロスホワイト、グロスブルー、グロスレッド
  • 重量:11kg

NICASIO SE

NICASIO SE
カラー:グロスイリデセント

ワイズロードで完成車を見る

クロモリフレームとクロモリフォークが採用され、日常使いと週末のショートサイクリングを狙って製作されたクロスバイクです。男性・女性の両方から高い評価を獲得している1台で、深みのある新色「グロスイリデセント」は今年のイチオシカラーです。。650Bx47のMTB向けタイヤが装着されているので、街中の段差を気にせず楽しく走ることができそうです。

  • 価格:税込67,000円
  • フレーム:クロモリ
  • フォーク:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・アルタス
  • サイズ:50cm、52cm、54cm、56cm
  • カラー:マットブラック、マットオリーブ、マットググレー、マットブルー、グロスイリデセント
  • 重量:12.5kg

MUIRWOODS29

MUIRWOODS29
カラー:サテンブラック

ワイズロードで完成車を見る(2021)

生活の足と同時にロングツーリングでの活躍も狙って設計された、男性人気の強いクロスバイクです。フロントトリプルの27段変速で、あらゆる場面に適したギアの選択が可能。注目すべきは油圧式ディスクブレーキが搭載されている点。機械式と比べてより軽いタッチで抜群の制動力を誇り、雨天や路面状態が悪い中でも安心してライドに出掛けられるでしょう。タイヤサイズは700C×40です。

  • 価格:税別77,000円
  • フレーム:クロモリ
  • フォーク:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・アリヴィオ/アルタス
  • サイズ:M、L
  • カラー:サテンブラック
  • 重量:13kg

NICASIO CUSTOM SE

NICASIO CUSTOM SE
カラー:マットブラウン・グレー

日常生活の使い勝手に重きを置かれたクロスバイクです。フロントにはカゴ、リアにはキャリアを搭載し、買い物や通勤通学の荷物も問題なく持ち運べます。さらに通常のNICASIOとはハンドルも違います。手前にベントした形状はシティサイクルに近い上体を起こした姿勢で気楽に乗り回せます。カスタムの影響もあってか14kgと若干重めではありますが、日々の移動から週末のショートツーリングまでこなす懐の深い1台です。

  • 価格:税別75,000円
  • フレーム:クロモリ
  • フォーク:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・アルタス
  • サイズ:50、52、54、56cm
  • カラー:マットブラック、マットグレー、マットブラウン・グレー
  • 重量:14kg

NICASIO DROP SE

NICASIO DROP SE
カラー:マットシルバー

2020年限定のグラベルバイクです。初心者をターゲットに作られたドロップハンドルを持つツーリングバイクで、本国グラベルロードのNICASIOが標準で700Cx30タイヤを履いているところ、こちらは最初から650Bx47タイヤを装着しています。最初からリアキャリアがついてくるので、パニエバッグにあれこれ荷物を入れて、とりあえず旅に出てみるのもいいですね。

  • 価格:税別89,000円
  • フレーム:クロモリ
  • フォーク:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・クラリス
  • サイズ:50、52、54、56cm
  • カラー:マットブラック、マットオリーブ、マットシルバー
  • 重量:13.5kg

DONKY SE

DONKY SE
カラー:マットオリーブ

MARINの考える「世の中のパパたちが乗りたい自転車はこういうもの」を体現したクロスバイクです。フロントのカゴ、リアキャリア、センタースタンドといった実用性のあるアクセサリーに、ビジュアル的にも印象に残るベントハンドル、そしてダブルバテッドクロモリが採用されたフレームと見た目にも性能にも魅力のある1台となっています。タイヤサイズは27.5×3.0という太さで、抜群のクッション性とパンクへのリスクも軽減しています。

  • 価格:税抜94,000円
  • フレーム:クロモリ
  • フォーク:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・アルタス
  • サイズ:S・M
  • カラー:マットブラック、マットオリーブ、マットグレー、グロスイリデセント
  • 重量:16.5kg

購入は全国の正規販売店で

各モデルにワイズロードオンラインの商品リンク先を記しましたが、もちろん全国にあるMARIN正規販売店でも購入可能です。気になるモデルを見つけた方はお近くのショップへ連絡してみてください。

全国のMARIN正規販売店リスト

2019年モデルはこちらから

まとめ

ロードバイクとクロスバイクで価格帯は異なっていますが、ロードバイク/クロスバイク全体としてみると程よい価格帯となっている印象です。どちらのラインナップもオンロードとオフロードの両方を走る前提に設計されているので、ちょっとした未舗装路を走りたい人や街乗り中に段差でパンクするのが心配は人はMARINのオンロードバイクを候補にしてみてはいかがでしょうか。

お問い合わせ先:info@marinbikesjapan.com

Photos (C)MARIN BIKES JAPAN

LINK: MARIN

Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

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WRITTEN BYJ・スミス

加速大好きスピードフリーク。自転車・バイク・自動車にいたるまでタイヤのついている速く走る乗り物に乗るのが趣味。機械のメカニズムへの興味・関心も強く、いろいろ調べながら整備も自分で行っています。愛車はビンディングペダルを装着したGIANTの型落ちクロスバイク。

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