CANYON(キャニオン)が新型アルティメット発表! バランスを高めた最強オールラウンドレーシング【2023年モデル】

2023 キャニオン アルティメット 新型

キャニオンを代表するオールラウンダーのアルティメットが待望のフルモデルチェンジ! すでに完成度の高かったバイクは、軽量・空力性能・快適性すべてのバランスをとって進化を遂げました。ほとんどのモデルでパワーメーター搭載と、キャニオンらしいコスパの良さも健在です。

歴代アルティメットや、前世代からの変更点、全11モデルの詳細まで、最速で解説していきます。なかでも注目の「買い」モデルも2つピックアップ。

全世界待望の新作をしっかりチェックしましょう。

キャニオンの軽量レーシングバイク「アルティメット」

今でこそエアロロードやTTバイク、グラベルロードなど多岐にわたるモデルをつくり、世界トップクラスのレースで勝利しつづけているブランド・CANYON(キャニオン)ですが、そのすべての始まりは、このUltimate(アルティメット)からでした。

現在もアルティメットは軽量オールラウンドバイクとして、山岳レースからサイクリングまでをこなし、世界各国のライダーに愛され続けている人気モデルです。

これまで4世代にわたりモデルチェンジをしてきており、そのたびに大きな改良が続けられてきました。


2004年発売の初代アルティメット

この年には、アルティメットのフレームに手作業で改造したコンポーネントを組み合わせ、軽量化の限界に挑んだコンセプトバイク ”Projekt 3.7” も発表されました。(そのときの完成車重量は驚愕の3.7 kg!)


プロレース初勝利を挙げた第2世代

ここからアルティメットの躍進が始まり、のちに世界選手権の優勝バイクへと登り詰める一歩を踏み出しました。


より直線的なデザインに変更された第3世代

ピンクに塗装された特別カラーは、ナイロ・キンタナ選手がジロ・デ・イタリアで総合優勝し、アルティメットが初めてグランツールを制した証でもあります。


エアロダイナミクスを進化させた第4世代

2015年に発表されてから、世界中のレーサーやサイクリストに愛され続けてきたロングセラーバイクです。


アルティメットは、2018年に世界選手権2度目の優勝を経験し、世界でもっとも成功したレースバイクの一台になりました。

長い期間に渡って販売・活躍し続けてきたので、ツール・ド・フランスの実況中継でもよく映っており、愛着を抱いているファンのかたも多いのではないでしょうか。

そしてついに今回、念願の第5世代が発表となりました。これまでのアルティメットの歴史を振り返ってみて、どれだけ多くの人々がこの新型に期待を寄せているのか予想もつかないほどです。

大注目の第5世代アルティメットの秘密を、いよいよ見ていきます。

4つの進化ポイント:キーワードは「バランス」

軽量さも、エアロダイナミクスも、すでに第4世代で高いレベルに仕上がっていたアルティメット。この新モデルでは、それらの強みはもはや当然のものとして、さらに「バランス」を進化させたことが特長だといえるでしょう。

今作のキャッチコピー「THE PERFECT BALANCE」も示すように、”完璧”とも言えるそのバランスを紐解きます。

① タイヤクリアランスは 30→32mmへ

「快適性を上げるにはどうすればよいか?」を考えたとき、もっとも効率的な答えは「タイヤの空気圧を下げること」になるでしょう。それだけ、タイヤのエア・ボリュームがライド中の快適さに与える影響は大きいと言われています。

新型アルティメットのフレームは、シートステーとチェーンステーの間にさらにスペースを設けたことで、最大タイヤ幅を32mm幅まで引き上げることに成功しました(前世代は30mm)。

② ねじり剛性15%アップ

フレームのねじり剛性は、すべてのライダーにとって大事な特性です。スプリントや急な上り坂で、特にサドルから立ち上がりペダルを踏んだとき、どれだけ自分の力を推進力に変換してくれたかの手応えに繋がります。

ヘッドチューブのねじり剛性が15%向上した今作は、前作よりさらに「よく進む」ロードバイクに仕上がっていると言えるでしょう。

③ 最大-10Wの空力性能アップ

モータースポーツのフォーミュラ1で長年の経験をもつSwiss Side社の空力技術者と協力し、スーパーコンピューターで空力計算が行われました。さらに、ドイツ・インメンシュタットの風洞実験施設で実際に検証を行う徹底っぷりで、空力性能をまったく新しいレベルに引き上げました。

先代アルティメットも、エアロードで培った技術を転用した最高の空力性能をもつクライミングバイクでしたが、第5世代はさらにフレーム単体で-10Wライダーが乗った状態で-5Wの空力性能向上を実現しました。(45 km/h時)

④ 堅牢性を重視! フレームの進化は軽量化だけじゃない

ロードバイクのアピールポイントに使われがちな「軽量化」ですが、軽ければ軽いほどいいかと言われると、決してそうではありません。

新しいSL、SLX、CFRの全てのフレームは、ユーザーによるフレーム破損事例を検証し、シートステーやトップチューブ、シートチューブの接合部やボトムブラケット部など、外部からの応力と負荷がかかりやすい部分に、カーボンの補強レイヤーを追加しました。

SLXで+30 g、CFRで+60 gもの重量をわざと追加することで、堅牢さを高めたのです。

結果として、重量減は前世代と比べるとわずかなものになりましたが、これはキャニオンの意図的な選択によるものです。

軽量化を極限まで追求するよりも、フレームの寿命を大幅に延ばし、安全性を高めることを優先する、キャニオンのユーザー目線の考え方にシビれました。

デザインはより直線的に

よく見ると、ところどころにデザインの変更がなされていることに気付きます。

キャニオンがデザインで心掛けている「装飾を排除して、目的のためにシンプルに」「直線的なデザインを(なぜなら、点と点を結ぶ最短距離は直線だから)」というコンセプトを思い出すと、新型アルティメットはまさに、その理念にのっとってリデザインされていることがうかがえます。

今作はさらに「Simplicity(シンプルさ)」「Functionality(機能性)」「Innovation(先進性)」をキーワードにしています。

 

  • Simplicity(シンプルさ)
    フォークとダウンチューブのエッジがさらに直線的に。
  • Functionality(機能性)
    シートポストのクランプ(ネジ固定部)の位置が変更になり、従来のタイヤ側から、トップチューブ側に180°回転。タイヤの泥ハネの心配が不要に。
  • Innovation(先進性)
    エンド部分がほぼ完全に平坦化し、ディスクブレーキのダイレクトマウント部もストレートな形状に進化。ディスクロードのフレーム特有のでこぼことした左右非対称のデザインから、左右均等に近く美しいデザインに。
歴代アルティメットのプロダクトデザイン。一番下が最新の第5世代だ

ほとんどのモデルでパワーメーター標準装備!

日本国内では11モデル展開になる今回の新型アルティメット。

驚きなのが、なんと最安のCF SL7を除いて、ほかすべてのモデルでパワーメーターが標準搭載になるとのことです。

パワーメーターは、ペダルを踏み込む力を数値としてサイクルコンピューター等に送信してくれるセンサーで、ケイデンス(回転数)を取得してくれる機能もあります。

いまやパワーメーターはプロ選手だけの装備品ではなく、アマチュアのライダーや、ただサイクリングを楽しみたいライトユーザーにも広く求められる重要なコンポーネントの一つ。その日の調子を確認したり、データをアプリに転送してログデータをグラフ化したり、SNSで共有したりと、できることは多種多様です。

しかし販売価格がコンポーネントパーツのなかでもかなり高額なので、なかなか導入に踏み切れないユーザーも多いはず。

ところがこのパワーメーター標準搭載の新型アルティメットを購入するだけで、ほかのメーカーでロードバイクを購入し、追加でパワーメーター付きのコンポーネントを購入するより、はるかに経済的に環境を整えられます。

キャニオンの圧倒的コスパはいまだ健在と言えそうです。

エアロードと共通のポジション、共通のハンドル

プロ選手からも高い評価を受けているエアロロードのAEROAD(エアロード)からフィードバックを受け、今回からほぼ同一のポジションで乗れるようになりました。

さらにコックピットも共通化し、ハンドル・ステム一体型のCP0018に変更。このCP0018コックピットは3つのパーツからなり、左右の幅を自身の体格に合わせて変更できるとても変わったハンドル部になっています。

便利な構造と高い性能から人気の高いコックピットとして知られる

しかも新型アルティメットではトップグレードのSLR、ミドルグレードのCF SLXのみならず、なんとローグレードの一部モデル(CF SL 7 ETAP、CF SL 7 Di2、CF SL 8 AERO)にまで、このCP0018が標準搭載されることが明らかとなりました。

ローグレードでも妥協しないキャニオンの品質の高さが象徴されている部分です。

実戦投入済みのプロ選手も絶賛の新型アルティメット

実はすでに新型アルティメットは一部のプロ選手にテスト供給されており、各メディアで写真をもとに性能や変更点の予想で盛り上がりをみせていました。

モビスターチームのエンリク・マス選手もこの春からプロトタイプに乗り続けているひとりで、その乗り心地についてレビューしています。

Last year, in 2021, our whole team rode the Aeroad.

Now, in 2022, Canyon have brought us this bike. It’s spectacular.

It has the perfect geometry for fast climbing, stable descending and going fast on the flat. 

(去年わたしたちのチームはみなエアロードに乗っていました。今年からこの新型アルティメットがやってきましたが、これはすばらしいロードバイクです。最高のジオメトリーで登りは速く、下り安定し、平地も速く進みます。)

※原文→英文→拙訳

山岳レースでは軽量ロード、平地レースではエアロロードというように、プロ選手は走るコースによってロードバイクを変更することが多いです。その一方、ロードバイクはそれぞれ乗り心地が異なるため、特にジオメトリの違いによって違和感を覚えることもあるといいます。

前述のように、新型アルティメットはエアロードと共通のジオメトリーを実現したことで、山岳レースの翌日に平地レースがあって自転車を乗り換えた場合でも、大きな違和感なく移行できる強みがありそうです。

全モデルでユニセックスへ

「自分は男性。でも欲しいカラーは女性モデルにしかない……」

「身長や座高が足りず最小サイズでも合わない」

そんな悩みを抱えているサイクリストも多いのではないでしょうか。新型アルティメットは、一般向けのSL、SLXで8サイズ展開(3XS~2XL)、プロ向けのCFRで7サイズ展開(2XS〜2XL)となり、どちらもユニセックスモデルに一新されました。

つまりこれからは性別にかかわらず、あらゆる体格、体型、体重のライダーに同じ選択肢が与えられるので、モデル選びで悩む心配事が一つ減りました。

小柄なライダーに完全対応する650Bモデルも

基本的な700Cとくらべ、ひとまわり小さい650Bホイールを標準装備したモデルも充実しています。

 SLXでは3XS、SLでは3XSと2XSがそれぞれ650Bホイールモデルになるので、これまで足が地面に付かず倒れてしまう不安を抱えていた人や、サドルをありったけ低くしないと乗り降りが大変だった人も、最適な選択ができるでしょう。

3グレード全11モデル一覧

上からCFR、SLX、SLの3つのグレードからなる計11モデルという豊富なラインアップ。(アメリカのみ全14モデル)

どれも買って間違いなしの素晴らしい構成をしているので、予算やユースケースに合わせて最適のモデルをみつけましょう!

ULTIMATE CF SL 8 AERO ULTIMATE CF SLX 9 DI2ULTIMATE CFR ETAP
FRAMECanyon Ultimate CF SL R101Canyon Ultimate CF SLX R100Canyon Ultimate CFR R102
FORKCanyon Ultimate Fork FK104Canyon Ultimate Fork FK104Canyon Ultimate CFR Fork FK108
BRAKEShimano Ultegra Di2Shimano Dura-Ace Di2SRAM Red AXS
WHEELSDT Swiss ARC 1600 50/62DT Swiss ARC 1100 50/50Zipp 353 NSW Hookless
RIM WIDTH20 mm20 mm25 mm
TYRESContinental Grand Prix 5000 SkinSchwalbe Pro One SkinSchwalbe Pro One TT Skin
CHAINSETShimano Ultegra Di2 12spd+ 4iiii Precision PowermeterShimano Dura-Ace Di2 12spdPowermeterSRAM Red eTap AXS+ Quarq Powermeter
GEAR RATIO52/36 – 11-3052/36 – 11-3050/37 – 10-33
COCKPITCanyon CP0018Canyon CP0018Canyon CP0018
SADDLESelle Italia SLR Boost SuperflowmanganeseSelle Italia SLR Boost Superflow CarbonFizik Antares Versus Adaptive R1 Carbon
SEATPOSTCanyon SP0055Canyon SP0055Canyon SP0064
COLOURSBlack Snow, Deep PolarFrozen Black, Iced BerryCold Crystal
SIZES3XS, 2XS, XS, S, M, L, XL, 2XL3XS, 2XS, XS, S, M, L, XL, 2XL2XS, XS, S, M, L, XL, 2XL
WEIGHT7.26 kg6.67kg6.66 kg

ULTIMATE CF SL

ULTIMATE CF SL 7ULTIMATE CF SL 8ULTIMATE CF SL 7 ETAPULTIMATE CF SL 7 DI2ULTIMATE CF SL 8 AERO
フレームCanyon Ultimate CF SL R101Canyon Ultimate CF SL R101Canyon Ultimate CF SL R101Canyon Ultimate CF SL R101Canyon Ultimate CF SL R101
フォークCanyon Ultimate Fork FK107Canyon Ultimate Fork FK107Canyon Ultimate Fork FK104Canyon Ultimate Fork FK104Canyon Ultimate Fork FK104
ブレーキShimano 105Shimano UltegraSram Rival AXSShimano 105 Di2Shimano Ultegra Di2
ホイールDT Swiss Performance LNDT Swiss Performance LNDT Swiss P1800DT Swiss Performance LNDT Swiss ARC 1600 50/62
リム幅20 mm20 mm18 mm20 mm20 mm
タイヤContinental Grand Prix 5000 SkinContinental Grand Prix 5000 SkinContinental Grand Prix 5000 SkinContinental Grand Prix 5000 SkinContinental Grand Prix 5000 Skin
チェーンセットShimano 105Shimano Ultegra 11spd+ 4iiii Precision PowermeterSRAM Rival eTap AXS+ PowermeterShimano 105 Di2 12spd+ 4iiii Precision PowermeterShimano Ultegra Di2 12spd+ 4iiii Precision Powermeter
ギアレシオ52/36 – 11-3052/36 – 11-3048/35 – 10-3050/34 – 11-3452/36 – 11-30
コクピットCanyon H36Canyon H36Canyon CP0018Canyon CP0018Canyon CP0018
サドルSelle Italia Model XSelle Italia Model XSelle Italia SLR BoostSuperflow manganeseSelle Italia Model XSelle Italia SLR BoostSuperflow manganese
シートポストCanyon SP0055Canyon SP0055Canyon SP0055Canyon SP0055Canyon SP0055
カラーBlack Snow, Deep PolarBlack Snow, Deep PolarBlack Snow, Deep PolarBlack Snow, Deep PolarBlack Snow, Deep Polar
サイズ3XS, 2XS, XS, S, M, L, XL, 2XL3XS, 2XS, XS, S, M, L, XL, 2XL 3XS, 2XS3XS, 2XS, XS, S, M, L, XL, 2XL3XS, 2XS, XS, S, M, L, XL, 2XL3XS, 2XS, XS, S, M, L, XL, 2XL
重量8.22 kg8.00 kg7.72 kg8.02 kg7.26 kg
価格319,000円379,000円459,000円479,000円599,000円

ULTIMATE CF SLX

ULTIMATE CF SLX 8 ETAPULTIMATE CF SLX 8 Di2ULTIMATE CF SLX 9 DI2
フレームCanyon Ultimate CF SLX R100Canyon Ultimate CF SLX R100Canyon Ultimate CF SLX R100
フォークCanyon Ultimate Fork FK104Canyon Ultimate Fork FK104Canyon Ultimate Fork FK104
ブレーキSRAM Force AXSShimano Ultegra Di2Shimano Dura-Ace Di2
ホイールDT Swiss ARC 1400 50/50DT Swiss ARC 1400 50/50DT Swiss ARC 1100 50/50
リム幅20 mm20 mm20 mm
タイヤSchwalbe Pro One SkinSchwalbe Pro One SkinSchwalbe Pro One Skin
チェーンセットSRAM Force eTap AXS+ Quarq PowermeterShimano Ultegra Di2 12spd+ 4iiii Precision PowermeterShimano Dura-Ace Di2 12spdPowermeter
ギアレシオ48/35 – 10 -2852/36 – 11-3052/36 – 11-30
コクピットCanyon CP0018Canyon CP0018Canyon CP0018
サドルSelle Italia SLR Boost Superflow Ti316Selle Italia SLR Boost Superflow Ti316Selle Italia SLR Boost Superflow Carbon
・シートポストCanyon SP0055Canyon SP0055Canyon SP0055
カラーFrozen Black, Iced BerryFrozen Black, Iced BerryFrozen Black, Iced Berry
サイズ3XS, 2XS, XS, S, M, L, XL, 2XL3XS, 2XS, XS, S, M, L, XL, 2XL3XS, 2XS, XS, S, M, L, XL, 2XL
重量7.40 kg7.10 kg6.67kg
価格759,000円779,000円1,049,000円

ULTIMATE CFR

ULTIMATE CFR DI2ULTIMATE CFR ETAPULTIMATE CFR FRAME BRAKE KIT
フレームCanyon Ultimate CFR R102Canyon Ultimate CFR R102Canyon Ultimate CFR R102
フォークCanyon Ultimate CFR Fork FK108Canyon Ultimate CFR Fork FK108Canyon Ultimate CFR Fork FK108
ブレーキShimano Dura-Ace Di2SRAM Red AXSShimano Dura-Ace Di2
ホイールDT Swiss PRC 1100 Mon ChasseralZipp 353 NSW Hookless
リム幅18 mm25 mm
タイヤSchwalbe Pro One TT SkinSchwalbe Pro One TT Skin
チェーンセットShimano Dura-Ace Di2 12spdPowermeterSRAM Red eTap AXS+ Quarq Powermeter
ギアレシオ52/36 – 11-3050/37 – 10-33
コクピットCanyon CP0018Canyon CP0018Canyon CP0018
サドルSelle Italia C59 CarbonFizik Antares Versus Adaptive R1 Carbon
・シートポストCanyon SP0064Canyon SP0064Canyon SP0064
カラーCFR StealthCold CrystalCFR Stealth
サイズ2XS, XS, S, M, L, XL, 2XL2XS, XS, S, M, L, XL, 2XL2XS, XS, S, M, L, XL, 2XL
重量6.30 kg6.66 kg2.7 kg
価格1,259,000円1,319,000円599,000円

ズバリ狙い目のモデルはどれ?

CF SL 7 Di2:コスパ最強ローグレード

最新の105 Di2完成車(12速・電動)で47万9000円のこのCF SL 7 Di2

旧105(11速・機械式)で組まれた最安モデルのCF SL7と比べて+16万円の価格差があるわけですが、この価格差に注目すると、いかにこのCF SL7 Di2がお買い得か見えてきます。

じつは新105 Di2と旧105の販売価格差だけでおよそ13万円以上*あるので、この時点で価格差がぐんと埋まってきます。さらにこのCF SL7 Di2完成車は4iiiiのパワーメーターも装備。そのうえ、上位モデルと共通コックピットのCP0018です。

新型105Di2はセミワイヤレス電動変速なので、オイルホースを含めて完全内装でまとめられるため、見た目のスタイリッシュさが全然違ってきます。

高コスパを求めるなら、この一台を狙っておけば問題ないでしょう。

*記事公開時の実売価格、編集部調べ

CF SLX 8 Di2:即実戦投入できる高い完成度のミドルグレード

先ほど紹介したCF SL 7 Di2より、2段階ほど上位のグレードとなるこのCF SLX 8 Di2は、完成車の構成そのままで即トップレベルのレースに出場してもいいくらいのスペックです。

より軽量なSLXグレードのフレームに加え、コンポーネントはUltegra Di2(12速・電動)、50mmハイトのDT Swiss製ホイールを装備したハイスペックマシンです。

完成車重量 7.10 kgと軽量なため、レースをしない人にもアップダウンが楽しくなること間違いナシの一台でしょう。

まとめ:期待を裏切らない堅実なモデルチェンジ

まとめると、新生・アルティメットは第4世代までの良さをしっかり受け継ぎつつ、堅実に、ユーザー目線でバランスの良さをさらに追求したモデルになりそうです。

 

  • 驚異的な快適性
    人間工学に基づいた振動吸収性能・タイヤクリアランスを拡大(32mm対応)
  • 空力性能の向上
    前世代と比較してバイク単体の状態で10Wの削減を実現
  • 革新的なコクピット構造
    コクピットのブレーキホースを完全に内装、ユーザーフレンドリーな組み立て、調整方法のCP0018採用
  • 軽量化
    完成車重量わずか6.3kg(アルティメット CFR Di2、サイズM)。それでいて、フレームの負荷のかかる部分に補強の追加カーボンレイアップを施し、耐久性は向上。
  • 卓越した美学
    より直線的でシンプル。撫でたくなるようなゴージャスなキャニオンデザイン。

 

こうしてみると、たくさんの箇所が変更になったことが分かりますね。

さっそく欲しくなってしまったかた、カラーバリエーションやモデルごとの写真が気になったかたは是非、公式ホームページにアクセスして確認してみてください!

新型アルティメットは、2023年のロードバイク界を大いに盛り上げてくれる一台となりそうです。


All photos (C) CANYON

LINK: CANYON

Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

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WRITTEN BY山本 一輝

ロードバイク、クロスバイク、ミニベロロード、MTB、ランドナー、グラベルロードなど幅広いジャンルの自転車に触れてきた経験から、「読むロードバイク。”WithGrail” ウィズグレイル」ブログを運営。主に機材レビューや整備方法などをまとめています。 北海道から沖縄まで大体のところは周ってしまったので、次は海外ツーリングの記事化を考えていたりいなかったり。

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