自転車のハンドルカバーってホントにあったかいの? ガチの冷え性が実際に使ってみて分かったこと
真冬の自転車ライフは寒さとの戦い。とくに指先は真っ先に冷たくなるのに、体を動かしていてもなかなかあたたまらない……。
それならハンドルごと手元を覆ってみては?
というわけで、自転車用の「ハンドルカバー」を使ってみました。手袋との違いや、見た目が気になる人もぜひ読んでみてください。
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目次
真冬の自転車は指先がもう耐えられない
つらい……。
針のように冷たい風を受ける冬ライドは、極度の冷え性の私の場合、乗り出し3秒で指先の感覚がなくなります。
「手袋すればいいんじゃない?」は当然の感想だと思いますが、こういう選択肢もあるんです。
ハンドルをまるっと覆って冷たい風を防いでくれる「ハンドルカバー」です。
手袋とはまったく別の防寒アプローチになるハンドルカバー。冷え性の私がしっかりテストしてみます。
ちなみに私は室内でも手袋をはめてPC操作をするくらいには、末端冷え性ガチ勢です。
ハンドルカバーが手袋より優れている3つの理由
防寒アイテムの第一選択肢になるのはもちろん手袋、サイクリスト的にいうなら「冬用グローブ」です。はたしてハンドルカバーは冬用グローブと比べてどんなメリットがあるのか、チェックしていきましょう。
①準備はゼロ秒、即出発!
出発時にグローブをはめるなんて、そんなの一瞬です。それが面倒とか言い出したらちょっと終わってる気がしますが、「ライドのたびにグローブの準備をしなくていい」っていうのはけっこう幸せだったりします。
家から自転車を持ち出したら、素手のままGO。ライドが億劫になりがちな冬はとくに、出発時のハードルは可能な限り下げておきたいですからね。
②持ち運ばなくていい
グローブって使わないときは携帯しておかなきゃいけないんですよね。当たり前ですけど。
常に持ち運ばないといけないのは地味にストレスだし、片方の手袋をなくすのは全人類が経験済みのあるあるです。
その点、自転車につけっぱなしにできるハンドルカバーなら、持ち運びや紛失の心配は無用。つねに手袋を持ち運ばないといけない通勤・通学勢にはとくにおすすめかも。
③素手・夏用グローブでもあたたかい。プラス保温としても使える
指先までしっかりと覆われる冬用グローブは、あたたかさと引き換えにダイレクトな感覚が失われます。ゴワつきにより、シフト操作やブレーキングに多少もたつきが出るのは否定できません。
操作性以外にも、気になるのは指先を使うシーン。自販機で小銭を取り出すとき、スマホで写真を撮りたいとき、停車時にサッと地図を確認したいとき。手袋がスマホ対応だったとしても、素手と比べるとちょっと厳しい。
でもハンドルカバーなら……?
ジャーン、スッと素手!
素手ならタッチパネルも余裕だし、小銭まみれの財布から1円でも5円でもすくってみせる。
あとはグリップ力や、怪我の緩和目的でグローブをつけたい人もいますよね。指ぬきグローブや夏用の薄手のグローブでも、あたたかさを確保できるのは魅力です。
極寒地域のサイクリストなら、「冬用グローブにプラスして防寒」の目的も大アリです。多少の雨や雪からも手元を守ってくれます。
外気温にあわせて、防寒の調整幅が広がるというのは意外なメリットかも。
あたたかいというより「寒くない」。だがそれがいい
ここまで書いておいてなんですが、実際に使用してみて「ハンドルカバー内はぬっくぬく!めちゃくちゃあったかい!!」というわけではなかったです。
あたたかさを表現するときに、しっくりくるのは『寒くない』です。
外気との気温差で中が蒸れるぐらいには保温されているのですが、こたつやヒーター並みのあたたかさではありません。そこはさすがに、ね。
ただ、冬ライドでダントツにツラいのは風ですから。
信じられないくらい冷たい風をシャットアウトしてくれるのって本当に効果的で、『寒くない』ってめちゃくちゃ最高なんです。凍てつくような風が吹き荒れても、素手の状態で保温されてるのってちょっと感動しますよ。
だってほら、比較するために裸のままだった左手はもう終焉を迎えていますから。
デメリットも理解しておきたい
気軽に使えて保温ができるハンドルカバーですが、手元を覆うことによるデメリットもあります。
たとえばとっさの状況でハンドルから手を離しづらいというリスク。テストしたハンドルカバーは入り口がガバっと空くタイプで、手前に引く動作であれば、何も付けていない状態とほぼ変わりません。
ただし、上は閉じられているので真上に向かって勢いよく手を離すことは難しい。
落車はいつだって気をつけたいですが、ハンドルカバーを装着した状態ではいつも以上に気を配って運転したいですね。
あとはルックスに抵抗ある人もいますよね。ハンドルをガバっと覆うのでけっこうインパクトありますが、シンプルなものを選べば意外とフィットするものですよ。
ハンドルカバーおすすめ11選
ハンドルカバーといえばママチャリ用の商品をイメージする人も多いですが、ドロップハンドル用も探せばあります。ロードバイク用・シティサイクル用とあわせて紹介しましょう。
ドロップハンドル用
マルト ロードバイク専用ハンドルカバー RBH-01 黒
ロードバイク専用ハンドルカバー RBH-01 3,745円(税込・執筆時Amazon価格)
今回のインプレッションで使った商品です。輪行袋でもおなじみのマルトのハンドルカバー。マルトからはクロスバイクなどにも使えるフラットバーハンドル用や、シティサイクル用まで幅広いハンドルカバーが展開されています。
>> クロスバイクにはフラットハンドルバータイプを
バーミッツ デュアルミッツ ドロップハンドル用防寒カバー
DUAL MITTS 9,900円(税込)
ハンドルカバーといえばこのバーミッツを思い浮かべる人もいるかもしれませんね。マルトのものと比べてお値段はあがりますが、装着する際の留め具がベルクロタイプなので幅のあるハンドルにはこちらがおすすめ。(マルトはボタンで留めるタイプです)
クラシカルなロードバイクで、ブレーキレバーの上部からワイヤーが伸びている場合もこちらをチョイス。ワイヤーを通すためのチャックがあります。
>> バーミッツにもフラットバーハンドル用があります
モンベル ウインター ドロップハンドルカバー
ウインター ドロップハンドルカバー 8,800円(税込)
アウトドアブランドのモンベルにもドロップハンドル用のハンドルカバーがあります。モンベルって本当に自転車用品が豊富なんですよね。
立体的なつくりで、ブラケットポジションはもちろん、下ハンドル、上ハンドルも握ることができます。
LINK: ウインター ドロップハンドルカバー|mont-bell
CXWXC 自転車 ハンドルカバー
CXWXC 自転車 ハンドルカバー 4,980円(税込・執筆時Amazon価格)
「寒くない」じゃダメなんだ! ガッツリ熱源がほしい! そんな人には電熱線の最強タイプを。
モバイルバッテリーが別途必要ですが、ヒーターによる暖かさはレベルが違います。ただしこの形状のタイプは下ハンを握ることはできないので注意。
>> 電熱線なしのノーマルタイプもあります。バーエンドにミラーを装着している人にもおすすめ。
R250 ロードバイク用ウィンターハンドルカバー
ロードバイク用ウィンターハンドルカバー Mサイズ 8,800/Lサイズ 8,910円(税込)
この見た目がいいなら、これ以外の選択肢はありません。
見た目のかわいらしさだけでなく、フロントとサイドに大型リフレクターがついていたり、ブラケットの大きさにあわせてふたつのサイズ展開があるなど、サイクリスト目線なつくりが嬉しい。
下ハンドルはカバーから出る設計なので、下ハンポジションもとれるし、バーエンドミラーの併用もできます。
LINK: ロードバイク用ウィンターハンドルカバー|R250
むしろ日常使いにこそおすすめかも。シティサイクル用
「ちょっとそこまで」用途の自転車に。通勤・通学で毎日シティサイクルに乗るあなたに。頻繁に乗るからこそ、わずらわしい手袋の準備が要らないハンドルカバーは重宝します。ハンドルカバーはむしろシティサイクルにこそおすすめしたいですね。
モッサリした印象になりやすいから、ルックス重視で選んでみるのもおすすめです。
▼中のボアは着脱式。オールシーズン使えるタイプ。
▼ふかふかの見た目がいかにもあたたかそう
▼ブリヂストンのシンプルなタイプ。電動アシスト自転車のディスプレイやシフターも確認できる小窓がついています。
>> シティサイクルのハンドルカバーをもっと知りたいならこちらから
冬の「手のこわばり」にオサラバできる
ゴワつきがちな冬装備ですが、素手の状態でも寒さを防いでくれるハンドルカバーは冬サイクリングの救世主かもしれません。ライドのたびに寒さで手がこわばってしまっていた日々から解き放たれるなんて!
気軽さが魅力なので、通勤・通学で毎日自転車に乗る人や、冬でも頻繁に自転車で移動する人はぜひ使ってみてほしいですね。
真冬の自転車ライフがちょっと幸せになるはずです。