ボディメイクトレーナー、及びパーソナルスタジオmiao(ミャオ)代表、そしてもう1つ「MTBライダー」という顔を持つ布袋田 沙織(Saori Hoteida)さん。今回のインタビューでは、【前編】にて、そんな布袋田さんのプロフィールや、トレーナーとしての活動を、【後編】では、MTBへの想いや、自転車のあるライフスタイルについて伺いました。
ダンスで全国2位、棒高跳びでは県記録樹立。そして、IT業界へ。
ーー 本日は、布袋田さんが自転車にハマる前からのお話も色々とお聞きしたいと思います。まず、学生時代は何をされていたのですか?
すごく遡りますが、3歳からジャズダンスを習っていました。全国で2位になるなどかなり本格的にやっていましたね。その後、高校時代には棒高跳びの選手に。競技人口が少ないので県記録を樹立したり国体にも出場しました。
ーー かなり体育会系の経歴ですね!その後、社会人ではどういったキャリアを歩んできたのですか?
大学時代にダンスのインストラクターのアルバイトをしていたため、そのままインストラクターになるか、新卒で企業に勤めるか迷いました。結果、名刺のもらい方など社会人としての基本的なマナーなどは学んでおいた方がいいと思い、新卒でコンサルティング会社に入社しました。
ところが、入社3ヶ月でまさかの会社が倒産!人生っていろいろありますよね。その後は、IT業界へ。サイバーエージェントのグループ会社に入社し、新規事業立ち上げの営業職として、ネット広告の販売などを行っていました。ベンチャー企業の勢いにものり、売上も社員数も急激に増えていったのですが、私自身は創業期を体験できたことで仕事を一段落させて次の道を探すことにしたんです。そして、今も行っているパーソナルトレーナーへの入口に立ちました。
ーー 退職後、パーソナルトレーナーとして独立する前はどんなことを?
学生時代から数えると10年以上お世話になっているスポーツクラブで働きはじめました。同時に資格取得の勉強をして、体幹トレーナーやピラティスの基礎を身につけました。
独立に関しては本当に偶然が重なったことが大きいんです。退職してすぐにトレーナーの仕事が見つかり、お客様が付いてくれて、1年の契約終了時に4人程が「ついていきたい」と言ってくれて、最初の1年だけ安く借りられるスタジオを紹介してくれて…と、トントン拍子で進んだのです。独立しないといけない理由があったわけではなく、流れが導いてくれたと思っています。
お客様の「行きたい!」を応援するパーソナルトレーナーへ
ーー 現在パーソナルトレーナーとしてご活躍されていますが、どういった「軸」で活動されているのですか?
基本はお客様のニーズにあわせてメニューを作っていますが、ダイエット目的の依頼がやっぱり多いですね。実は私自身、20kg体重を落とした経験があるので、必勝パターンを持っているんです(笑)そのため、独立後もまずは自信のある分野で実績を作っていきました。ポイントは、体重や体脂肪率などの、数字は追いかけないこと。例えば、毎日鏡を見るようにすると、トレーニング後の変化が目に見えるんです。ここが細くなったな、とか。それが大事だと思っています。
あと、当たり前に聞こえるかもしれませんが、楽しんでもらうこと。ピラティスやウォーキング、自転車など別のスポーツも提案しますし、 メールやLINEで連絡をとって一緒に体を動かしに行ったりもします。体をコントロールするときには、気持ちと体がリンクしているかどうかがとても重要なんですよ。ビーチ、山頂やお寺でのピラティス、神奈川の葉山などでサイクリングなどのメニューはときどき実施しています。
あとは、見ててくれる人がいるんだ、頼りになる人がいるんだ、というのがお客様にとって意欲や目標達成の支えになる事が多いので、私自身、お客様の目的に寄り添ってサポートすることを心がけています。
ーー お客様と信頼を作っていく姿勢が素敵ですね!
おかげさまで、お客様は100%紹介で、現在20?30人と一歩一歩成長しています。麻布十番から表参道にスタジオを移したのですが、場所ではなく、空間でもなく、ありがたいことに、私についてきてくれていることを感じています。
入会費はとらない。キャンセル料金もとらない。予約はLINEやメールでなど、全てお客様の「行きやすい」をつくるために工夫しています。パーソナルトレーナーは、自分自身がコンテンツになっていく生き方ですから、いろいろ考えています。
ーー そんな布袋田さん自身が、自転車競技の選手としても活躍されているとのことですが、本格的に乗りはじめたのはいつ頃なんですか?
実はここ数年なんです。友人に誘われてMTBの100km 8時間制限のレースに参加し、完走できなかったのが悔しくて!それがきっかけとなり、今も走り続けています(笑)元々自然が好きで、旅も大好きで、自転車はロードを遊び感覚で乗っていて、1日100kmは走れていました。だから、MTBの100kmも大丈夫だと思ったんです。考えが甘かったですね。
ーー でも、いきなり100kmのレースに参加するのもすごいことですね!その悔しかったレースについて詳しくお聞きしたいのですが…続きは後編で!布袋田さんの自転車にかける熱い想いもご紹介します。