鍵の種類と特徴別ロードバイク用おすすめ鍵11選
2021/07更新:ロードバイクやクロスバイクなど、スポーツ自転車に乗るなら必ず一緒に準備したいのが鍵!鍵がなければ、自転車から降りてどこかに立ち寄るのも不安になりますよね。
一般的に鍵は強硬になれば、重さや価格も比例して上がっていきます。
しかし、あまりに自転車が心配だからと1kgを超える重たい鍵を持ち運んでいては、快適にサイクリングを楽しむことができません。
反対に、人通りの多い町中に脆弱な鍵で長時間駐輪しておくのは、不安になりいてもたってもいられなくなるでしょう。
シーンによって最適な鍵は変わってくるため、自分の用途やスタイルに合った商品を選ぶことが大切です。この記事では皆さんが安心してサイクリングができる鍵を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
ロードバイクに使える鍵は4種類
ロードバイクに使われる鍵は大きく分けて4種類です。
- チェーンロック
- U字ロック
- ブレードロック
- ケーブルロック
自分に最適な鍵が選べるように、それぞれの特徴を確認していきましょう。
チェーンロック:頑丈で使い勝手も良い
形状
名前の通りチェーンタイプの鍵で、チェーン部分は自転車を傷つけないように保護素材で覆われています。ケーブルロックと比べると太くて切断されにくい素材を使用しているのが特徴です。
重さ
信頼性は高いですが、構造的に重いです。重いものだと1m未満の長さで2kgを超える重量の製品もあります。
価格
安いものは1,000円程度からあり、ABUS(アブス)のようなブランドになると5,000円から8,000円ほど。重量のあるタイプだと10,000円を超える場合もあります。
U字ロック:切断しづらく頑丈
形状
U字型になっているUの部分を取り外し、バー(一直線の部分)へはめるようにロックします。比較的切断が難しく、小さいものならズボンのポケットに入れて持ち運ぶこともできるので、カジュアル指向の方におすすめです。
重さ
耐久性によって軽いものから重いものまで発売されていますが、頑丈だとその分重くなります。アルミ素材を使用したものだと500g未満の軽い製品もあります。
価格
安いものは1,000円程度からあり、10,000円ほどする場合もあります。
ブレードロック:コンパクトにたためて強度も高い
形状
鉄のプレートを関節のようにつなげて、折りたためるように可動する鍵です。プレートの太さや長さで強度と重さが決まります。頑丈でありながら、コンパクトに折りたたんで収納できるのが特徴です。
重さ
折りたためる設計となっており、施錠時の長さが限られるため重量も1kg程度です。
価格
3,000円 から5,000円が相場です。
ケーブルロック:軽量で持ち運びに便利
形状
ケーブル状になっていて、用途によって長いものから短いものまでさまざまです。ロック部分が南京錠タイプであったり、ダイヤル式になっていたりと種類も豊富。地球ロックがしやすく、使い勝手がいいタイプです。
重さ
基本的に太さに比例して重くなっていきます。信頼性は落ちますが、持ち運びには便利な軽量でコンパクトなタイプも。軽いものだと100g未満のものもあります。
価格
安価なものは1,000円を切る商品もあり、頑丈さに応じて価格が変動します。
目的別にみる鍵の選び方
ロードバイクの鍵は、どんなシーンで使用するかで最適な製品を選びましょう。
街乗りや通勤、通学がメイン
街乗りや通勤・通学の場合は、U字ロックやチェーンロックの大きく強固なものがおすすめです。
街中で乗ると人目につくことも多く、人通りの多い場所に停める分盗難のリスクも高まります。そのため、強固で破壊するのに時間がかかるものが多い、U字ロックやチェーンロックを使用すると安心です。
鍵の破壊に5分以上かかると、窃盗犯は盗難を諦めると言われています。さらにワイヤーロックなどと組み合わせて、二重ロックにしておけば安心感も増しますよ。
休日のサイクリングやロングライドがメイン
できる限り荷物を減らしたいサイクリングにおすすめなのが、比較的軽量なケーブルロックやブレードロックです。
コンパクトなものになれば100gを切るので、ロングライドの際にバックポケットにしまうこともできます。
私自身もサイクリングに行く際は、軽量なケーブルロックを持っていきます。
グループライドであれば、休憩などでお店に立ち寄るときに皆で自転車をまとめて重ね、何個も鍵を掛けるなどで防犯性を高めることができます。
【チェーンロック】ロードバイクにおすすめの鍵3選
ロードバイクにおすすめの鍵を形状別に紹介します。ただし、鍵をかけたからといって絶対に盗難されない保証はありません。
街中に自転車を停めるときは十分に注意をしてください。
ABUS(アブス)トレーサー1385
ドイツ発ヨーロッパNo,1ロックブランドであるABUS。
そんなABUSが独自に開発した、高強度を誇る専用スチール鋼をナイロン製カバーで巻いたモデルです。また、高強度でありながらしなやかに動くので、さまざまな場所に巻き付けて持ち運べます。
私の周りにも、トップチューブやシートポストに巻き付けて愛用している人が多い鍵です。
- 重量:1,380g
- サイズ:110cm
- ロックタイプ:コンビネーションロック
ABUSに関してはこちらの記事も参考にしてください。
crops(クロップス) ダイヤル式チェーンロック K5-66
自転車の鍵を長年製造している、日本のメーカーcrops。
小型のワイヤーロックをショップでよく見るという方もいると思いますが、実はワイヤーロックのモデルもあります。
こちらの商品は5桁のダイヤルでロックするタイプで、ロック解除のためのカギがいりません。『カギを無くしてロック解除できない』という心配がないのもポイントです。
また、一般的な自転車用の鍵とは違い、つなぎ目の部分が出っ張っていないので肩にかけたりして持ち運びやすいのも良いですね。
- 重量:1,030g
- サイズ:110cm
- ロックタイプ:ダイヤルロック
ATITI チェーンロック
業界初の指紋認証でロック解除できる自転車用鍵です。
この商品を使うことで、『解除用のカギやパスワードを忘れてしまって、ロック解除ができなくなってしまうのではないか』という心配から開放されます。
重量も700g超えでガッチリとしており、長さも地球ロックをするのには十分。鍵としての機能も申し分ない商品です。
- 重量:740g
- サイズ:100cm
- ロックタイプ:指紋認証ロック
【U字ロック】ロードバイクにおすすめの鍵3選
パナソニック U型ロック SAJ080
重量が355gと軽く、コンパクトで扱いやすいという声の多い鍵です。
鍵がシリコンカバーで覆われていて、自転車にぶつけて傷をつける心配がありません。ディンプルキー(簡易なピッキング対策済みの鍵)なのでセキュリティ面もバッチリですね。
また、価格も2000円代というコスパの高さも嬉しいポイントです。
- 重量: 355g
- サイズ:内径 約76mm×128mm
- ロックタイプ:キーロック
PALMY(パルミー) アルミシャックルロック Φ15mm
安くて軽いU字ロックの定番モデルです。
カラーバリエーションが豊富なので、自分のロードバイクの色に合わせるというオシャレも楽しめます。
とりあえずU字ロックの鍵が欲しいという方は、この商品を検討してみてはいかがでしょうか。
- 重量:358g
- サイズ:直径16mm×全長175mm×幅120mm(内寸:130mm×75mm)
- ロックタイプ:キーロック
ABUS(アブス) グラニットプラス640
絶大な信頼を誇るABUSから販売されているU字ロックです。
重量は少し重めではありますが、長時間の駐輪でも安心なセキュリティレベル12の鍵なので、安心して施錠できます。
外に長時間駐輪しないといけない時には、ぜひ持っておきたい鍵です。
- 重量:800g
- サイズ:直径12mm×全長150mm
- ロックタイプ:キーロック
【ブレードロック】ロードバイクにおすすめの鍵3選
ABUS(アブス) BORDO COMBO LITE 6150
ダイヤル式の鍵が使われているため、ロック解除用の鍵をなくす心配がないタイプです。
また、ボトルマウントにボルトで取り付け可能な専用ケースがついているので、鍵をサドルバックやリュックに入れる必要がなく、持ち運びがしやすいのが良いですね。
- 重量:650g
- サイズ:幅5mm×高さ850mm
- ロックタイプ:ダイヤルロック
ROCKBROS(ロックブロス)チェーンロック 自転車 ワイヤーロック バイクロック 折りたたみ式
使わない時はコンパクトな丸形(65cm)に折りたたんでおくことができる、サドルバッグなどに収納しやすい鍵です。
短い鍵なので地球ロックには向いていませんが、ワイヤーロックの鍵よりも頑丈に作られているので安心です。
サイクリング時に簡易的なワイヤーロックと一緒にこの商品を持っていくと、安心して駐輪できるでしょう。
- 重量:507g
- サイズ:ロック本体幅70mmx高さ50mm、ロックプレート最大長585mmxプレート幅18mm
- ロックタイプ:キーロック
ABUS(アブス) Bordo Granit X-Plus 6500
ABUSの最高セキュリティレベル15の鍵です。
少し重さがあるのは気になりますが、頑丈さは間違いないので信頼性の高い鍵が欲しい人におすすめ。携帯性と強靭さの両方のレベルが高い鍵なので、迷ったら買っておいて損はない商品です。
- 重量:1580g
- サイズ:全長850mmxブレード厚さ5.5mm
- ロックタイプ:キーロック
【ケーブルロック】ロードバイクにおすすめの鍵3選
ドッペルギャンガー(DOPPELGANGER) ダイヤルコンボワイヤーロック
全長650mmと十分な長さを持ちながらも、ワイヤーを束ねることでコンパクトに収納できる「ラウンド・シェイプ・デザイン」。カバンにも入れやすいので持ち運びにも便利です。
ワイヤーには直径12mmの堅固なスチールを採用しているので、鍵としての機能も問題ありません。
- 重量:265g
- サイズ:直径12mmx長さ650mm
- ロックタイプ:ダイヤルロック
crops(クロップス) Q3 SPD08/Φ3×1800mm
走行中は手首にも巻くことが出来るコンパクトサイズでありながら、強度は普通のワイヤーロックと変わらない鍵です。
サイクリングの時に荷物を増やしたくない、できるだけ軽くして走りたいという方はこちらがおすすめ。カラーバリエーションも豊富なので、自転車に合う色を選べます。
- 重量:約99g
- サイズ:直径3mmx長さ1800mm
- ロックタイプ:ダイヤルロック
▼私もコレ使ってます!
軽量&コンパクトなのでサドルバッグに入れておくことができ、持ち運びに便利!休日、友人と郊外へサイクリングに行くことが多いのですが、これで十分役割を果たしてくれます。
ATITI ワイヤーロック
指紋認証を採用した、ATITIのワイヤーロックです。
USB充電式で、フル充電すると1000回ロック解除ができる大容量バッテリーを搭載。強度が高く防水性にも優れているので、鍵としての性能も問題なしです。
- 重量:680g
- サイズ:長さ1500mmx幅12mmx高さ35mm
- ロックタイプ:指紋認証ロック
その他の鍵
KRYPTONITE EVOLUTION MINI”7″ クリプトナイト
頑丈さは本場メッセンジャーのお墨付き、KRYPTONITE(クリプトナイト)EVOLUTION 。
1メートル超えのワイヤーとU字ロックがセットになっており、地球ロックやダブルロックをしやすいのが嬉しいですね。お値段は少々お高めですが、しっかりしたU字ロックとワイヤーロックを両方買いたい方におすすめです。
- 重量:ケーブル300g、U字982g
- サイズ:ケーブル10mmx1200mm、U字178mm
- ロックタイプ:キーロック
OTTOLOCK (オットーロック)
「軽い」「丈夫」「コンパクト」「デザイン性」の全てを満たした新しいロックです。硬度の高いステンレススチールでできたバンドを巻いて使用します。
使わないときは丸めて持ち運べるためコンパクトに収納できるのが特徴。軽量でありながら強固ということで今サイクリストの間で注目されている商品です。
46cm・76cm・152cmの3パターンが用意されています。
- 重量:145~260g
- サイズ:長さ490mm~1520mmx幅18mm、直径80~120mm(丸めた状態)
- ロックタイプ:ダイヤルロック
ロードバイクを安全に停める鍵のかけ方
ここまでおすすめの鍵を紹介しましたが、自転車を盗難から守るには正しい鍵のかけ方を理解するのも大事です。
ここからはロードバイクを安全に停める鍵のかけ方について紹介します。
動かない柵などに固定する地球ロック
自転車を停める時には、駐車場の柵やラックなど地面に固定された物と自転車をつなぐ、地球ロックをするようにしましょう。
ロードバイクはとても軽いので、地球ロックで地面に固定していないと、窃盗犯に簡単に担いで持っていかれてしまいます。
大事なロードバイクを安心して駐輪するためにも、必ず地球ロックをするようにしましょう。
ただし、場所によっては迷惑になる場合もあるので、地球ロックをする際には「ここに駐輪しても大丈夫か」というのを確かめてから行うようにするのもお忘れなく。
詳しくはこちらの記事でも紹介しているので読んでみてください。
2重に鍵をかけるダブルロック
自転車を停める時にはフレームだけでなく、前後のホイールにも二重に鍵をかけるダブルロックをするようにしましょう。
ロードバイクのホイールは簡単に着脱できるので、フレームだけに鍵をかけてしまうと、フレームは守れても、ホイールのみ盗難されてしまう危険性があります。
ホイールだけでも盗られてしまうと金銭的にとても痛いので、ぜひダブルロックをして盗難から守るようにしましょう。
地面に鍵が付かないようにする
安全にロードバイクを駐輪するためには、先ほど説明したダブルロックや地球ロックだけではなく、鍵が地面につかないようにすることも大事です。
なぜかというと、鍵が地面についていると切断用の道具を足で使用できるようになってしまい、その結果、簡単に鍵を壊すことが可能になるからです。
そのため、できるだけ窃盗犯に切断用の道具を使いにくくさせるめにも、鍵はできるだけ地面から遠い位置にかけるようにしましょう。
鍵のかけ方についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
最後に
ロードバイクをはじめスポーツ自転車はとても高価なものです。世の中には自転車を狙った窃盗団もいるため、愛車を守るために鍵は必須。
ただし鍵をかけたから絶対に盗まれないという保証はありません。
それでも、ちょっと目を離した隙に盗難に!という悲劇がないよう、鍵は必ずかけ盗難のリスクを少しでも下げましょう。自分の乗り方に合わせた鍵を選んで、安全で楽しい自転車ライフを送ってくださいね。
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WRITTEN BYFRAME編集部
FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/