代表石山氏に聞く、ロードバイク「CANYON(キャニオン)」の直販モデルと注目モデル

2015年のツール・ド・フランスでナイロ・キンタナ選手(モビスター)選手が総合2位ならびに新人賞に輝き、サイクルロードレースファンの注目も高まっている「CANYON(キャニオン)」。

自転車小売店舗での取り扱いはなく、ドイツの製造工場からの直接販売(直販)のみという独自の道を歩み続ける自転車メーカー。昨年日本でサポート窓口を立ち上げたキャニオンジャパンの石山代表に話を聞いてきた。

これからロードバイクに乗りたいと考えている読者にも、ぜひ知っておいてほしいブランドだ。

直販モデルのキャニオン

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自転車小売店での販売網をもたず、直販モデルで30年の歴史のある自転車メーカー。工場はドイツにもつ。

直販モデルなので、店頭では見ることはもちろん、試乗することも難しい。メーカーのWEBサイトやfacebookなどのインターネットやサイクルロードレースで選手が乗っているシーンでしかみかけることができない。※2017年では、一般人が乗るシーンも増えてきた。

ナイロ・キンタナ選手をはじめ、チームメイトのアレハンドロ・バルベルデ選手(モビスター)もツールドフランス3位表彰台、さらにホアキン・ロドリゲス選手(カチューシャ)はステージ優勝2勝するなど、CANYONに乗る選手たちの2015年のサイクルロードレースでの実績は輝かしいものがある。

サイクルモードへの出展では長蛇の列

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直販モデルのためWEBサイト等でしか商品をみる機会がないため、サイクルモードにはじめて出展し試乗車も10台を用意。キンタナ選手がツールドフランスのシャンゼリゼ(最終ステージ)で乗ったロードバイクがゼッケンプレートそのままに展示、ロドリゲス選手がさいたまクリテリウムで走った自転車も展示されており、ブース内の熱気も高かった。

「日本の多くのみなさんは最近レースで活躍して知ったお客様が多く、現物をみたかった、乗ってみたかったの声が多い」と代表の石山氏。

実際に試乗車は長蛇の列ができていて連日大盛況。今年のロードレースで熱狂したファンの期待値の高さがうかがえる。

ダイレクト販売モデル〜日本に自転車が届くまで

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自転車の購入はインターネット。WEBサイトでの表示価格は自転車本体価格のみで、加えて2万円程度の送料と梱包資材で2千円程度が別途かかる。

インターネットで購入された自転車は、ドイツ・コブレンツの本社工場で組立スタッフが乗れる状態まで組み上げられる。試乗しブレーキや変速の調子を確かめた後、前輪を外して、シートポスト抜いて、ハンドルを外した状態で梱包される。ブレーキも変速機もバーテープもついた状態で届く。

購入時にドイツ工場でのおおよその発送タイミングが表示され、日本までは航空便で3週間。到着後、自身でシートポストとハンドルをトルクレンチで取り付け、ペダル、前輪を付けて空気をいれれば完成。説明書がついているので初心者でも組み立てられるとのこと。

購入店での無料点検サービスなどがない分「キャニオンは他社と比較してお手頃な価格を設定している」と代表の石山氏。不良が起きた場合の補償は国内で対応しているが、変速機の調整やバーテープ交換などは、自身で整備するか、近隣の自転車店で工賃を払って対応をお願いする必要がある。

「自分でやるのが不安というかたは、自転車店で買われたほうがいいと案内しています」とのこと。購入後もながく自転車を楽しむためにもすべてのお客様におすすめできるわけではないが、自身で整備できる方はもちろん、必要に応じて自転車店にお願いするのも選択肢のひとつだ。

CANYON一押しロードバイク「ULTIMATE CF SLX」

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石山氏おすすめはキンタナ選手が乗っている「ULTIMATE CF SLX」、価格は約40万円から。

初心者向けのおすすめはクロスバイクの「URBANシリーズ」。価格帯は、送料がかかることもあり約20万円からとハイエンドだが、デザインが特徴的なので街乗りでも目をひくモデル。

おわりに

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昨年2月韓国、今年の年末にオーストラリア、ニュージーランドにサポート窓口を開設しているキャニオン。レースでの活躍はもちろんのこと、直販モデルでの展開にも引き続き注目したい。

CANYON(キャニオン)のWEBサイトはこちら

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WRITTEN BYFRAME編集部

FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/

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