ロードバイクの雨対策!おすすめタイヤとあると便利なグッズ
サラリーマンでシクロクロッサーの向山です。今回は雨でも走りをしっかりサポートしてくる便利グッズについてお話ししたいと思います。雨が降ると、タイヤがスリップし、ブレーキも効きにくくなります。また、濡れると体温が奪われ、寒さでどんどん体力が奪われてしまいます。
タイヤなど機材を変えたり、防水や耐水のウェアで対策すれば、より安全で快適なライドが可能となります。
目次
タイヤはスタンダードなオールラウンドタイヤ
雨が降るとスリップのリスクが増し、制動距離も伸びます。そんな中で少しでも安心して走るためには、雨でもしっかりグリップするタイヤを履くことが重要です。
基本的にはスタンダードなオールランドタイヤを履いていれば安心だと思います。
ビットリアのタイヤ「CORSA」
Continental(コンチネンタル) Grand Prix 5000
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コンチネンタルであればGrand Prix 5000辺りが良いでしょう。
こう言ったタイプのタイヤは守備範囲が広いので、ドライもウェットも快適に走れるのでお勧めです。
ミシュランのPOWERオールシーズン
また、ミシュランのPOWERオールシーズンのように、ウェットコンディションのために開発されたタイヤもお勧めです。タイヤの性能は雨の中ではドライコンディション以上に大きな差が出るので、安全のために良いものを選びましょう。
雨天時の空気圧
走っている時に空気入れを携行しているなら、ウェット時は空気圧を0.3~0.5気圧くらい下げると走りやすくなるでしょう。
元々の空気圧にも寄りますが、僅かに空気圧を下げることで接地面が増して、グリップが増すのです。もちろん、空気を抜き過ぎるとパンクしやすくなり、走りが重くなるので、様子を見ながら少し下げてみると良いでしょう。
そして、近年は25Cなど、太めのタイヤが人気ですが、雨の中でもタイヤが太い方が接地面を増やしてグリップを稼げるので、より安心です。
レインシューズカバー
皆さんは雨の中で走っている際、一番濡れて欲しくない場所はどこですか?私は、シューズの中が一番濡れて欲しくないです。濡れたシューズは気持ちが悪いし、一度濡れてしまうとシューズを洗ったり、乾かしたりと、走った後の仕事が増えるので、シューズだけは濡らしたくないですね。そんな時に心強いのがレインシューズカバーです。
防水性能は商品による
ただ、レインシューズカバーと言っても、防水性能は商品によってまちまちです。
生地が防水素材であっても、縫い目から水が染みたり、足首を伝って水が入ったり、靴底部分から跳ね上げた水が入ったりと、水の侵入経路は多いので、粗末な製品はいとも簡単に水の浸入を許してしまうのです。
レインパンツとの併用がおすすめ
特に足首を伝う水を完全に防ぐには、レインパンツを併用したほうがよいでしょう。
それでもやはり雨量次第では限界があるので、レインシューズカバー単体でかなり防いでくれるシューズカバーもあるので、そう言ったものを使いましょう。
おすすめレインシューズカバー
私のおすすめはNORTH WAVEのレインシューズカバー「ACQUA SUMMER SHOE COVER」。冬場に極寒の雨の中を走る機会があったのですが、このシューズカバーはほとんど水が入って来なかったので、自信を持っておすすめしたいと思います。
レインジャケットを携行しよう。
各メーカーからレインジャケットは数多くリリースされていますが、各社とも技術と素材の開発が進み、しっかり水をはじくのに、蒸れにくい商品が増えています。
ウィンドブレーカーは雨天時に機能しない
走りに行く際に、雨具は持っていなくても、ウィンドブレーカーなら携帯していると言う方も多いますが、雨が降った時にウィンドブレーカーでも、対応することが出来るでしょうか。
恐らく、何も持っていないよりは、ウィンドブレーカーを羽織った方が良いかと思いますが、ウィンドブレーカーは濡れるとあまり性能を発揮しないので、やはりレインジャケットを羽織らないと、雨で冷えて辛い想いをすることになるでしょう。
プロロードレースの世界でも、峠を雨の中登ってきて、既にジャージが濡れている選手が、下りに入る際にレインジャケットを羽織る場面を目にします。これは濡れないことが目的ではなく、濡れた身体を冷やさないことが目的です。こう言う場面では、ウィンドブレーカーではことを成しません。
皆さんのサイクリングでも、冷たい雨から体を守ってくれるのは、ウィンドブレーカーではなく、レインジャケットです。
天気予報を見て、降水確率が高い時は、少々かさばっても、レインジャケットを持って行くようにしましょう。備えあれば憂いなしです。
裸眼とサングラス着用のどっちが良いか
雨の中では視界確保のために、裸眼とサングラスのどっちが良いのでしょうか。答えを先に行ってしまうと、好みによって分かれるし、状況によっては変わりますが、私はサングラスをかけた方が良いと思います。
レンズの色が薄いサングラスを
雨天の視界確保が難しいのは、曇って視野が暗くなることと、水しぶきが原因。この水しぶきを防ぐのに有効なので、私は雨天でもレンズの色が薄いサングラスを使っています。
Jプロツアーのような高速レースは特に集団も密集しているので、ずっと前の選手の跳ね上げが顔にかかり、サングラスをしていても、ワイパーを動かさずに高速道路を走っているような視界になってしまいます。かなり見難くて走っていても危険を感じるのですが、この状態でサングラスが無いと、もっと見え難いだろうと思います。
ちなみに、雨の中で裸眼を好む人は、サングラスの曇りが気になるなどの理由があると思います。また、オフロードの場合はサングラスにかかるしぶきが泥なので、さすがに視界が悪くなり、サングラスを途中で捨てる(走りながら知り合いに渡す)こともあります。
どちらにせよ、雨が予想される時は色の薄いレンズに交換したり、サングラスを外してもしぶきが目に入り難いように、ヘルメットの中にキャップをかぶって、つばをバイザー代わりにするなどの工夫が有効です。
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WRITTEN BY向山浩司
シクロクロッサー、自転車店店長。高校から自転車競技を始め、就職を機に一度引退。その後、ロードレースに復帰し、Jプロツアーを転戦。クリテリウムを得意とするスピードマンでならす。現在はSNEL CYCLOCROSS TEAMに所属し国内外のシクロクロスレースを主戦場にする。ロードからMTBまでこなすマルチライダーとして、自身の経験を活かして東京・あきる野市で自転車店A-Pad SPORT CYCLE STOREを運営する。A-Pad SPORT CYCLE STORE