富士の麓で本格試乗!キャノンデールビッグウィークで新型ロードを満喫しました

キャノンデール ビッグウィークとは

キャノンデールの2018年のバイクや、ウェア、その他アイテムを一堂に集め試乗まで出来てしまう、キャノンデールというブランドをフルに楽しめるイベント。
FRAME編集部は夏休みを満喫する中高生でいっぱいの富士急ハイランドを横目に、会場であるハイランドリゾートに行ってきました!

cannondale・bigmeek-0会場には、あの選手のバイクも…!!

会場の様子

豪華なシャンデリアの存在感が強く、「ここで本当に自転車の展示会・・・?」と思ってしまうきらびやかな会場。
広い室内に伸び伸びと新製品達が陳列されています。

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cannondale・bigweek-2こちらは自分だけの愛車をオーダーできるCUSTOM LAB(カスタムラボ)のサンプルバイク。

全35色と3種類のデザインパターン、さらにロゴのカラーやコンポ、ホイールも全て選ぶ事が出来、本当に自分だけの世界に一台のバイクを手に入れる事ができます!

cannondale・bigweek-4 2018年のCAAD12 105(キャドトゥエルブ イチマルゴ)はブラックをベースにグリーンのロゴ。Theキャノンデールというデザイン。

私は2017モデルのキャド12 105に乗っていますが、ロードバイクデビューにこのバイクを選んでしまえば後悔は無いと思います。加速性、振動吸収性共に高く、バランスの良い仕上がりです。ホリゾンタルフレーム(サイズによってはほんの少しだけスローピングします)好きにもオススメです。

往年の名機と、今年目立ちに目立ったあの選手のバイクも…!

cannondale・bigweek-5キャノンデール初のサスペンション付きバイク

cannondale・bigweek-6この黒地に金メッキのデーハーなバイクは1998〜1999年にサエコキャノンデールという当時のキャノンデールがスポンサーを務めていたチームに所属していたマリオチッポリーニのもの。
全身筋肉タイツや、虎柄のサイクルウェアを着用し、物議を醸しながらも最高に目立った名選手でした。

cannondale・bigweek-7こちらは先ほども紹介しましたが、今年のツールドフランス、個人総合2位 第9ステージ優勝のキャノンデール ドラパック所属のリゴベルト・ウラン選手が実際に使用したバイクです。

cannondale・bigweek-8直筆サイン付き

cannondale・bigweek-9あのテレビ越しに見たあのバイクが…至近距離で…汚れがリアル…

cannondale・bigweek-10サイズは50だ意外と小さいぞ。

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最終日のコースのシールが貼ったままです。
これに乗ってシャンゼリゼをゴールしたんですね。

カラフルに、CAAD12!!

今年新発表のCAAD12 COLORS(キャドトゥエルブ カラーズ) カスタムラボに比べて選択肢は狭まりますが、全22色から好みのデザインを選べる上、フレームセットで¥150,000+taxというお手頃価格で注文できるのが嬉しいところ。
また、ペイントはカスタムラボと同じ工程でハンドペイントが施されますので特別感溢れる物になっています。
cannondale・bigweek-12このクロームロゴがカッコいい!!

cannondale・bigweek-13昔懐かしのこのデザインも!!

cannondale・bigweek-14財布の紐を握る奥様、いつか握るであろう彼女をこちら側の世界に引き込むのにピッタリのカラーリング。スタイリッシュなデザインと、本格的で快適なライド体験との双方向から沼へ落としましょう。

これがNEW エンデュランスロード!

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SYNAPSE Hi-MOD DISC DURAACE(シナプス ハイモッド ディスク デュラエース)
¥650,000+tax

2018年モデルで新たに進化したキャノンデールのエンデュランスロード、シナプス。
エンデュランスロードというのは、ロードバイクの中でも振動吸収性を重視した設計で、荒れた路面からの振動をマイルドに緩和し、ブルベなどの100km以上走るロングライドでの疲労を和らげてくれます。

キャノンデールのシナプスは2014年モデルから4年ぶりのリニューアル。従来モデルとどのように変わったのでしょうか?

cannondale・bigweek-16ハンドルは専用設計のカーボン製。2ピースタイプにする事でポジションを出し易くするとともに、振動がダイレクトに伝わる事を軽減してくれます。また、ハンドルが4〜6mm縦にしなる事で衝撃をいなしてくれます。

cannondale・bigweek-17シートチューブは双頭となる、パワーピラミッドを搭載。左右非対称デザインで剛性をアップ。

cannondale・bigweek-18ブレーキはデュラエースのディスクブレーキを採用。ダウンヒルでブレーキを掛けっぱなしにする際に、リムブレーキに比べて少ない力で制動力を得る事ができるため、手の疲労度が全く違います。ロングライドではこの差が非常に大きく影響してくるはず!

cannondale・bigweek-19キャノンデールが誇る超軽量クランク、HollowGram Si OPI SpideRing(ホロウグラム エスアイスパイダーリング)
デザインがなんともかっこいい…

cannondale・bigweek-20こちらもキャノンデールオリジナル。ホロウグラム カーボンホイールです。
35mmのディープリムホイールで、チューブレスタイヤにも対応しています。
つまり、空気圧を低くして振動吸収性を高めることもできますね。さらにパンクにも強いので荒れた道を走る事もあるエンデュランスにピッタリです。

シートステイ、チェーンステーは平たく設計され、縦にしなる事により、衝撃を和らげます。

新型のシナプスは従来よりもフレーム重量を220g軽量化し、わずか950gに、さらにフロントフォークは116gの軽量化に成功し、367gに。(Hi-MOD 56サイズフレームのスペック)
SAVEマイクロサスペンション、SAVEシートポスト、新開発のSAVEシステムバーが組み合わさり、振動吸収性の向上に成功し、ライダーを地面からの衝撃から守ってくれます。
また、ロードバイクは56サイズを元に作られているため、他のサイズとでは乗り味が異なる事があります。しかし、このシナプスはフレームとフロントフォークの各部位の寸法や角度を調整することにより、48〜56のサイズ展開で、どのサイズでも同じ乗り味を再現しています。

試乗という名のガチライド

平坦中心の狭山湖と西湖を回り山を少し登る45kmコースで新型シナプスを体験したのですが
先に結論を申しますと、写真を撮っている余裕などありませんでした…

cannondale・bigweek-21試乗会場はキャノンデールがズラリと。
スーパーシックスエボやシナプス、CAAD12などのバイクが約100台用意されています。

cannondale・bigweek-22ヘルメットを被って準備OK

cannondale・bigweek-23アテンドは元プロ選手でキャノンデールジャパンの山本和弘さん。12年間のプロ期間中にマウンテンバイク、ロードバイク、シクロクロスと幅広く活躍されてきました。

cannondale・bigweek-2435〜40kmくらいの速度で縦一列にトレインを組んで巡行していきます。ゆるポタ派の私にはキツイ。

cannondale・bigweek-25富士麓の狭山湖。個人的にまた来たいと思わされる開放的な風景でした。

cannondale・bigweek-26程々な斜度の山を登ります。

cannondale・bigweek-27登り切ったらランチのオムハヤシライス。

そこから山を下り展示会場に戻ります。
展示会場にはこんな方々がいらっしゃいましたよ!

cannondale・bigweek-29キャノンデールジャパンのYouTube動画でお馴染みの秋吉健さんが!

cannondale・bigweek-28キャノンデールがサポートする強豪、鹿屋体育大学自転車競技部の橋下直選手(左)黒枝咲哉選手(右)も来場!

まとめ

キャノンデールの展示会はまるで博物館。新旧様々なバイク、特にロードレース好きにはたまらない往年の名機が展示されており、キャノンデールファンの私は仕事を忘れ、はしゃいでしまいました。
CAAD12カラーズは新しいロードバイクの楽しみ方を提案し、今までロードバイクに興味が無かった層を開拓し、より多くのファンを獲得し、これからの自転車シーンをさらに盛り上げてくれる事でしょう。

そして、大注目のシナプスはエンデュランスロードのイメージを良い意味でぶち壊す名機でした。

エンデュランスロードとして最大のメリットは、ガッガッガッという荒れた地面からの振動をトゥクントゥクンというぐらいにマイルドに和らげ、翌日に疲労感を残す事がない、最高の快適性。
また、エンデュランスロードは柔らかく、進まないというイメージを持たれがちでしたが、このシナプスはヘッドチューブとクランク周辺を従来のものより9〜10%剛性を向上させ、スプリントをしても力が逃げていく感じはありませんでした。そして、ハンドリングは非常にクイックで正確。フロントフォークが横に歪む事なく、カーブを攻めるのが怖くなく楽しみながら乗る事ができました。
そして軽量化にも成功しているため、登坂性能もバッチリ。
また、振動吸収性を向上させるにあたって、多くの会社が様々なパーツを増やすところ、クレイジー(褒め言葉)なキャノンデールは逆に、削ぎ落とす事でそのミッションを完成させました。

休日にロードバイクで走りたいけど、疲れて仕事に影響が出ないか心配だ。という週末ライダーの方、ロングライドをするにあたって、振動吸収性はもちろん、タイムも気にするからちゃんと走れて山も登れるバイクが良いという方にピッタリのバイクになっております!

Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

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WRITTEN BY松村 誠也

松村誠也 フォトジャーナリスト/ライター/サイクリスト 一年ほど前から自転車にどっぷりハマり、登れないけどヒルクライムを少々、マイペースにカメラを担ぎながら走っています。

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