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自転車で登れる最高地点!乗鞍サイクリングのルートや観光スポット

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ヒルクライムに興味がある人ならば、「乗鞍」といえば一度は行ってみたいという場所ではないでしょうか。でもなかなか行きにくい印象が...。
登るのは苦手という人でも、乗鞍の魅力は登りだけではありません。一度行ったらその魅力に取りつかれるのでは?今回は自転車乗りでは有名な「乗鞍」の楽しみ方をご紹介します!

乗鞍へのアクセス

自転車乗りの間で通常「乗鞍」といえば、「マウンテンサイクリングin乗鞍」のコースにもなっている「乗鞍エコーライン」のことで、その位置する乗鞍高原は長野県松本市から約40km程の場所にあります。
ただし、頂上付近は岐阜県高山市との県境になり、「畳平」は乗鞍スカイライン側にあることもあって、岐阜県高山市側からも畳平を目指すことができます。
乗鞍エコーラインの開通期間は、7月~9月は6:00~18:00、10月は7:00~18:00ですので、この期間限定での走行になります。

車では

自動車では、長野自動車道「松本インター」もしくは高山市、平湯からのアクセスになります。

(出典: アルプス観光協会

乗鞍高原では自然環境維持のために「マイカー規制」があるため、長野側からは「三本滝」、岐阜県側からも「平湯峠」までしか自動車の乗り入れはできず、駐車場に止めて自転車での通行になります。(ただし、シャトルバスやタクシー、許可車両の通行はあります。)

輪行で行く

輪行での最寄駅は、JR松本駅もしくは松本電鉄上高地線の新島々駅になります。新宿から松本へは「ムーンライト信州」という週末だけの夜行快速列車がありますが、予約が取りにくいです。
最寄駅から自走という強者も見かけますが、途中にある狭い複数のトンネルのことを考えると、乗鞍観光センターまでは輪行がお勧めです。

JR松本駅からは、松本電鉄上高地線で新島々駅、そこからアルピコ交通の「乗鞍・休暇村行き」バスで、「乗鞍高原観光センター」まで乗ります。
乗鞍高原観光センター内にはコインロッカーがあり、7:00から営業する売店から建物内に入り、コインロッカーへ荷物を預ける事ができます。
自転車は輪行袋でバス下部の荷物室に入れることが可能ですが、スペースに限りがあるため混雑する時間帯はなるべく避けた方が無難です。
季節ごとにバスのダイヤが変わりますので、詳しくは「アルピコグループの時刻表ポータルサイト」をご参照ください。

プランはどうするか?

車でも首都圏から日帰りするには、かなりの強行軍となる乗鞍高原。最低でも一泊、できれば二泊はしたいところです。
お勧めは、前日夜に乗鞍もしくは松本に入って一泊し、次の日の朝から乗鞍を楽しんで、午後に帰るパターンです。
宿泊は乗鞍高原が楽ですが、畳平の山荘に宿泊して星空や朝日を楽しむという手もあります。

宿泊は?

乗鞍高原には旅館やペンション、民宿など様々な宿泊施設があります。
車でしたら宿はどこでも問題ないと思いますが、輪行で行った場合は、荷物を背負って登ったり降りたりするので、宿の立地が重要です。できれば「乗鞍観光センター」に近く、あまり奥に入らない場所の方が楽でしょう。
一人でも気軽に利用できる素泊まりのゲストハウスから食事付きのペンション迄、幾つかのお勧め宿をピックアップしてみます
ゲストハウス星空のあかり(旧かまば荘)

ウッドテイストな正面玄関
空気入れもある!

2017年にリノベーションしたばかりの素泊まりのゲストハウス。近くには食事処もあり、自転車は屋内に保管できるスペースがあります。内湯は源泉かけ流しで、チェックアウト後でも入浴可能。
(LINK:ゲストハウス星空のあかり

ガストホフ千石

疲れた体に嬉しい温泉!
豪華な食事!

渓谷のせせらぎを聞きながら入る乳白色の貸切露天風呂と、地元食材を使った和洋折衷の食事が魅力の「ガストホフ千石」。乗鞍観光センターまでは登っても20分程で行くことができます。
(LINK:ガストホフ千石

休暇村 乗鞍高原

▲画像出典:休暇村 乗鞍高原

乗鞍高原で唯一飲泉もできる源泉を持つ「休暇村 乗鞍高原」。施設前にはバス停や広い駐車場もあり、選べる夕食やキッズコーナーなど館内施設が充実しているので、のんびり過ごしたい方にもおすすめです。

温泉もバッチリ!

(LINK:休暇村 乗鞍高原

装備を万全にして登る

ロードバイクで舗装路の最高地点を走れる乗鞍高原。一番上の畳平は標高2700mにもなりますので、下山用装備は慎重に用意しましょう
山頂付近では天候が変わりやすく、風の影響で午前中は快晴でも数時間違うだけで日が陰ったり、霧で見通しが悪くなったりします。
特に位ヶ原山荘より上の標高2000mを超える地点では、登っていても風が吹くと一気に体感温度が下がりますので、スタート地点では暑くても、下山用にアームカバー、レッグカバー、ウィンドブレーカー、ライトウィンターグローブ程度の「フルフィンガーグローブ」は必須です

乗鞍エコーライン

標高1,460mの乗鞍観光センターからスタートし、長野県と岐阜県境にあるゲートをゴールとするコースです。全長約20.5km、標高差は1,260mで、平均勾配は6.3%になります。

マイカー規制のため車が通行できるのは三本滝までですが、シャトルバスやタクシー、許可車両は走っています。特に対抗車線のバスには注意しましょう。
補給箇所は、三本滝レストハウス、8km先の位ヶ原山荘、頂上の畳平のみになります。
乗鞍エコーラインのコースは以下のような感じです。

自転車乗り目線で書かれた優しい地図(出典:位ヶ原山荘)

三本滝ゲートを過ぎてしばらくすると、今まで登ってきた景色を一望することができます。景色を楽しみながら、マイペースで上へ登りましょう。

約16km地点の位ヶ原山荘で、いったん休憩もよいですね。道路の反対側で水も補給できます
7月中旬だと、まだ路肩に雪が残っています。雪解け水がすごくて、水量豊富な原因がわかる気がします
9月でも雪が残っている「大雪渓」が見えてくれば、ゴールはもうすぐです
県境ゲートに到着です。止まると寒くなるので、上に何か羽織っておきましょう
岐阜県側に入って、高所ならではの畳平をゆっくり楽しみましょう

乗鞍スカイライン

岐阜県「ほおのき平」から平湯峠のゲートをくぐり、畳平までの約19.8km、最大標高差1480m、平均斜度7.4%のコースです。平湯峠のゲートまでは車で行けますので、約6km程のコース短縮も可能です。

R158から平湯峠付近は斜度が平均9%ときつい箇所があります。
平湯峠の分岐で右折した後、ゲートで係の方に声を掛けられ、行き先や戻ってくるかを確認されます。
夫婦松の見晴台で景色を楽しんだあとは、だいたい6~7%の登りが続きます。

ゴールに近くなると九十九折れも
乗鞍スカイラインの頂上付近はハイマツや岩肌がずっと続き、エコーライン側とはまた違った趣が楽しめます

乗鞍グルメ

乗鞍観光センター

乗鞍観光センター

センター内の 「乗鞍うまいもの工房」は、朝7:00から営業し、おにぎりや副菜、やいや(おやき)、バームクーヘン等の補給食になるようなものを販売しています。

やいや(おやき)

また、「食事・喫茶オアシス」では、松本市・塩尻市近辺の郷土食である山賊焼き(鶏のもも肉もしくは胸肉をタレに漬け込み、揚げたもの)を、古代米を使用したバンズではさんだ「山賊バーガー」などが味わえます。

山賊バーガー

畳平では

手軽に食べれるのは、そば粉のおやきや鬼まんじゅう、朴葉すしなど。補給食としてもよいですね。

季節限定の朴葉寿司

他にもレストランでは、飛騨牛を使った朴葉みそ定食や飛騨牛カレーなど、いろいろ楽しめます。

飛騨牛朴葉みそ定食

ヒルクライム以外のお楽しみ

ご来光バス

乗鞍では、期間限定(2017年は7/15~9/18)ですが、早朝にバスに乗って畳平まで移動し、ご来光を見るという「ご来光バス」が運航されています。「バス」でご来光を見に行けるという機会はなかなかありませんので、ちょっと早起きして参加してみてはいかがでしょうか?

これは見なければもったいない!

降車スポットは、大雪渓~肩の小屋、県境ゲートがメインになります。
県境ゲートから右側に登る大黒岳は、なだらかでスニーカーでも登りやすく、手軽なご来光スポットです。
早朝の畳平付近は風が強く、夏でも日の出を待つ間は寒くなりますので、ダウンジャケット(軽量でもOK)、耳まで覆う帽子、ネックウォーマー、フルフィンガーグローブは必携です
(LINK:乗鞍岳ご来光バス

立ち寄り湯

乗鞍高原には4つの泉質をもつ温泉(乗鞍高原温泉、すずらん温泉、安曇乗鞍温泉、わさび沢温泉)があるそうです。時間があったら、入り比べをしてみてはいかがでしょうか?

すべての温泉をめぐるのも達成感に繋がるだろう

湯けむり館
乗鞍観光センターの斜向かいにある立ち寄り温泉施設。乳白色の温泉で、非常に温まります。
営業時間:9:30~21:00
定休日:毎月第3火曜日又は第4火曜日
入館料:大人 720円(観光センター等に割引クーポンがある場合があります)
(LINK:湯けむり館

畳平の散策

せっかく畳平まで登ったら、付近を散策してみるのもお勧めです。自転車で行く場所では滅多に目にできない高山植物や美しい景色が楽しめます。

高山植物の女王と言われる「コマクサ」
秋にはナナカマドの実も色づきます

乗鞍のヒルクライム大会

乗鞍で開かれる代表的なヒルクライムレースは、「マウンテンサイクリングin乗鞍」と「乗鞍スカイライン サイクルヒルクライム」の2つがあります。
どちらも古くから開催され、チャンピオンクラスは言うにおよばず、中学生からシニアまでの幅広い年齢層の参加者が毎年タイムを競っています。

最後に

サイクリスト憧れの地、「乗鞍」
ロードバイクでなくても、MTBやミニベロで気軽に楽しんでいるサイクリストさんもいます。標高2000m以上の高地を走れる数少ない場所ですので、ぜひ一度乗鞍を訪れてみてはいかがでしょうか?

B!

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