カンパニョーロの「ZONDA(ゾンダ)」が2本めのホイールとして人気の理由

そもそも、ホイールを変えるとどう変わる?

そもそも、ホイールを変えるとどう変わる?
数ある自転車パーツの中で、ホイールは換装した際に走りの変化がわかりやすい。自転車乗りにとって「軽さは正義」という言葉があるが、15万円ほどの完成車についてくる鉄下駄ホイールを5万円程度の軽いホイールに替えただけでも違いは歴然。「俺、こんなに速かったっけ?」となる。費用対効果が優れているのがホイールだ。

2本めのホイール、ベストの予算感は

いきなり数十万円のバカ高いホイールに手を出す人は少なかろう。予算的にもそうだし、それなりのフレーム機材に履かせないと威力は発揮できない。まずは5〜10万円のアルミホイールが、初心者から抜け出すのに最適とされている。もう少し頑張れば、10数万程度のカーボンホイールが買える。しかし、カーボンのディープリムは漕ぎ出しが重たかったり取り扱いが難しいので、初心者には不向きかもしれない。

「ZONDA(ゾンダ)」とは

人気ホイールメーカーのひとつカンパニョーロ製

「カンパ」とも呼ばれるカンパニョーロはCAMPAGNOLOとつづる
▲「カンパ」とも呼ばれるカンパニョーロはCAMPAGNOLOとつづる(C)カンパニョーロジャパン

人気のあるホイールメーカーはシマノ、カンパニョーロ、フルクラム、マヴィックといったところだろうか。各社しのぎを削って軽量&高性能ホイールをラインナップしているが、群を抜いて憧れのブランドがカンパニョーロだろう。プロ仕様のBORA(ボーラ)をはじめ、SHAMAL(シャマル)やEURUS(ユーラス)など、ハイプロファイルからロープロファイルまで幅広いホイールを展開中である。

なぜ「ゾンダ」が2本めのホイールとしておすすめなのか

そんなカンパニョーロのホイールの中でも、ミディアムプロファイルの定番アルミホイールがZONDA(ゾンダ)だ。2016年のモデルチェンジでリム幅がそれまでの15mmから17mmとワイドリム化され、タイヤが25C〜28C対応となった。また、フリーボディーの素材がスチールからアルミニウムに変わり、横剛性と摩耗耐性が向上している。リムハイトはフロント27mm、リア30mm。堅すぎず柔らかすぎず、ちょうどいい案配の剛性感で、初心者がホイール・カスタマイズするには最適という声をよく聞く。

コンポーネントに迷ったら「シマノ・105にしておけば間違いない」といわれるが、完成車付属のホイールから買い替えるならば「ZONDAにしておけ」というオススメが多い。ZONDAより下位グレードなら履き替える意味がなく、乗ってみた印象は性能を感じやすいし、デザイン性も満足がいくものだからだ。高いレベルでバランスがとれているZONDAは初心者に優しくて取り扱いやすく、またプロ選手の練習用にも使われているオールラウンダーである。

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ユーザーがZONDA(ゾンダ)を使う理由01
「ZONADのシマノフリーをセカンドホイールとして使っています。頑丈、転がる、コスパよし」シュペールランドヌール高橋幸雄さん
▲「ZONADのシマノフリーをセカンドホイールとして使っています。頑丈、転がる、コスパよし」シュペールランドヌール高橋幸雄さん
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高いコストパフォーマンス

ZONDA(ゾンダ)はなぜ人気があるのか? それは高いコストパフォーマンスにある。そして歴史と信頼あるブランドが送り出すベストセラーというのも強み。またコンポーネントやホイールにおいてカンパニョーロは「高い!」と思われがちだが、実際は初心者が手を出せるギリギリの価格ラインを攻めているところにゾンダが売れている理由がある。

重量はペア1540gで、それほど軽いものではない。しかし、カンパニョーロのハブは良く回り、転がり抵抗の低さから進みが速い。そのため、軽さを感じる人もいる。特に漕ぎ出しが軽快で、ロングライドにも強いのが特徴だ。性能、重量、価格の同グレードモデルとして姉妹ブランドであるフルクラムのRACING 3がライバルに挙げられるが、リアのG3スポーク組の美しさからZONDAを選ぶ人が後を絶えない。見た目も重要で、かつカンパニョーロのブランド性の高さも理由だろう。

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ユーザーがZONDA(ゾンダ)を使う理由02
「先ずはコスパ。軽量さとハブの回転の良さを低価格で得られる点。またスポークテンションがあまり高くないのでブルベのようなロングライドでもこなします。G3組みの見た目も良いですね」山浦信一さん
▲「先ずはコスパ。軽量さとハブの回転の良さを低価格で得られる点。またスポークテンションがあまり高くないのでブルベのようなロングライドでもこなします。G3組みの見た目も良いですね」山浦信一さん
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ZONDA(ゾンダ)のスペック

(C)カンパニョーロジャパン
(C)カンパニョーロジャパン

細かいスペックを挙げると、まずリムの外側にスポーク・ホールのない「MoMag」を採用。構造自体の耐久性がアップし、リムテープの必要がなくて軽量化に貢献している。

(C)カンパニョーロジャパン
(C)カンパニョーロジャパン

次に「スポーク・アンチ・ローテーション・システム」。これはスポークを常にエアロダイナミック・ポジションに固定するものだ。そして場所によって太さの異なるエアロ・スポークを配置。また「セルフ・ロック・ニップル」はリム上での摩擦をなくしてスポークの位置をキープし、スポーク・テンションを最適化している。

定価は税抜で62,000円。これにギヤ・スプロケット、タイヤ、チューブを合わせて、買い替え時の予算は8万円弱となるだろう。ブレーキシューは特に専用品はないので、現状あるもので構わない。またコンポーネントにより、シマノ用フリーボディとカンパニョーロ用フリーボディの2種があるので注意しよう。

時代の流れを取り入れて進化し続けるZONDA(ゾンダ)

前述した通り、ワイドリム化したZONDAは23Cタイヤ非対応。近年、メーカー各社がワイドリムのホイールをリリースして時代の変化を作ってきたが、ついにZONDAにもその流れが……と賛否を唱える人も多い。確かに接地面が太く短い25Cタイヤを履けば転がり抵抗も少なくなり、速く走れてグリップも良くなる。プロの世界でも25C以上のタイヤを履いて実績を残しているケースがあり、市販の完成車も年々導入を進めている。その波は止めようがなく、幅の狭いナロータイヤは淘汰されていくのではないだろうか。

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ユーザーがZONDA(ゾンダ)を使う理由03
「ゾンダはスポークの組みがシャマルやボーラと同じG3でかっけー割に安いw 初ブルべの前になるしまですすめられました」新関慎一さん
▲「ゾンダはスポークの組みがシャマルやボーラと同じG3でかっけー割に安いw 初ブルべの前になるしまですすめられました」新関慎一さん
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時代の流れという点で言うと、ZONDAにはカンパニョーロ初となるディスクブレーキ対応モデル(ZONDA DB)もラインナップに加わっている。フロントとリアにG3スポーク組を採用し、リムブレーキ式と同様の「マイクロ・セッティング・テクノロジー」による調整ロックであそびの発生を抑制。価格は規格によって異なるが、平均すると税抜7万円半ばとお求めやすくなっている。ディスクブレーキ式の完成車に乗っている人のホイール交換時に、手が届きやすい選択肢が広がるのは良いことだ。

結論=ZONDA(ゾンダ)で思う存分走り倒せ!

繰り返すが、エントリーホイールから卒業し、初めてホイールを替えるならZONDAを推す。その効果は抜群。きっとあなたを満足させてくれるだろう。いまホイール選びに悩んでいる人はショップに急げ!

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ユーザーがZONDA(ゾンダ)を使う理由04
「泥化粧のZonda。雨上がりのグラヴェル小一時間程で仕上がります(笑)。Zonda最高、大好きな車輪だよ」シクロクロッサー藤本英士さん
▲「泥化粧のZonda。雨上がりのグラヴェル小一時間程で仕上がります(笑)。Zonda最高、大好きな車輪だよ」シクロクロッサー藤本英士さん
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LINK:カンパニョーロジャパン
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増渕俊之

WRITTEN BY増渕俊之

出版社勤務を経て、フリーランスの編集/ライター。編著に『これがデザイナーの道』『自転車ファンのためのiPhoneアプリガイド』『岡崎京子の仕事集』がある。現在、編集を手がけた岡崎京子の単行本『レアリティーズ』が発売中。

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