【2021年8月更新】2本目ホイールとしてまっさきに候補にあがるカンパニョーロのZONDA(ゾンダ)。ここまでオススメされる理由とは? コスパ?スペック? 実際のユーザーの声を織り交ぜながら解説しよう。
目次
そもそも、ホイールを変えるとどう変わる?
数ある自転車パーツの中で、ホイールは交換した際に走りの変化がわかりやすい。自転車乗りにとって「軽さは正義」という言葉があるが、エントリーグレードの完成車についてくる鉄下駄ホイールを、5万円程度の軽いホイールに替えただけでも違いは歴然。「俺、こんなに速かったっけ?」となる。費用対効果が優れているのがホイールだ。
2本目のホイール、ベストの予算感は
いきなり数十万円のバカ高いホイールに手を出す人は少なかろう。予算的にもそうだし、それなりのフレーム機材に履かせないと威力は発揮できない。まずは5〜10万円のアルミホイールが、初心者から抜け出すのに最適とされている。もう少し頑張れば、10数万程度のカーボンホイールが買える。しかし、カーボンのディープリムは漕ぎ出しが重たかったり取り扱いが難しかったりするので、初心者には不向きかもしれない。
「ZONDA(ゾンダ)」とは
人気ホイールメーカーのひとつカンパニョーロ製
人気のあるホイールメーカーはシマノ、カンパニョーロ、フルクラム、マヴィックといったところだろうか。各社しのぎを削って軽量&高性能ホイールをラインナップしているが、群を抜いて憧れのブランドがカンパニョーロだろう。プロ仕様のBORA(ボーラ)をはじめ、SHAMAL(シャマル)やEURUS(ユーラス)など、ハイプロファイルからロープロファイルまで幅広いホイールを展開中である。
なぜ「ゾンダ」が2本目のホイールとしておすすめなのか
そんなカンパニョーロのホイールの中でも、ミディアムプロファイルの定番アルミホイールがZONDA(ゾンダ)だ。2016年のモデルチェンジでリム幅がそれまでの15mmから17mmとワイドリム化され、タイヤが25C〜28C対応となった。また、フリーボディーの素材がスチールからアルミニウムに変わり、横剛性と摩耗耐性が向上している。リムハイトはフロント27mm、リア30mm。堅すぎず柔らかすぎず、ちょうどいい案配の剛性感で、初心者がホイール・カスタマイズするには最適という声をよく聞く。
コンポーネントに迷ったら「シマノ・105にしておけば間違いない」といわれるが、完成車付属のホイールから買い替えるならば「ZONDAにしておけ」というオススメが多い。ZONDAより下位グレードなら履き替える意味がなく、乗ってみた印象は性能を感じやすいし、デザイン性も満足がいくものだからだ。高いレベルでバランスがとれているZONDAは初心者に優しくて取り扱いやすく、またプロ選手の練習用にも使われているオールラウンダーである。
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◆ユーザーがZONDAを使う理由01
高いコストパフォーマンス
ZONDA(ゾンダ)はなぜ人気があるのか? それは高いコストパフォーマンスにある。そして歴史と信頼あるブランドが送り出すベストセラーというのも強み。またコンポーネントやホイールにおいてカンパニョーロは「高い!」と思われがちだが、実際は初心者が手を出せるギリギリの価格ラインを攻めているところにゾンダが売れている理由がある。
重量はペア1540g(※)で、それほど軽いものではない。しかし、カンパニョーロのハブは良く回り、転がり抵抗の低さから進みが速い。そのため、軽さを感じる人もいる。特に漕ぎ出しが軽快で、ロングライドにも強いのが特徴だ。性能、重量、価格の同グレードモデルとして姉妹ブランドであるフルクラムのRACING 3がライバルに挙げられるが、リアのG3スポーク組の美しさからZONDAを選ぶ人が後を絶えない。見た目も重要で、かつカンパニョーロのブランド性の高さも理由だろう。
(※)リムブレーキ用ホイール
◆ユーザーがZONDAを使う理由02
ZONDA(ゾンダ)のスペック
細かいスペックを挙げると、まずリムの外側にスポーク・ホールのない「MoMag」を採用。構造自体の耐久性がアップし、リムテープの必要がなくて軽量化に貢献している。
次に「スポーク・アンチ・ローテーション・システム」。これはスポークを常にエアロダイナミック・ポジションに固定するものだ。そして場所によって太さの異なるエアロ・スポークを配置。また「セルフ・ロック・ニップル」はリム上での摩擦をなくしてスポークの位置をキープし、スポーク・テンションを最適化している。
定価は税込で79,200円。ブレーキシューは特に専用品はないので、現状あるもので構わない。またコンポーネントにより、シマノ用フリーボディとカンパニョーロ用フリーボディの2種があるので注意しよう。
時代の流れを取り入れて進化し続けるZONDA(ゾンダ)
前述した通り、ワイドリム化したZONDAは23Cタイヤ非対応。近年、メーカー各社がワイドリムのホイールをリリースして時代の変化を作ってきたが、ついにZONDAにもその流れが……と賛否を唱える人も多い。確かに接地面が太く短い25Cタイヤを履けば転がり抵抗も少なくなり、速く走れてグリップも良くなる。プロの世界でも25C以上のタイヤを履いて実績を残しているケースがあり、市販の完成車も年々導入を進めている。その波は止めようがなく、幅の狭いナロータイヤは淘汰されていくのではないだろうか。
◆ユーザーがZONDAを使う理由03
時代の流れという点で言うと、ZONDAにはカンパニョーロ初となるディスクブレーキ対応モデル(ZONDA DB)もラインナップに加わっている。フロントとリアにG3スポーク組を採用し、リムブレーキ式と同様の「マイクロ・セッティング・テクノロジー」による調整ロックで遊びの発生を抑制。価格は規格によって異なるが、税込で10万円いかないくらいだ。ディスクブレーキ式の完成車に乗っている人のホイール交換時に、手が届きやすい選択肢が広がるのは良いことだ。
結論=ZONDA(ゾンダ)で思う存分走り倒せ!
繰り返すが、エントリーホイールから卒業し、初めてホイールを替えるならZONDAを推す。その効果は抜群。きっとあなたを満足させてくれるだろう。いまホイール選びに悩んでいる人はショップに急げ!
◆ユーザーがZONDAを使う理由04
▶ディスクブレーキモデルはこちら
LINK:カンパニョーロジャパン
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