自転車を愉しむ「散走」への誘い|シマノが提案する自転車+αとは

OVE シマノスクエア 散走 サイクリング

「散走」という言葉を聞いたことはありますか?自転車で行ったことのないところを走ってみたいけど、一人ではちょっと不安。初心者だけど、グループライドの楽しみを味わってみたい。さらに自転車+αのコンセプトを楽しめるのが「散走」の醍醐味。誰でも気軽に実践できる「散走」についてご紹介します。

散走=散歩感覚で気ままに自転車を愉しむ

散走とは、散歩感覚で気ままに自転車を愉しむというもの。自転車パーツメーカーとして有名な「シマノ」が提案するコンセプトで、誰でも気軽に、ひとりひとりオリジナルの「散走」を実践することができます
最初は「ポタリングと何が違うの?」「散走の楽しみ方って……?」と思う人もいるかもしれません。その足掛かりとなるのが、シマノで開催されている散走イベントです。

シマノ主催の「散走」イベント、東京と大阪で参加できる!

OVE シマノスクエア 内観イメージ
▲上:OVE、下:シマノスクエア。テイストは違えど、どちらもハイセンスでおしゃれな空間。

シマノは、東京ではライフクリエーションスペース「OVE」、大阪ではアーバンスポーツライフを提案する「シマノスクエア」を展開しています。自転車プラスαの空間としてカフェも併設しており、新しい自転車の愉しみ方を提案し続けています
散走もその一環で、単に自転車で走るだけではなく、目線を変えてプラスαを愉しめる内容となっています。
最初にこの「OVE」と「シマノスクエア」の2つの施設を簡単にご紹介しましょう。

ライフクリエーションスペース「OVE」とは?

OVE エントランス シマノ 自転車 カフェ
OVEとは、自転車パーツメーカー「シマノ」が運営するカフェで、東京都港区南青山にあります。

 Opportunity(機会)
 Value(価値)
 Ease(気楽さ・容易さ)

3つの単語の頭文字をとって名付けられたOVEは、単なるカフェではありません。自転車のある豊かな生活を提案するために、いろいろなイベントを開催したり、「サイクルライフコンシェルジュ」が自転車ライフに関する相談を受け付けてくれます。

OVE 内装 自転車 カフェ シマノ
▲南青山という土地柄にもピッタリな上品で洗練されたカフェ内装
出典:moyulog

OVE cafe 料理

GoogleMap

営業時間:10:00~19:00(L.O. 18:00) ※ランチは12:00〜15:00
定休日:月曜日(祝日の場合は火曜日振休)

大阪駅直結の「シマノスクエア」

シマノスクエア 大阪 グランフロント
▲シックで上品なイメージの内観

大阪駅に直結したグランフロント大阪北館ナレッジキャピタル内にある「シマノスクエア」は、シマノ製品の魅力を伝達するとともに、自転車、釣りを通して新しいアーバンスポーツライフを提案しています。

自転車・釣りに関する情報を提案するラボスペースには、シマノの歴代製品や最新バイクを展示するギャラリーがあり、ワークショップやライドイベントなど多彩なイベントを開催しています。
また、専門コンシェルジュがお客様のサイクリングや釣りについての相談にも個別に対応してくれます。
併設するブック・カフェでは、自転車や釣りにまつわる本を読みながらゆったりと過ごすこともできます。

シマノスクエア 料理 カフェ
▲カフェスペースでは素材を厳選した身体にやさしいメニューを味わえる
出典:つむりの悠々自適ライフ

GoogleMap

営業時間:10:00~21:00(フードL.O. 20:30)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌平日)

散走のコンセプト

散走ではバラエティに富んだテーマが用意されていますが、ここでは4種類のコンセプトをピックアップしてご紹介します。

歴史を遊ぶ

お寺や都心のノスタルジックな街並みなど、自転車で走りながら歴史を感じることをコンセプトとした「散走」です。

例)「江戸城下、お濠の桜と路地裏グルメ」、「東京・江戸、武家屋敷巡り」など

▲赤坂にある重要文化財武家屋敷門。東京の歴史を感じる散走
出典:サイクルガジェット

OVE 散走 グルメ 江戸城下
▲江戸城下、お濠の桜と路地裏グルメを楽しむライド

まちを知る

よく知っているはずの街並みでも、自転車で走ってみることで、今まで知らなかった路地やお店に出会えるかもしれません。新しい街の魅力を発見する「散走」です。

例)「平日武蔵野散走」、「オオサカ オサカナ ライド DEEP生野編」

シマノスクエア 散走 大阪ライド
▲電車や車ではアクセスしにくい生野区コリアンタウンを自転車で

OVE 散走 平日武蔵野散走
▲平日武蔵野散走

アート&文化にふれる

自転車で走り、アートや文化に触れる体験をするという一見ミスマッチな組み合わせを愉しむ「散走」です。

例)「建築散走」、「オペラシティーでランチタイムコンサート」

OVE 散走 深川不動尊 地下回廊
▲クリスタルの五輪塔がずらりとならぶ深川不動尊の地下回廊

OVE 散走 赤坂サントリーホール パイプオルガン
▲赤坂サントリーホールで世界最大級のパイプオルガン演奏を聴きに

風景を感じる

自転車を通して四季の色彩や景色を感じる、自然を愉しむ「散走」です。

例)「鎌倉紫陽花散走」、「絶景!江戸前夕涼み散走」

OVE 散走 鎌倉 紫陽花
▲鎌倉紫陽花散走

OVE 散走 トワイライト 夜景
▲夏の夜を涼しく走る「トワイライト散走」

散走に参加するには?

「散走」はOVEシマノスクエアのサイトで開催予定と詳細が公開されています。
開催時間・場所は「散走」の内容によってさまざまですが、だいたい定員は4名程度の少人数制です。走行距離は初心者の方でも走り切れる距離(10km~25km程度)が多く、安心して参加できる内容になっています。
また参加費には、レンタサイクル代、ヘルメット/グローブレンタル代、飲食費、保険料などイベント費用がすべて含まれているので安心して申し込めます。

自転車初心者でも参加できる「散走」

「散走」はどなたでも参加できます。(ただし、レンタル自転車のサイズの都合上、OVEでは身長145cm程度の方以上、シマノスクエアでは152cm程度の方以上になります。)
定員内でしたら、複数名での参加も可能です。
「散走」に参加したいけど不安という方には、自転車の簡単なレクチャーがあり、乗り方を練習してから散走に出る「はじめのひとこぎ」というイベントもあります。

OVE レクチャー 練習付き はじめのひとこぎ
▲レクチャー&練習付きの自転車体験イベント「はじめのひとこぎ」

必要なものはすべてレンタル ― 「散走」は手ぶらで参加できる

散走には、バイク、ヘルメット、グローブが必要ですが、すべてレンタルで用意されています。(ヘルメット、グローブの持ち込みは可能です。)

OVE 散走 ヘルメット 貸し出し レンタル サイズ
▲ヘルメットの貸し出しも。サイズ展開ももちろん心配ない
出典:moyulog

貸し出される自転車はどんなタイプ?自分の自転車で参加できる?

▲シマノスクエアで貸し出されるバイクの一例。シマノが誇るアーバンコンポーネンツの最高峰「METREA メトレア」がセットアップされている
出典:つむりの悠々自適ライフ

レンタルされる自転車は、初心者でも乗りやすいクロスバイクやミニベロになります。貸し出しバイクについての疑問をOVEとシマノスクエア双方に聞いてみました。

貸し出しバイクの種類は?

  • OVE:Di2アルフィーネ(内装11段変速)搭載のBe-ALLというブランドを使っています。サイズは20インチと、26インチの準備があります。
  • シマノスクエア:メトレア仕様のスポーツタイプと、アルフィーネ仕様のコンフォートタイプがございます。

事前に車種を指定できる?

  • OVE:申し込み時に記載いただいだ身長にあった自転車を用意いたします。台数の制限もありますので、基本的に指定はできません。
  • シマノスクエア:お申し込みフォーム内で適合身長に合う希望車種を選択していただけます。ただし所有台数の都合上、変更をお願いするケースもございます。

自分の自転車を持ち込んで参加できる?

  • OVE:できません。集団で楽しむ、かつ立ち止まることも多い散走では車種をそろえることも大切ですので、相応しい自転車をOVEが選んでご用意します。また、普段乗っている自転車と違う車種を楽しんでいただけるのも散走の魅力のひとつです。
  • シマノスクエア:できません。シマノスクエアの提案するスタイルをお客様にご体験いただきたいことと、安全管理上の理由で、お持ち込み自転車でのご参加はお断りしております。

「散走」なら動きやすい服装で参加可能

散走 ウェア 服装
▲気取らないウェアで、気軽に愉しめる

服装は特に自転車ウェアでなく、自転車に乗れるような動きやすい服装で大丈夫です。ただ、自転車に乗っていると汗をかいたりするので、インナーは吸湿速乾素材のものがおすすめです。
OVE 散走 服装 ウェア
▲散走への参加は、動きやすい服装でOK

申し込み方法

OVEのサイト「散走カレンダー」から申し込みが可能です。シマノスクエアでは「news & event」からどうぞ。
いずれも店頭での申し込みもできます。

OVE 散走 カレンダー 申し込み
▲申し込みはOVEサイトの「散走カレンダー」から
シマノスクエア 申し込み 散走
▲店頭での申し込みも可能(写真はシマノスクエア)
出典:つむりの悠々自適ライフ

散走の愉しみ方

実際の散走とはどんなものか、今まで開催されたいくつかの散走をご紹介します。
OVE 散走 イメージ 秋

今なお残る江戸を感じる ―「私の散走、実現します…東京・江戸、武家屋敷巡り」

OVE 散走 江戸 武家屋敷
この散走は、OVE12周年を記念して「貴方の散走企画叶えます!」と企画を一般公募した中で選ばれたものの一つです。
内容は、明治維新前の「江戸」の面影を残している都心を自転車で巡ってみるというもの。
コースは約25kmで、南青山のOVEからスタートし、重要文化財である武家屋敷門のある赤坂~江戸城(皇居)~神楽坂(お蕎麦屋さんで昼食)~戸山公園箱根山(新宿区)を巡り、OVEに戻ってきます。

OVE 散走 皇居
▲皇居の見学へ

OVE 散走 江戸城
▲こんな「登りにくい」段差の理由も学べる

OVE シマノ 散走 そば
▲美味しいそばの昼食でエネルギーチャージ

OVE 散走 戸山公園 シマノ
▲戸山公園内をサイクリング

25kmというと距離が短いように感じるかもしれませんが、都心は入り組んでいるので25kmといえども走りごたえは十分。普段あまり足を向けることのない場所を、あえて自転車で巡る機会はめったにないので、とても面白いと思います。

この散走についてもっと知りたい方はサイクルガジェット中山さんのブログをどうぞ
「OVEの散走イベントで都内の武家屋敷をめぐった結果、日本史嫌いな自分が歴史に目覚めてしまった」

都内の撮影スポットを自転車で巡る ― カメラ散走

OVE 散走 撮影 カメラ フォト
普段のサイクリングでは「写真を撮りたい」と思っても、走っている途中では止まりにくかったりしませんか?この散走は「撮りたいと思ったら、シャッターを切る」のがテーマです。
スタート前には写真とカメラのレクチャーで、アドバイスや散走中の写真の課題も説明があります。
実際の散走は、目黒川沿いや大崎・品川エリア、レインボーブリッジが見える湾岸エリアなど撮影スポットが目白押しのエリアを撮影タイムを設けながら、約20km走りました。

OVE 散走 目黒川
▲新緑映える目黒川

OVE 散走 品川 TYハーバー
▲品川区はフォトジェニックポイントがたくさん

OVE 散走 東京タワー 撮影 カメラ 写真
▲お馴染みのランドマークで「東京」を撮影

OVEに戻ってからランチの後は、撮影した写真をみんなで見ながらディスカッションタイム。自分の写真だけでなく、みんなの写真を見ながら感想を話せるのも楽しいですね。

この散走についてもっと知りたい方は松田然さんのブログをどうぞ
自転車で街をゆったり「散走」する愉しさとは? OVE南青山 発、東京名所巡りの旅

新緑の大阪散走とスペシャルランチ、酸素カプセル初体験も

シマノスクエア 大阪城 散走
普段知っていると思っている地元でも、自転車で走ってみるとまた視点が変わって新鮮な発見があるものです。シマノスクエアで実施された「サンソサンソウ-トトノエルライド vol.2- 酸素カプセル初体験!」では、新緑の大阪の街を走ります。
小回りの利く自転車で、大阪の繁華街、ビジネス街や路地裏を走り、ランチを楽しんで、最後は酸素カプセルでリフレッシュして帰ってくるという散走です。

シマノスクエア 散走 meteor 自転車
▲こんな美しいバイクに乗って街を駆け抜ける!

シマノスクエア 散走 中央公会堂
▲新緑の大阪。中之島の中央公会堂へ

シマノスクエア 大阪 散走 NY CHICKEN GRILL トリプル3オーバーライス
▲ランチは「NY CHICKEN GRILL」で、トリプル3オーバーライス(昼食代は参加費に含まれる)

シマノスクエア 散走 酸素カプセル
▲天満では、初体験の酸素カプセルでリフレッシュ

この散走についてもっと知りたい方は神楽坂つむりさんのブログをどうぞ
【サンソサンソウ】新緑の大阪散走とスペシャルランチ【シマノスクエア】
【サンソサンソウ】酸素カプセル初体験!【シマノスクエア】

おわりに

いろいろな自転車の愉しみ方が広がる散走。ただのポタリングとも違い、具体的なテーマを持って、誰でも気軽に実践することができます。
OVEでは、ひとりひとりが自転車ライフを楽しめるように「OVEのがっこう」という講座が開かれます。「自転車通勤講座」や「自転車お手入れ講座」など、初心者の方が知っておきたいノウハウがしっかり学べます。
またシマノスクエアでは、「旅×自転車」と題したトークイベントや「自転車のかがく」といった子供向けのワークショップも過去に開催されています。公式HPで最新情報をチェックしてみてください。

Photos by OVESHIMANO SQUARE

Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

あわせて読みたい!

アバター画像

WRITTEN BY猫ちぐら

翻訳会社のDTPオペレータからフリーランスへ。ダイエットのためにママチャリでサイクリングロードを走って自転車にはまる。登りは好きだが下りは嫌いなのが困った所。現在はヒルクライムや山岳系ロングライドでロードバイクを楽しんでいます。

他の記事も読む

pagetop