自転車旅が大好きなモデル兼トラベルライターの山下晃和(やましたあきかず)さんが、キャンプをしながらの自転車旅(バイク&キャンプといいます)の楽しみ方を伝える連載企画です。

ポイントは2泊3日
この泊数を無理なく旅することができるようになれば、国内でも海外でも、長期間の旅でも問題なく楽しめるようになるという。とはいうものの、「どんな自転車が必要?」「必要なギアは?」「外で寝るの怖い(笑)」などなど、越えなきゃいけないハードルはいくつかあります。それらを初心者でもひとつずつクリアしていけるように、山下さんにはその旅のレシピを教えてもらう予定です。それではよろしくお願いします!

私の愛車(ロード)はトンプソン


私が今持っている自転車は、ロードバイク、アドベンチャーツーリングバイク、ランドナー、29erのMTBなど計6台です。これらでキャンプツーリングをした経験がありますが、一番ラクなのは以前にも書いたとおりツーリングバイクとランドナーです。

……とはいうものの、どんな自転車でもキャンプはできます(これもお話しましたよね)。今回は私が持っているロードバイクでキャンプをする方法をお伝えしようと思います。

こちらはTHOMPSON(トンプソン)のFORCE(フォース)というモデルです。完成車で手に入れましたが、いろいろとカスタムを施していて、まったくのノーマルではありません。

▲こちらはTHOMPSON(トンプソン)のFORCE(フォース)というモデルです。完成車で手に入れましたが、いろいろとカスタムを施していて、まったくのノーマルではありません。


以前はチェレステカラーが人気のイタリアンブランドであるビアンキの古いアルミ製のロードバイクをシングルスピードにして乗っていました。主に街乗り用として乗っていましたが、ロードバイクのレースやトライアスロンに出たいと思うようになったときにベルギーの老舗ブランドであるTHOMPSONに乗り換えました。

私が乗っているTHOMPSONのFORCEというモデルの特徴は、とにかくタフなフレームであること。というのも、現存のメーカーのほとんどが工場にデザインや塗装を委託していますが、THOMPSONは塗装、組み立てまで自社工場でやっており、徹底した製品管理体制のもとで作られているからです。

パヴェ(石畳)に対応するタフなフレーム


ベルギーは自転車大国で、自転車競技が国技でもあります。国民にとって自転車そのものが毎日の足でもあり、サンデーレースの乗り物でもあり、それが文化になっています。石畳の路面も多く、それらの凸凹のある硬い路面に対しても耐えられるような強靭なフレームに進化せざるを得なかったのです。

だからと言ってフレーム自体に過度な硬さが無く、非常にしなやかで衝撃吸収性も高く、長い距離を乗っても疲れないのも長所です。以前、沖縄を南部から北部まで約80㎞、向かい風のなか一気に駆け抜けましたが、次の日には全く疲れが残らず、驚きました。

レースシーンでも同じく、オーストラリアのヌーサのトライアスロンでも、台湾のトライアスロンでもよく走ってくれ、自分の体力のなさをカバーしてくれるポテンシャルさえあります。また、カラーオーダーができるのも一つの特徴です。PCやスマホなどインターネット上でシミュレーションできて、そのままネット注文もできます。

こちらが2018年モデルのTHOMPSONのFORCE。私の乗っている旧モデルと比べても大幅な変更はなく、小アップデートのみということは、それだけ完成度の高いレベルまで到達しているモデルだからです。SHIMANOの105ベースで完成車が315,000円(税別)と、ベルギー車では考えられないくらい非常にコストパフォーマンスが高いと思います。

▲こちらが2018年モデルのTHOMPSONのFORCE。私の乗っている旧モデルと比べても大幅な変更はなく、小アップデートのみということは、それだけ完成度の高いレベルまで到達しているモデルだからです。SHIMANOの105ベースで完成車が315,000円(税別)と、ベルギー車では考えられないくらい非常にコストパフォーマンスが高いと思います。



私のTHOMPSONのロードバイクは特別にキャンプ専用にしているわけではありません。むしろ現在は、ロードバイクがトライアスロン用みたいになっているので、ホイールもセミディープタイプのMAVICに変更していますし、コンポーネント(変速関係)もほぼアルテグラのロードレース用になっています。

後付けのDHバーも付けられるように、ハンドル周りでは、真ん中のブレーキワイヤーやシフトチェンジワイヤーの取り回しにもこだわっています。ロードバイクなので、当然のことながらサイドプルブレーキです。(ちなみにキャンプに向いているブレーキタイプは以前の記事で書いたように、本来はディスクブレーキが一番安心です)。

ライトはバッテリー兼用モデルを使用


キャンプに行く日だけ、写真のようなKnog(ノグ)のライトを付けるようにしています。こちらのKnog PWR(パワー)という種類のライトはとても面白くて、ライトにUSBポートが付いていて、スマホの充電もできるのです。

こちらは普段の街乗りでは装着しないのですが(シリコンゴムで装着するので、盗難される恐れがあるため)キャンプシーンでは必ず付けていくKnogのPWRライト。じつは、コレ、スマホのチャージャーにもなります。

▲こちらは普段の街乗りでは装着しないのですが(シリコンゴムで装着するので、盗難される恐れがあるため)キャンプシーンでは必ず付けていくKnogのPWRライト。じつは、コレ、スマホのチャージャーにもなります。


わざわざライトとバッテリーチャージャーを持って行かなくても良いので非常に便利です。今後キャンプに最適なヘッドライト、Bluetoothスピーカーなど、同じ自転車用のライトをバッテリーのように付属させて利用できる快適キャンプグッズがKnogからたくさん出てくるので、自転車乗りだけでなくキャンパーも注目です。

トップチューブバッグには工具類をセット


こちらもキャンプシーンのときだけ装着するトップチューブバッグです。イギリスのブランドであるAPIDURAは、バイクパッキング業界でもパイオニア的な存在で、キャリア無しでも装着できるバッグを各所(ハンドル、シートポスト、フレーム中央、トップチューブバッグなど)輩出しています。山道や砂利道で転んだとしても耐えられるように非常に強い素材でできています。トップチューブであれば、フレームバッグと違って、いろいろな形状のフレームにも付けやすいのも利点でしょう。

APIDURAのトップチューブバッグには、パンクやチェーン切れが起きてもある程度直せるような工具がすべて入っています。身体のサイズに合わせるため、ステムもコントロールテックのスカンジウム製のかなり長いものに変更しています。

▲APIDURAのトップチューブバッグには、パンクやチェーン切れが起きてもある程度直せるような工具がすべて入っています。身体のサイズに合わせるため、ステムもコントロールテックのスカンジウム製のかなり長いものに変更しています。


中に入っているものは、パンク修理ができるもの一式。チェーン切れに対処できるもの一式です。またアーレンキー(六角レンチ)とサーリーのコードは輪行のときを想定して入れています。ペダルを外すとき、ハンドルを曲げるときに使うため。

▲中に入っているものは、パンク修理ができるもの一式。チェーン切れに対処できるもの一式です。またアーレンキー(六角レンチ)とサーリーのコードは輪行のときを想定して入れています。ペダルを外すとき、ハンドルを曲げるときに使うため。


次回は、リア周りの荷物について解説していきます。

●バックナンバー「バイク&キャンプのレシピ」
第1回 まずは旅に出てみよう!
第2回 テント、寝袋、マット。まずは三種の寝具をそろえるべし!
第3回 自転車旅に最適なテントとは?
第4回 ちゃんと眠れる自転車旅向けの寝袋とは?
第5回 キャンプツーリングに向いている自転車とは?
第6回 ロードバイクでキャンプは難しい?
第7回 自転車旅に最適なタイヤとは?
第8回 いろんなバイクで旅する方法

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