「私の自転車遍歴。初代と現在のバイク紹介します!」山は性癖です。in FRAME #2
こんにちは、篠です。
今回は私が乗っている自転車の話をしようと思います。
といっても、まだ自転車歴4年なので、所持している自転車は2台しかありません。
最近メインで乗っているのは、Lapierre Xelius(ラピエールゼリウス)ですが、実は1台目のロードバイクはRIDLEY(リドレー)でした。
このリドレーには2年5ヶ月間ほど乗りましたが、パーツ交換を繰り返していくうちに、初期とは全く違う自転車に生まれ変わりました。購入後に好きなようにカスタムができるのもロードバイクの面白いところですよね。
そんな自分のカスタム歴を書いてみたいと思います。
目次
かっこいい自転車に一目惚れ。1台目は衝動買い!
恥ずかしながら、当時ロードバイクに関する知識は皆無だったので、いざ買うとなっても、明確にどういうものが欲しいのか、パッと候補が出てきませんでした。ロードバイクはみんなかっこよく見えていたので、そのかっこいい自転車に乗ってみたいだけでした。
下見に向かったのは、お馴染みの大型チェーン店「Y’sRoad」の池袋チャーリー店。
その日、たまたま好みドンピシャのフレームが飾ってあって、しかもちょうど自分に合うサイズでした。
これは、神様のお告げだと思いました。
「ちょっと待ってください、今、お金おろしてきます!」
下見だけのつもりだったのに、その場でまさかの即決となりました。
そうやって手に入れた1台目のロードバイクが「RIDLEY LIZ」2015年モデル。
マンガ『弱虫ペダル』が好きな方には「東堂尽八の愛車」というイメージが強いかもしれませんね。実はリドレーはベルギーのメーカーで、荒れた路面でも故障せず速く走れるように設計されており、振動吸収に優れていることが特徴です。
LIZは女性向けにデザインされたモデルで、アーチ状のトップチューブがシートステーと一体成型となっており、優しい乗り心地のカーボンフレーム。
フレームセット販売でしたが、パーツに詳しくなかったため、フェニックスの完成車と同じスペックで組み上げました。それでもバイト代からの生活費を削っていた大学時代だったので、かなりの出費でした。
弱ペダ女子は好きなキャラクターが乗っているメーカーを買うのがデフォですが、成り行きで推し以外のメーカーになりました。どうでもいい情報ですが、弱虫ペダルでは新開兄弟推しです。
登れないのはフラットペダルだから?初カスタムへの道
乗り出してから最初に替えたパーツはペダルでした。
今になっては当たり前のビンディングペダルですが、慣れないうちは足が固定されてしまうビンディングペダルなんて恐怖。怖くて仕方なかったです。
ペダルチェンジに踏み切ったきっかけは、前回の記事で書いたように、初めてのヤビツ峠で撃沈したからでした。そしてなぜ交換したかというと、初めてのヒルクライムで登れなかったのはフラットペダルのせいだと思い込んでいたからです。
ビンディングペダルに替えたその週末に、意気揚々とヤビツ峠のリベンジに向かったのですが、表ヤビツ峠の蓑毛バス停までの坂で呆気なく足を付いてしまいました。
ビンディングペダルは踏む力が足りなくても引き足もどきに助けられるので、1回目よりは粘れましたが、坂道は辛いままでした。登れないのはペダルのせいではなく、ただ自分には筋力もヒルクライムの経験も足りないだけだと思い知らされた日でした。
残念ながら山のリベンジはボロボロでしたが、ペダルを変えたおかげで長距離がいつもより楽に走れるようになったことという大きな恩恵はあった思います。
白色で揃えて、自分らしい自転車を表現
最初のカスタムはヒルクライムへの憧れでしたが、人とはちょっと違うロードバイクに憧れを持つようになってからがカスタム沼の始まり。
フレームが白だったので、とことん真っ白な車体にしようと白いパーツを集め出しました。
One by ESUというメーカーのシートピラー「カーボン マガタマ」がお気に入りです。真正面から見ると折れそうなぐらい薄いのに、真横からは勾玉を彷彿させるような美しいフォルム。
パーツ変更は実力を知るための第一歩
山に通い詰めるようになってから大分体力も付いてきたので、力試しのつもりで初めてヒルクライムレースにエントリーしてみました。
大きなパーツ交換のタイミングもその時でした。実は「決戦仕様」という言葉にちょっと憧れていました。就職をして金銭面の余裕が出てきたころだったので、軽量ホイールやコンポネートのグレードアップなど、物欲が爆発しました。
知人のパーツ変更歴を見ても、まずはブレーキ、次はクランクをアルテグラに……という感じでひとつずつ、かつグレードを一段階ずつと上げていく感じが多かったです。
でも私は何を血迷ったのか、ホイールをSHIMANOアルテグラからマビックキシリウム125、コンポーネントをシマノ105からカンパニョーロスーパーレコードに同時に変更。
黒リムと黄色いスポークがカッコよかったのと、カンパーニョの造形が綺麗かつスーパーレコードという響きが好きだったからというふざけた理由でした。
コンポネートの中でもかなり高価なカンパニョーロスーパーレコードに総載せ替えを決めたのは、自分の性格上、中途半端にいい物を買ってもどうせそのうち更に上を欲しがるだろうから、いっそいちばんいい物を買ってしまった方が安上がりだと思ったからです。
もちろんすぐに乗りこなせるわけがありませんでした。新しいホイールを付けてヤビツ峠をアタックしたら、ベストタイムより5分も遅くなりました……。当時は「高い買い物したのに、それに見合う効果が全然ないなんて理不尽だ!」と思っていたのはここだけの話。
ホイールのフレームも飛び道具ではないから、替えてすぐ速くなることはほとんどないですよね..…。自転車歴が短くて走力がまだまだの頃は特に。
交換していちばん変化を実感できるパーツはやはりホイールですが、剛性や重量やハブで全然違う回り方をします。特に自分が持っていたアルテグラとキシリウム125とは正反対のようなものでした。
アルテグラは柔らかくてしなるので、慣性で回る、楽にスピードが維持できる、ちょっと雑にペダリングしても誤魔化せるような優しいホイールでした。そのままの感覚でキシリウム125を使ったら痛い目に遭いました。
最初はゼロからの加速がとても速く、いつもより2枚重いギアでも余裕で回せるから、速くなった錯覚に陥りましたが、開始からわずか20分で足が終わりました。ヤビツ峠でいうと、菜の花台手前ぐらいですかね……。
かなり凹みましたが、機材に合った乗り方を探るという新たな楽しみ方を見つけました。
もちろん脚力に合った物を使った方がいちばんいいですが、ちょっと背伸びをした選択をして色んなパーツを使ってみることで、自分の走りの幅も広げていけると思いました。
金銭面が許す限り自分にはもったいないぐらいいい機材を買ってから、その良さを引き出せるぐらい自分を高めていくのがワクワクで楽しくて仕方ないです。だってまず一歩踏み出さないと始まらないじゃないですか?!
でもレース直前のパーツ変更は正直あまりおすすめできません。普段使い慣れている機材のほうが、ベストコンディションに繋がりますね……。さらに言うとビフォーアフターでどう違うのかを実感するために一気に変えるより、一個ずつパーツを変えていった方が比較しやすいと思いました。
2台目にして、最高の「戦闘機」ができた!
2台目にラピエールゼリウスを選んだのは、「サイクルショップ・クラウンギアーズ」でゼリウスの実物を見たことがきっかけでした。
トップチューブからシートステーに枝分かれしていく独特な形と曲線美に惹かれました。このフレーム、シートステーが不思議なところに繋がっている!凄い!と。
素敵だなあ……とは思いましたが、あの時点でフレームを買い換えるつもりは毛頭なかったので、すぐに記憶が薄れていきました。
そんな自分でしたが、2016年冬に開催された「サイクルモード」でゼリウスの2017年モデル・ピノカラーに再び出会いました。
白と青の綺麗なグラデーションがビビっときました……。
すごく綺麗なカラーで、このフレームに乗りたい!と素直に思いました。すぐに問い合わせをして、予約を済ませたのがその一週間後。
1台目の試行錯誤のおかげで、2台目を組む際はフレームを見た段階で「このように組みたい!」と明確なイメージを持つことができました。
出来上がったのがこちら。
カスタムスペックは以下のようになります。
フレーム重量 | 850g |
コンポーネント | カンパニョーロスーパーレコード |
ギア | フロント50-34T、リア11-27T |
ホイール | BEKINGカーボンチューブラー(前後セット1000g) |
シートピラー | One by ESU カーボン マガタマ |
ペダル | GAMINガーミンのペダル式パワーメーター「Vector3」 |
サドル | Sella Italia SLR Team Edition Contador Carbon |
車体の重量は量ったことがないので、詳細は分からないのですが、好きなパーツを集めて組み上げたらいい感じの戦闘機にできあがってしまいました。けっこう軽いです。
BB周りやヘッドの剛性が高く、力がダイレクトに伝わるのに程よく振動吸収してくれる最高の乗り心地です。
1台目に引き続いてコンポネートにカンパニョーロを使い続ける理由ですが、5アームクランクや各パーツの芸術品のような繊細さに心奪われたからです。
見た目のみならず、エルゴパワーがとても握り心地がよく、手の小さい人にも使いやすい作り。それに付け加えて、親指のボタンでシフトアップという操作が自分には最高に相性がよかったからです。
普段は山岳メインで走っているため、ダンシングで立ち上がる動きと同時に親指のシフト操作が繋がるというきれいな流れができることで、シフトチェンジが気持ちいいです。
さまざまな素材やデザインのバーテープが販売されていますが、しっくりくるものがなかったので、生地屋さんで布を探して自作しました。
台湾のレースに参加した際には、海外の方にもこの珍しいバーテープについて聞かれました。こういった細かいところに自分らしさを出せるのもカスタムの楽しいところですよね。
今の自分にとって、ゼリウスは最高の相棒です。
これからもいっぱい愛車とお出かけして、各地の峠道を巡り、新しい景色を観に行きたいです。
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WRITTEN BY篠 ♡ 山は性癖です
ヒルクライムは芸術、峠道はロマン。/ASSOS Ambassador/TeamGOCHI/ブログ:山は性癖です。/Instagram⇒shino_138 https://shinorz.hatenablog.com/