モードチェンジするヘルメットLAZER新作2種を紹介します!

フレームもウェアもエアロ、エアロ、エアロ。効率よくスムースに走れる空気抵抗低減を謳った製品が多くなってきました。ヘルメットについても、ホビーライダーでも実用できそうなエアロな製品が登場してきています。

ベルギーの自転車用品メーカー「LAZER」も空気抵抗を意識した新作ヘルメットを発表しています。今回はそのうちの2種をご紹介します。シーンに応じてモードチェンジさせられるなど、ギミックが多いのが斬新でありつつも、ともにデイリーに使っていけそうな製品です。

LAZER バレット 2.0アジアンフィット

LAZER バレット 2.0アジアンフィット
Photo: やざわすみひこ
  • 製品名:LAZER Bullet 2.0アジアンフィット
  • 要するに…何?:ベンチレーションを開閉できる機構を備えたエアロヘルメット
  • 定価:27,000円(税別)

エアロモードと通気性重視モードがある

中央部にスライド式のカバーがある。 Photo: やざわすみひこ
▲中央部にスライド式のカバーがある。 Photo: やざわすみひこ

LAZER Bullet 2.0アジアンフィット最大の特徴は、ヘルメット中央部にある上下にスライドするカバー。このカバーを上げるとベンチレーションが開き、下げると閉じるようになっています。動画を見てもらうとどういうことかわかるんじゃないかと。

要はエアロモードと通気性重視モードにモードチェンジできるってことです。ベンチレーションを閉じれば空気抵抗削減重視になり、開けば通気性重視になると。

空気抵抗削減を重視した特徴的なデザインだが、TT用ヘルメットに比べると落ち着いたフォルム。アジア人向けにデザインされており、フィット感も良好。 Photo: やざわすみひこ
▲空気抵抗削減を重視した特徴的なデザインだが、TT用ヘルメットに比べると落ち着いたフォルム。アジア人向けにデザインされており、フィット感も良好。 Photo: やざわすみひこ

Bullet 2.0アジアンフィットはスライドしてベンチレーションを開け閉めできる機構で解消するというアプローチをとった製品です。Bullet 2.0アジアンフィットは空力重視と通気性重視を切り替えられ、ヒルクライムでも使えるほどとのこと。TT用ヘルメットと比べると明らかに通気口が多くなっており、格段に普段使いに向いた製品なのが見てとれます。

形状的には一般的なヘルメットとTT用ヘルメットの中間という感じで、前傾して前面投影面積を減らし空気抵抗の削減を狙うエアロフォームをとるときに効果を発揮しそうです。

ギミック多めで満足感あり

モードチェンジを備えたBullet 2.0アジアンフィットですが、実はこれ以外にもギミックがあります。

専用のマグネット式レンズが同梱、色つきで遮光性あり、薄く小ぶりなメガネなら併用も可。Photo: やざわすみひこ
▲専用のマグネット式レンズが同梱、色つきで遮光性あり、薄く小ぶりなメガネなら併用も可。Photo: やざわすみひこ

▲専用レンズは、使わないときはヘルメット上部に取り付けられる。Video: やざわすみひこ

後頭部にバックライトを標準装備。Photo: やざわすみひこ
▲後頭部にバックライトを標準装備。Photo: やざわすみひこ

取り外し可能な専用レンズ付き・バックライト標準搭載ということもあって、ヘルメットにしては盛りだくさんな感じがすごく。定価が27,000円であることを踏まえても目を惹く機能が多く、お得感があるんじゃないでしょうか。個人的にも、荒川サイクリングロードをよく走るのでぜひ試してみたい。平坦好きならハッピーになれる気がしますよ。

カラーバリエーションはマットブラック/レッド/ホワイトの3色。サイズ展開は各色M(55-59cm)、L(58-61cm)の2サイズ。発売日は2019年2月15日より販売が開始されています。

マグネット式レンズが標準装備。出典:SHIMANO
▲マグネット式レンズが標準装備。出典:SHIMANO

LAZER センチュリーアジアンフィット

こちらは非エアロ系のデザイン。Bullet 2.0アジアンフィット同様、アジア人向けに作られており、万人にフィットしやすい内部構造になっている。
▲こちらは非エアロ系のデザイン。Bullet 2.0アジアンフィット同様、アジア人向けに作られており、万人にフィットしやすい内部構造になっている。
  • 製品名:LAZER Century アジアンフィット
  • 要するに…何?:色合いが独特で美しいヘルメット
  • 定価:17,500円(税別/参考:Amazon)

Century アジアンフィットは、Bullet 2.0アジアンフィットと比べると、こちらはエアロ特化ではない代わりに重量と通気性を重視。オーソドックス故にあらゆるシーンで使えるヘルメットというわけです。

Century アジアンフィットのいいところはふたつ。ひとつは表面素材が非常に美しいこと。遠くからだとわかりにくいのですが、間近で見ると「おや」となります。

クリア素材の下に美しいパターン模様。Photo: やざわすみひこ
▲クリア素材の下に美しいパターン模様。Photo: やざわすみひこ

背後から。表面素材に周囲の景色が映り込み、複雑な色合いを見せる。Photo: やざわすみひこ
▲背後から。表面素材に周囲の景色が映り込み、複雑な色合いを見せる。Photo: やざわすみひこ

ヘルメットで気分を高めたいなら、Century アジアンフィットは良いチョイスだと思います。ヘルメットをデザイン面で差別化するのは基本的にフォルムやペイントの仕方ですが、こだわった素材を使うという手もあるわけです。

機能面では後頭部の大型バックライトがいいですね。暗いところでよく目立ちます。

夜の住宅街で大型バックライトを点灯してみたところ。Photo: やざわすみひこ
▲夜の住宅街で大型バックライトを点灯してみたところ。Photo: やざわすみひこ

大型バックライトの充電。ヘルメット内に仕込まれたバックライトを取り出して付属のmicro USB ケーブルを使って充電する。Photo: やざわすみひこ
▲大型バックライトの充電。ヘルメット内に仕込まれたバックライトを取り出して付属のmicro USB ケーブルを使って充電する。Photo: やざわすみひこ

ベンチレーションの開閉はCentury アジアンフィットでも可能ですが、Bullet 2.0アジアンフィットとは機構が異なります。

ヘルメット中央部にカバーがあり、取り外せる。Photo: やざわすみひこ
▲ヘルメット中央部にカバーがあり、取り外せる。Photo: やざわすみひこ

カバーを取り付けたところ。カバーをひっくり返して取り付けることができ、そうするとベンチレーションが塞がれてエアロモードに(右上)。Photo: やざわすみひこ
▲カバーを取り付けたところ。カバーをひっくり返して取り付けることができ、そうするとベンチレーションが塞がれてエアロモードに(右上)。Photo: やざわすみひこ

通常時は通気性重視モードで走って、TTや長い下りなどでエアロモードにする、といった運用が考えられます。

総合的な印象はオールラウンドに使える一方でデザイン面にワンポイントある製品という感じ。屋外でサイドから見たときの独特の美しさは、Century アジアンフィットならではのものです。気になられた方はぜひ店頭で手に取ってみてください。

大型ライト搭載という観点で選ぶのもいいでしょう。軽量なヘルメットなので日が暮れてから山から下りてくる人とは相性が良さそうです。もちろん、自転車通勤用に買うのもいいと思います。癖がないので万人向けですね。

カラーバリエーションはマットブラック/ホワイトブラック/フラッシュイエローブラック/レッドブラック/ブルーブラックの5色。 サイズ展開は各色S(52-56cm)、M(55-59cm)、L(58-61cm)の3サイズ。Century AFは1月中旬に発売済みです。

カラーバリエーション、サイズ展開も豊富。出典:SHIMANO
▲カラーバリエーション、サイズ展開も豊富。出典:SHIMANO

(やざわすみひこ)

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WRITTEN BYやざわ すみひこ

都内近郊の峠に週末繰り出すヒルクライム・ロングライド好き。長期休暇で自転車旅に出て日本国内を走りまわる。

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