2020年版|GIANT(ジャイアント)おすすめミニベロ全5台

世界最大のスポーツサイクルブランドGIANTのミニベロに新しく街乗り小径車「TEN」が加わった。税抜5万を切る価格帯で、GIANTのミニベロがさらに身近に。ロードバイク譲りの走行性能を誇るIDIOMシリーズと、街を軽やかに流すTEN。これでGIANTはミニベロのカテゴリでも隙のないラインナップになったと言えそうだ。

ジャイアントというメーカー

GIANT ジャイアント 2020 最新モデル

ジャイアントは1972年に台湾で設立された自転車メーカーである。創業当初はOEM事業からスタートしたが、81年に自社ブランドを立ち上げた。その後、海外拠点をオランダ、アメリカ、日本に設立。MTB、そしてロードのプロ・レースにも積極的に参入し、その名を世界に轟かせてきた。
日本では国内オリジナルのクロスバイク「エスケープR3」が人気モデルとして浸透している。また、独自のセールスショップ「ジャイアントストア」を全国に展開。その勢力を広げている。

GIANT STORE
オンリーショップ “GIANT STORE” では購入時のアドバイスや試乗、フィッティングはもちろん、購入後のメンテナンスまで、自転車ライフをトータルサポートしてくれる。

GIANTは比較的安価なロードバイク、MTB、クロスバイクをラインナップしており、初心者に優しいバイク作りが得意だ。それでいてどのバイクも高い性能を持ち、抜群のコストパフォーマンスを誇る。Tig溶接のアルミフレームやカーボンフレームの製造に関しては、世界屈指の技術力を持っている。また、トップチューブが傾いたスローピングフレームの設計は同社が開発したもので、世界的に採用されている。

ジャイアントのミニベロを持つ意味がそこにはある

写真は2018年モデルの「idiom0」

ロードバイクを所有していながらも、ミニベロが欲しくなるという声はよく聞かれる。ミニベロには特有の魅力があり、普段使いに最適な気軽さがありながら走行性も申し分ない点が挙げられる。街乗りにも嬉しいおしゃれな外観は言うまでもないだろう。
さらに言えば、ミニベロはロードバイクほどサイズを選ばない。多くがワンサイズ展開のため、1家に1台あれば「家族みんなで乗り回す」という使い方もできるのだ。


そもそもミニベロとはどんな自転車なのか?その魅力に迫った記事もぜひ一読してほしい→「ミニベロを徹底解説|元自転車屋が選ぶおすすめ14選

idiom0 イディオム0 GIANT ミニベロ
小径車でも走行性能を追求したいなら、GIANTの小径ロードバイク「イディオム 0」を。上級グレードのアルミ素材を使ったエアロ形状フレームに、ドロップハンドルを備えた最速ミニベロ。

ジャイアントのミニベロといえば、ロードバイク譲りの軽量アルミフレームとギアシステムで、小径の常識を打ち破る走行性が魅力の「イディオム」が人気だ。6万円台から選べる価格帯も嬉しいポイントである。

さらに今年から登場する「TEN」がラインナップに加わることで、さらにライトな乗り方のニーズにも応えられるようになった。

2020年は「TEN」が新登場

GIANT TEN テン ミニベロ 小径車

今年の注目は新モデル「TEN」だ。「点」のようにシンプルで、様々なライフスタイルに溶け込むというコンセプトを掲げる、国内企画の20インチミニベロである。
小径車の取り回しの良さとリラックスした乗車姿勢、長いホイールベースによる安定性を両立し、スポーティな走りも可能な一台である。

GIANT TEN ホワイト ブラック カラバリ テン
カラーはマットブラックとホワイトの2色展開

ドイツのサイクルパーツメーカー「リクセン&カウル」のアクセサリーを取り付けられるよう、同社のオリジナルアタッチメント「Klickfix」に対応する台座が設けられている。フェンダー&キックスタンドもしっかり標準装備された、街乗りベースな一台と言える。

GIANT TEN マウント ダボ リクセン&カウル スタンド
(左)リクセン&カウルのKlickfixアタッチメント取付ダボ。市販のKR801等に対応し、フロントバスケットをはじめとする多様なアクセサリーを装着可能。(右)フルフェンダーとスタンドは標準装備されている。Image:ジャイアントストア二子玉川

おすすめ最新モデル全5台

ここからは最新モデルを1台ずつチェックしていこう。最後には、女性のためのサイクルブランド「Liv(リブ)」からも1台、かわいらしいミニベロを紹介する。

IDIOM 0

GIANT イディオム0 idiom0

20インチ小径車の常識を超越する走行性能に定評がある「イディオム」シリーズも第二世代に突入。上級グレードのアルミ素材「アラックスSL」による、最新のエアロ形状フレームは剛性と軽さを両立している。日常での乗車から輪行まで、あらゆるシーンで機動力を発揮するドロップハンドル式の小径ロードバイクだ。フォークとシートピラーはカーボン製で、軽量で振動吸収性に優れている。

  • 価格:130,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・ティアグラ
  • サイズ:420mm
  • カラー:マットダークシルバー

IDIOM 1

GIANT イディオム1 idiom1
カラー:ブルー

上記「0」に次ぐセカンドグレード車。ハンドルバーはストレート、フォークはアルミ製となっている。また室内保管や輪行、車載時に便利なハンドル折りたたみ機能を備えたステムを採用。コンポーネントはシマノ・ソラを搭載し、スポーティな走りにも期待ができる一台だ。

  • 価格:75,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・ソラ
  • サイズ:420mm
  • カラー:ブルー、マットアイスシルバー

IDIOM 2

GIANT イディオム1 idiom1
カラー:ホワイト

シリーズのローエンドモデル。フロントシングルで、コンポーネントはシマノ・アセラを搭載した8スピードだ。他の仕様は「1」同様で、ブレーキにテクトロのR313、また折りたたみステムを採用。廉価に街を駆る一台を探しているあなたに。

  • 価格:63,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・アセラ
  • サイズ:420mm
  • カラー:ホワイト、マットブラック

TEN

GIANT ジャイアント TEN ミニベロ ホワイト
カラー:ホワイト

2020年登場の新モデルはキュートな存在感を放つ一台となった。快適でユニクリップシステムに対応したサドルは、別売のテールライトやサドルバッグといったアクセサリをスマートに装着可能。ズボン裾の巻き込みやチェーン外れを防止する内外両面式チェーンガードに、雨水の跳ね上げを防ぐフルフェンダーを標準装備。ハンドルグリップにはエルゴノミック形状を採用している。

  • 価格:49,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・ターニー
  • サイズ:420mm
  • カラー:ホワイト、マットブラック

AMICA

Liv リブ ミニベロ AMICA アミカ GIANT
カラー:マッチャ

ジャイアントの女性向けブランド「Liv」の一台。リラックスした姿勢の安定走行ができる20インチ車で、スタイリッシュながら走りもスポーティだ。こちらも「TEN」同様に「リクセン&カウル」のアタッチメント台座が取り付けられ、バスケットやバッグを装着可能。カジュアルなサイクリングに最適だ。

  • 価格:49,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・ターニー
  • サイズ:380mm
  • カラー:マッチャ、コーヒー

2019年モデルもチェック!

前年度のIDIOMもカラーリングも見逃せない。2019・2018年モデルと並べて確認できる。

まとめ

ミニベロは街乗りメインと思っているあなた。答えは「NO」だ。サイクリングロードでの走行から輪行での旅先ライドなど、多目的に活躍する万能車である。だからこそ造りが丈夫で、剛性の高いものを選びたい。その点、ジャイアントのラインナップは問題なし。毎日ガシガシ乗ってもヘコ足らない、自慢の一台になるだろう。季節はもうすぐ春。暖かで爽やかな風が吹く中を走ってみよう。きっと昨日と違う自分が見つかるはずだ。

All photos (C)GIANT
公式HP:GIANTLiv

Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

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WRITTEN BY増渕俊之

出版社勤務を経て、フリーランスの編集/ライター。編著に『これがデザイナーの道』『自転車ファンのためのiPhoneアプリガイド』『岡崎京子の仕事集』がある。現在、編集を手がけた岡崎京子の単行本『レアリティーズ』が発売中。

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