2020年版|FUJI(フジ)ロードバイクおすすめ全17台

2020年のFUJIは、人気グラベルシリーズ「JARI」にカーボンモデルが登場!トップグレードらしいスペックにマットな質感でクールな1台に。エアロロード「TRANSONIC」のフルモデルチェンジや、限定クロモリレーサー「FOREAL」も見逃せない。2020年の注目ポイントをたっぷり解説、最新モデルとともに紹介していきます。

FUJI(フジ)とは

レースシーンから、アーバンライド、アドベンチャーライドまで、幅広くラインナップがそろうFUJIのバイク群
レースシーンから、アーバンライド、アドベンチャーライドまで、幅広くラインナップがそろうFUJIのバイク群

FUJI(フジ)は名の通り、日本発祥の自転車ブランド。米国商品の輸入を手掛けていた「日米商会」を起源とし、1906年からイギリスの自転車「ラーヂ」の取り扱いを開始。その後「ラーヂ」の商標を「富士」に改め、本格的に自転車業界へ参入した。

現在はアメリカンブランドとして、ロードバイクからクロスバイク、ミニベロまで幅広いラインナップを展開している。

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2020年は「JARI×カーボン」と、エアロロードのフルモデルチェンジに注目

FUJIのアドベンチャーロード「JARI」。これまでのアルミ/スチール展開に加え、待望のカーボンモデルが登場した。
FUJIのアドベンチャーロード「JARI」。これまでのアルミ/スチール展開に加え、待望のカーボンモデルが登場した。

2020年モデルでは、人気シリーズ「JARI」にカーボンモデル「CARBON 1.1」が登場した。日本語の「砂利」からネーミングされたアドベンチャーロードだが、ワイルドなライドでもより柔軟な走行感が得られる一台となっている。

主張しすぎないロゴやシンプルなマットカラーで、自然の中に溶け込むようなデザインに仕上がっている。
主張しすぎないロゴやシンプルなマットカラーで、自然の中に溶け込むようなデザインに仕上がっている。

フレーム素材はFUJIの最上位カーボンバイクに使用されているウルトラハイモジュラスC15を採用。それによりアルミモデルと同じジオメトリーでありながら、剛性アップと軽量化を実現している。

FUJI jari carbon c15
(左)シートチューブにはカーボンマテリアルのトップグレード「C15」の証が。(右)ダウンチューブ下部には、未舗装路走行時の外的衝撃からフレームを保護するためのブロックガードを装備。

さらに機能面でもプラス要素がある。ネーミングがFUJIらしい「BENTO BOX」は、トップチューブに直付けが可能。フレーム形状にカスタム整形され、バイクデザインを邪魔しない。頻繁に取り出す小物を入れておけば、ライド中のちょっとしたシーンで役立つだろう。

またボトルケージ用にプレートが用意され、ケージの固定位置を柔軟に変更することが可能。バイクパッキングの際も重宝しそうだ。

FUJI bento box
(左)ベルクロタイプでなくボトルオンなので一体感にも優れるBENTO BOX。開閉部分は止水ファスナー仕様。(右)プレートを設置してケージ位置を変更できるマルチマウントボトルシステム。

トップグレードのカーボンマテリアル、メインコンポにシマノ・アルテグラ、当然のディスクブレーキは油圧式と、シリーズハイエンドらしい仕様に。アドベンチャーに嬉しい機能性を備えて39万円(税別)は魅力的。

エアロロード「TRANSONIC」がフルモデルチェンジ

エアロロード「TRANSONIC」がフルモデルチェンジ

次はエアロロード「TRANSONIC」シリーズ。2019年度にはラインナップ展開されていなかったが、今季フルモデルチェンジして再登場となった。
ディスクブレーキ化にとどまらず、ヘッド周りの剛性アップに加え、最新の高圧縮成を利用してカーボン積層を改良することで軽量化を実現している。
カムテール形状のフレームに、低い位置につながるシートステーは、現代のエアロロード然としたたたずまい。完成車ではコックピット部分もエアロ形状に進化した。

シマノ・105コンポとディスクブレーキで、これから本格的に乗りたいエントリーユーザーにもおすすめできる完成車「TRANSONIC 2.5 DISC」
シマノ・105コンポとディスクブレーキで、これから本格的に乗りたいエントリーユーザーにもおすすめできる完成車「TRANSONIC 2.5 DISC」

限定100台!近未来なスチールバイク「FOREAL」

マットなシルバーカラーと、そのハイスペックさで近未来的な印象の漂うスチールバイク「FOREAL」。100台限定での販売だ。

シンプルで洗練された見た目とは裏腹に、コンポはシマノ105に油圧ディスクブレーキ、ジオメトリもスピード重視と、ハイスペックなクロモリレーサーとして登場した。

潔いシンプルな外観がアーバンライドによく似合う。シリアスレーサーにも、スタイル重視のホビーライダーにもおすすめできる。

おすすめロードバイク全17台

ラインナップは「レーシング」と「ライフスタイル」に大別される。ここから紹介するロードバイクのシリーズを一覧にすると以下の通り。

  • RACING(レーシング)
    • ROAD:エアロロードから軽量モデルまで、レーシーなバイク展開
    • ADVENTURE:グラベルロードよりも高い次元で運動能力を発揮するアドベンチャーバイク
  • LIFE STYLE(ライフスタイル)
    • STREET ROAD:ホリゾンタルフレームが美しいアーバンロードバイク
    • STREET CROSSOVER:ロングライドからアドベンチャー走行までこなすマルチパーパスバイク
    • VINTAGE STYLE:クラシカルな佇まいが魅力のスタイリッシュな街乗りバイク

※トラックバイク、TTバイク、シングルスピードバイクは割愛

ROAD(エアロロード、軽量ロード)

SL 1.1

SL 1.1

「並外れた剛性、優れたライドフィールとハンドリング性能を備えた世界最軽量バイクを作る」というコンセプトを基に開発されたモデル。楕円断面の極細シートステーによる振動吸収性、そしてハイコンパクション製法によって作られるフレームがもたらす優れた弾力は、格別な乗り味を提供してくれる。フレームセット(フレーム/フォーク)で1.1kgという重量を誇り、 特にヒルクライマーにとってその軽さは武器となる。

  • フレームセット価格:260,000円(税抜)
  • フレーム素材:カーボン
  • サイズ:46、49、52、54、56cm
  • カラー:Matte Carbon/Lime

TRANSONIC 1.1 DISC

TRANSONIC 1.1 DISC

エアロロードの指標として名高い「トランソニック」のトップグレード。フルモデルチェンジによって、単なるディスクブレーキ化に留まらず、さらなる進化を求めてフレームが一新されたのは前述のとおり。巡航走行の速さを欲しいままにしてくれよう。本機はフレームセットのディスクブレーキモデル。

  • フレームセット価格:340,000円(税抜)
  • フレーム素材:カーボン
  • サイズ:46、49、52、54、56cm
  • カラー:Matte Carbon/Silver

TRANSONIC 2.1

TRANSONIC 2.1

シリーズのセカンドグレード。上位グレードの「1.1 DISC」と共通のジオメトリーを採用したリムブレーキモデル。C10という強度に重点を置いて開発されたカーボンマテリアルを使用している。フレーム各部の剛性値は上位グレードと同等なので、プラットフォームのポテンシャルは高い。フレームセットでの展開。

  • フレームセット価格:280,000円(税抜)
  • フレーム素材:カーボン
  • サイズ:46、49、52、54、56cm
  • カラー:Matte Carbon/Red

TRANSONIC 2.5 DISC

シマノ・105コンポとディスクブレーキで、これから本格的に乗りたいエントリーユーザーにもおすすめできる完成車「TRANSONIC 2.5 DISC」

油圧式ディスクブレーキ仕様の完成車。コンポーネントにシマノ・105を搭載し、同価格帯クラスにおいて最強のエアロロードとなっている。

  • 価格:390,000円(税抜)
  • フレーム素材:カーボン
  • コンポーネント:シマノ・105
  • サイズ:46、49、52、54、56cm
  • カラー:Matte Red

TRANSONIC 2.5

TRANSONIC 2.5

リムブレーキ仕様の完成車。上記した兄弟モデル「2.5 DISC」同様、コンポーネントにシマノ・105を搭載している。初めてのエアロロードに最適な初心者に優しい一台だ。

  • 価格:360,000円(税抜)
  • フレーム素材:カーボン
  • コンポーネント:シマノ・105
  • サイズ:46、49、52、54、56cm
  • カラー:Matte Red

SL-A 1.3

SL-A 1.3

フラッグシップモデル「SL 1.1」と同様のジオメトリーとBB規格を採用した軽量アルミモデル。FC-440フルカーボンフォークを組み合わせ、振動吸収性と路面追従性に優れている。ロングライドからクリテリウム、ヒルクライムまでこなすオールラウンダーだ。

  • 価格:179,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・105
  • サイズ:46、49、52、54、56cm
  • カラー:Electric Blue

FOREAL

FOREAL

高名なスチールパイプメーカー「コロンバス」のCRONOSクロモリチューブを採用。シリアスレーサーらしいジオメトリーのフレームに、高剛性ホイールに対応するフルカーボンフォークを装備している。コンポーネントはシマノ・105を搭載し、油圧式ディスクブレーキを配す。完成車とフレームセットで100台限定販売。

  • 完成車価格:280,000円(税抜)
  • フレームセット価格:150,000円(税抜)
  • フレーム素材:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・105
  • サイズ:47、50、53cm
  • カラー:Matte Silver

ADVENTURE

JARI CARBON 1.1

主張しすぎないロゴやシンプルなマットカラーで、自然の中に溶け込むようなデザインに仕上がっている。

今季新たにラインナップに加わったカーボンモデル。トップグレードのカーボンマテリアルの採用や、「BENTO BOX」の標準装備などは前述のとおり。タイヤはシリーズを通してPanaracerのグラベルキングを採用しているが、本機だけはかなり太めの43Cを履いている。カーボンの路面追従性の高さと相まって、乗り心地は別次元の快適さだろう。まさにハイエンドアドベンチャーロードと呼ぶにふさわしい1台だ。

  • 価格:390,000円(税抜)
  • フレーム素材:カーボン
  • コンポーネント:シマノ・アルテグラ
  • サイズ:49、52、54、56cm
  • カラー:Matte Carbon

JARI 1.1

JARI 1.1

上記「CARBON 1.1」の基となったアルミモデル。アルミシリーズでは、チューブ形状は部分的に振動吸収力を上げたり、剛性を上げたり、必要に応じた味付けが施されている。JARIシリーズ共通のトップチューブ下のシリコンパッドは、走行不能なエリアに遭遇して長い距離を担ぐシーンを想定したもの。

  • 価格:258,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・105
  • サイズ:46、49、52、54、56cm
  • カラー:Black Aluminum

JARI 1.3

JARI 1.3

シリーズのセカンドグレードとなる本機はフロントシングルで、コンポーネントにスラムのApexを採用。上位モデル同様、ディスクブレーキのケーブル内蔵型フルカーボンフォーク、独自のシートステー、長めにとられたホイールベースなどにより、優れた振動吸収性と巡航性能の両立を実現している。

  • 価格:185,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:スラム・Apex
  • サイズ:46、49、52、54、56cm
  • カラー:Matte Silver

JARI 1.5

JARI 1.5

コンポーネントにシマノ・ティアグラを搭載した、シリーズのエントリーグレード車。シリーズ共通のエンデュランス系ジオメトリーによる乗り心地は快適で、荷物を積載しても安定したバイクコントロールを実現している。タイヤも他モデル同様、700×38Cのパナレーサー・グラベルキングを履いて荒れた道に強い。また細いロードタイヤに換装すればアルミらしいキビキビとした走りも楽しめるだろう。

  • 価格:160,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・ティアグラ
  • サイズ:46、49、52、54、56cm
  • カラー:Mud

JARI 2.3

JARI 2.3

2019年からラインナップに加わったクロモリモデル。優れた耐久性と振動吸収性を生かし、ダート走行のようなラフなシチュエーションでより高い性能を発揮する。フレーム素材はレイノルズ520のダブルバテッドチューブを使用し、剛性を保ちつつ、その耐久性と荷物積載性によりツーリングに特化したバイクと言えよう。一方、デイリーユースでも重宝する。

  • 価格:118,000円(税抜)
  • フレーム素材:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・ソラ&アリヴィオ
  • サイズ:46、49、52、54、56cm
  • カラー:Slate、Sky Blue

CYCRO CROSS

CROSS1.3

CROSS1.3

2年ぶりに復活したFUJIの定番シクロクロスバイク。フレームにはA6-SL軽量アルミ合金を採用し、コンポーネントはスラム・Apex(1×11速)を搭載している。ケーブル内蔵型のカーボンフォーク、ディスクブレーキに加え、各所にOVALパーツをアッセンブルすることで高い走行性能を発揮するモデルだ。

  • 価格:188,000円(税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:スラム・Apex
  • サイズ:46、49、52、54cm
  • カラー:Cosmic Black

STREET ROAD

NAOMI

NAOMI

A2-SLアルミによるホリゾンタルフレームが美しい街乗り向けモデル。溶接箇所が丁寧にスムース処理され、ケーブル類はフレーム内蔵式でシンプルでスタイリッシュなデザインとなっている。また高剛性ストレートカーボンフォークは、高速コーナーリングでも確実にラインをトレース。コンポーネントはシマノ・ソラを搭載する。

  • 価格:118,000円(税抜)
       115,000円(Matte Black/税抜)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・ソラ
  • サイズ:42、46、49、52、54、56cm
  • カラー:Mystic Blue、Brushed Aluminum、Matte Black

BALLAD Ω

BALLAD Ω

ストリートに似合うスティールバイク。バテッドクロモリ管のフレームに搭載されたコンポーネントはシマノ・ソラだ。カラーリングはブラックとクロームフィニッシュの2色展開で、オールブラックで統一されたパーツと相まり精悍でクラシカルな雰囲気を漂わす。また、その高い拡張性から様々なシーンに対応。

  • 価格:108,000円(税抜)
       115,000円(Chrome/税抜)
  • フレーム素材:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・ソラ
  • サイズ:43、49、52、54、56、58cm
  • カラー:Matte Black、Chrome

STREET CROSSOVER

FEATHER CX+

FEATHER CX+

ブロックタイヤを履いたマルチパーパスなグラベルロード。シャープなバテッドクロモリ管によるシングルスピードの名機「フェザー」のフレームをベースにしており、コンポーネントにシマノ・クラリス、そしてディスクブレーキを装備したお買い得な一台だ。ロングツーリングから街乗りまで幅広く対応し、前後キャリアを搭載可能。

  • 価格:98,000円(税抜)
  • フレーム素材:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・クラリス
  • サイズ:43、49、52、54、56、58cm
  • カラー:Matte Green、Slate、Space Black、Mustard

VINTAGE STYLE

BALLAD R

BALLAD R

定番中の定番なアーバンスティールバイク。クラシカルでノスタルジックな佇まいに加え、往年のWレバー式シフター採用により、ヴィンテージと見紛うほどの風情を放つ。オールドテイストなスタイルだが、その乗り味はバテッドクロモリフレームによりシルキーでスムーズなスポーツ走行を可能とする。女性にもフィットする全5サイズ展開。

  • 価格:84,000円(税抜)
  • フレーム素材:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・クラリス
  • サイズ:43、49、52、54、56cm
  • カラー:British Green、Champagne Gold

2019年モデルはこちらから

まとめ

他社製品よりも、比較的安価なモデルが揃ったラインナップ。特に「LIFE STYLE」にカテゴライズされた機種は10万円前後の価格設定で、財布に優しい。今回紹介しなかったがシングルスピードの「FEATHER」など、こだわりを持って乗っているライダーも多いのがFUJI。決して派手なブランドではないが、自転車をこよなく愛する人に好かれている。これからロードバイクを始めようとする人も、セカンドバイクの購入を考えている人も選択肢に入れてよい。FUJIの名前を刻んだ自転車は、あなたをガッカリさせないだろう。


All photos © AKIBO
公式HP: FUJI

増渕俊之

WRITTEN BY増渕俊之

出版社勤務を経て、フリーランスの編集/ライター。編著に『これがデザイナーの道』『自転車ファンのためのiPhoneアプリガイド』『岡崎京子の仕事集』がある。現在、編集を手がけた岡崎京子の単行本『レアリティーズ』が発売中。

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