これはコスパ高いぞ…10万円以下の本格アルミロード! 日本初上陸の”SERIOUS”って知ってる?

SERIOUS

ドイツ発のスポーツバイクブランド “SERIOUS”(シリアス)を知っていますか?
9万円台のロードバイクや5万円を切るマウンテンバイクなど、非常に魅力的なモデルが多数展開されており、その実力やスペックが気になるところです。

謎多きバイクブランドの実態とは? はたしてこのロードバイクは買いなのか? これらの疑問を早速解き明かしていきましょう。

>> 現行モデルは105を搭載してきたぞ! バルパローラ105LTDに注目

SERIOUS(シリアス)ってどんなブランド? どこで買えるの?

SERIOUS ロゴ

無駄に高級志向でない。価格と機能のバランスを重視した製品展開

SERIOUS(シリアス)はドイツ発の自転車ブランドで、欧州ではロードバイク・ MTB・E-Bike・シティバイク・Kidsバイクと幅広いニーズに合わせて商品展開しています。モットーの “Keep it Serious(真剣であり続ける)” からわかるように、手を抜かず細部まで選び抜かれたパーツで完成車を組み上げています。

このブランドの一番の特徴は、「高級志向ではなく、それぞれの使用分野に合わせた最適な価格性能比を追求している」点です。
自転車の価格は、やはり重量や素材にこだわればこだわるだけ膨らんでしまいますが、 SERIOUSは価格と機能のバランスを重視した製品提供に主眼を置いているため、エントリー層をはじめ多くのライダーに支持されています。

ついに日本上陸 & 安心の販売元

日本版Probikeshopを手がけるのは「イオン・シグナ・スポーツ・ユナイテッド」社

2020年9月に、ヨーロッパで高いシェアを持つ本格的スポーツバイク関連通販サイト「Probikeshop」の日本版がオープン、同時にSERIOUSの国内展開が始まりました。

日本版Probikeshopを手がけるのは「イオン・シグナ・スポーツ・ユナイテッド」社。日本の超巨大流通グループのイオンと、ドイツの欧州No.1スポーツECプラットフォームのSIGNA Sports United GmbHの共同出資で設立されたジョイントベンチャーです。

販売元が有名な大手企業なので、まだ日本でSERIOUSの知名度は低いものの、ビギナーでも安心して購入できるブランドと言えるでしょう。

おすすめモデルを厳選、ロードもMTBもシティもキッズも!

日本ではまだ謎多きSERIOUSのバイクたちについて、いくつかのモデルをピックアップして詳細を探っていきましょう。

本格アルミロードが10万円切り!? Valparola Compに大注目

Valparola Comp (バルパローラ コンプ)

Valparola Comp (バルパローラ コンプ)

  • 価格: 99,000円(税込)
  • カラー: ブラック
  • フレーム: アルミ
  • フォーク: アルミ+カーボン
  • コンポーネント: Shimano Tiagra / リムブレーキ
  • サイズ: XS / S / M / L / XL / XXL
  • 重量: 10.85 kg

ジロ・デ・イタリアのコースになることでも知られるヴァルパローラ峠(イタリア・ドロミテ)に由来して名付けられたこのロードバイクは、低価格ながらその名の通り高い山にもアタックできるほどのポテンシャルが秘められています。

ドライブトレインが高コスパ!

シリアス SERIOUS コンポ ドライブトレイン tiagra

まず驚きなのがドライブトレイン(駆動系パーツ)のチョイス。この価格帯でまさかのシマノ・ティアグラの2×10変速がセレクトされています。
「アンダー10万円の完成車」と聞いてまず想像するのはシマノ・クラリス(8速)やソラ(9速)ですが、それよりもはるかにハイスペックなティアグラ完成車が手に入るのは衝撃的。

コストカットのために性能や見栄えの落ちるサードパーティ互換品をアッセンブルするケースも多いなか、クランクにもティアグラグレード(FC-4700)をしっかり装備しているのも嬉しいポイントです。

カーボン素材が使われたフロントフォーク

カーボン素材が使われたフロントフォーク

フロントフォークは Alu-Carbon と呼ばれる構造となっており、アルミニウムだけでなく軽量なカーボン素材が組み込まれているため、しなやかな乗り心地が期待できます。

この価格帯のスポーツバイクによく採用されているクロモリ鋼やアルミ製のフォークは比較的シルエットが細く、どうしても “シティバイク感” が滲み出てしまうことも。
この Valparola のフォークはカーボン特有のガッチリとした扁平型で、現代的ロードバイク然としたシルエットを形作っています。

サイドにプリントされた ロゴも主張しすぎない程度のスタイリッシュなデザイン。まさにワンランク上の所有感を満たしてくれることでしょう。

serious マット ブラック
高級感のあるマットブラック塗装

ブレーキまで定番のシマノ製で安心安全、シュワルベタイヤで足回りもバッチリ

serious ロードバイク ブレーキ ティアグラ

ある意味「もっとも大事なパーツ」ことブレーキにも抜かりなし。BR-R451というシマノ製のキャリパーブレーキが使われています。
「完成車に付いてきたブレーキが全然効かないからこれ(BR-R451)に交換した」という話もよく聞く定番パーツなので安心ですね。

serious ロードバイク シュワルベ タイヤ

タイヤはシュワルベのロードバイク用タイヤ・ルガノ2 (700x28mm)とやや太め。
ツーリング・ゆるポタといった最近のトレンドにマッチしています。
先ほど紹介したブレーキはロングアーチと呼ばれるタイプ。キャリパーが広く開くため、28mmとやや太めのタイヤでもすっと脱着が可能です。

重量もまずまず

serious レビュー ロードバイク
FRAME YouTubeメンバーゆかりさんが試乗。キビキビしたアルミらしい走りと安定感が両立している。

はじめてのスポーツ自転車としてあまりの廉価品を選んだばかりに、ママチャリ以上に重いパーツ、進まないフレームに泣かされる人も少なくありません。
この Valparola の完成車重量は10.85 kg。エントリーグレードとしての基準はクリアしています。
平地での軽快な走りはもちろんのこと、軽いヒルクライム程度なら十分活躍してくれるスペックだと思います。

もちろん15万円もする他ブランドのティアグラ完成車と比べてしまうと若干の重量増は否めませんが、税込9万円台であることを考えると大健闘でしょう。

>>Valparola Comp ブラック

 

>> 実際のライドのようすもチェック! 動画でどうぞ。

+1万円でディスクブレーキモデルも選べる! アップグレードするなら?

Valparola Comp にはディスクブレーキモデルも用意されています。雨天や路面状況に左右されづらい油圧式ディスクブレーキ搭載で、プラス1万円の予算が確保できるなら是非選択肢にいれてほしいところです。

Valparola Comp ディスクブレーキモデル

>>Valparola X Disc Hydro chrome シルバー

 

競合メーカーよりも圧倒的に低価格なため、その差額でのちのちのアップグレード資金を貯めやすいのも大きなメリット。
すでに変速系とブレーキには申し分ないパーツを装備しているので、アップグレードするならホイールが一番おすすめです。より軽量なホイールに変えれば走り出しの加速がより軽快になったり、ヒルクライムの強さも抜群に強化され、15万円クラスのロードバイクさながらの走りに進化するかもしれません。

マウンテンバイクもリーズナブル。選べる2グレード!

ロードバイクだけでなく、SERIOUSのMTBも日本で購入できるようになりました。
海外では4グレードほど展開されていますが、今現在日本で手に入るのは2つのエントリーグレードのみ。
その2種類のバイクのスペックも簡単にみていきましょう!

Rockville 27,5" Disc(ロックビル)

Rockville 27,5″ Disc(ロックビル)

  • 価格: 50,900円(税込)~ ※在庫による
  • カラー: 5色展開
  • フレーム: アルミ
  • フォーク: (サスペンション)
  • コンポーネント:Shimano Tourney / Tektro機械式ディスクブレーキ
  • サイズ: 38 / 42 / 46 / 50 / 54 (cm)
  • 重量: 14.65 kg

4万円台で買えるハードテイル。これからマウンテンバイクをはじめたい人にうってつけの一台です。
サスペンションのストローク量が60mmまでなので、簡単なグラベルや砂利道におすすめ。
カラーリングが豊富なのも注目ポイントで、気になった方はぜひ販売サイトで他の色もチェックしてみてください。

Eight Ball 27,5" Disc(エイトボール)

Eight Ball 27,5″ Disc(エイトボール)

  • 価格: 63,900円 (税込)~※在庫による
  • カラー: 2色展開
  • フレーム: アルミ
  • フォーク: (サスペンション)
  • コンポーネント: Shimano Alivio / 油圧式ディスクブレーキ
  • サイズ: 38 / 42 / 46 / 50 / 54 (cm)
  • 重量: 15.23 kg

こちらは先ほどのモデルを油圧ディスクブレーキに変更し、有名なSRサンツアー製のサスペンションにアップグレードしたモデルです。ストローク量も80mmに増え、トレイルやちょっとしたダウンヒルに使う楽しみも増えました。
よりハードな使い方がしたいならこちらのモデルを選ぶとよいでしょう。

シティバイクやキッズバイクもラインナップに順次追加予定

21年7月現在、完売表記がちらほら出てきており、選べる車種も狭まってきています。
まだ現時点で残っているシティバイクや、これから追加される車種もおさえておきましょう。

Sonoran Rigid Street ?(ソノラ リジット ストリート)

Sonoran Rigid Street  (ソノラ リジット ストリート)

  • 価格: 149,000円 (税込)~ ※在庫による
  • カラー: ダークグリーン
  • フレーム: アルミ
  • フォーク:(リジット)
  • コンポーネント: Shimano Deore / 油圧式ディスクブレーキ
  • サイズ: 48 / 52 / 56 / 60 (cm)
  • 重量: 14.64 kg

「ハイスペックシティバイク」な一台。Shimano・Acera 3×9段変速を採用し、ブレーキは油圧ディスク。通勤・通学からツーリングまで幅広い用途に対応しています。
シマノ製ハブダイナモの充電式ライトを標準装備。電池切れを気にすることなく夜間でも安全に明るく地面を照らしてくれます。特にリアライトは、圧倒的な耐久性で人気のSKS社製フェンダーの上にマウントでき、機能面とコンパクトさを融合したスタイリッシュなフォルムがまさにハイスペシティバイク。
先の9万円台のロードバイク Valparolaと比べてしまうと価格面でのお得感はやや足りないですが、それでもしっかりとしたつくりのシティバイクを長く使い続けたいユーザーには強くおすすめできる一台です。

そのほかにも、キッズバイクや別グレードのシティバイクなどがラインナップされていたりと、次の新しい車種の販売が期待されます。

キッズバイク版のRockville。親子ライダーのサイクリングにぴったりです。
キッズバイク版のRockville。親子ライダーのサイクリングにぴったりです。

これらのNEWモデルも追加予定しています。今後の販売サイトの動向には目が離せませんね!

まとめ:これから人気上昇必須!SERIOUSのスポーツバイクに大注目

手頃な価格で堅実なバイクを作っているSERIOUS。
日本に上陸してからまだ1年未満のため知名度はあまり高くはありませんが、幅広いモデルを展開し、いろんなユーザー層にとっての「はじめての一台」になりうるこのブランドは、今後この国でも人気が上がっていくことでしょう。

逆にほかの人と被らないスポーツバイクが欲しいというアナタは、いま買いに行けば流行の先頭に立てるチャンスかも!? SERIOUSの最新情報は見逃せません!

 

LINK: Probikeshop


 

Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

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WRITTEN BY山本 一輝

ロードバイク、クロスバイク、ミニベロロード、MTB、ランドナー、グラベルロードなど幅広いジャンルの自転車に触れてきた経験から、「読むロードバイク。”WithGrail” ウィズグレイル」ブログを運営。主に機材レビューや整備方法などをまとめています。 北海道から沖縄まで大体のところは周ってしまったので、次は海外ツーリングの記事化を考えていたりいなかったり。

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