小池都知事「東京を自転車天国に」 11月、臨海部で公道イベント開催へ

東京自転車政策勉強会

東京の自転車の未来を考える「東京自転車政策勉強会」が5月31日、豊洲文化センターで開催された。小池百合子東京都知事、白戸太朗東京都議会議員らが参加し、公道を使った自転車イベントや自転車の安全を議論した。

【開通後初】11月、自転車でレインボーブリッジを走る

レインボーブリッジ

東京2020大会を契機に高まったスポーツ機運をさらに高めるため、今年度に 臨海部で自転車ライドイベントが開催される。同時に、地域一体となったスポーツ体験イベントも実施し、臨海部一帯をスポーツ一色に染める狙いだ。

自転車ライドイベントでは、 3つのコースが用意される。それぞれのコース詳細は東京都が調整中だが、大まかな特徴をまとめた。(※コースは変更になる可能性あり)

コース名称距離特徴
ロングコース20km以上レインボーブリッジの橋の上や東京港海の森トンネルなど、普段通れない非日常的な東京のランドマークを走行するコース。コースの一部では周回が可能。
ショートコース8kmレインボーブリッジを渡り、帰ってくるだけのシンプルなコース。
ショートコース213kmファミリー層向けで、レインボーブリッジは通らない。

▷コースマップはこちら

なぜ臨海部で実施?

臨海部
  1. 東京2020大会のレガシー施設が多いため。特にお台場エリアにはレガシー施設が集まる。
  2. 東京の象徴的なところを走るため。白戸太郎都議は、参加者は普段走れないところを走り、非日常を味わってもらいたいと話した。中でも レインボーブリッジは開通以来、自転車が通ったことがない道だ(レインボーブリッジは、自転車を漕いで通行することが禁止されている)。
    本ライドイベントではレインボーブリッジの上段、つまり 首都高速を走れる。下段の一般道を走るより、参加者の喜びは大きいだろう。

20kmの意味

イベントでは3つのコースが用意されているが、最長のコースでも程度20kmだ。自転車ガチ勢からすれば、短すぎる距離だろう。

しかし、自転車でレインボーブリッジを渡ることが、東京都の大きな一歩になる。本イベントを安全に開催し実績を作ったうえで、来年以降は少しずつ大きなイベントにしていきたいと、白戸都議は未来を語った。

翌年は多摩開催を目指す

多摩地区

来年度(2023年)は 多摩地区でイベントをやる予定だ。詳細はまだ決まっていなが、臨海部でのイベントと同じことはやらないという。都会にはない多摩の良さ、多摩らしさを前面に出したイベントにするようだ。

世界から注目されるイベントに

小池都知事

小池百合子都知事は、ニューヨークで見かけた自転車レースが強く記憶に残っているという。以前から東京の街を走り回る自転車レースをやってみたかったそうだ。本イベントが、ツアー・オブ・ジャパンのように世界から注目されるイベントになってほしいと語った。

▷臨海部ライドイベント 開催要項

実施日令和4年11月23日(水・祝)
主催臨海部レガシースポーツイベント実行委員会
参加人数3000人程度
募集令和4年7月頃(変更になる可能性あり)

都民に自転車を浸透させるために

昨今、通勤・通学をはじめ、サイクリングなどレジャーでの自転車利用が増えた。同時に、自転車事故や自動車・歩行者らとのトラブル件数も増えてきている。自転車の安全対策を充実させなければ、自転車天国・東京は実現しない。

世の中にリーフレットは死ぬほどある

森村隆行都議

森村隆行都議は、自転車の違反が多い理由として免許が必要ないことを挙げた。免許制になっていないため、 正しいルールを知らずに乗っている人が多い。

もちろん、行政側も対策を講じている。リーフレットの配布やセミナー実施、ヘルメット着用の啓発などだ。しかし、森村都議は世の中にリーフレットは数えきれないほどあるため、効果は限定的と考える。

行政×民間

森村都議は自転車を安全に利用するための取組みが薄い中、自転車推進の動きを強めるのは心もとないと話す。どうすればいいかはまだ語りきれず、模索しているようだ。森村都議も白戸都議も、 行政と民間が連携することが問題解決の鍵であると強調した。

勉強会では、グッド・チャリズムの安全マップにも触れられた。どこの道が通りにくいか、危ないかを写真付きでマップ上に表示できるものだ。自転車の安全利用を推進するためには、行政だけでなく民間の力も不可欠だ。

5kmまでなら自転車の方がバス・電車より速い

白戸都議
小池都知事も「自転車といえば白戸太郎都議」と絶大な信頼を寄せる。

白戸都議によれば、東京都では 移動距離5kmまでなら自転車で移動した方が、バスや電車で移動するより速いという。(※サイクリストでなく一般の人を想定)

満員電車に乗っていくのではなく、5〜10キロくらいなら自転車で通勤する文化を作っていきたい。

まとめ

東京都は自転車利用推進のために、様々な施策を練る。その一つが、今年11月に開催が予定される 臨海部での自転車イベントだ。東京都民に自転車の価値や楽しさを伝えることが最大の目的で、実施には9億円をかける見込みだ。普段は自転車で走れないレインボーブリッジを存分に楽しみたい。

自転車の安全も忘れてはいけない。自転車=マナーが悪い、危ないというイメージがついてしまえば、自転車推進の機運は高まらない。東京都もこの点については検討中で、官民共同で取り組んでいきたいという。行政と民間が互いにアシストしながら、 自転車天国・東京を目指す。

▷「東京自転車政策勉強会」

日時2022年5月31日実施
場所豊洲文化センター
登壇者白戸太朗都議会議員、森村隆行都議会議員、荒木ちはる都議会議員、片山右京氏(一般社団法人グッド・チャリズム宣言プロジェクト プロジェクトリーダー)
ゲスト出演小池百合子 東京都知事
Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

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WRITTEN BYカオコバヤシ

東京在住大学生。大学の自転車サークルに所属し、ロングライドやヒルクライムを楽しむ。特に荒川CRが好き。現在の愛車はGIANT TCR。好きな選手はユンボヴィスマのプリモシュ・ログリッチ。

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