渡嘉敷島の魅力を“最大限に満喫”するために。誰でも楽しめる話題の「E-BIKEツアー」に参加してみた~沖縄県・慶良間諸島~
沖縄の周辺離島で自転車旅を楽しもう。今回はE-BIKE の普及に取り組んでいるという渡嘉敷島へ。E-BIKEに乗って、群青に輝く魅惑の離島を満喫してきました。はじめてのE-BIKE の感想と合わせて、その魅力をリアルまもる君が伝えます。
リアルまもる君
沖縄県内全域のマラソン大会やトライアスロン、ロードレース大会に出場し「選手の完走を守るため」に奮闘している。
目次
渡嘉敷島(とかしきじま)はどんな島?
那覇市から西に約32キロ。慶良間(けらま)諸島の中で一番大きな島が渡嘉敷島です。慶良間諸島は平成26年3月5日の「サンゴの日」に国内31番目となる国立公園に指定されました。周辺には大小10余りの無人島があり、この周辺海域は水深50~60メートルの透明度を誇り、世界屈指の海の美しさは「ケラマブルー」と呼ばれています。そのため、マリンスポーツのメッカとしても有名で、特にダイビングが盛ん。国内外から多くのダイバーが訪れます。
渡嘉敷島へのアクセス情報
沖縄本島から渡嘉敷島へは船でアクセスが可能です。那覇市にある泊(とまり)港からフェリーで約70分、高速船だと約40分です。フェリーは1日1便(往復)、高速船は1日2便(往復)が運航しています。
泊港(泊ふ頭旅客ターミナルビル「とまりん」)
〒900-0016
沖縄県那覇市前島3-25-1
料金:フェリー片道/大人1690円、往復/大人3210円
高速船片道/大人2530円、往復/大人4810円
※ 別途、環境協力税100円
E-BIKEってどんな自転車?
いわゆるママチャリ型の電動アシスト自転車とは違い、通常のスポーツバイクにモーターを付けて踏む力をアシストしてくれる自転車のことを指します。高い速度域のギアによって力がダイレクトに伝わるペダリングを実現でき、通常の電動アシスト自転車よりもスピード感のある走りを楽しむことができます。
島ではE-BIKEが普及。その理由とは?
渡嘉敷島で新しいモビリティとして活躍しているのがそのE-BIKEです。SUNNY CORAL合同会社の代表・池松来(いけまつ らい)さんはE-BIKEツアーを展開する理由について「島の魅力をたくさん楽しんでもらうため」と話します。
渡嘉敷島には青く美しいケラマブルーの海を一望できる絶景スポットがたくさんありますが、標高200メートル級の山々が作り出すアップダウンが激しい地形を超えなければならず、移動手段も民宿の送迎や限られた台数のレンタカー、通常のレンタル自転車が主流で、島の隅々まで満喫するには困難を極めました。
そこで移動そのものを楽に、そしてアクティビティにすることで島の魅力を最大限に楽しんでもらえると考え、E-BIKEの導入を始めたといいます。
いざE-BIKEツアーへ出発!
E-BIKEツアーは渡嘉敷港から出発。港で池松さんからE-BIKEの操作方法や手信号のレクチャーを受けたらライド開始です。
私リアルまもるくんは初めてE-BIKEに乗ったのですが、ペダルが軽い軽い。軽い以外の表現が見つからないくらい、力を入れずにペダルを踏みだすことができます。先述した通りのアップダウンもなんのその。息ひとつ切れずに、池松さんとのおしゃべりを楽しみながら軽快に坂道を登っていきます。
驚きと感動で楽しくペダルを漕いでいたら、あっという間に最初の展望台「東展望台」に到着しました。チービシ、黒島、中島、前島などの周辺の島々を一望できる絶景スポットです。
ここで少し早めの昼食をいただきました。メニューはSUNNY CORALで販売している自慢のサンドイッチとコーヒーです。卵やマグロ(ツナ)など島の食材を使用。プラスチックではなく紙のランチボックスを採用するなど、環境にも配慮した逸品となります。
おいしいランチと島の絶景とでお腹と心を満たしつつ、E-BIKEツアーは続きます。要所、要所で自転車を停めて池松さんのガイドを楽しみます。
ここは冬になるとホエールウォッチングができるポイントだそう。冬に咲く沖縄の桜と一緒にホエールウォッチングを満喫できるおすすめのスポットです。
風を切って潮の香りと美しい海を眺められるのも、渡嘉敷島での自転車旅の醍醐味です。
渡嘉志久ビーチで記念撮影。島の西側・渡嘉志久集落の前に広がる長さ約800メートルの美しいビーチで、シュノーケルでは珊瑚礁やたくさんの魚たち、そしてウミガメと一緒に泳ぐことができます。
「港の見える丘展望台」では、最初に島に降り立った渡嘉敷港や集落を一望できます。
展望台から眺めたその集落を自転車で駆け抜けます。石垣や赤瓦屋根から沖縄の原風景を感じることができます。
港近くのお洒落なカフェで一休憩。「ちゅるおかや」は名前の由来となった沖縄そばやスパイスをふんだんに使った自慢のカレー、自家焙煎のコーヒーや手作りスイーツが味わえるお店です。
今回は夏の沖縄らしく「マンゴーみぞれ(大:500円)」を注文しクールダウンしました。
■ちゅるおかや
【営業時間】
12:00~17:00 定休日/水曜日
【住所】
沖縄県島尻郡渡嘉敷村字渡嘉敷346
旅の締めは阿波連岬でサンセットタイム
楽しいE-BIKEツアーもいよいよ終盤に。最後に夕日スポットである阿波連岬を目指します。道中に島の地形がひと目でわかる絶景ポイントに到達。
ここで、先程のちゅるおかやさんと池松さんが共同開発したグラノーラバーで栄養補給。このグラノーラバーはシークヮーサーなど島素材が使用されています。
最後のスポットである阿波連岬に到着。島の南端にあたり、夕日を眺めることができる贅沢な景勝地のひとつです。今回の自転車旅の余韻を感じつつ、美しいサンセットに癒されつつ、渡嘉敷島のE-BIKEツアーは無事に終了しました。
池松さんの言う「島の魅力を最大限に満喫する」というワードがとても身に染みたツアーでした。島を隅々まで満喫するためには、確かにひと山、ふた山を越えるしかなく、通常の自転車ではかなり難しいと感じました。E-BIKEだと1日で巡ることができるため、とてもおすすめです。
また、島に訪れる際はぜひ宿泊を。この島でしか見られない美しいサンセットや星空は宿泊しないと楽しめません。心地よい疲労感と景色に癒される。これぞ、自転車旅の醍醐味だと個人的に思います。
【取材協力】
Sunny Coral合同会社
※今回は取材のため、一部ツアー内容を変更しています
【E-BIKEツアー開催時間】
10:00 / 13:00 / 16:00
【ツアー所要時間】
約120分
>> 詳細はこちらから
今回の島MAPはこちら
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