超軽量!約6.6kgの新型ビアンキ『スペシャリッシマ』の魅力とは?【ヒルクラにも強い】

ビアンキの軽量オールラウンダーのスペシャリッシマの新型が発表されました!

クライミングバイクのイメージの強いスペシャリッシマですが、エアロダイナミクスに優れたチューブ形状の採用で、次世代オールラウンダーとして平地や下りでも高いパフォーマンスを発揮。もちろん完成車重量6.6kg* という超軽量バイクには、登坂性能にも大いに期待できます。

ビアンキのレーシング部門『レパルトコルサ』が開発した新型スペシャリッシマの登場で、オルトレとともにビアンキのハイエンドロードレースラインナップが完成しました。

*RC サイズ55のペダルレス完成車。誤差±5%

スペシャリッシマ=『次世代オールラウンダー』

ビアンキのレーシング部門『レパルトコルサ』による新型スペシャリッシマは、次世代のオールラウンダーバイクへの道を開きます。旧型から進化した軽量性、そしてエアロダイナミクスは、ビアンキに課された ”速く走ること” へ集約されていくのです。

再設計されたスペシャリッシマ

これまで以上に高速化が進むサイクリング界。ビアンキはプロアスリートからのフィードバックに真摯に向き合いものづくりへ反映、超軽量で反応性に優れたレーシングマシンを開発しました。

激しい坂こそ、このバイクが最高のパフォーマンスを発揮する場所。登り坂でのパフォーマンスはダウンヒルでの効率性、操作性、そして平坦区間でいかにワット数を節約することができるかという能力によっても向上します。

レパルトコルサはスペシャリッシマのフレームとコンポーネントを、エアロダイナミクス効率を向上させる体系的アプローチにより再設計しました。

6.6kg! 数字で見る新型スペシャリッシマ

6.6kgという数字でハイエンドバイクのマーケットをリードする剛性対重量比を持つスペシャリッシマ。この新型バイク開発プロジェクトの目標は「重量と反応性を損なうことなくエアロ性能を向上させ、急斜面以外でも競争力を発揮すること」にあります。

レーシング部門レパルトコルサのチームは勾配とパワーのパラメーターを変化させることでこのゴールを達成。急勾配でなくてもこのバイクのアドバンテージが発揮できるようチューニングを施しました。

以前のスペシャリッシマがアドバンテージを提供するには8.8%の勾配が必要でしたが、新型ではこの値を6%まで下げて設定。数字を見ると明らかで、旧型スペシャリッシマと比較すると、新型は傾斜6%、距離10kmの上り坂を200ワット出力で走行する体重60kgのアスリートに8.7秒のアドバンテージを提供することが分かります。

トップレベルのクライマー(6%の登りで時速30kmに達することができるクライマー)にとって、新型スペシャリッシマは3.6ワットのパワーを節約することができることになります。

新型スペシャリッシマは、軽量クライミングバイクから、真のオールラウンダーバイクへ変貌を遂げました。

オルトレRCのエアロダイナミクス

エアロダイナミクス効率を追求するにあたってエアロハイパーバイクであるオルトレRCの開発からインスピレーションを得たことは当然の流れです。

▼去年、大きな話題となったエアロロード『新型オルトレRC』

新型スペシャリッシマは、オルトレ同様にフォークを効率的にフレームに組み込み空気抵抗を低減。そしてD型シートポストもエアロダイナミクスに最適化された形状を踏襲しています。

細部にこだわって実現した6.6kg

6.6kgという軽量化を達成するには、各コンポーネントにおいても最適化を図らなければ不可能です。極細のバーティカル・ステーとホリゾンタル・ステーに加え、エアロダイナミクスを向上させるために余裕あるヘッドチューブを作ることで、重量と素材をバイクのリアからフロントへと再配分しています。

軽量化へのこだわりは、ディレイラーハンガーやシートチューブ一体型ロックシステムといった細部にまで及び、塗装においても細心の注意をはらった仕様となっています。

アスリートとバイクをひとつのシステムとして捉える

オルトレの開発アプローチ同様、新型スペシャリッシマにおいてもバイク単体ではなく、ライダーが乗った際にいかに高いパフォーマンスが可能になるかを念頭に、スペシャリッシマRCではインテグレーテッドハンドルバーをはじめとする特別なコンポーネントが開発されました。

ハンドルバー

アスリートとバイクをひとつのシステムとして捉える

好みの長さから選べるフルカーボン製ハンドルバーの重量は、110×380mmでわずか330g。Acrosインターナルケーブルルーティング(ICR)に対応するハンドルバーは、リーチ73mm、ドロップ125mm、2°のフレアが特徴。

スペシャリッシマRCハンドルバーはProとCompとの互換性があります(ハンドルバー単体の入荷時期は未定)。

ホイールセット

スペシャリッシマRCは32mm幅までのタイヤに対応する33mmハイトのチューブレスレディリムと、高品質セラミテック・ハブを備えたビアンキ レパルトコルサ製ホイールを装備。ホイールセットの重量はわずか1,380g。トラディショナルスポークとストレートプルスポークを交互に使用することで、スピードと快適性の完璧なバランスを実現しています。

フレーム、コンポーネント、ライダーがひとつの技術コンセプトに統合され、効率的なアスリート・マシン・システムを形成しています。

あふれるイタリアンクリエイティビティー

スペシャリッシマRC

イタリアの熟練ペインターは、スペシャリッシマのフレームに引き込まれるようなグラデーションを施し軽やかさを表現しました。見る角度や光の加減でさまざまな色調を呼び起こすイリディセントカラーによって実現されています。

RCとプロでは、カーボンを露出させた部分が質感と美観のコントラストを生み出し、独特な仕上げが軽さと空気感をさらに強調しています。

パープルとグリーンの色調がビアンキを象徴するチェレステの現代的解釈であるメタリックチェレステを生み出しています。もちろんオリジナルCK16のチェレステも用意しています。

ラインナップ:3つのグレード

スペシャリッシマのイノベーティブなエンジニアリング・アプローチをより幅広いアスリートに提供することを目的に3つのグレードを作りました。最上位モデルのRCに加え、スペシャリッシマ・プロとスペシャリッシマ・コンプがラインナップされます。

Specialissima RC

RCは登り坂で最大限のパフォーマンスを発揮し、山岳以外でも最適な効率を求めるワールドツアー選手からの厳しい要求に応えるために設計されました。軽量でエアロダイナミクスに最適化されたフレームとコンポーネントは、登りの前後の平坦路とテクニカルな下り坂でも優れたパフォーマンスを発揮します。

Specialissima RCハンドルバー、Reparto Corse 33Rホイール、RC139サドルなど、ビアンキの高性能コンポーネントが採用されています。カラーバリエーションは1色で、最小限の塗装で軽量化を実現しました。

日本ではシマノ・デュラエースDi2モデルを展開。定価は税込194万7000円 (税抜177万円)を予定しています。また、フレームセットは税込79万2000円(税抜72万円)を予定。

Specialissima Pro

スペシャリッシマ・プロはスピードへ情熱を燃やすハイレベルなライダーのために設計され、登りでも下りでも自分の限界を超えたいという願いをかなえるためのバイク。RCと同じエアロダイナミクスを追求したコックピットに、ビアンキ独自の振動除去テクノロジーであるカウンターヴェイルを搭載。

スペシャリッシマ・プロは、Velomann PalladiumホイールとVelomann Mitora Hyper 139 mmサドルが搭載されています。カラーバリエーションは洗練された2つのマットカラー: カーボンブラックのアクセントを効かせたメタリックチェレステとカーボンブラックのアクセントを効かせたミスティックグレー。

ミスティックグレー

重量はサイズ55のペダルレス完成車7.0kg(誤差±5%)。

日本ではシマノ・アルテグラDi2モデルを展開。定価は税込117万7000円(税抜107万円)を予定しています。また、フレームセットは税込63万8000円(税抜58万円)を予定。

Specialissima Comp

コンプは次世代オールラウンダーの性能を体験し、将来的にコンポーネントをアップグレードするオプションが欲しい人のためのモデル。

スペシャリッシマ・コンプはトップモデルRCのインテグレーテッドハンドルバーに対応しています。Velomann PalladiumホイールとMitora H1 139mmサドルを装備。

アイコニックなチェレステとグラファイトの2カラー。どちらもグロッシー仕上げになります。

グラファイト

重量はサイズ55のペダルレス完成車7.8kg(誤差±5%)。

日本ではシマノ・105 Di2 モデルを展開。定価は税込83万6000円 (税抜760,000円)を予定しています。フレームセットの販売はありません。

サイズと展開開始時期

サイズ展開は47-50-53-55-57*。

フレームサイズに応じて3種類の長さのエアロシートポストが付属します。商品出荷開始時期については未定です。

*日本では59サイズの展開なし。

バイクのご注文に関してはビアンキバイクストアもしくはビアンキ取り扱い店舗に相談を。

All photos (c) CYCLEUROPE JAPAN

LINK: Bianchi

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WRITTEN BYFRAME編集部

FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/

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