自転車メカニックが伝授!自転車の空気圧の調べ方と空気入れのタイミング

こんにちは、自転車メカニックの石橋です。

自転車の部品の中で唯一、地面と接触しているのがタイヤです。タイヤがしっかりしていないと、どれだけ良い部品を使用してもしっかり走ることができません。

そこで重要なのはタイヤの空気圧。快適な走りを生かすも殺すも空気圧にかかっているといっても過言ではありません。空気圧の低下はホイールの破損やパンクなど、様々なトラブルを引き起こす原因となるのです。特にロードバイクやクロスバイクなど、スポーツタイプの自転車は高い空気圧を保つことが重要となります。

今回は空気圧の単位、入れるタイミング、チェックの仕方など、空気圧に関して詳しく取り上げます。

空気圧には複数の単位が存在する

まずは基本知識として、空気圧を表す上で下記の4つの単位があります。

psi

psiはポンド・スクエア・インチの略。意味は1平方インチあたりに何ポンドの圧力がかかるかを表わします。主にロードバイクをはじめ高圧を保つタイヤに使用される単位です。

bar

barはMTBなどの太いタイヤを中心に利用される単位です。自動車の空気圧もbar表記が多いですね。アメリカ系の乗り物に好んで使用されるのかもしれません。

kpa

kpaはキロパスカルの略。台風でよく言われるヘクトパスカルのパスカルです。自転車の場合、psiとbarがよく使われるため知らない人も多いようです。

kgf / ㎠

kgf / ㎠は日本でよく使用される単位で主にママチャリ等のシティサイクルのタイヤに表記されています。

ほとんどのタイヤにはpsi,barの2つとも表記されています。ですからこの2つを押さえておけば間違いないでしょう。

圧力計付きのポンプは必須

様々な単位があることが分かったところで、自分の空気入れを確認してみましょう。もしこれからポンプの購入を考えているならば参考にしてみてください。

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ロードバイクやクロスバイクの空気入れに必要なのが仏式、米式の両バルブに対応していることです。空気ポンプの種類は仏式ポンプ、米式ポンプなどと別れているわけではなく、ほとんど場合は仏式ポンプ、米式ポンプ、英式ポンプの全てに対応しています。

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ここで少しバルブの種類について説明します。
左から英式、仏式、米式となっています。英式チューブは主にママチャリなどの一般車に使われていて、バルブの中に虫ゴムと呼ばれるバルブコアが入っているタイプです。欠点として、虫ゴム式はゴムの劣化で空気が抜けてしまうことがあり、空気圧の測定も困難です。
ただ、英式バルブコアごと虫ゴムを使用しないものに交換することで、空気圧を測定することも可能になります。
英式と米式のバルブ径は同じなので、同じリムで米式チューブに交換することもできます。米式化することで耐久性も上がり、空気圧の管理もしやすくなります。
仏式はほとんどのロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクなどのスポーツバイクに使われていて、米式は一部のMTBやBMXなど、耐久性が必要なバイクに使用されます。どちらも空気漏れに強く、空気圧の管理にも適したバルブと言えます

空気入れで大事なのが、空気圧ゲージと呼ばれる圧力計が付属しているかどうかです。基本的にこれがないと一体どれくらい入れているのか正確にはわかりませんよね。空気をしっかり管理するには圧力計は必須なのです。
また最近では携帯用ポンプにもゲージが付いているものがあります。携帯用としては使い捨てのCO2ボンベなども使い勝手がいいのですが、ロングツーリングに出る際などは圧力計が付いているポンプを選ぶと良いでしょう。

細かく調整するならpsiで合わせる

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このポンプの圧力計にもしっかりbarとpsiの表記があります。barは0から12まである外側の数字で、psiが0から170まである内側の数字を表します。よく見るとbarよりもpsiの方が目盛りが多いので細かく空気圧の調整ができますね。よりシビアに空気圧を調整するにはpsiで合わせるのがおすすめという事です。

圧力計付きのポンプは安いもので3,000円程度からあります。最近はポンピングが軽くサクサク空気を入れられるポンプも登場してきていますので、ショップでいろいろ見比べてみてはどうでしょうか。

Panaracer(パナレーサー) アルミ製フロアポンプ [エアゲージ装備] 米/仏オートヘッド

おすすめのポンプは以下の記事にまとめています。

実践編:空気圧の上限と範囲

続いては実践編です。ロードバイクに空気を入れるシーンを再現してみましょう。

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今の空気圧を確認する

まずは、空気の状態を確認します。だいぶ減っていますね。これで人が乗ったら完全にタイヤがつぶれてまっすぐ走れません。しばらく自転車をお休みしていると、空気が自然と抜けてこのような状態になるので注意が必要です。バルブ先端から空気が抜けていることもあるので、きちんと閉まっているか確認しましょう。
また、一日でこのような状態になる場合はスローパンクの可能性もあります。その場合はタイヤチューブを交換するか、パンク修理が必要になります。

タイヤサイドの推奨空気圧を確認する

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23-622,(700×23c),6.0-10.0bar,85-145psi とタイヤサイドに表記されています。これがこのタイヤに関する情報です。これは推奨空気圧を表しています。bar,psiの両表記がありますね。

近くまで目を凝らすと、この範囲内で空気を入れよという意味がわかるでしょうか。なぜ範囲があるかというと、乗る人の体重はそれぞれ異なるので軽めの人は空気圧を少なめに、逆に重めの人は高めにといったように調整をするのです。

タイヤのよってはMIN(最小)、MAX(最大)と書かれていたり、MAXしかない表記もあります。MAXの表記しかない場合はできるだけ近い数字まで空気を入れることをおすすめします。

空気圧に上限と下限がある理由

上限と下限を設けているのは少なすぎるとタイヤがつぶれパンクにつながってしまったり、空気圧の上限を超えて入れすぎてしまうと、破裂する恐れがあるからです。タイヤメーカーが製造しているものは上限と下限が表記されているので、タイヤを買い替えるときもそういった面も含めて見ていくと良いでしょう。

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私の体重は65キロと平均的なので今回空気圧は110~120psiまで入れました。例えば、体重が軽いのに、空気圧の上限まで入れてしまうと、路面からの突き上げを強く感じ、かえってスピードが出なくなってしまいます。逆は体重に対しての空気圧の少なさにより、タイヤがつぶれパンクのリスクが非常に高まるのです。自分にとって最適な空気圧を見つければ、快適な乗り心地を手に入れることができるでしょう。

空気入れのタイミングは

では、空気圧の仕組みについてはわかったけど、どれくらいの頻度で入れるべきか迷うところですよね。これもタイヤの種類、特に太さによって変わってきます。

ロードバイクの場合

高圧を必要とするロードバイクのタイヤが最も頻繁に空気を入れなくてはいけません。さらにロードレース用にも使われるラテックスという天然ゴムのチューブを使用したものは空気抜けが早いため、乗るたびに適正空気圧まで入れなくてはならないものもあります。

ロードバイクを購入した時を思い出してください。ほとんどのショップのスタッフさんは乗るたびに空気をチェックし、少ないようなら補充してくださいとアドバイスしてくれたはずです。

MTB(マウンテンバイク)の場合

これがMTBのような太いタイヤになれば、チューブにたくさんの空気を送り込めるので、ロードバイクほどの頻度は必要ありません。
ただ、タフロードを走る場合は路面の状況やコースによって適切な空気圧に設定しなければならないので、そういう意味では空気圧のチェックは必要になります。
耐久性の求められる一部のMTBやBMXに関しては、米式チューブを使っていることもあります。

クロスバイクの場合

クロスバイクならロードバイクとMTBの中間といったところでしょう。

空気圧とタイヤのチェックでパンクを予防できる

お金を掛けずに快適な走りを目指すならまずは空気圧です。高級なホイールを使用していても空気圧が管理できてなければ宝の持ち腐れとなります。私の場合、ロードバイクで年間2,000キロ以上走るのですが、ここ5年は一切パンクをしていません。

ちょっとした自慢ですが、やっていることは乗る前に常に自分に合った適正空気圧をチェックし、タイヤに異物が付着していないか確認するのみです。

自転車の適正空気圧を知ること、それは快適な走りへの第一歩なのです。特別な技術、知識は一切必要ないので、是非これから実践してみてはいかがでしょうか?

VIKING the MAINTENANCE

WRITTEN BYVIKING the MAINTENANCE

都内のプロショップに10年間在籍後、2015年VIKING the MAINTENANCE を設立。東京・西新宿を拠点にスポーク自転車の組付け、カスタマイズ、メンテナンスを軸に展開中。年2回富士山麓でサイクルイベントも企画中。

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