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「自転車で通勤時間を楽しもう!」そのために企業としてできることとは? ーー自転車通勤制度導入の先駆者・株式会社ゴールドウイン【後編】

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自社ブランドである「GOLDWIN」他、「エレッセ」、「チャンピオン」、「ザ・ノース・フェイス」、「ヘリーハンセン」など多くのライセンスを持ち、スポーツウェア・スポーツ用品の製造販売を行っている株式会社ゴールドウイン。今回は、そんな同社の「自転車通勤」への取り組みをご紹介します。

前編では、管理本部総務部の鈴木直(すずき・ただし)さんに、制度導入の背景や独自のルールについて教えていただきましたが、後編では「自転車通勤制度」の具体的なメリットや制度導入のためのポイントなどをご紹介していきます。

前編はこちら:
「自転車通勤」を社内制度化するための課題と解決方法とは? ーー自転車通勤制度導入の先駆者・株式会社ゴールドウイン【前編】

商品開発や企業イメージの向上に効果

ーー 前編では「自転車通勤制度」導入の背景を伺いましたが、実際はじめてみて何が変わりましたか?

当初の目的である、社員の顧客視点浸透のための施策としては一定の効果が出たと思います。自転車に毎日乗っているからこそわかるウェアやアイテムの改善点などを商品開発部にフィードバックしたり、会社のイメージアップとしても効果があったと思います。特に、当時は会社公認の自転車通勤が珍しかったため、想像以上にメディアからの反響が大きく、当社が考えていた以上に世の中が注目する取り組みだと感じることができました。

あと私自身のことで言えば、寝付きが良くなりましたね(笑)。より健康的な生活を送っている実感を得ることができました。

ーー 鈴木さん自身はこの制度を導入してから自転車に乗りはじめたのですか?

実は10年前くらいから趣味でロードバイクに乗っていました。それと当社の自転車部にも所属しています。ゴールドウインはスポーツ用品を扱う会社だけあって、マウンテンクラブ、アウトドアクラブ、ランニングクラブなど様々なスポーツ系のクラブ活動があり、仕事の延長線上で部活を楽しんでいる社員も多くいます。社長の西田も自転車部に所属しており、競技イベントなどに一緒に参加しています。

ーー 社長をはじめ、社員の方々がスポーツが好きなカルチャーがあるのはいいですね!

そうですね。そこはスポーツメーカーならではだと思います。あと、私自身のことで言うと、通勤時に車のドライブレコーダーのように走行シーンを動画で録画できるカメラを自転車に搭載しています。何かあった時に証拠として確認しやすいですからね。さすがに、ここまで行っている社員はいないので、もう半分私の趣味みたいなものです(笑)。値段もだいぶ安くなったので購入しやすくなりました。

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ーー 会社として安全面に気を使っているのは取材をしながらとても感じます。

そうですね。そこは自転車ウェアブランドを有する企業として意識しないといけないところですし、実際に今まで事故は起きていません。2013年6月27日には警視庁より「自転車安全利用モデル企業」に指定されました。これは全国で初めての制度で、交通安全教育を受ける機会が少ない社会人の自転車の利用マナーを高めるために、交通安全に力を入れている企業を対象に認定されています。マナー向上の担当者を配置、社内規則の制定、交通安全指導を年1回以上実施などの条件を当社も満たしているために選ばれました。

ーー 「自転車通勤制度」の導入で、企業として他にも色々な効果がありそうですね。

最近は中途採用で面接に来る方も、この制度に興味を持っていることが伝わることがあります。社内でも興味関心は上がっているので、今はまだ自転車の教育面の整備は整っていませんが、初心者でも安全に乗れる研修なども今後導入していければいいですね。

社内の雰囲気作りが何よりも大切

ーー 御社のように制度導入を検討している企業もあるかと思いますが、何かアドバイスはありますか?

まずは会社のトップが旗をふれるか否かが大事だと思います。特に中小企業の場合、トップの意向が企業のカルチャーの大部分を占めますからね。

また、「通勤時間を楽しもう!」という呼びかけも大切です。毎日満員電車に揺られて通勤している社員の方は当社に限らず多いと思いますが、自転車はストレス解消にピッタリの乗り物です。通勤しながらリフレッシュできるなんて素晴らしいですよね。そのためにも、社内の雰囲気作りをしていくことが、制度導入に対してとても必要なことだと思います。

B!

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