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「まだチームレプリカウェア、着てるの?」と言われてしまう時代が来た!?
チームレプリカか、シンプルな単色中心のジャージくらいしか選択肢がなかった時代は遠くなりにけり……
欧州ではすでに自転車はソーシャルなスポーツ(=かつてのゴルフがそうであったように)であり、いまやサイクリストも、自分がどんな人間かを身につけるキットのデザインやブランドで表明することが期待されている時代になってきています。
サイクルウェア・デザインの流れに大きな衝撃をもたらしたイギリスのラファを第ニ波とすれば、第三派、サードウェーブはこの数年派手系のグラフィックで台頭してきているいくつものブランドでしょう。
ブランドによって、ありていに言えば既存のOEMメーカーのジャージにオリジナルのグラフィック・プリントを発注しただけかそれに近いところもあれば、ラファ、カステリ、アソスなどの大手に機能でも追いつけ追い越せと開発を頑張っているところもあります。
とはいえこの記事では見た目重視でこのサードウェーブの中でも人気のおしゃれ系ジャージブランドをご紹介していきます。
これで次のクラブライド、グランフォンドでは注目間違いなしですよ!
これが今最注目の11ブランドだ
今サイクル・ジャージの最先端はオーストラリアに
Black Sheep Cycling(ブラック・シープ・サイクリング)
第三波の中でも大きな存在感を放っているのが、オーストラリアはメルボルン発の一軍。その中でもイキのいいのがこのブラックシープ(黒羊、一族の中の鼻つまみ者という意味)。シンプルなエッセンシャルレンジもいいけれど、狙うべきは毎シーズン限定数のみでリリースされすぐに完売となるリミテッド・エディション。ド派手な柄の中にどこかメローな雰囲気が漂っているのがポイント。
Attaquer(アタッキィ)
Attaquerの発音は「アタッキィ」、シックでクラシックなサイクリングウエアが増えていた業界に、どぎつい、パンク系のグラフィックで文字通りアタックをかけた、シドニー発のブランド。ローンチから5年経った今もまだまだ空気を読まず、暴力的に攻めています。こちらも完売マークだらけのリミテッドラインに注目。
MAAP(マープ)
これまたメルボルン生まれのマープは、ひと目でここんちのだとわかるモダンポップなグラフィックアートがいちばんの魅力。一方で、イタリア製のウエアは空力や吸汗速乾性能なども高いとのこと。男性用ウィンタージャケットなども揃い始め、ただのお洒落系ウエアメーカーではないことを感じさせます。
Pedla(ペドラ)
わかったわかったもうメルボルンはいいよと思いつつここも外せないと思うのがペドラ。迷彩柄のジャージと、幾何学モチーフのジャージが人気です。スイスやイタリア製の生地、シャモアにはサイテック製のパッドを使うなど、コストをかけたクオリティも強みのひとつ。
Lumiere Cycling(ルミエール・サイクリング)
すみませんすみません、ルミエールもよく見たらメルボルンのブランドでした。光というそのブランド名がイメージさせるように、透明感のある色使いとグラフィックは日本人のテイストにも合いそうです。靴下もかわいらしいのでぜひチェックを。
アメリカンデザインの茶目っ気とグラフィックセンス
Ten Speed Hero(テン・スピード・ヒーロー)
ふー、ようやくあの亜大陸から脱出成功、お次は北米はシカゴのテンスピード・ヒーロー。ここも、インターネット黎明期のようなサイトデザインからして人を喰ったような集団ですが、ピュアで明るく茶目っ気のあるグラフィックは魅力的。
Twin Six(ツイン・シックス)
厳密に言えばサードウェーブの以前からサイクリング関連アパレルを作っていたミネソタのツインシックスも、派手柄で飛躍。数字の6をモチーフにした、ジョッキー風味のデザインから、カーテンのようなバラ柄などにもいち早く着手。
Velocio(ヴェロシオ)
アメリカでデザイン、イタリアで製作のヴェロシオ。抑制の効いたトーンがシックでこちらも日本人好み。背中の腰周りに入ったジップを下ろすとビブを外さなくてもトイレに行ける女性用の「フライビブ」はファン多し!
Velocioさん(@velocioapparel)がシェアした投稿 –
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気品と風格のヨーロッパ、新興サイクルウェアブランド
Pas Normal Studios•(パ・ノルマル・ステューディオ)
先の2大陸と違って歴史と伝統にプライドのある欧州。サイクリングウエアの新興ブランドも、それとなく風格を漂わせることを忘れません。最近ロンドンでとにかく話題なのは、コペンハーゲン発のパ・ノルマル・ストゥディオズ。パッと見はとても地味〜なのですが、丁寧な作りと、シンプルな美しさが印象に残ります。性能もお値段もハイエンド。
Pas Normal Studio webより Pas Normal Studio webより
Queen of the Mountains(クイーン・オブ・マウンテン)
だいぶ増えてきたとはいえ、まだまだ数の少ない女性サイクリストを応援したいという思いで英国人女性が始めた女性オンリーのアパレルブランド。イタリア製の生地にフェミニンながら甘ったるくない潔いデザインをほどこし、サイテックのパッドなどしっかりとした作り。
Look Mum No Hands(ルック・マム・ノー・ハンズ)
サイクルウエアブランド外からの番外編、こちらの過去記事でも紹介した、ロンドンの自転車カフェ「ルック・マム・ノー・ハンズ!(LMNH)」のオリジナルジャージも、おしゃれサイクリストにはやはり外せないので入れておきます。ここのジャージなら、いつもロンドンのサイクルカルチャーの空気を呼吸できるのです。