1,200年以上の歴史を持つ世界遺産「高野山」。空海が修禅の道場として開いた真言密教の聖地である高野山には、年間を通じて多くの観光客が訪れます。
サイクリストも多く、関西はもちろん海外からも。先日高野山のカフェでイギリスから来たサイクリストも見かけました。蓮の花が開いたように1000m級の8つの峰に囲まれた盆地にあるのに加え、登り足りない人は高野龍神スカイラインを通り、さらに南の護摩壇山を登ったりすることもできるので坂バカにとって天国です。
今回は、そんな「高野山」への修行クライムをご紹介します。
目次
スタート地点「東渋田交差点」へのアクセス
輪行の場合
最寄駅はJR和歌山線笠田駅でスタート地点の東渋田交差点まで1.5kmです。
車載の場合
道の駅「紀の川万葉の里」に停めるのがおすすめです。高速道路利用の場合は京奈和自動車道かつらぎ西ICから国道480号線経由で約2km。
ルート詳細
「東渋田交差点」から「高野山大門」まで
高野山へのルートはいくつかありますが、今回は道幅が広く迷いにくい「東渋田交差点」からのルートを紹介します。
観光地ということもあり交通量は多めですが、前半の矢立交差点までは路肩も広く走りやすいです。スタートから5.5kmほど登り、その後約5kmは下りが混ざった平地、残り8kmを登りというレイアウトです。
標高差:875m
距離:18.9km
平均斜度:6.0%
最大斜度:10%ほど
上の写真(花坂周辺)の三叉路で平坦は終わります。
右に曲がると斜度は一気に10%ほどになり、後はゴールの大門までずっと登りです。ここ数年で道がキレイになり、斜度も少しましになったような気がします。以前はヘアピンの激坂で見た目もいい坂だったのですが、写真がなくお伝えできなくて残念。
矢立交差点を過ぎると交通量が多いにもかかわらず、路肩が狭くなっていきます。途中、一部道が新しくなっている区間や広い路肩もありますが、観光バスも通るので注意して。
高野山おすすめグルメ
高野山といえば精進料理ですが、いっぱいカロリーを消費したのでガッツリ食べたい!という方にオススメの2店を紹介します。
光海珈琲 (コウミカフェ)
札幌出身のママさんが縁あって高野山にオープンしたカフェ。肉がホロホロのチキンカレーや、テレビでも紹介されたたまごコーヒーがオススメ。
高野山の麓、卵で有名な橋本市で生産される金剛卵。その卵黄をコーヒーにインした変わり種コーヒーがこちらの名物。卵黄を崩してかき混ぜて飲みます。お味はというと、とてもまろやかで美味しい!!コーヒーミルクよりもまろやかで、卵っぽい味はしません。
とんかつ定
高野山のはずれにある「とんかつ定」は、こんな山奥でとびきりの洋食が味わえます。愛想のいいお母さんも印象的です。
最後は汗を流して、心も体もキレイに
高野山に登って煩悩を払ったあとは、やっぱり汗も流して心身ともにさっぱりして帰りたいですよね。というわけで麓の温泉をご紹介します。
かつらぎ温泉 八風の湯
かつらぎ町にある宿泊施設も兼ね備えた八風の湯。入館料は平日1,000円、土日祝1,200円と高めですが、タオル・部屋着がセットになっています。
画像引用:かつらぎ温泉 八風の湯かつらぎ温泉 八風の湯
おわりに
世界遺産「高野山」へのヒルクライムいかがでしたか?
実は登るルートは、今回紹介した以外にもあります。もっと斜度のキツいルートもあるのですが、いちばんわかりやすくて走りやすいルートを紹介しています。
先日、高野山のお坊さんでサイクリストの方と話す機会があったのですが、高野山は見えないモノのエネルギーを感じやすい場所、また周辺は走るところがたくさんあるとおっしゃっていました。
南は護摩壇山や、某自転車漫画で合宿の舞台となった高野龍神スカイラインなどがあり、参拝だけでなくヒルクライマーにとっても非常に素晴らしい環境です。ぜひ一度高野山に登ってみてください。