【2019年】FUJI(フジ)最新ロードバイクおすすめ14台
FUJIのスポーツサイクルといえば、おしゃれなアーバンクロモリバイク、もしくはピストバイクの定番「Feather」でピンと来る人もいるだろう。いっぽうで軽量レースバイクや本格派女性向けモデルも手掛けるラインナップの幅広さは魅力だ。
2019年の最新おすすめモデルをブランドの特徴とあわせてたっぷり紹介しよう。
目次
FUJI(フジ)ロードバイクの特徴
FUJI(フジ)は日本の遺伝子を持つアメリカンブランドだ。日本人ならその生い立ちは気になるところ。ブランド名もさることながら、ラインナップにも耳馴染みの良い名前がちらほら。アドベンチャーバイク「JARI」の由来は、想像どおり「砂利」からなのだ。
まずはFUJIの起源に迫ってみよう。
名の通り、発祥は日本
FUJIの発祥は1899年、当初は「日米商店」として開業された。電灯などの米国商品の輸入販売を主体にしながら、1906年より英国の自転車ブランド「ラーヂ」の取り扱いを開始。その後、商標を「ラーヂ」から「富士」に改名し、自転車メーカーとしての歴史がスタートした。
現在は米国の「アドバンス・スポーツ」傘下となり、ロードバイクからクロスバイクなど幅広いラインナップをグローバルに展開。派手な目立ち方はしないが、どれも性能は抜群なものがあり、隠れた名車を送り出している。
ストリートから本格レースシーンまで
日本ではクロモリロード、シングルスピードのピストが人気を誇る。一方でカーボンロードはレースシーンにおいて実績を重ねており、2011年にサポートチーム「GEOX-TMC」のファン・ホセ・コーボが同社「Altamira」に乗って、ブエルタ・ア・エスパーニャで個人総合優勝。チームも時間賞に輝く活躍を見せた。
2014年にはサポートチーム「NetApp-ENDURA」のレオパルド・ケニンが、同社「トランソニック」を駆ってツール・ド・フランス個人総合7位にランクイン。
また2015年には新たに機材供給を行なうチーム「CAJA RURAL-SEGROS RGA」のオマール・フライレが、同社「SL」を伴ってブエルタ・ア・エスパーニャで山岳賞を獲得している。
Mi primera fuga en una grande y con recompensa!Lider de la montaña? gracias@CajaRural_RGA @FujiBikes @SPIUKSportline pic.twitter.com/wuucjlRym8
— Omar Fraile (@OmarFraile) 2015年8月24日
最新おすすめモデル14台
プロレースでも強いFUJI。シリーズ展開を確認したら、いよいよ2019年最新モデルラインナップをひとつずつ紹介していこう。
FUJIロードバイク・シリーズの特徴
シリーズはレーシングとライフスタイルに大別される。
ここから紹介するロードバイクの主要ラインナップを分けると以下の通り。
- ROAD
軽量ロードから女性用モデルまでレーシーなバイクを展開 - ADVENTURE
未舗装路での運動性能をグラベルロードよりも高い次元で実現
LIFESTYLE(ライフスタイル)
- STREET ROAD
美しいホリゾンタルフレームのアーバンロードバイク - STREET CROSSOVER
ロングライドからアドベンチャー走行までこなすマルチパーパスバイク - VINTAGE STYLE
クラシカルな佇まいが魅力のスタイリッシュな街乗りバイク
※TT/トラックバイクは本稿では割愛
各シリーズ内にはMTB、クロスバイクも混在しているが、今回はロードバイクのみをピックアップして紹介する。
ROAD(SL/ROUBAIX/SUPREME)
まずはレーシーなロードバイクシリーズから。ディスクブレーキ搭載モデルが追加されるなど、トレンドもしっかり押さえている。
SL
並外れた剛性、優れたライドフィールとハンドリング性能を備えた、世界最軽量のバイクを作るというコンセプトを基に開発されたシリーズ。2019年より新たにディスクブレーキ仕様がラインナップに追加された。
SL 1.1
優れたジオメトリーと高剛性、そして究極の軽さが素晴らしい乗り味を発揮するモデル。楕円断面の極細シートステーがもたらす振動吸収性、ハイコンパクション製法によって作られるフレームがもたらす弾力は、格別なレーシングフィールを演出する。特にクライマーにとって、その軽さは大きな武器になる。
販売形態 | フレームセット |
価格 | 250,000円(税抜) |
サイズ | 46、49、52、54、56 |
カラー | マットカーボン×レッド |
販売形態 | フレームセット/ディスクブレーキ仕様 |
価格 | 260,000円(税抜) |
サイズ | 46、49、52、54、56 |
カラー | マットカーボン×レッド |
SL 2.5
シマノ・105を搭載した完成車パッケージ。上位機種「1.1」より重量増となっているが、高剛性が与えるライドフィールは匹敵するものがある。特にFC-440フルカーボンフォークは振動吸収性と路面追従性が高い一方、高速コーナーでの安定性も高次元で実現。
価格 | 240,000円(税抜) |
コンポーネント | シマノ・105 |
サイズ | 46、49、52、54、56 |
カラー | グレー |
ROUBAIX
FUJIの中でも最古参のピュアロードレーサーで、15年製造されているロングセラーモデル・シリーズ。その時々のトレンドを反映した開発コンセプトを経て、2017年のモデルチェンジでは究極のアルミロードの創出が命題だった。
ROUBAIX 1.1
近年FUJIが推し進めるプロチームへの機材供給、そのフィードバックを活かして開発されたアルミ・モデル。追求したのはスプリントに耐える剛性と、ロングライドをサポートする快適性の両立だ。旧モデルは快適性が際立つ乗り味が特徴的だったが、プラットフォームの改良により切れ味の良いライドフィールへと進化した。
価格 | 215,000円(税抜) |
コンポーネント | シマノ・アルテグラ |
サイズ | 46、49、52、54、56 |
カラー | マットブラック×クローム |
ROUBAIX 1.3
フラッグシップモデルの「SL」と同じジオメトリーとBB規格を採用し、カスタム次第で重量7kgを切りも可能なハイスペック・プラットフォーム。ロングライドからクリテリウム、ヒルクライムまで、この一台でこなせるオールラウンドロードだ。これからレースに挑戦しようと考えているビギナーや学生ライダーにおすすめできる即戦力バイク。
価格 | 159,000円(税抜) |
コンポーネント | シマノ・105 |
サイズ | 46、49、52、54、56 |
カラー | シルバー×レッド |
SUPREME
FUJIが何十年に渡って開発を進めてきた女性用ロードバイクの中で、最高傑作と名高いシリーズ。2018年のモデルチェンジで最も軽く剛性が高いバイクのひとつとなった。
SUPREME 2.3
世界最速の女性用ロードバイクを作るというコンセプトから開発。2018年のモデル・チェンジを経てディスクブレーキ化されたことにより、いかなる天候下でも軽い力で安定した制動力を獲得している。また、手の小さな女性が長時間ブレーキをかけ続けても疲れを感じにくい仕様になっている。
価格 | 380,000円(税抜) |
コンポーネント | シマノ・アルテグラ |
サイズ | 44、47、50 |
カラー | マットストーム×シルバー |
SUPREME 2.5
上記「2.3」同様、ジオメトリーを女性専用に設計することでポジション設定が容易となり、ハンドリング性能が向上。エアロロードならではの直進安定性に加え、徹底的に風の抵抗を減らすように作られたことでペダルストロークを無駄なく推進力へと変換でき、高速巡航性も優れたものがある。
価格 | 275,000円(税抜) |
コンポーネント | シマノ・105 |
サイズ | 44、47、50 |
カラー | カーボン×ブルー |
ADVENTURE(JARI)
MTBもラインナップされるADVENTUREカテゴリ。アドベンチャーロードであるJARIは、ロードバイクらしい走行性能とオフロードのアグレッシブさをあわせ持った実用的バイクだ。
JARI
名称は日本語の「砂利」から。グラベルロードよりも高い未舗装路での運動性能とプラットフォームの拡張性を持つアドベンチャーロード。走行性能と実用性の両立を兼ね備えたシリーズだ。2019年は新たに4モデルのラインナップ。
JARI 1.1
バイクパッキングなどのロングツーリングから、アグレッシブな未舗装路の走行を想定したモデル。優れたバイクコントロール性や快適性はもちろん、ライドに便利な機能を満載している。ケーブルはダウンチューブに内蔵され、外的ダメージからケーブルを守ると同時にあらゆるバイクバッグの装着を可能にする。
価格 | 280,000円(税抜) |
コンポーネント | シマノ・105 |
サイズ | 46、49、52、54、56 |
カラー | ダークゴールド |
JARI 1.3
ゼロベースで開発されたプラットフォームに与えたかった要素は、優れた振動吸収性と巡航性能。フルカーボンに独自のシートステー、長くとられたホイールベースなどで、その両立を実現している。ジオメトリーは他のFUJIのグラベル系と異なり、長距離走行に重点を置いたエンデュランス・タイプを採用。
価格 | 189,000円(税抜) |
コンポーネント | スラム・Apex 1X |
サイズ | 46、49、52、54、56 |
カラー | マットネイビーブルー |
JARI 1.5
エンデュランス系ジオメトリーにより、長時間の走行も難なくこなせるライドフィールをもたらすと同時に、荷物積載時の安定したバイクコントロールを実現。ワイドブロックタイヤを履けば悪路が続くトレイルも走行が可能だ。またロードタイヤを履いて舗装路での機能性を重視する仕様にも対応できる。
価格 | 165,000円(税抜) |
コンポーネント | シマノ・ティアグラ |
サイズ | 46、49、52、54、56 |
カラー | マットディープグリーン |
JARI 2.3
2019年モデルから追加されたクロモリ仕様。耐久性、振動吸収性の高さを活かしてダート走行のようなラフなシチュエーションでより優れた走りを発揮する。またツーリングに特化したモデルとなっており、デイリーユースはもちろん、これからツーリングを始めたいというような人に強くおすすめしたい一台に仕上がっている。
価格 | 120,000円(税抜) |
コンポーネント | シマノ・Alivio |
サイズ | 46、49、52、54、56 |
カラー | ダークグリーン |
STREET ROAD(NAOMI/BALLAD Ω)
ホリゾンタルフレームがシンプルでいかにもセンスが良いアーバンロードバイクシリーズ。NAOMIとBALLAD Ωの2種類が用意される。
NAOMI
溶接箇所が入念にスムース処理されたオーセンティックなホリゾンタルフレームが魅力を放ち、各ケーブルを内蔵するハイクラス設計。高剛性ストレートカーボンフォークは高速コーナーリングでもしっかりとラインをトレースし、9kgを切る車体重量は軽快な走行感をもたらす。本格的なロードバイクながらシンプルでスタイリッシュなデザインとカラーリングを両立。
価格 | 115,000円(税抜) 118,000円(ブラッシュドアルミ/税抜) |
コンポーネント | シマノ・ソラ |
サイズ | 42、46、49、52、54、56 |
カラー | ブラッシュドアルミ、マットブラック、ストームグレー |
BALLAD Ω
アーバンクロモリバイクの定番。バテッドクロモリ管を採用したプラットフォームにシマノ・ソラを搭載。高い拡張性を持ち、ストリートカスタムからライトツーリングまで様々な用途に対応する。全6サイズであらゆる体型にジャストフィット。
価格 | 108,000円(税抜) 115,000円(クローム/税抜) |
コンポーネント | シマノ・ソラ |
サイズ | 43、49、52、54、56、58 |
カラー | クローム、マットブラック |
STREET CROSSOVER(FEATHER CX+)
カジュアルシーンに似合うフラットバーロードやビビッドなカラーリングが特徴的なクロスバイクがそろうカテゴリ。ここではFUJIの大定番「フェザー」をベースフレームに持ち、さらに多目的に乗りこなせる1台を紹介。
FEATHER CX+
シャープなバテッドクロモリ管が美しい名機「フェザー」をベースに、コンポーネントにシマノ・クラリス、ディスクブレーキ、ブロックタイヤを標準装備したマルチパーパス・グラベルロード。ロングツーリングからタウンユースまで幅広く対応し、剛性が高く前後キャリア搭載可能なのでバイクパッキングにもおすすめ。
価格 | 98,000円(税抜) |
コンポーネント | シマノ・クラリス |
サイズ | 43、49、52、54、56、58 |
カラー | スペースブラック、ブロウズグリーン、スレート |
VINTAGE STYLE(BALLAD R)
クラシカルな雰囲気と、FUJIらしい洒落たデザインが見事に融合したバイクがそろうヴィンテージスタイルシリーズから、最後に美しいクロモリロードバイクを紹介しよう。
BALLAD R
クラシカルでノスタルジックな佇まいはヴィンテージと見紛うほどの重厚感。ロードレーサージオメトリーにSTI仕様のシマノ・クラリスを搭載で、バテッドクロモリフレームと相まってシルキーでスムーズなスポーツ走行をこなす。サイズも豊富だ。
価格 | 92,000円(税抜) |
コンポーネント | シマノ・クラリス |
サイズ | 43、49、52、54、56、58 |
カラー | ブリテッシュグリーン、ダークシルバー |
2018年モデルはこちらから
前年モデルも同時にチェックしておきたい人のために。
まとめ
カーボンロードのハイスペックモデルからクロモリのグラベルロードまで、精悍かつ美しさを兼ね備えたFUJIのバイク群。明確なコンセプトのもと送り出されている製品は、目的を持って自転車選びをしている人に優しい。また価格も手が届きやすいモデルが多く、コストパフォーマンスが高いのも特徴だ。あなたもFUJIに乗って、実りのあるライドをしてみてはいかがだろうか?
All photos (C)AKIBO
LINK:FUJI