2019年最新!COLNAGO(コルナゴ)ロードバイクおすすめ9台

イタリアの名門といえばCOLNAGO(コルナゴ)は外せない。2019年の注目はミドルグレードモデル「CLX」の復活に、日本限定販売のアルミモデル「A2-r」など、初めてのコルナゴにもピッタリのバイクがそろう。コルナゴロードバイクの特徴とあわせて、最新モデルをたっぷり紹介しよう。

COLNAGO(コルナゴ)とは

COLNAGO(コルナゴ)とは
コルナゴは1954年、エルネスト・コルナゴと弟のパオロによって創立されたイタリアの老舗自転車メーカーだ。常に有力プロチームにバイクを供給し続け、数多くの栄誉を手中に収めてロードレースの歴史とともに歩んできた。
エルネスト・コルナゴは「モルテニ」のメカニックとして手腕を発揮するかたわら、エディー・メルクスに自作フレームを提供。メルクスはわずか5.7kgのトラックレーサーで、前人未到のアワーレコードを樹立した。

日本でも知名度は抜群、イタリアン・トップブランド

1991年には現在の主流となっているカーボンフレームを先駆けて発表。他の追従を許さない独創的なデザインで、過去も現在も色濃く印象に残るモデルを作り出している。

伝説の有機体と呼ばれた「C35(35周年記念モデル)」は、フェラーリ社とのコラボレーション。
▲伝説の有機体と呼ばれた「C35(35周年記念モデル)」は、フェラーリ社とのコラボレーション。

日本人レーサーとも馴染みが深く、2010年には新城幸也がコルナゴを駆り、ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、世界選手権で活躍。2015年には、女子プロ選手の萩原由子がイタリアのステージレース、ジロ・ローザでステージ優勝を飾っている。

コルナゴのロードバイクの特徴

ラインナップはカーボンロードが主力。そんな中、はじめてのコルナゴとしても手が届きやすいアルミモデル「A2-r」

高級イメージが強い一方でエントリーモデルも用意され、その製法にも手を抜かないのがコルナゴの特徴だ。特筆すべき3点を挙げておこう。

  1. ストレートフォークを全モデルで採用
    すべてのモデルにストレートフォークを採用。意のままに操ることができる反面、ふらつきが起きるのではないかという疑念が湧くが、絶妙なヘッドチューブの角度によりその不安を払拭している。

    コルナゴらしい安定した、素直なハンドリングを実現している

  2. カーボンラグ製法
    またカーボンモデルの「C64」にはラグ製法が導入されている。クロモリではお馴染みの製法だが、カーボンでは珍しい。金属はロウ剤で接着するが、こちらの場合はラグもすべてカーボンで、パイプを繋ぐために特殊な接着剤を使用している。

    この美しさをカーボンで。

  3. アート性の高いペイント
    ペイントの美しさも突出している。まるで額装されたような繊細なアート。細身のパイプに施される色彩豊かな塗装はコルナゴでしか成し得ないものだ。下処理から最終的にエアブラシで色を吹き付けるまでの工程は多くの職人の手を介し、丹誠込めてできあがった製品は無二の存在としてユーザーに届けられる。

    カーボンラグ製法に、エアブラシペイントが印象的な50周年記念モデル「C50」
    ▲カーボンラグ製法に、エアブラシペイントが印象的な50周年記念モデル「C50」

2019年コルナゴ:4つの注目ポイント

  1. 「CLX」の復活
    まずはミドルグレードモデル「CLX」の復活。プロライダーから多くの支持を得ている上位機種「V2-R」の性能の良さを受け継いで派生したバイクだ。昨年はラインナップから外れていたが、モデルチェンジを果たして5代目の登場となった。

    「V2-R」を踏襲したフォーク形状に、28cまで対応するタイヤクリアランス。チェーンステーからエンド部まで一体成型することにより強度がアップした。

  2. カラーチェンジ
    フラッグシップモデル「C64」とエアロロード「CONCEPT」がカラーチェンジ。ともに精悍な色を身にまとい、フレッシュなモデルへと様変わりした。多色から選べるのもポイントだ。

    C64はカラーオーダーにも対応。フレームのカラーパターンを「My Sixty4(マイシックスティーフォー)」でシミュレート、完成パターンをコルナゴ正規代理店でオーダーする。納期は正式オーダーからおよそ4~5ヶ月。

  3. 「Arabesque」の復刻
    Arabesqueは、コルナゴの創立30周年を記念して1984年に発売したスペシャルエディションだった。2016年に復刻した後、本年モデルとして再度のお目見えとなった。細身のチューブがトラディショナルな一台である。

    美しいアラベスクパターンのラグに、スターシェイプ(星形加工)のフレームはもはや芸術品。Wレバー台座が標準装備され、クラシカルテイストを存分に享受できる。

  4. 「A2-r」の日本国内限定販売
    最後は日本国内限定販売となる「A2-r」の登場だ。2017~2018年モデルとして販売されていた「A1-r」の後継機となる。コルナゴ・ジャパンが別注したアルミコンプリートモデルで、エントリーライダー刮目のバイクとなっている。

    内臓ケーブル、マットカラーでシックな印象。高級アルミロードバイクらしい出で立ちだ。

最新おすすめモデル9台

いよいよコルナゴ2019の最新ロードバイク群を見ていこう。その特徴がわかるように、モデル名に各バイクのタイプを付した。
TTバイクを除いた全てのラインナップを紹介する。

C64|フラッグシップカーボンモデル

C64|フラッグシップカーボンモデル
60年を超えるコルナゴの歴史の中で「C」の名を冠したフラッグシップ・カーボンバイクが登場してから30年。初代「C35」のリリース時にはエキセントリックと思われたスペックも、もはや常識となった。その正しい血統を受け継いだ本機は、いま具現化できる最高のレーシング・パフォーマンスを発揮する。

販売形態:フレームセット

価格 698,000円(税抜)、728,000円(ディスク仕様/税抜)
サイズ 420、450、480、500、520、540、560、580
カラー BDBL、BDWH
価格 670,000円(税抜)、700,000円(ディスク仕様/税抜)
サイズ 420、450、480、500、520、540、560、580
カラー PJEM
価格 650,000円(税抜)680,000円(ディスク仕様/税抜)
サイズ 420、450、480、500、520、540、560、580
カラー PJBK、PJRD、PJSL、PJWH

CONCEPT|エアロロード

CONCEPT|エアロロード
NACA(アメリカ航空諮問委員会)のウインドウ・テストデータを基に設計されたエアロロード。フォーククラウンとヘッドチューブに一体感を持たせ、リアホイールとシートチューブのクリアランスは28C幅のタイヤ装着が可能だ。荒れた路面での走破性が向上し、振動吸収性も特筆すべきものがある。

販売形態:フレームセット

価格 520,000円(税抜)
570,000円(ディスク仕様/税抜)
サイズ 420、450、480、500、520、540、560、580
カラー NJDK、NJDB
価格 430,000円(税抜)
480,000円(ディスク仕様/税抜)
サイズ 420、450、480、500、520、540、560、580
カラー NJBK、NJGO、NJRD、NJWH

V2-R|最軽量バイク

V2-R|最軽量バイク
前機種「V1-r」のディテールを踏襲し、空力と剛性をさらに向上。フレーム各部を強化した上で重量増を抑えたコルナゴ最軽量モデルだ。振動吸収を担うシートポストはカムテイル形状のまま、気流の乱れが発生しやすいシートクランプをインテグレーテッドタイプに改良されている。機材供給する「UAEチームエミレーツ」の選手間でも使用率が高い。

販売形態:フレームセット

価格 500,000円(税抜)
550,000円(ディスク仕様/税抜)
サイズ 420、450、480、500、520、540、560、580
カラー VJDK
価格 430,000円(税抜)
480,000円(ディスク仕様/税抜)
サイズ 420、450、480、500、520、540、560、580
カラー VJRD、VJBR、VJWH

CLX|ミドルグレードピュアレーサー

CLX|ミドルグレードピュアレーサー
欧州のプロライダー御用達である「V2-R」のディテールとレスポンスの良さを踏襲しながら、カーボングレードを変更してマイルドな乗り心地を獲得した一台。フロントフォークとヘッドチューブはオリジナルデザインを採用している。ユーザーの技量を問わず、安定したハンドリングを約束。フレームセットと完成車での販売だ。

販売形態 フレームセット
価格 250,000円(税抜)
サイズ 420、450、480、500、520、540、560、580
カラー CJBW、CJRD、CJWH、CJAG
価格(税抜) 390,000円(税抜)
コンポーネント シマノ・アルテグラ
サイズ 420、450、480、500、520、540、560、580
カラー CJBW、CJRD、CJWH

PRESTIGE|シクロクロスバイク

PRESTIGE|シクロクロスバイク
レースでの使用を前提としたカーボンモノコック製シクロクロス・フレーム。プロ選手からのフィードバックを得たモデルは、オフロード走行に必要な剛性と敏捷性のバランスが絶妙に味付けされ、さらに軽さも兼ね備える。ディスクブレーキ、ケーブル内蔵など最新のトレンドも持ち抱く一台だ。

販売形態 フレームセット
価格 250,000円(税抜)
サイズ 460、490、520、550、580
カラー EMRD、EMIT

Arabesque|復刻ビンテージモデル

Arabesque|復刻ビンテージモデル
アラベスクは、コルナゴ社の創立30周年を記念して1984年に限定販売された。独特な形状のラグを用い、細部のディテールを徹底的にこだわっている。当時のモデルに限りなく近づけた復刻モデルであり、そのビンテージ感はたまらないものがある。

販売形態 フレームセット
価格 400,000円(税抜)
サイズ 490~600(10mm刻み)
カラー RADK、RARD、RALB、RAWH

MASTER|ロングセラークロモリモデル

MASTER|ロングセラークロモリモデル
1983年の登場から、ほとんど姿を変えていないロングセラーのクロモリフレーム。精巧なラグやメッキの美しさ、そしてクラシカルなカラーリングは他に類を見ないほど完成度が高い。ジルコ加工と呼ばれる星形断面に成形されたパイプ形状は、本機の専売特許である。根強いファンが乗り継ぐ一台だ。

販売形態 フレームセット
価格 330,000円(税抜)
サイズ 490~600(10mm刻み)
カラー OFJR、OFJW、LX4、LX10

C-RS|エンデュランスカーボンモデル

C-RS|エンデュランスカーボンモデル
カーボン完成車としてラインナップの中核を担うモデル。エアロシェイプされたディテールの中で際立つのがダウンチューブ。さらに角断面化させたパイプは、ラウンドパイプに比べ剛性を増している。タイヤは標準では25Cだが、振動吸収性を高める28Cまで装着可能。ワイヤー内蔵化で外観をすっきりさせ、エアロ効果も高めている。

価格(税抜) 320,000円(税抜)
コンポーネント シマノ・アルテグラ
サイズ 420、450、480、500、520、540、560、580
カラー RJBW、RJWH、RJRD
価格(税抜) 249,000円(税抜)
コンポーネント シマノ・105
サイズ 420、450、480、500、520、540、560、580
カラー RJBW、RJWH、RJRD

A2-r|コルナゴが作るアルミロード

A2-r|コルナゴが作るアルミロード
アルミロードで人気を博した「A1-r」のマイナーチェンジモデル。シマノ・105仕様には上位機種「C-RS」のフロントフォークを装備しており、振動吸収性を増している。サイズごとに細かく調整されたチェーンステー長は、あえて生産効率が落ちても一貫してコルナゴのアイデンティティーを保つ老舗ブランドの誇りである。

価格(税抜) 169,000円(税抜)
コンポーネント シマノ・105
サイズ 400、430、460、490、520、550、580
カラー A2MB、A2BR
価格(税抜) 139,000円(税抜)
コンポーネント シマノ・ティアグラ
サイズ 400、430、460、490、520、550、580
カラー A2BG

2018年モデルはこちらから

前年度モデルをあわせて見てみたい人のために。

まとめ

古典的な技術をベースに、常に「いま」に息づくバイクを送り出しているコルナゴ。そこには作り手の深い「自転車愛」があふれるように感じられる。プロレーサー仕様からエントリーライダー向けの廉価なモデルまで、孤高の独自性を持つ製品は美しい。その美しさを手に入れられる悦びはコルナゴならではのものだ。より高みを見る製品群。細部までこだわったバイクでロードを走れば、きっと優越感に浸れるだろう。あなたのチョイス次第で自転車生活はガラリと変わると断言しておこう。

LINK:COLNAGO

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WRITTEN BY増渕俊之

出版社勤務を経て、フリーランスの編集/ライター。編著に『これがデザイナーの道』『自転車ファンのためのiPhoneアプリガイド』『岡崎京子の仕事集』がある。現在、編集を手がけた岡崎京子の単行本『レアリティーズ』が発売中。

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