通勤・通学に旬のグラベルロードをチョイスしよう!2020年おすすめモデル8選
皆さんこんにちは!自転車ブログ「つむりの悠々自適ライフ」管理人の神楽坂つむりと申します。日本全国を旅している様子を写真たっぷりに、その時々に感じたことを文章にして、書き連ねる日々を送っています。
前回は「グラベルロード=自転車通勤ベストバイク説」と言う記事でグラベルロードの魅力について紹介しましたが、今回はそんなグラベルロードのおすすめモデルを予算やジャンルに分けて具体的に紹介していきたいと思います。
改めてグラベルロードの概要も解説していきます。自転車初心者の方やこれからグラベルロードの購入を検討している方、気になっている方、セカンドバイクを探している方、ぜひご覧ください。
目次
グラベルロードは最強の通勤・通学自転車
グラベルロードとは元々、グラベル=未舗装路を快適に走るために作られた自転車で、以下の3つの特徴があります。
- 太いタイヤを装着していて安定感がある。
- ディスクブレーキを採用していて悪天候に強い。
- ハンドル幅が広く上半身がリラックスした状態で乗車できる。
そしてこの3つの特徴がそのまま通勤にグラベルロードがフィットする理由になっているのです。
タイヤが太くて安定感があり(かつパンクしにくく)、雨の日でも安定した制動力を確保できるディスクブレーキが採用されていて、毎日の通勤でも苦にならない上半身がリラックスした乗車姿勢がとれる。
グラベル用と言いつつ、これらの要素は実は通勤や通学にも最適です。
ロードバイクと形は似ていますが、これらの装備は似て非なるもの。個人的にも50kmや100km走るわけでもなく、山を越えるわけでもない通勤通学ならグラベルロードが最強!と言っても過言ではないと思っています。
詳しくは下記リンクをご覧ください。グラベルロードの特徴について写真たっぷりに紹介しています!
グラベルアドベンチャー用コンポーネンツ:シマノGRXとは?
そんなグラベル=未舗装路を走るためのコンポーネンツが存在します。
それがSHIMANO GRXです。
グラベル走行で求められる様々な要素……それは耐久性だったり頑丈であること、ブレーキ操作やシフト操作がしやすいこと、過酷な環境でも安定して操作できることなどが挙げられますが、これらを満たすために生まれた全く新しいコンポーネンツです。
手に馴染み易く指のかかりが良くて操作のしやすいSTIレバー(ブレーキを握る部分のこと)や、あらゆる走行シーンに対応するように作られたクランクセット、悪路走行でも安定した挙動のためにスタビライザーが搭載されたリアディレイラー等、最新の技術がてんこ盛りのグラベルライダー必見アイテム群です。
そしてグラベルロードがそうであったように、このSHIMANO GRXの特徴は全部そのまま通勤・通学にフィットする理由になるのです。
SHIMANO GRXについても詳しくは下記リンクをご覧いただければと思います。私も愛用しているコンポーネンツで、実際に使ってみてのレビューも記載しております。参考になれば幸いです。
通勤・通学向け!おすすめグラベルロード厳選8台
ここでは実際に各社から発売されているグラベルロードの中でも特におすすめのモデルを紹介していきます。
「通勤」「通学」「初心者」と言った観点で選んでみました。
基本的にどれを選んでも満足度の高いモデルですが、それぞれの特徴も解説していきますので参考になれば幸いです。
充実装備部門|【MARIN】NICASIO DROP SE
アメリカはカリフォルニアに拠点を構えるマリンバイクスから発売されているこちらのモデルは「9万円以下で充実装備の初心者におすすめできるグラベルロード」です!
そもそものコンセプトが「初心者の方に選んで欲しい」と言う想いから作られた日本限定のモデルです。
- 頑丈なクロモリフレームを採用
- WTB HORIZON650B×47Cタイヤを採用
- サイドスタンド標準装備
- リアキャリア標準装備
- グラベル用幅広ハンドル採用
自分で書いておいてなんですが、この充実装備で9万円以下は驚きです。
普通はオプション扱いのスタンドやキャリアが付いていることは通勤には嬉しいポイント。荷物が増えたとき、ちょっとコンビニに寄りたいときには大活躍の装備が最初から付いています。ちなみに買い足すと合わせて1万円前後かかるアイテムです。
タイヤもグラベル界隈では超有名なWTBのHORIZON、これだけで軽く1万円は越えてきますからね……。もちろん品質も間違いなし。パンクに強く乗り心地も良く転がり抵抗も軽い素晴らしいタイヤです。自転車は足回りが非常に重要で特にタイヤによって走行性能が左右されますが、そこを手抜きせずにこだわり抜いているこのモデルは一押しです!
- 価格: 89,000円 (税抜)
- カラー:MAT.BLACK / MAT.OLIVE / MAT.SILVER
- フレーム:クロモリ
- フォーク:クロモリ
- コンポーネンツ:SHIMANO Claris
- サイズ:50・52・54・56(cm)
LINK: NICASIO DROP SE(MARIN BIKES)|MARIN JAPAN
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カスタマイズ部門|【FUJI】JARI 2.3
高い走行性能と拡張性を両立させたFUJIが誇るアドベンチャーバイクがこの「JARI」シリーズです。発売されてから毎年のようにアップデートを繰り返し今の形になりました。このモデル2.3はエントリーモデルに位置付けられますが、そのポテンシャルは通勤から週末のグラベル遊びまで持って来いの守備範囲の広さ!
- 部分ごとに異なるアルミ素材を使い分けた強靭なアルミフレームを採用
- 各種ケーブル類がフレームの中に収められる「内装式」のケーブルルーティング
- 合計5つのボトルケージを取り付けることができるダボ穴を装備
- バイクに合わせたグラベル用ハンドルを採用
こちらのバイクも10万円強と値頃感も十分。まるで十徳ナイフのような拡張性を感じさせてくれる一台です。
通勤や通学に使うのはもちろんですが、高い走行性能を活かしてのちょっとしたツーリングやバイクパッキング、週末のキャンプ遊びなどにも使えるマルチパーパスな一台と言えるでしょう。
- 価格: 118,000円 (税抜)
- カラー:Slate / Sky Blue
- フレーム:クロモリ
- フォーク:クロモリ
- コンポーネンツ:SHIMANO Sora
- サイズ:46,49,52,54,56(cm)
LINK: JARI 2.3(FUJI)|AKIBO
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走行性能部門|【JAMIS】RENEGADE A1
前述したバイクのような拡張性やグラベルバイクとしての基本性能を抑えつつ、高い走行性能を実現しているのがこちらのJAMIS RENEGADEシリーズです。
軽量かつ剛性の高い6061アルミ素材を採用しており、まるでロードバイクのような軽快な反応、走行性能は、グラベルロードでありながらもスポーツさを存分に感じることができるバイクとなっています。それでいてこのモデルも本体価格が10万円を切ってきます。驚き!
- ダブルバテッド 6061アルミチュービング採用
- 700C×36Cタイヤ採用による高い走行性能
- 豊富なボトルケージ穴を装備。拡張性もよし!
- タイヤ幅を交換して様々な乗り方が可能
レネゲードシリーズは、全体的にロードバイクに近いジオメトリ設計(フレーム設計)になっているおかげで走行性能が高いのが特徴です。価格によって装備や素材に違いが出てきますが、通勤であれば基本的にはどのモデルを選んでも満足いく性能が手に入ると思います。予算に応じてチョイスしてみてください。
モデルによってカラー展開も異なりますが、どれもこれも結構良いので見た目で選ぶのも楽しいかもしれません。
- 価格: 99,800円 (税抜)
- カラー:Armor Green / Ano Black / Flat Steel
- フレーム:アルミ
- フォーク:アルミ
- コンポーネンツ:SHIMANO Claris
- サイズ:44,48,51,54,56,58,61(Ano Blackのみ)cm
LINK: RENEGADE A1(JAMIS BIKES)|JAMIS BIKES
コストパフォーマンス部門|【GARNEAU】GARIBALDI G2
GARIBALDI はイタリアの将軍であり冒険家だったジュゼッペ・ガリバルディから名付けられました。こちらは本体価格が14万5千円と他のモデルに比べるとやや高価ですが、なんと油圧ディスクブレーキ、グラベルアドベンチャー用のSHIMANO GRXコンポーネント、冒険向きの極太 650BX47C タイヤを装備しています!
もうこれだけで走行性能、頑丈さ、安定感、拡張性が約束されていますので、長く楽しく乗ることができると考えると「たった数万円でこのスペック!」となるならば、決して高くないことがわかります。いや、むしろ安すぎでは!?
- SHIMANO GRXコンポーネンツをフル採用
- 油圧ディスクブレーキモデル
- 幅広いギア比であらゆる路面状況に対応
- 豊富なダボ穴装備で拡張性も確保
- フロントフォークはカーボン製で軽量化を実現
- WTB BYWAY 650BX47Cタイヤを採用し、耐パンク性能と走行性能を両立
- 重量は10.6kgとグラベルロードとして軽量
GARNEAUはカナダのブランドですが、経営者がデザイナーだったこともあり、非常にデザイン面で優れている製品が多く、さらにそのデザインは自転車としての「性能」も含んで突き詰められていますので、いわゆるファッションだけ、見た目だけではなく、しっかりと中身も作り込まれているのが特徴です。
通勤・通学をお洒落にしたい、けれど走行性能や拡張性、週末のツーリングにも使いたい、そして性能も高い方が良い、なるべく価格は抑えたい。そんな我がままを叶えてくれるコストパフォーマンスに優れた一台です!
- 価格: 145,000円 (税抜)
- カラー:AZZURO BLUE、MATT NAVY MARINE-COPPER
- フレーム:アルミ
- フォーク:カーボン
- コンポーネンツ:SHIMANO GRX400
- サイズ:46,49,52,56(cm)
LINK: GARIBALDI G2(GARNEAU)|ASAHI
憧れハイスペック部門|【3T】EXPLORO LTD
もうぶっちぎりですね。見た目のオーラも装備もそして価格も!「3桁バイク」とはロードバイクではたまに言われる言葉ですが、グラベルロードにだってあるんです!
3Tはイタリアのハンドルやステム、ホイールを作っているメーカーですが、近年ではその高い技術力を活かしてフレーム製造にも力を入れています。グラベルシリーズとしてこのEXPLOROシリーズを。ロードシリーズとしてはSTRADAというシリーズをラインナップしています。欧州を中心に人気が爆発中の注目メーカーの一つです。
- SRAM RED eTAPを採用
- 超軽量フルカーボンフレーム、フォーク
- エアログラベルフレームという全く新しい概念
- 3T DISCUS C45 LTDホイールを装備
エアログラベルフレームに無線変速システムSRAM RED eTAPを採用、カーボンフレームにカーボンホイールを装備し、その重量は驚きの8.0kgです。
ここまで来るともはやグラベルロードのデメリットである重さも無視できるため、未舗装路、舗装路、関係なくどこまでも走れちゃいそうなマシンです。SUVにF1のエンジンを積んだような超ハイスペックマシンで通勤なんていかがでしょうか社長さん!
- 価格: 1,000,000円 (税抜)
- カラー:Matte Black
- フレーム:カーボン
- フォーク:カーボン
- コンポーネンツ:SRAM RED eTAP
- サイズ:S,M,L
LINK: EXPLORO LTD RED eTAP 2x12s 完成車(3T)|ASAHI
旬のシマノGRX 完成車で通勤してみる?
最後に冒頭でも紹介しましたSHIMANO GRXコンポーネンツを搭載したバイクを紹介していきます。グラベルロード専用コンポーネンツを採用しているだけあってその走行性能の高さ、快適性は間違いなし!週末のツーリングやキャンプも見据えた通勤バイクの選択肢として是非ご検討ください。
【FELT】BREED 30
こちらはGRX800/600/400のミックスモデルです。FELTは元々レーシングブランドですが、このモデルもグラベルロードでありながら走行性能が非常に高く「グラベルレーサー」と言う表現がしっくり来る新しいバイクとして捉えられています。
- 最新のグラベル向けジオメトリー
- 700c/650B両対応
- 油圧ディスクブレーキとスルーアクスル採用
- GRX812リアディレーラーを採用。
軽さ、快適性、路面追従性をフレームで約束した高性能バイクに、GRXを搭載しているわけですから、間違いないと言える組み合わせです。実際に試乗したことがありますが、その滑らかさ、乗り心地の良さには思わずニヤリとしてしまいました。
FELTは昔からコストパフォーマンスの良いブランドですが、性能も質実剛健でハズレなし。実直な作りとして万人にお勧めできるモデルです。
- 価格: 218,000円 (税抜)
- カラー:サテンドーヴグレイ
- フレーム:アルミ
- フォーク:カーボン
- コンポーネンツ:SHIMANO GRX
- サイズ:47,51,54,56(cm)
※全モデルとも店舗流通在庫のみのため、お早目のご購入をおすすめします。
LINK: BREED | 30(FELT)|RITEWAY PRODUCTS
【3T】EXPLORO PRO GRX 1x11s
GRX RX600/400のミックスモデルです。9.2kgと言う軽さはやはりカーボンフレームとカーボンフォークの為せる技。こちらのモデルはハイスピードでグラベルや街中を駆け抜けるグラベルロード、と言う位置付けでしょうか。軽快さと機敏さが特徴のバイクです。
- FULCRUM RACING7 700c TLRホイールを採用し高い走行性能を実現
- ハンドルやステムに3Tを採用
- エアロ形状でありながら乗り心地の良さを実現
- 軽量で登りや高速巡航もこなすモデル
実際にモニターとして乗らせていただいたことがありますが、とにかく走行性能が高い!グラベルロードとは思えない軽さを誇りますが、しっかりと足回りはグラベル仕様なので安定感もあり、安心感があります。
そこそこ距離のある通勤や通学でも疲れにくく、そのままちょっとしたヒルクライムやロングライドもできてしまうので、これ一台あればなんでもOK!的な使い方をしたい人にはぴったりの一台です!
価格: 440,000円 (税抜)
カラー:-
フレーム:カーボン
フォーク:カーボン
コンポーネンツ:SHIMANO GRX
サイズ:S,M,L
LINK: EXPLORO PRO GRX 1x11s完成車(3T)|ASAHI
【MERIDA】SILEX+ 8000-E
こちらはSHIMANO GRX810 DI2を採用しているモデルです。電動コンポーネンツ!オンロード、オフロードを問わずに思い切り走ることができる650Bワイドタイヤを採用。見た目にも無敵感が出ていて街中で目立つこと間違いなしですが、見た目だけじゃないのがこのバイクのすごいところ。
- SHIMANO GRXの電動版であるDI2モデルを採用
- SILEX CF2カーボンフレーム、カーボンフォーク
- ショートリーチステムとハンドルでアップライトなポジションを選択可能
- オフロード走行でも余裕の650B×45Cタイヤ
どっしりと構えられるオフロード走行でも余裕の650B×45Cタイヤは、日本国内のグラベルであればほぼ全て対応可能と言えるでしょうか。それでいて完成車重量が8.7kgと極めて軽量。フレームとフォークが相当軽いことが伺えます。
冒険に出るにはうってつけの一台。走破性、耐久性、軽さを高いレベルで実現している万能な一台です!
- 価格:499,000円 (税抜)
- カラー:MATT ANTHRACITE(GLOSSY BLACK)
- フレーム:カーボン
- フォーク:カーボン
- コンポーネンツ:SHIMANO GRX Di2
- サイズ:44,47,50,53,56(cm)
LINK: SILEX+ 8000-E(MERIDA)|MIYATA CYCLE
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まとめ
グラベルロードは通勤から通学はもちろんのこと、その先にある週末のサイクリングやロングライド、キャンプツーリングに使えるマルチユースな自転車です。
これから自転車を始めようと思っている初心者の人はもちろん、セカンドバイクを探している人や、趣味としての自転車を深掘りしたい人におすすめできる自転車です。最近では新しいメーカー、車種がどんどん増えている可能性のあるジャンル。今回の記事を参考に是非、購入を検討してみてください。
▶通勤・通学でグラベルロードが最適な理由とは?
▶週末はどんな遊び方が待っている?グラベル的楽しみ方!
Photos © 神楽坂つむり
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WRITTEN BY神楽坂つむり
ブログ「つむりの悠々自適ライフ」の管理人 大学時代に自転車と出会い、暇があれば各地をツーリングする日々。 最近では海外旅にも挑戦中。機材ネタや旅のノウハウ、旅レポートを執筆中。 http://tsumuri5.com/