ビアンキのクロスバイク、ROMA3には普段とは違うテイストのカラー「ブルーフォレスト」が登場。お馴染みのチェレステカラーに加え、ROMAはシャープな印象に仕上がった。
スピード感の「ROMA」、クロスバイクらしいカジュアルさを持つ「C-SPORT」、今年もビアンキの2シリーズをチェック。さらにエントリー層におすすめの1台を「FRAME’s Choice」としてピックアップした。
目次
ビアンキのクロスバイク、ROMAとC-SPORT
イタリア語で「青い空」を意味するチェレステカラーでお馴染みのビアンキ。1885年にミラノで創業され、今年で138年目を迎えたブランドが作る自転車は、常にフレッシュでスタイリッシュなものばかりだ。
先日、ロードバイクの2021年モデルを紹介したが、今回はクロスバイク。世界最古の自転車メーカーが作るクロスバイクはどのようなものか? 2021年に2シリーズで計5機種だったものが2023年には2シリーズで計7機種とさらに幅広いニーズに対応。
クールなスピーディーさを求めるなら「ROMA」シリーズ。軽快なまろやかさを求めるなら「C-SPORT」シリーズ。どちらを選ぶかはあなた次第だ。
最新のROMAはニューカラーが登場
2021年モデルに目立ったのが、「ROMA」シリーズの新グラフィック。さらにエントリーモデルのROMA3にはニューカラーも投入された。
また最上位モデル「ROMA 1」とセカンドグレード「ROMA 2」には、軽量ホイール「Alex RXD3」が標準装備される。詳しくはこちらからチェック。
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2021年モデル、FRAME’s Choiceは…
ROMA3
やはりここは新色展開モデルをチョイス。カラーだけでなく、エントリー層にとって性能と価格のバランスも良いのがROMA3。ROMAシリーズは全モデルディスクブレーキだが、エントリーモデルのROMA3でもフラットマウントの油圧ディスクブレーキが採用される。
ROMA3は税抜129,800円と、ROMA2と比べて比較的手の出しやすい値段設定になっている。
さらに今年はリア7速→8速になりギアの選択肢もUPしている。
2020年モデルのような他色展開でないところは少し物足りないが、新色カラーはそれを補う魅力がある。
ROMAシリーズにおいて、最もサイズ展開が多いのもこのROMA3だ(43~57の5サイズ)。初めてのクロスバイクに、女性が乗るスポーツバイクに、カジュアルライド用のセカンドバイクに。幅広い用途で選べるだろう。
クロスバイク2023年モデルから4台をピックアップ
ROMAシリーズ
フラットバースピードバイクとも言えるクロスバイクシリーズ。クロスバイクとしては細身のタイヤを履き、オンロードにおいてスピード重視のライダーにおすすめだ。「ROMA 2」「ROMA 3」の2機種がラインナップされて、コンポーネントとリヤの歯数に違いを見せる。
もともと日本企画で生まれたモデルだが、ビアンキらしいヨーロッパテイストのデザイン、そして今季も新グラフィックと新色が魅力である。また、全機種ディスクブレーキ仕様。その走りはエントリーライダーからセカンドバイクを所有したいという人までを網羅する屈指のモデル揃いだ。
ROMA 2
- 価格:162,800円(税抜)
- フレーム:アルミ
- フォーク:アルミ 1.1/8”-1.5”
- カラー:CK16/Black、Black/Metal Decal
- メインコンポーネント:Shimano Altus Mix 2×9
- ホイール:Alex RXD3
- タイヤ:Kenda Kodence, 700×28C
- サイズ:46/50/54
ROMA 3
- 価格:129,800円(税抜)
- フレーム:アルミ
- フォーク:アルミ 1.1/8”-1.5”
- カラー:CK16/Black、Blue Forest/Silver Decal、Black/Silver Decal
- メインコンポーネント:Shimano Altus Mix 2×8
- ホイール:Alex rim + Formula hub
- タイヤ:Kenda Kodence, 700×28C
- サイズ:43/46/50/54/57
C-SPORTシリーズ
スピード重視がROMAシリーズなら、C-SPORTは快適な乗り心地を目指したクロスバイクシリーズ。軽量アルミフレームを採用し、健康的なライフスタイルのパートナーとなるスポーツバイクである。
リラックスした乗車ポジションが可能なジオメトリーで、エアボリュームのある700×38Cタイヤにより舗装路からちょっとした砂利道までをカバー。街中からサイクリングロード、トレイルなど、マルチパーパスに乗れるのが特徴だ。安定性をもたらすのはチェーンステーの長さ。スピードを求める「ROMA」シリーズと比べておよそ2.5~3cm長くなっており、ふらつきを防止して直進しやすい造りとなっている。
C-SPORT 2 DISC
- 価格:99,000円(税抜)
- フレーム:アルミ
- フォーク:アルミ 1.1/8”
- カラー:CK16、Black、White
- メインコンポーネント:Shimano Acera Mix 3×8
- ホイール:Alex rim + Formula hub
- タイヤ:Kenda Kwick Tendril, 700×38C
- サイズ:43/47/51/55
C-SPORT 1
- 価格:88,000円(税抜)
- フレーム:アルミ
- フォーク:アルミ 1.1/8”
- カラー:CK16、Black、White
- メインコンポーネント:Shimano Acera Mix 3×8
- ホイール:Alex rim + Shimano hub
- タイヤ:Kenda Kwick Tendril, 700×38C
- サイズ:43/47/51/55
2020年モデルはこちらから
前年度のクロスバイクはこちらから。
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まとめ
クロスバイク選びは、簡単そうに思えて意外と難しいもの。冒頭にも記したようにスピードを求める走り屋から、まったり街中を流したいマイルド派、あるいは通勤・通学やコミューティングに使うための日常派などなど、その目的によって選び方がそれぞれある。もちろん、そうした目的をオールラウンドにまとめた車種もあるが、得手して特徴がなく、乗っていて不満が生じることさえある。その点、ビアンキはわかりやすい。コンポーネントにシマノ・ティアグラを積んだハイパフォーマンス車から、エントリー層に優しい6万円を切るモデルまで、選びやすいこと請け合いである。もしクロスバイク選びに悩んだら、ビアンキのことを忘れずに。
Photos © CYCLEUROPE JAPAN(一部FRAME編集部にて撮影)
LINK:Bianchi