2021年最新|JAMIS(ジェイミス)ロードバイクおすすめ全11台

JAMISの2021年モデルでは、アドベンチャーロード「RENEGADE(レネゲード)」がまた進化した。昨年モデルチェンジしたばかりで、いち早くグラベル用コンポのシマノ・GRXを取り入れた本シリーズにおいて、特に「S3」はエントリー層にもオススメの1台。今年はフロントフォークが一新し、より緻密な走りと拡張性を手に入れた。

2021年の注目ポイントと、最新モデルを網羅して紹介していこう。

JAMISとは

今やブランドの顔ともいえるアドベンチャーロードシリーズ「RENEFADE(レネゲード)」
今やブランドの顔ともいえるアドベンチャーロードシリーズ「RENEFADE(レネゲード)」

1937年創業のアメリカ・ニュージャージーに本社を構えるG・Jannou Cycleを母体とし、Jamisブランドは1979年に立ち上がった。米国内において最も古い創業者が保有する総合スポーツバイクブランド、それがJamisだ。

現在は幅広いラインナップを誇るMTBの他、ロードバイクやクロスバイクにおいては特にアドベンチャーモデルに注力している。

▶JAMISをもっと知る。どのサイズでも同じ乗り心地を得られる「SSD/SST」は、RENEGADEでも採用されている。
→「JAMISの歴史&独自テクノロジー

2021年もRENEGADE! “ちょうどいい” S3グレードと、エントリーアルミモデルに注目

昨今では当たり前のように耳にするグラベルロード。このカテゴリーでは先駆者とも言えるのが、JAMISの「RENEGADE」シリーズだ。
2020年モデルで既にアドベンチャー専用コンポ「シマノ・GRX」をふんだんに取り入れ、そのアイデンティティを確固たるものにしていたが、2021年、さらなる進化を遂げた。

ちょうどいい「S3」グレードがさらに進化!拡張性もアップ

シマノGRX RX400(ピュアロードでいうとティアグラグレード相当)を搭載し、税抜20万を切る価格を実現する「RENEGADE S3」。画像は日本限定カラーのGloss Black。
シマノGRX RX400(ピュアロードでいうとティアグラグレード相当)を搭載し、税抜20万を切る価格を実現する「RENEGADE S3」。画像は日本限定カラーのGloss Black。


「これからグラベルロードに乗ってみよう」
「はじめてのスポーツサイクルとして流行りのグラベルロードをチョイスしよう」

そんな人にとって、スペック・トレンド感・価格帯のバランスがちょうどいいRENEGADE S3。
昨年のモデルチェンジでいち早くシマノ・GRXを搭載し、レイノルズ520パイプ、前後12mmスルーアクスルを採用し、完成度が高められていた。

2021年ではさらにマルチユースに使える1台に。

ヘッドチューブが変更され(44㎜ヘッドからインテグラルヘッドへ)、フロントフォークも一新。より緻密な走りが可能となった。

新しくなったフロントフォーク。肩幅を広く持たせることで、泥がつまりにくく、簡易マッドガードの取り付けも容易に。
フロントフォークはダボ穴の数もアップ。外側・内側ともに1つずつ増やされ、サイドバックも泥除けも取り付け可能。よりマルチな使い方が実現する。
ダボ穴の数もアップ。外側・内側ともに1つずつ増やされ、サイドバックも泥除けも取り付け可能。よりマルチな使い方が実現する。

アルミモデルはケーブル内蔵に!

エントリーアルミモデル「RENEGADE A1」もブラッシュアップ。こちらもフロントフォークが一新され、ケーブル内蔵化はカーボンモデルに続いてこのアルミモデルで実装された形だ。

カラーは 新色Deep Purple(左)と、Ano Palladium(右)の2色展開。
カラーは 新色Deep Purple(左)と、Ano Palladium(右)の2色展開。

2016年に RENEGADE EXILE として登場し、「よりスタイリッシュ」「より使いやすく」をテーマに進化を遂げてきたアルミシリーズ。低価格ながらアドベンチャーロードとしてのポテンシャルは高い。

スッキリとした見た目に貢献するインナールーティングケーブルに加え、ダボ穴が外側各3つに増えたフロントフォーク、フラットマウント化したブレーキも変更ポイント。(日本仕様はアダプタを介しポストマウントを標準装備)

クロモリハイエンド「S2」は衝撃吸収ステムにチューブレスレディホイールをセット

2020年モデルが大好評で完売が続出した「RENEGADE S2」。2021年度は受注生産モデルと日本限定モデル(LTD)が用意され、48cmサイズのホイールが700Cへと変更となった。

受注生産モデルは、衝撃吸収ステム「ShockStop」に、チューブレスシステムのパイオニア「Stan’s Notubes」の完組ホイールがアッセンブルされる。
受注生産モデルは、衝撃吸収ステム「ShockStop」に、チューブレスシステムのパイオニア「Stan’s Notubes」の完組ホイールがアッセンブルされる。

2021年モデルおすすめ全11台

JAMISのラインナップは以下のとおり。

ここからは最新モデルを1台ずつチェックしていこう。

VENTURA(ベンチュラ)

VENTURA(ベンチュラ)

快速かつ快適にライディングできるパフォーマンスロードシリーズ。アルミフレームの小気味いい加速感を味わうことができ、扁平加工が施されたシートステーにより、路面からの突き上げを緩和。スピードを維持しながら疲れが少ないライドを実現する。

VENTURA A1

VENTURA A1
カラー:Charcoal

フレームにアルミ6061番ダブルバテッドを使い、フォークはECOカーボン。コンポーネントにシマノ・ソラを積み、機械式ディスクブレーキを備えている。ホイールにアレックスATD470を配し、タイヤは700×28C。ロングライドからヒルクライムまで挑戦できる一台だ。

  • 価格:133,100円(税込)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・ソラ
  • サイズ:48、51、54cm
  • カラー:Charcoal

VENTURA A2

VENTURA A2
カラー:Ano Midnight Sky

シリーズのセカンドグレード車。上記「A1」同様、フレームにはアルミ6061番を使い、フォークはECOカーボンを採用した、リムブレーキ式のモデルだ。ホイールはアレックスID-19で、タイヤは700×28C。通勤&通学から週末のツーリングまで重宝する。

  • 価格:106,700円(税込)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・クラリス
  • サイズ:51、54cm
  • カラー:Ano Midnight Sky、Ano Palladium

RENEGADE(レネゲード)

RENEGADE(レネゲイド)

未舗装路を得意とするアドベンチャーロードシリーズ。グラベル〜アドベンチャーバイクのラインナップ数は業界イチを誇り、2021年はカーボン2機種、クロモリ5機種、アルミ1機種の合計8モデルを取り揃えている。ジャリ道、トレイル、河川敷、悪路……道なき道を切り拓く「冒険」を支えてくれるものばかりだ。

RENEGADE C1

RENEGADE C1
カラー:Pearl Navy

シリーズ最高峰となるM30モノコックフルカーボン製の受注生産モデル。コンポーネントにシマノGRXの最上位グレードとなるRX810を搭載し、油圧式ディスクブレーキを装備している。MTBホイールのベストセラーである「Stans Crest MK3 Pro Tubeless」を配備し、軽量でタイヤクリアランスは40Cまで対応する。

  • 価格:528,000円(税込)
  • フレーム素材:カーボン
  • コンポーネント:シマノ・GRX
  • サイズ:48、51、54、56、58、61cm
  • カラー:Pearl Navy

RENEGADE C2

RENEGADE C2
カラー:Ano Primer Grey

フルカーボン製のセカンドグレードとなるT700モノコック限定モデル。こちらもコンポーネントはシマノGRX搭載の油圧式ディスクブレーキ仕様だ。ホイールは「WTB ST Light i23」を採用しており、標準タイヤは700×35C。上記「C1」と区分けされるようパーツアッセンブルも見直されているが、十分以上の走りが期待できる。

  • 価格:341,000円(税込)
  • フレーム素材:カーボン
  • コンポーネント:シマノ・GRX
  • サイズ:51、56、58cm
  • カラー:Ano Primer Grey

RENEGADE S2

RENEGADE S2
カラー:Storm Grey

ワイズロードで完成車を見る

こちらも受注生産のクロモリ製ハイエンドモデル。チューブはレイノルズ631を使用し、軽量さと柔らかな乗り心地を実現させている。フロントシングルで、コンポーネントにシマノ・GRXを搭載。前作からのマイナーチェンジとして、BBはT47へと変更し、フォークもダボが追加されてカスタマイズが広がる。ホイールはNotubesの完組。また、ステムはエラストマー付きの「RED SHIFT」を装備する。

  • 価格:396,000円(税込)
  • フレーム素材:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・GRX
  • サイズ:44(650b)、48、51、54、56、58、61cm
  • カラー:Storm Grey

RENEGADE S2 LTD

カラー:Dark Ash

上記「RENEGADE S2」の日本限定モデル。通常版との違いはホイールがWTBリムの手組完組となり、リッチー製のノーマルステムとなること。カラーも異なり、タイヤはサイドスキンに。求めやすい価格も魅力だ。

  • 価格:297,000円(税込)
  • フレーム素材:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・GRX
  • サイズ:44(650b)、48、51、54、56、58cm
  • カラー:Dark Ash

RENEGADE S3

RENEGADE S3
カラー:Mash

クロモリ製のミドルグレード車。フレームのチューブはレイノルズ520を使用、シマノ・GRX RX400を搭載し、軽快で精度の高い走りを特徴としている。今モデルよりヘッドチューブが44mmヘッドからインテグラルヘッドに変更。剛性を保ちつつ、ポジションを幅広くセッティング可能となった。フロントフォークも一新。肩幅を広く持たせることにより、泥詰まりしづらくなるとともに簡易マッドガードの取り付けが容易となった。

  • 価格:203,500円(税込)
  • フレーム素材:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・GRX
  • サイズ:44(650b)、48、51、54、56、58、61(Gloss Blackのみ)cm
  • カラー: Gloss Black(日本限定)、Mash

RENEGADE EXPAT

RENEGADE EXPAT
カラー:Flat Jack Pine

クロモリフレームの定番モデル。チューブは「S3」同様にレイノルズ520を使用し、軽くシルキーな走りが期待できる。12mmスルーアクスルのカーボンフォークを採用しており、振動吸収性と安定性が高く快適に乗れるだろう。コンポーネントはシマノ・ティアグラを搭載。ディスクブレーキは機械式だが、左右のピストンが作動するTRP製Spyreを装備する。

  • 価格:オープン価格
  • フレーム素材:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・ティアグラ
  • サイズ:48650b、51、54、56、58cm
  • カラー:Flat Jack Pine

RENEGADE S4

カラー:Smoke

クロモリフレームのエントリーモデル。コンポーネントにシマノ・ソラを搭載し、ロングライドやツーリングにも役立つ仕様となっている。ディスクブレーキは機械式のTektro製Lyraを採用。油圧式に劣らず、強力な制動力を放つ。日常の通勤&通学からコミューティング、そしてグラベルまでこなす遊び心ある一台。

  • 価格:143,000円(税込)
  • フレーム素材:クロモリ
  • コンポーネント:シマノ・ソラ
  • サイズ:44(650b)、48(650b)、51、54、56、58cm
  • カラー:Smoke、Root Beer

RENEGADE A1

RENEGADE A1
カラー:Ano Palladium

シリーズ末弟となるアルミモデル。ブラッシュアップのポイントは、まずワイヤールーティングの内装化で見た目すっきり。そしてフロントフォークを一新。ダボの数が外側3つずつになり、サイドバッグと泥除けなどマルチな乗り方ができる。ブレーキもフラットマウント化した(日本仕様はアダプタを介しポストマウントを標準装備)。

  • 価格:109,890円(税込)
  • フレーム素材:アルミ
  • コンポーネント:シマノ・クラリス
  • サイズ:44(650b)、48、51、54、56、58、61(Ano Palladiumのみ)cm
  • カラー:Deep Purple、Ano Palladium

RENEGADE S1 FRAME KIT

カラー:Charcoal

今モデルより「S1」がフレームキットのみのリリースとなり、日本でも限定販売。素材はレイノルズ631で、スペックは「S2」と同様だ。自分好みのバイク作りに夢が広がる。

  • 価格:170,500円(税込)
  • フレーム素材:クロモリ
  • サイズ:48、51、54、56cm
  • カラー:Charcoal

最新クロスバイクや、前年2020年モデルはこちらから

ワイズロードで完成車を見る(2020モデル)

まとめ

2020年モデルからその兆候はあったが、よりアドベンチャーロードの層が厚くなったJAMISのバイクラインナップ。2010年代半ばからいち早く目をつけ、いま流行の波に乗ってブランドの主軸となりつつある。ハイエンドモデルからエントリーモデルまで、あなたの「遊び心」や「探究心」を自転車に映すなら決して無視できないものばかりだ。通勤&通学にも適し、舗装路でも未舗装路でもオールマイティーな乗り方ができるアドベンチャーロード。買って損はない!

Photos © JAMIS BIKES(一部FRAME編集部にて撮影)
公式HP:JAMIS BIKES

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WRITTEN BY増渕俊之

出版社勤務を経て、フリーランスの編集/ライター。編著に『これがデザイナーの道』『自転車ファンのためのiPhoneアプリガイド』『岡崎京子の仕事集』がある。現在、編集を手がけた岡崎京子の単行本『レアリティーズ』が発売中。

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