自転車キャンプを快適にするアイテム その1~2泊3日「バイク&キャンプ」のレシピ#13
自転車旅が大好きなモデル兼トラベルライターの山下晃和(やましたあきかず)さんが、キャンプをしながらの自転車旅(バイク&キャンプといいます)の楽しみ方を伝える連載企画です。
ポイントは2泊3日。
この泊数を無理なく旅することができるようになれば、国内でも海外でも、長期間の旅でも問題なく楽しめるようになるという。とはいうものの、「どんな自転車が必要?」「必要なギアは?」「外で寝るの怖い(笑)」などなど、越えなきゃいけないハードルはいくつかあります。それらを初心者でもひとつずつクリアしていけるように、山下さんにはその旅のレシピを教えてもらう予定です。それではよろしくお願いします!
焚き火をしたいなら「焚き火台」は必須
「3種の寝具」のことは以前紹介しましたが、今回はそれ以外に、もっとキャンプの時間を楽しくしてくれるアイテムをご紹介したいと思います。
走る時間よりもキャンプで仲間と焚き火を囲んで話す時間を優先したい人にとって、焚き火台が必要になってくるでしょう。特に、秋・冬や春先は焚き火のあるなしで気温が全く違いますし、キャンプをしながら火のゆらぎを眺める時間は最高に幸せです。
以前は焚き火をする際に、直火OK(直接地面に焚き火をしても良いですよという案内)のキャンプ場が多かったのですが、掃除のしやすさや環境のことを考慮して、焚き火台を使用してください(直火禁止)というキャンプ場が圧倒的に増えてきました。
私が愛用しているものはUNIFLAME(ユニフレーム)という新潟県に拠点がある国産の総合キャンプギアブランドの焚き火台、ファイヤースタンド2です。非常に軽量で、6000円と値段も安くて、耐久性もあります。
UNIFLAME(ユニフレーム)ファイヤースタンド2をアマゾンで検索
ポールを4つ広げて、その上に網を載せるだけのシステムなので、誰でも簡単に扱えます。こちらをキャンプ場で使うときは、灰が下に落ちるので受け皿、もしくはアルミホイルなどを敷く必要があります。ポールの分、かなり長さがあるので、フロントバッグのドローコードで固定して持っていくことが多いです。
他に、私は持っていないのですが、monoral(モノラル)というブランドから出ている焚き火台は形状がとてもスタイリッシュで、もっとコンパクトになります。自転車旅をする人たちにも人気のモデルです。
モノラルワイヤーフレーム焚き火台をアマゾンで検索
それ以外には、時々愛用しているBiolite(バイオライト)の焚き火台はやや重たいのですが、コンパクトになります。自転車の時よりは、エンジン付のオフロードバイクでキャンプツーリングするときに使っています。
こちらは焚き火をしながら、その熱を利用して蓄電し、電気を作り出し、そこからUSBポートを介してスマートフォンなどの充電ができるシステムになっています。こういった1つで2役、3役あるようなギアが、自転車でのキャンプツーリングにも合っているのです。積載量が限られているのと、できるだけ軽量化したほうが漕ぐときにラクになります。
ライトは2種類あると、より快適に
キャンプ場は大自然の中にあることがほとんどです。当然ながら夜は真っ暗になってしまいます。水場などには灯りがあるところもありますが、場所によっては消灯時間を設定していて、まわりのキャンパー達に迷惑をかけないように静まることもあります。
そういった場所の夜間は非常に暗いので、ヘッドランプとLEDランタン2つが欲しいところです。ヘッドランプは両手を使えるため、夜の自転車メンテナンスや料理をするときに楽に作業ができますし、山でナイトライドするときも、ハンドルの方向と違って、見ている方向を照らすので絶対に装着していたほうがいいでしょう。
ジェントス CB-300Dをアマゾンで検索
一方ランタンは定位置に置くことでキャンプをする際のダイニングやリビングといった環境を作るため、夜の行動がしやすくなり、安心です。アウトドア用の灯りは、昔はガス缶から燃料を抽出して火をともすマントルが付いたガスランタンが主流でしたが、現在はLEDランタンがオススメです。中でも、私が使っているソーラーパフという太陽で蓄電をするLEDランタンは非常に高機能です。
折り畳むと下敷きくらいのサイズに薄くなり、電池が要らない分、非常に軽量で、走っている間に充電ができてしまうので、何日間でも旅ができます。こちらは白い色のタイプですが、オレンジ色の優しい光のタイプもあるので、テントで読書などをする際、間接照明が好きな方は良いかもしれません。
ソーラーパフをアマゾンで検索
キャンプ初心者は、夜真っ暗になることも恐怖に感じることもあるでしょう。できるだけ、明るいヘッドランプ、LEDランタンを数個用意することで、軽減できます。明るさの単位はルーメンで示すことがありますが、100ルーメンあれば大丈夫だと思います。明るいほうが好きならば200ルーメンや300ルーメンあればかなり高性能です。
次回も自転車のキャンプで便利なアイテムについてご紹介します。
●バックナンバー「バイク&キャンプのレシピ」
第1回 まずは旅に出てみよう!
第2回 テント、寝袋、マット。まずは三種の寝具をそろえるべし!
第3回 自転車旅に最適なテントとは?
第4回 ちゃんと眠れる自転車旅向けの寝袋とは?
第5回 キャンプツーリングに向いている自転車とは?
第6回 ロードバイクでキャンプは難しい?
第7回 自転車旅に最適なタイヤとは?
第8回 いろんなバイクで旅する方法
第9回 ロードバイクでキャンプに行く方法その1
第10回 ロードバイクでキャンプに行く方法その2
第11回 MTBでキャンプをするための最低限の知識 その1
第12回 MTBでキャンプをするための最低限の知識 その2