【2021年版】ロードバイク用ヘルメットの選び方&おすすめ13選|元自転車屋店長が徹底解説

FRAME編集部
2021年4月21日

スポーツバイクとセットで購入するアイテムのひとつがヘルメット。種類が多すぎて何を選べばよいか迷ってしまいませんか?
スポーツ自転車を購入したばかりの人、今までヘルメットをかぶらずスポーツ自転車に乗っていたユーザーへ向けて、正しいヘルメットの選び方や、おすすめのモデルをプロメカニックに教えてもらいました!

ヘルメットは必要?

ロードバイクを楽しむために、ヘルメットは必ず装着
ロードバイクを楽しむために、ヘルメットは必ず装着

スポーツバイクを購入する際、ライトやカギは購入してもヘルメットは後回しという方も多いのではないでしょうか。

  • ダサいから
  • かぶると頭が重くなるから
  • 予算オーバーになってしまうから
  • そもそも必要なの……?

結論から言うと、ヘルメットは必須! ロードバイクなら平地でも時速30km以上、下りでは時速50km以上という高速で走ることが出来ます。クロスバイクでも車道で常に車と隣り合わせですので、危険も増します。
自転車死亡事故の約7割は頭部の損傷によるものです。ヘルメットさえしていれば命が助かったのに……という事例はたくさんあります。安全にロードバイクを楽しむために、ヘルメットは必ず装着しましょう。

ママチャリよりも容易にスピードが出せるスポーツ自転車、場合によっては落車したときの深刻度合いがまるで違う
ママチャリよりも容易にスピードが出せるスポーツ自転車、場合によっては落車したときの深刻度合いがまるで違う。

ヘルメット選びのポイント

頭にフィットしているか/アジアンフィットは要チェック

ヘルメット選びにおいて最も重要な点といえるでしょう。自分の頭にフィットしていないヘルメットは事故を起こしたときに、本来の性能を発揮できない可能性があるからです。また、ヘルメットのサイズが自分の頭とあっていないと、キノコのようになり見た目が悪いです。

フィットの目安は以下の2点でチェック!

  1. 深くかぶれているか
    • 側頭部が引っ掛かる=サイズが小さいor横幅が狭いモデル
  2. 左右にずれないか
    • 後頭部のアジャスターを締めても左右にずれる=サイズが大きい

サイズが合っていないヘルメット

日本人の頭と欧米人の頭の形は違います。日本人の頭は丸形なので、横幅が広く作られているアジアンフィットモデルがおすすめです。最近では海外メーカーでもアジアンフィットモデルを発売するようになりました。

通気性は良いか

ヘルメット後部に設けられた大きな通気口

上で説明したように、ロードバイクに乗ると体温が上昇し大量の汗をかきます。ヒルクライム中に、汗が垂れてきて不快な思いをしたことがある人も多いのではないでしょうか?
夏でも快適にサイクリングするためには、通気口(穴)の多いヘルメットがおすすめです。

軽さ

自転車に乗っていると、後方確認のために後ろを向く機会が多いため、重いヘルメットであれば首が疲れます。ロードバイク初心者やロングライドをする方には軽いヘルメットがおすすめです。軽量ヘルメットは重量が200~250gほどしかありません。

使用シーンに合っているか

とにかく平地を速く走りたい!という方にはエアロヘルメットがおすすめです。通気口(穴)の形状に工夫が施されていて、空気抵抗を抑えられます。前面にシールドを装着できるモデルが多いです。

OGK KABUTOのエアロヘルメット

ヒルクライムやロングライドをする方には軽量ヘルメットがおすすめです。軽量モデルは通気口が多いため、通気性が良く快適にライドできますし、首が疲れません。
プロ選手も使用シーンによってヘルメットを使い分けています。自分の使用シーンにあったヘルメットを選ぶことで、より速く快適に走ることができます。

高価なヘルメットは何が違う?

カスクのヘルメット PROTONE
Amazon

ヘルメットはモデルによって価格に幅があります。安いもので3,000円から、高いものになると3万円以上するものも。その違いが気になるところですね。

価格が高いヘルメットの特徴は…

  • より衝撃に強い構造
  • より通気性の高い構造
  • かぶった時のフィット感
  • あごひもなどに特殊な素材を採用
  • 軽量化を図った特殊な設計や複雑な製造方法

例えば、より衝撃に強い構造のヘルメットは、頭に大きな衝撃を受けた場合に、ヘルメットが粉砕しない機能を持ったモデルがあります。

かぶった時のフィット感とは、ヘルメットのアジャスター機能などを使うことで、頭に違和感がなく、包み込まれるような感覚になることです。その結果、快適な走行につながっていきます。

安いヘルメットを購入してしまうと思わぬ危険がはらんでいます。百聞は一見に如かず、こちらをどうぞ。

メカニックが選ぶおすすめのヘルメット13選

ここからはヘルメットの機能別に、おすすめモデルをたっぷりと紹介していきます。

  • エアロヘルメット
  • 軽量ヘルメット
  • おしゃれヘルメット

エアロヘルメット

ノーマルモデルと比べると、通気口が少なく空力に優れているため平地を高速で走れます。

KASK ( カスク ) INFINITY

イタリアに本拠を置くKASK社は、2004年創業という若い会社ということもあり常に革新的なデザインを発信しています。私が今までかぶったヘルメットの中で一番フィット感が良かったブランドでもあり、カスクは側頭部が広い頭の形にもしっかりフィットするモデルが多いです
KASK のINFINITYはTeam SKY(現INEOS GRENADIERS)との共同開発によって生まれた通気性とエアロ効果を両立する画期的なエアロヘルメットです。風洞実験を繰り返して完成したINFINITYは、レースでは大きなアドバンテージとなるでしょう。
ヘルメット内部には優れた速乾性を持つパッドがあり、頭を常にドライな状態に保つことができます。人間工学に基づいた設計で、後頭部へのフィット感はバツグンです。

  • 重量:310g(M)
  • 価格:26,000円(税抜)

KASK特集記事はこちらからどうぞ。

OGK KABUTO(オージーケーカブト) VITT (ヴィット)

OGK KABUTOは自転車、オートバイのヘルメットを製造する日本のメーカーです。空力性能を重視しつつも、快適さも確保したOGK KABUTO VITT。VITTには空気抵抗軽減効果のあるシールドが標準装備されています。このシールドはマグネットで簡単に取り外しができることに加え、眼鏡と干渉しないように設計されています。オージーケーカブトは日本人の頭部に合わせた設計のため、フィット感は抜群。なかなか自分に合ったヘルメットが見つけられない人もオージーケーカブトならフィットすることも多いです。

  • 重量:245g(S/M)
  • 価格:13,000円(税抜)

ABUS ( アバス ) GAMECHANGER

鍵で有名なABUS ( アバス )のヘルメット。様々な厳しいテストを繰り返し、そのテストをクリアしたものだけが製品化されているため、品質は抜群です。UCIワールドチームのモビスターも実際のレースでGAMECHANGER を使用しています。
抵抗となる表面積は最小に抑えられ、ストラップまで空気抵抗に配慮されています。ヘルメット後部には大型エアベントが配置され、内部の熱を逃がすことで蒸れを防ぎます。

  • 重量:270g(M)
  • 価格:27,260円(税抜)

MET(メット) MANTA HES

METは軽量かつ高い安全性が特徴のイタリアのメーカーです。 MANTA HESはエアロヘルメットでありながら、重量はクラス最軽量の200g。超軽量ながらも高い強度を併せ持っています。フロントの通気口を塞ぐことにより、空気抵抗をより軽減。風洞試験では他社製のエアロヘルメットに対し、50km/h走行時に10ワットの抵抗を削減します。大きく開いた背面には通気口があり、エアロ効果を維持しつつ通気性を確保します。
エアロ、軽さ、通気性を兼ね備えた最高のヘルメットです。

  • 重量:200g(S,M)
  • 価格:19,800円(税抜)

MET特集記事はこちらから。

OAKLEY(オークリー) ARO5

アイウェアブランドとして圧倒的なシェアを誇るOAKLEYのエアロヘルメット。MIPS(多方向衝撃保護システム)が搭載され、頭部のねじれを抑制するようにデザインされています。空力性能を意識したデザインでありながら、頭頂部にあるエアインテーク(空気取り込み口)で通気性もしっかり確保します。
OAKLEYのサングラスとの相性はバッチリです。

  • 重量:-
  • 価格:27,500円(税抜)

軽量ヘルメット

軽量なことはもちろん、熱ごもりしにくいため、クライマーやロングライダーが好んで使います。

OGK KABUTO ( オージーケーカブト ) FLAIR

素材から部品構成まで細部にこだわったKabuto史上、最軽量のヘルメット。高性能ポリスチレン(EPS)を新たに採用することにより、驚異の軽さと衝撃吸収性能を実現しました。
あらゆる方向からの風も効率よく捉えるため、低速度域でもヘルメット内に溜まった熱気をスムーズに放出できます。
FLAIRは2種類のアジャスターを選択可能です。大事な決戦用として、超軽量設計の「SLW-1アジャスター」が同梱されています。ヒルクライマーにおすすめしたい軽量ヘルメットです。

  • 重量:170g(S/M)
  • 価格:21,500円(税抜)

LAZER ( レーザー )ヘルメット SPHERE

LAZERは1919年 ベルギーにて、創設者ロジャー・ラクロワによるオートバイ用 革製衣類の生産からスタートした世界最古のヘルメットメーカーです。
冷却口と排気口が18個あり、頭の前から後頭部へと空気を送り込むように設計されているため、ライディング中は常に頭部を冷却し、最高のパフォーマンスを発揮することができます。多くの汗をかくヒルクライムや夏でも快適にライドできるヘルメットです。外観は
流線型エアロフォルムのため、エアロ効果も期待できます。

  • 重量:280g
  • 価格:13,500円(税抜)

KASK ( カスク ) VALEGRO

Team SKY(現INEOS GRENADIERS)との共同開発により生まれた最高のヒルクライム用軽量ヘルメット。KASKヘルメット中最軽量の180g(Sサイズ)を実現しました。従来モデルと比べ、低速時におけるヘルメット内部の通気性が格段に向上しました。これによりヒルクライム中でも蒸れることなく、快適に山を上ることが出来ます。

  • 重量:180g(S)
  • 価格:22,000円(税抜)

GIRO ( ジロ ) CINDER MIPS

創業者ジム・ジェンテスが30年前に世に出したアメリカンブランドのGIRO。それまでのヘルメットとは異なる、画期的な構造はその後の自転車用ヘルメットのあり方に多大な影響を与えたと言われています。

CINDER MIPSは上位モデルSynthe の上品な外観が元となっており、それと類似した性能やスタイルを持っています。Air-FX パッドにより、どれだけ長い距離を走っても頭を快適に保ちます。MIPS(多方向衝撃保護システム)が搭載されているため安全性は申し分ありません。

  • 重量:286g(M)
  • 価格:16,800円(税抜)

おしゃれヘルメット

高機能なものより、お洒落なものが良いという方におすすめするヘルメット。街乗りや通勤ライドにも使えます。

LAZER ( レーザー ) ヘルメット COMPACT AF ( アジアンフィット )

100年以上の歴史を誇るベルギーのヘルメットブランドLAZERのヘルメット。LAZER COMPACT AFはアジアンフィットのため、日本人の丸形の頭によくフィットします。ヨーロッパの厳しい安全基準CE規格をクリアしているため、安全性は非常に高いです。また、20個のベンチレーション(通気口)があり通気性も十分に確保されています。シティライドや通勤におすすめです。

  • 重量:320g
  • 価格:5,500円(税抜)

BELL(ベル) TRAVERSE AF

BELLは世界で初めて自転車専用ヘルメットを開発したアメリカの老舗メーカーです。モータースポーツのヘルメットも製造しており、非常に高いノウハウを持ったメーカーです。ボタンを押してダイヤルを回すだけのシンプルな片手調
節ができます。

  • 重量:342g
  • 価格:7,600円(税抜)

BELLの特集記事はこちらから。

Bontrager(ボントレガー) Solstice Asia Fit Bike Helmet

画像出典:TREK

ボントレガーはアメリカNo.1スポーツバイクブランドであるTREK傘下のパーツ・アクセサリーブランドです。
パフォーマンスと快適さの両立を実現し、あらゆるライドで活躍するヘルメットです。アジア人も頭部形状向けデザインのため、フィット感が良いです。クラッボントレガーのシュリプレイスメントプログラムでは、購入後1年以内にヘルメットを破損した場合、無償での交換対応を行っています。アフターサービスが充実しているため安心です。

LINK:Bontrager(ボントレガー) Solstice Asia Fit Bike Helmet

  • 重量:285g(S)
  • 価格:6,100円(税抜)

ボントレガーについてはこちらの特集記事も参考にしてください。

その他ラインナップはこちらから。

bern (バーン)MACON VISOR 2.0

2004年、アメリカはボストン郊外で誕生したヘルメットブランド「bern」。MACON VISOR(メーコン・バイザ ー) 2.0はMACON VISORのアップグレードモデルです。従来のMACONが持っていたスタイリッシュさをより強調し、無駄を徹底的に取り除いたスタイリッシュなフォルムが特徴です。15%の軽 量化と、新たなシェルを採用することで15%の強度アップに成功しました。ジャパ ンフィット対応となっているため、抜群のフィット感と被り心地を実現しています。

  • 重量:312g(S)
  • 価格:11,500円(税抜)

▶自然なスタイルでキマるKabutoの新シリーズ「CANVASシリーズ」が良さそう……!
▶帽子っぽい? CS-1もおすすめ

ヘルメットにまつわるQ&A

ここからはよりヘルメットの正しい知識を深めてもらうために、よくある質問をQ&A形式でご紹介していきます。

ロードバイク用ヘルメットにはなぜ穴が空いている?

たくさんの穴が開いているロードバイクのヘルメット
Amazon

上の写真のようにロードバイク用ヘルメットにはたくさんの穴が開いています。これは激しい運動をしたときでも、ヘルメット内に熱がこもらないようにするためです。穴(通気口)を確保することで熱を放出し、蒸れにくくしています。

ロードバイク用ヘルメットの独特な形に意味はある?

流れるような形をしているロードバイクのヘルメット
Amazon

ロードバイクのヘルメットには色々な種類がありますが、中でも一番多いデザインが、画像のタイプ。流れるような形状をしています。
ロードバイク用ヘルメットが流れるような形をしているのは、空気抵抗を軽減するためです。ロードバイクは高速で走るため、空気抵抗が非常に大きくなります。ヘルメットを流線形にすることで、空気を後ろに流れやすくし、少しでも速く走れるようになっています。

ヘルメットにはサイズがある?

もちろんです。靴や服のように体に身に着けるものなのでサイズがあります。高価なヘルメットになるほどサイズ展開も広く、より自分の頭に合ったヘルメットが選びやすくなる傾向があります。
S,M,Lのように3サイズ展開しているモデルが一番多く、4サイズを展開しているモデルもあります。(KASKのMOJITOなど)

ヘルメットで蒸れないようにするには?

サイクルキャップをかぶってからヘルメットをかぶるとサイクルキャップが汗を吸収し、快適な走りをサポート

まずは通気性の高いヘルメットを選ぶことが一番です。
それ以外の対応方法として、サイクルキャップをかぶってからヘルメットをかぶるとサイクルキャップが汗を吸収し、快適な走りをサポートします。

薄いメッシュ生地のサイクルキャップも存在するので、より通気性が高まり不快な蒸れから解放されます。

汗止めとしても優秀なサイクルキャップ特集はこちらから。

ライト付きのヘルメットとは?

ヘルメットの後頭部にライトが付属しているヘルメットがあります。夜間の走行は目視ができない分、後方の安全性は大事です。ヘルメットと自転車両方にリアライトがあることで、ドライバーも自転車を発見しやすくなり安全性が高まります。

別途でヘルメットライトを販売しているメーカーもあるので、ライト付きのヘルメットでなくても後から装着は可能です。
後付マウントの一例はこちら。
ボントレガー ブレンダーマウント

ヘルメットの交換時期はいつ?

ヘルメットの寿命は3年が目安と言われています。自転車のヘルメットは紫外線や雨、土などの自然環境はもちろん、自身の汗や皮脂などにさらされ続けています。

それらが要因となりヘルメットは徐々に材質劣化が進行するため、長期間使用されたヘルメットでは万一のアクシデントの際に十分な保護性能を発揮できないおそれがあります。古くなったヘルメットはずっと使い続けず、3年を目安に交換することをおすすめします。

大事なのは自分に合ったヘルメットを正しくかぶること

自転車に乗る時間、回数が増えるほど事故にあう可能性は高まります。そして、ヘルメットは万一の時、自分守ってくれる存在です。今までヘルメットをかぶってなかった方はこの機会にヘルメットを重要性を再確認してみてはいかがでしょうか。

高価なヘルメットはすべての面で安心できる構造となっていますが、一番大事なのは自分の頭にあったヘルメットを選び、正しいかぶり方を実践することです。

これができないとせっかく高価なヘルメットを選んでも機能を発揮するどころか逆に安全性に不安をもたらしてしまいます。

この機会にヘルメットの正しい知識を理解し、自分に合ったヘルメットを見つけてみてはいかがでしょうか。

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