ロードバイクやクロスバイクで色々なサイクリングスポットに行くようになると、サイクルパンツを履いた方をよく見かけると思います。ただ、初心者の方の場合、どうしても見た目のインパクトが強すぎるようで、サイクルパンツを購入する踏ん切りがつかないという方も多いようです。

サイクルパンツを利用すれば、長距離のライドだけではなく、ちょっとしたサイクリングでも快適に自転車に乗れるようになります。見た目が恥ずかしいという方でも使えるインナータイプのものもありますので、まだ持っていないという方はこの機会に一枚購入してみてはいかがでしょうか?

サイクルパンツは普通のズボンとどう違う?



(出典:Pixabay


サイクルパンツは自転車、特にロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどに乗る方向けに作られている専用のウェアです。股間部分にパッドが取り付けられたスパッツを想像するとわかりやすいかもしれません。

サイクルパンツは自転車に乗るならどうしても必要?


実際のところ、慣れてくるとサイクルパンツがなくても30~40km程度なら走ることができるようになるので、無理に購入する必要はありません。ただ、それ以上の距離を乗る場合はサイクルパンツがあった方がより快適に自転車を楽しめるようになります。

最初は恥ずかしいかもしれませんが、サイクルパンツを履けば自転車をより楽しめるようになりますし、走行速度も速くなることもあるので、スポーツタイプの自転車に乗っているなら一枚は用意しておくことをおすすめします。

サイクルパンツのメリット


1.長時間走ってもお尻まわりが痛くならない


スポーツ用の自転車の場合、堅くて小さいサドルが取り付けられています。このようなサドルの場合、ママチャリと違って衝撃をあまり吸収しないので、どうしても長時間走ると骨盤が当たる部分や股間が圧迫されて痛みが出てきます。

この状態を我慢したまま走ってしまうと、皮膚がすり切れて血が出てしまったり、麻痺してしばらく感覚がなくなってしまうことがあります。サイクルパンツを履くことでこれらの症状が起きにくくなり、快適に走れるようになります。

サイクルパンツを履くと速くなる


20km/h程度の速度ならあまり違いはわからないのですが、30km/hを超えてくると空気抵抗が結構な負荷となり、向かい風に向かって進むような状況になります。サイクルパンツは体にフィットする作りとなっているので、この空気抵抗を減らす働きがあり、履くだけで巡航速度がアップします。

また、筋肉は力を加える以外にも振動を受けることで疲労していくので、サイクルパンツで締め付けることでこの振動による疲労を抑える働きも期待でき、長時間の走行でも疲れにくくなるのです。

サイクルパンツのデメリット


サイクルパンツを履くメリットは多いのですが、少しだけデメリットもあります。どちらも慣れてしまえばそこまで気になることではありませんし、対処法もありますので、合わせてご紹介していきます。

見た目がちょっと恥ずかしい


私は10年以上履いているので個人的には全然気にならないのですが、やはり慣れていないと体のラインが丸わかりなので恥ずかしいと感じるようです。女性の場合は特に恥ずかしいと感じる方が多いようで、サイクルパンツの上からサイクル用のスカートをはいて隠したり、ハーフパンツを履いて隠している方もいらっしゃいます。

恥ずかしいという方向けに通常の下着のようにズボンの下に履くタイプのものも販売されているので、どうしてもあの見た目が嫌な方はそちらを使用しても良いでしょう。ただ、上にもう一枚ズボンなどを履くことになるので、空気抵抗を削減する効果は得られません。

防寒性能は高くない


スパッツのような生地でできているので、温度差が激しい季節は体が温まるまで寒さを感じてしまいます。冬場のように最初から寒いのがわかっている時期なら冬用の防寒タイプのものを履けば問題ないのですが、寒暖差が激しいと朝方や夜の走行で体が冷えてしまいます。

このような場合はレッグウォーマーを使うと便利です。レッグウォーマーは脚の部分にだけ履くロングタイツのような製品で、寒い時期でもある程度温かく過ごせます。着脱も簡単ですし、丸めてしまえば手のひらサイズまで小さくなるので、寒い場合には一枚持っていくと便利です。

どれぐらい長持ちする?


サドルとの相性もありますが、大体購入してから1年以上は問題なく使えることが多いです。正しい洗濯の方法を守っていれば生地が伸びるのもある程度防げますし、パッドも意外と頑丈なのでそう簡単に壊れることはありません。

ただ、インナータイプの場合はどうしてもズボンと擦れてしまうので、通常のサイクルパンツより生地が傷みやすい傾向があります。太ももや腰の締め付けが緩くなってきたらそろそろ寿命ですので、新しいものを購入すると良いでしょう。

サイクルパンツの洗い方


サイクルパンツは伸縮性の高い生地で作られているので、普通に洗濯機で洗うと伸びてしまいます。生地が分厚いものなら意外とそのまま洗っても平気だったりしますが、念のために洗濯機で洗う場合はネットに入れて洗いましょう。

一番生地を傷めない洗い方は手洗いですので、走行後にシャワーを浴びるついでに手洗いするのもおすすめです。洗濯洗剤は一般的なもので構いませんので、ぬるま湯を使って生地をのばさないように優しくもみ洗いしてください。

脱水は軽く握る程度で十分ですので、水が垂れない程度に絞ったら後は日の当たらない場所に干しておきましょう。乾燥しやすいのもサイクルパンツの特徴ですので、夜に洗えば室内の湿度にもよりますが、翌日の朝か昼には綺麗に乾燥します。

初めて購入する際の考え方


サイクルパンツを初めて購入する場合、2つの考え方があります。

1つはある程度良いものを買ってどれぐらい効果があるか確認するという考え方。もう一つは安いものを選んで履かなくなっても損をしないようにするという考え方です。

どちらも特に間違っているというわけではありませんので、自分の考え方に合ったものを選ぶと良いでしょう。

おすすめのサイクルパンツ


最初からしっかりした製品が欲しい方向けのサイクルパンツ


こちらは少々高めですが、製品の品質がしっかりしたものになります。実際のところ、熟練者でもこのクラスのサイクルパンツを履いているという方が多いので、一度買えば壊れるまで長く利用することができます。

パッドの形や性能も色々選べる価格帯になりますので、コンプレッション機能が付いていたり、よりフィット感の良い上位モデルを買う前に自分に合う製品を探すのにも役立つでしょう。

日本人の体型に合わせて作られた『 PEARL IZUMI サイクル コンフォートパンツ 』


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長年サイクルウェアを作り続けている老舗メーカー、パールイズミのサイクルパンツです。パッドは独自の「3D-イー」が使われています。このパッドは高い通気性と負荷のかかる場所に合わせて作られた形状が特徴で、初心者から上級者まで気軽に使えるベーシックなサイクルパンツとして人気です。

パッドの快適性はピカイチ『 SHIMANO ショーツ パフォーマンス ロングライドショーツ 』


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自転車のパーツで有名なShimanoの中級者モデルです。使用されているパッドはブリーザブル3Dパッドで、これは体の形状にあわせて伸縮する素材を利用することで高い透湿性とフィット感を実現しています。骨盤が当たる部分と股間の柔らかい部分をより保護できるような形状で作られているので、長時間のサイクリングでも痛みやしびれが出にくい構造となっています。

品質の良さが特徴『le coq sportif サイクリング ショートパンツ』


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フランスのスポーツウェアメーカー、ルコックスポルティフの製品です。こちらのメーカーはプロレースでもウェアを提供しており、品質の良さに定評があります。パッドは厚めでクッション性の高いものが使われており、振動を防いで長時間の走行でも快適です。

とりあえず一度試してみたい方向けのサイクルパンツ


まずはどんな感じか試してみたい方におすすめのサイクルパンツです。5,000円以下で購入できるので、もし合わないと感じても最低限の出費で抑えられるでしょう。ただ、どうしてもパッドが薄かったり、縫製が甘かったりすることもあります。

この価格帯でも製品を選べば十分長く使えるものもありますので、できるだけ安くて良いものを選んでみました。

国内メーカー製でフィット感がいい『DECOJA パッド付き サイクリングパンツ サイクルパンツ』


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安くて使いやすいウェアを多く発売している、DECOJAのサイクルパンツです。こちらのメーカーは和歌山県に本社があり、日本人の体型に合わせた縫製が行われているのが特徴です。初心者に嬉しいゲル入りパットがついているので、慣れていなくても痛みを抑えることができます。

ちょっと分厚すぎるので、サドルが柔らかいと違和感があるかもしれません。

安価でもしっかりゲルパット付き『 Santic サイクリングショーツ 』


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4,000円と比較的安い価格で購入でき、分厚い3Dゲルパットがついて快適性も高い製品です。ちょっと生地が分厚いので伸縮性がやや悪いのですが、その分頑丈なので長期間使い続けられます。縫製も頑丈なのでほつれにくいのもポイントなのですが、その分ちょっと肌に当たって違和感が出ることもあります。

薄手のパッドを試したい方に『 ラミダ サイクルパンツ 』


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メーカーロゴも入っていないので、どんなジャージにも合わせられるラミダのサイクルパンツです。パッドはやや薄手ですが、ゲルが入っているので十分衝撃を吸収してくれます。パッドの形も脚の動きを邪魔しない形状となっているのもポイントです。

腰ひも付きでずり落ちにくい『 Wellcls レーサーパンツ 』


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サイクルパンツは腰の部分にゴムを入れてズレを防いでいるものが多いのですが、こちらの製品は腰ひもで締め付けるタイプですので、激しく動いてもズレにくくなっています。初心者の方の場合、自転車に乗っているとどんどん体型が変化していくので、最初に買ったサイクルパンツが緩くなってずれやすくなることがあります。

この製品なら多少のサイズ変化はひもの締め方で調整出来ます。パッドも初心者に嬉しい分厚いゲルパッドですので、長距離からちょっとしたポタリングまで幅広く利用できます。

サイクルパンツを履くのが恥ずかしい方向けインナータイプ


どうしても体のラインが出るのが我慢できないという方は、下着の代わりにはけるインナータイプがおすすめです。普通のズボンなどの下にはけるので、体のラインは出ませんし、パッドがついているので衝撃はしっかり吸収できるので、おすすめです。

メッシュ素材で通気性抜群『 PEARL IZUMI サイクリング メッシュインナーパンツ 』


( LINK:Amazon商品ページ

通気性の良いパンツに3Dパッドを縫い付けたインナーパンツです。メッシュ生地が使われているので、重ね履きしても蒸れにくいのが特徴。パッドは通常のサイクルパンツと同じものが使われているので、衝撃吸収性も十分あります。

お手頃価格でインナーが試せる『 Rebless (リブレス) サイクルパンツ 3Dゲルパッド付き サイクリングウェア インナーパンツ 』




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通気性抜群の、ゲル入りの3Dパッドが取り付けられているインナーパンツです。パッドの厚さは2.1cmもあるので、初心者の方でも楽に長距離にチャレンジできるでしょう。ゲルなのでスポンジ系素材と違って長持ちするのもポイント。締め付けも少ないので違和感なく着用できます。

最後に


サイクルパンツを着用すると、股間や臀部の痛みが抑えられ、より長く自転車に乗り続けることができるようになります。ロングライドの場合、多少痛くても自宅までは頑張って自転車に乗らなければいけないので、痛みの発生を抑えられるサイクルパンツがあれば苦しい思いをしなくてすみます。

ただ、ずっと腰を落ち着けて乗っていると痛みが出るのが速くなってしまいますから、ロングライド中は適度に立ち上がったり、サドルに座る位置を変えたりして同じ場所に力がかからないようにしましょう。

まだサイクルパンツを使っていないという方でロングライドや長時間の走行をしたい、痛みが出ないようにしたいという方はこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

(TOP画像出典:Pixabay

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