折りたたみ自転車の選び方&おすすめ16選|主要ブランドすべてプロが徹底解説!
コンパクトに折りたためて、自分の行くところに常に一緒に持ち運べる折りたたみ自転車。見た目も洗練されていて憧れますね。いざ選ぼうとすると意外とメーカーや車種が多く迷います。用途やシチュエーションごとのおすすめは?メーカーをすべて知りたい!ブランドごとの特徴やおすすめモデルは何?どうやって折り畳む?ロードバイクとの違いは?……
これらにすべて、プロが答えます。日本屈指の折りたたみ自転車販売店「和田サイクル」さんで、あなたのミニベロ選びましょう。永久保存版です!
目次
- 折りたたみ自転車とは
- 折りたたみ自転車の魅力と注意点
- 安全な「スポーツバイク」としての折りたたみ自転車の見分け方
- プロに聞く!折りたたみ自転車Q&A
- 折りたたみ自転車の種類
- プロが教える折りたたみ自転車を選ぶポイント&おすすめモデル
- 折りたたみ自転車の主要ブランド紹介
- DAHON(ダホン) ― エントリーからハイエンドまで幅広く選べる
- BROMPTON(ブロンプトン) ― おしゃれ&トータルバランスの良さはピカイチ
- Birdy(バーディ) ― 前後サスペンション&トータルバランスが人気の秘訣
- tyrell(タイレル) ― スポーティな見た目どおりの高性能
- OX(オーエックス) ― ディスクブレーキとクイックな縦折りバイク
- KHS(ケイ・エイチ・エス) ― ブルホーンバー装備の高い走行性能
- 5Links(ファイブリンクス) ― 高めのハンドルで楽な乗車ポジション
- tartaruga(タルタルーガ) ― ランドナー好きへ!街乗りから気ままに小旅行へ
- Carry Me ― 雑誌1冊分に収まる驚きのコンパクト性と走行性
- STRiDA(ストライダ)― 独特のルックスと手早く簡単な折りたたみ性能
- 折りたたみ自転車、購入後の注意点
- おわりに
折りたたみ自転車とは
折りたたみ自転車(フォールディングバイク)とは、車輪を外すことなく車体を折りたたむことができる自転車のことを言います。
折りたたむことによってサイズが小さくなり、収納や持ち運びに便利なことから人気があります。
折りたたみ自転車はミニベロ(小径車)のイメージがあります。これは、よりコンパクトにできるようホイールサイズの小さい小径車が多いためです。
折りたたみ自転車の魅力と注意点
折りたたみミニベロの良さを実感するシチュエーションはどんなとき?折りたたみ自転車オーナーの皆さんに聞いてみると…
「たたんでオフィスに持ち込み、デスクの下に置いておける」
「走りたいだけ走って、疲れたらさっと折りたたんで輪行できる」
「海外に持っていくときはスーツケースに入れられる」
なるほど、「ロードバイクを持っていても折りたたみミニベロが欲しい」となるのも納得の理由ですね。
それでは折りたたみならではのメリットをもう少し細かく、さらに折りたたみだからこそ気を付けたいポイントをあわせて確認してみましょう。
メリット
折りたたみ自転車のメリットは、なんといっても「折りたためる」こと。折りたたむことによって
- コンパクトに収納できる
- 駐輪場がなくても持ち込める
- 輪行が簡単
といった便利な点が挙げられます。
収納スペースが限られていても、折りたたむことができれば設置スペースは小さくてすみます。
駐輪スペースがなくても家やお店などに簡単に持ち込めますし、車載するときや、電車やバスに持ち込むにも便利です。
目の届く手近に置いておけるので、カギも要らず盗難の心配もありません。モデルによってはコインロッカーに入れることだって可能です。
デメリット
折りたたみ自転車はミニベロタイプが多いので、小径車ならではのデメリットもあります。
- 路面からの振動を受けやすく、段差に弱い
- 細かいポジション調整ができない
- 折りたたみ機能のために意外と重量はある
- 普通の自転車よりも部品が多く、その分メンテナンスの手間が発生する
- 折りたたみ自転車を扱っていないショップではメンテナンス/修理できないことがある
小径車ならではの操作性や意外に重量があること、メンテナンスなど手がかかる面もあります。ただメリットと並べてみると、手をかけるだけの魅力が折りたたみ自転車にはありそうですね。
▶シティ系からスポーツバイクまで、最新モデルをチェックするならこちらもどうぞ!
安全な「スポーツバイク」としての折りたたみ自転車の見分け方
折りたたみ機構がついた自転車は種類が多く、値段も安いものから高いものまでいろいろあります。安全な折りたたみ自転車を見分けるにはどこをチェックしたらよいのでしょうか?
ここからは東京都杉並区にある「和田サイクル」現役スタッフの西久保さんにお話を聞いていきます!
和田サイクルは創業100年にもなる老舗の自転車店で、なかでも折りたたみ自転車の取り扱いは全国でも指折り。西久保さんご自身も、スタッフとして10年以上のベテランであり、これまで数多くの折りたたみ自転車のメンテナンスやカスタムを担当されてきたプロフェッショナルです。
まずは折りたたみ自転車の見分け方から聞いてみましょう。
主なチェックポイントは、以下の4点になります。
- ギア
- ホイール
- 価格
- バルブ
ギア数 ― 8段以上
まず、ギア数をチェックしましょう。
内装式と外装式がありますが、外装の場合、最低でも7段、できれば8段以上がおすすめです。
ギアの段数が低い=スピードが出ないということにつながります。
もっと言うと、段数が少ない=コンポ* のグレードが低い=価格が安いことにもなります。詳しくは後述しますが、あまりに安価なものは品質的にも耐久性的にもオススメしませんし、スポーツ自転車とは言えません。
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*)コンポ=コンポーネントの略称。変速機やブレーキなどのパーツを総称したもので、フレームが体の外側を示すならコンポは自転車の「内臓」にあたる。
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通常、一番重いギアであるトップギアは11T(T=歯数)が普通ですが、これが13Tや14Tになっている場合、スピードが出ないということになります。
ギアが有名なシマノ製となっていても、ギアの段数が低い場合は注意しましょう。
ホイール ― クイックリリース式である
ホイールはクリックリリース(クイックレリース)で外れるようになっているかもポイントです。最近のスポーツタイプの折りたたみ自転車はほぼクイックリリースタイプです。ナット締めは古い方式であり、購入前に注意したほうがよいでしょう。
価格 ― 安すぎるものは要注意
あまりにも価格が安いのは注意したほうがよいです。
わかりやすく解説するために、世界最大自転車メーカーであるGIANTの「ESCAPE R3」を例に挙げてみます。「ESCAPE R3」はクロスバイクのベストセラーで、約5万円で販売されています。
折りたたみ自転車の場合、クロスバイクよりも折りたたみのための部品が多くなり、安全のために強度が必要になります。折りたたみ機構のために必要なプラス設計があるのに、世界最大の自転車メーカーが大量生産して「コスパ最強」と言われる自転車より安く出来るとは……。部品や強度など、何かで低価格化していることにつながります。
ちなみに有名な車メーカーのロゴが入った折りたたみ自転車などは、ブランドのライセンス使用料が価格に入っています。原価を考えると実質価格はおそらく安価で、こちらも注意したほうがよいことになります。
総合して、あまりにも安い折りたたみ自転車はおすすめできません。
和田サイクルさんでも一番安いレンジは7万円台ということです。
バルブ ― 仏式か米式である
次に、タイヤのバルブです。バルブは仏式か米式ならよいのですが、ママチャリと同じ英式バルブの場合、空気圧が測れないので注意が必要です。
プロに聞く!折りたたみ自転車Q&A
折りたたみ自転車を買う人がきっと気になるあんなことやこんなこと、プロにしっかりと聞いてみましょう!
本当に「折りたたみ機能」が必要か考える
折りたたみ自転車は、折りたたみ機能のために、車体の剛性が不足しがちになり、部品が増えるので重量も増えてしまいます。同じ機能を持つ自転車で比較すると価格も高めです。
小径車の見た目に憧れるけれど、ほとんど折りたたむことがなかったり、街乗りだけで輪行しないのであれば、通常の小径車のほうがおすすめです。
また毎日長い距離を走るのであれば、クロスバイクなどホイール径の大きいスポーツ車の方が楽というのも事実です。
逆に言えば、それでもオフィスに持ち込む・車載・収納場所など、折りたたみでないと実現できないニーズがあるなら、メリットを最大限に享受できるはずです。
サイズはある?ポジション調整は?
ロードバイクやクロスバイクなどは、身長に合わせて複数のフレームサイズが用意されていますが、折りたたみ自転車の場合は、基本的にワンサイズです。
調節できるのは、サドルの高さになります。
各社カタログを見ると適応身長が記載されていますが、142cm~180cmなど、他の自転車に比べてかなり幅が広いです。これは適応身長の方すべてに乗り心地がよいサイズというわけではありません。
自転車のサイズから見て「乗ることができる」身長の範囲を示しており、日本では170cm前後の人が主な対象となっています。
メーカーごとにも、さらにモデルによってもサイズ感が異なるので、手がハンドルに届くか、サドルからハンドルまでの距離や高さに無理がないかを試乗して確認する必要があります。
タイヤサイズの選び方
モデルによって8インチや16インチ、20インチなどタイヤの種類も多岐に渡っていますが、どう使い分けすればよいのでしょうか?
18インチ以下のモデルなど、タイヤが小さければそれだけコンパクトになります。
折りたたみ自転車の場合、ホイールはたためないのでホイールが小さい程たたんだ時のサイズが小さいことになります。
ただし、段差に弱い、スピードが出にくいというデメリットもあります。
走行性能が高いのは、やはり20インチのモデル。
20インチでも、リムの規格によって406(HE)と451(WO)の2つのバージョンがあります。406は太いタイヤが多く、451は細いタイヤが多いです。
同じく16インチでもHEとWOの規格があり、どちらのインチにしても、それぞれタイヤとチューブに互換性がありません。替えのチューブを用意する際などは注意が必要です。
折りたたみ自転車の種類
「折りたたみ自転車の世界は今やノールール、戦国時代です」と西久保さん。それぞれ特徴が違うので種類分けをするのは難しいのですが、強いて言えば折りたたみ方によって3つに分けられます。
後輪を下に折りたたむタイプ
後輪をひっくりかえして3つ折りにします。
2つ折りタイプ
フレームを中ほどから2つに折りたたむタイプです。
縦型
縦に長くなるタイプです。
プロが教える折りたたみ自転車を選ぶポイント&おすすめモデル
折りたたみ自転車はコンパクトになったり、走行性能が高かったり、いろいろなタイプがあります。
ここからは使用目的やモデルの特徴など、違った切り口からのおすすめを聞いてみました。
乗り方で選ぶ
まずは使用する目的別にどう選んだらよいのか教えてもらいました。
- 通勤・通学で使うなら
ほぼ毎日使用するなら、頑丈で走行性能が高いモデルがいいでしょう。
週に1回100km乗るより、毎日10km乗る=使用頻度が高いほうが自転車への負担も大きくなります。そういう意味でも頑丈さはひとつの目安になります。 - ポタリング専用
安定して走行できるタイプ、また荷物が積めたり、積める装備があるものがおすすめです。 - ロングライドもしたい
ホイールサイズが20インチ以上のモデル、もしくはサスペンション付きのモデルがおすすめです。長時間乗っていて疲労しにくいことを重視すると良いでしょう。 - 峠だって走りたい
峠を走るには、軽量なモデルがよいでしょう。ギア枚数・変速段数が多く、スペックが高いモデルがおすすめです。
特徴別のおすすめモデル5選
特徴別におすすめモデルを厳選してもらいました。
とにかくコンパクト、持ち運びが楽
コンパクト性ではブロンプトンがおすすめです。3つ折りにできるので、折りたためばとてもコンパクトになります。開いたときとのギャップが大きい、つまり「圧縮率が高い」ということ。バランスがよくとれているのがブロンプトンです。
- 価格(税別):\190,000、(RAW)\220,000
- カラー:ブラック、グレー、レッド/ブラック、グリーン/ブラック、レッド、グリーン、テンペストブルー、ターキッシュグリーン、アイボリー、ベリークラッシュ、ライムグリーン、ラグーンブルー、RAW
- 重量:11.8kg
- ホイールサイズ:16インチ
- 変速段数:6 Speed(内装3段x外装2段)
- 折りたたみサイズ:W 585mm x H 580mm x D 300mm
画像出典&LINK:BROMPTON|ミズタニ自転車
折りたたみやすい
折りたたみやすさでは、2つ折り式のDAHONと、素早くたためる縦型のSTRiDAがおすすめです。
dahon Mu SLX
「折りたたみ自転車はペダルの位置を気にしながら折りたたまないとひっかかってしまうモデルが多いんですが、DAHONのミューSLXはペダルの位置を気にせず折りたためるんです」
- 価格(税別):¥192,000
- カラー:ドレスブラック、スパーキーレッド
- 重量:8.6kg
- ホイールサイズ:20インチ
- 変速段数:11 Speed
- 折りたたみサイズ:65cm(H) x 77cm(W) x 35cm(D)
画像出典&LINK:DAHON
▶2つ折りタイプならTernもあるよ!
→「2021年最新!Tern(ターン)折りたたみ自転車・e-bikeおすすめ全10台」
STRiDA
- 価格(税別):¥105,000
- カラー:MINT、VENUS、RED
- 重量:11.5kg
- ホイールサイズ:18インチ
- 折りたたみサイズ:約720×1150×270㎜(高さ×幅×奥行)
画像出典&LINK:STRIDA SX|GSジャパン株式会社
ロードバイク並み、走行性能重視
折りたたみ自転車でも速く走りたい方向けには、ホイールサイズが20インチのDAHONとタイレルがおすすめです。
dahon Mu SLX
- 価格(税別):¥192,000
- カラー:ドレスブラック、スパーキーレッド
- 重量:8.6kg
- ホイールサイズ:20インチ
- 変速段数:11 Speed
画像出典&LINK:DAHON
Tyrell FX
「Tyrellはほぼカスタムとなり、使う部品や色を選んで注文するスタイルなので、性能を高くしようとすればいくらでも上げられるんです。」
- 価格(税別):(Shimano SORA)¥185,000、(Shimano Tiagra)シングル:¥192,000、ダブル¥220,000、(Shimano Tiagra)ダブル¥233,000
- カラー:スパークアイロンミディアムマット、パールホワイト、ターコイズ、フレッシュライムグリーン、サルファーイエロー、カラーオーダー(カラーによって価格が異なります)
- 重量:9.5kg(Shimano SORAフラットシングルモデル)
- ホイールサイズ:20インチ(406)
- 折りたたみサイズ:W 870mm x H 790mm x D 350mm
画像出典&LINK:Tyrell
アクセサリが充実、おしゃれなモデル
女性にも人気のあるブロンプトンは、なんといっても外観がおしゃれ。和田サイクルでも、ブロンプトンは他メーカーに比べ、女性から選ばれる率が群を抜いて高いのだとか。
加えて、アクセサリの豊富さでもブロンプトンに軍配が!
バッグや輪行カバー、サドルにライトまで、純正のアクセサリがかなり充実しています。
折りたたみ自転車の主要ブランド紹介
折りたたみ自転車の主要ブランド別に、その特徴とおすすめモデルを、引き続き西久保さんに聞いてみましょう。
DAHON(ダホン) ― エントリーからハイエンドまで幅広く選べる
アメリカでレーザー工学の研究をしていたDavid Hon博士が、オイルショックを機に開発した折りたたみ自転車。82年に自宅ガレージで作って以来、80種類以上のモデルを発表しています。手が届きやすい入門モデルから、性能の高い軽量モデルまで、各種のフォールディングバイクを取り扱っています。
西久保さん「エントリー向けからハイエンドまでモデルがそろっていますね。価格の幅があるので、初めてのフォールディングバイクでも選びやすいです。直進安定性が高く、折りたたみも楽。」
- 価格(税別):¥192,000
- カラー:ドレスブラック、スパーキーレッド
- 重量:8.6kg
- ホイールサイズ:20インチ
- 変速段数:11 Speed
- 折りたたみサイズ:65cm(H) x 77cm(W) x 35cm(D)
▼DFS(Dahon Folding System)Technology
画像出典&LINK:DAHON
▶DAHONの最新モデルはこちらからチェック!
BROMPTON(ブロンプトン) ― おしゃれ&トータルバランスの良さはピカイチ
イギリス生まれのブロンプトンは、アンドリュー・リッチーによって発明され、今もロンドン郊外の工場で、手作りに近い状態で生産されています。生産は全て自社で行い、OEMなど外部での生産は行っていません。ワンタッチで着脱できるバッグなどのアクセサリが豊富に揃っていて、雨の多いイギリスの自転車らしく、泥除けやレインカバーなどの雨対策も万全です。
西久保さん「オールマイティですね。サイズがコンパクトで、頑丈、荷物も積める。天気の悪いイギリス発だけあって、泥除け・レインカバーなどの雨天時の装備も秀逸です。ポジションが楽なのも特徴のひとつですね」
- 価格(税別):\190,000、(RAW)\220,000
- カラー:ブラック、グレー、レッド/ブラック、グリーン/ブラック、レッド、グリーン、テンペストブルー、ターキッシュグリーン、アイボリー、ベリークラッシュ、ライムグリーン、ラグーンブルー、RAW
- 重量:11.8kg
- ホイールサイズ:16インチ
- 変速段数:6 Speed(内装3段x外装2段)
- 折りたたみサイズ:W 585mm x H 580mm x D 300mm
画像出典&LINK:BROMPTON|ミズタニ自転車
ブロンプトンについては、こちらもどうぞ
→「人生最後の一台にしたい折りたたみ自転車Brompton(ブロンプトン)の魅力と最新モデル」
Birdy(バーディ) ― 前後サスペンション&トータルバランスが人気の秘訣
1995年に正式にデビューしたサスペンションを持つフォールディングバイクは、ドイツのマーカス・リーズとハイコ・ミュラーが考案しました。発売から20 年たった現在でも、細部のモディファイを進めながらも、基本折りたたみ方法は変わらず多くの人に愛されています。
西久保さん「前後サスペンション付きで乗り心地が良いですね。車体バランスが良いから長距離も難なくこなします。」
- 価格(税別):¥185,000、(スコッチブライト)¥195,000
- カラー:ファイアーレッド、ダンデライオン、インクブラック、スコッチブライト
- 重量:9.87kg
- ホイールサイズ:18インチ
- 変速段数:9 Speed
画像出典&LINK:birdy|Pacific Cycles Japan
▶birdyについては、こちらもどうぞ
→【birdy vs KHS】走行性の高い折りたたみ自転車ツートップ!さて、どっちを選ぶ?
tyrell(タイレル) ― スポーティな見た目どおりの高性能
香川県のスポーツ自転車専門メーカー「アイヴエモーション」が供給している「タイレル」。小規模ながら、こだわりをもった数名の社員で自由な発想をベースに、高性能かつ軽量、そして楽しく走れる自転車をプロデュースしています。
西久保さん「軽量でスポーティな走りを楽しめます。折りたたみサイズは大きくなりますが、ドロップハンドル仕様もありますよ。」
- 価格(税別):(Shimano SORA)¥185,000、(Shimano Tiagra)シングル:¥192,000、ダブル¥220,000、(Shimano Tiagra)ダブル¥233,000
- カラー:スパークアイロンミディアムマット、パールホワイト、ターコイズ、フレッシュライムグリーン、サルファーイエロー、カラーオーダー(カラーによって価格が異なります)
- 重量:9.5kg(Shimano SORAフラットシングルモデル)
- ホイールサイズ:20インチ(406)
- 折りたたみサイズ:W 870mm x H 790mm x D 350mm
画像出典&LINK:Tyrell
OX(オーエックス) ― ディスクブレーキとクイックな縦折りバイク
バイクショップ経営から車いす製作に携わるようになったオーエックス。単なるメーカーではなくモノ作りの会社として、快適性・デザイン性重視で新しいものを開発しています。
西久保さん「縦折りでサスペンションが利くのが特徴ですね。タイヤが小さいので、こぎ出しが軽く、ストップ&ゴーが多い街中での走行に向いています。小径車は回転数が多くなるがゆえに、リムの摩耗はどうしてもつきもの。制動力の高いディスクブレーキはリムの摩耗を防ぐことにもつながります。」
- 価格(税別):¥168,000
- カラー:メタリックネオオレンジ、オリーブグリーンメタリック、オリエンタルブルー、ブラックメタリック、グランドメタリック
- 重量:12.2kg
- ホイールサイズ:12インチ
- 変速段数:内装4 Speed
- 折りたたみサイズ:700mm×1015mm×267mm
画像出典&LINK:OX bikes
KHS(ケイ・エイチ・エス) ― ブルホーンバー装備の高い走行性能
1974年にアメリカで設立されたKHSバイシクルズは、フォールディングバイクだけではなく、MTBやロードバイク、BMXなどほとんどのカテゴリの自転車を手掛けています。日本には2001年に折りたたみ自転車とMTBで参入しています。
西久保さん「走行性能が高いですね。折りたたみでは珍しくブルホーンバー搭載モデルがある。折りたたみ性を重視するならブルホーンバーやドロップハンドルは手間にもなるしどうしてもコンパクトにはできない。それでも走行性を追求したかったメーカーの意思を感じますね」
- 価格(税別):¥140,000
- カラー:Chrome Silver、Matte Black
- 重量:11.3kg
- ホイールサイズ:20インチ(451)
- 変速段数:18 Speed
画像出典&LINK:KHS BICYCLES
5Links(ファイブリンクス) ― 高めのハンドルで楽な乗車ポジション
PUV(Personal Urban Vehicle)、自転車を携えて移動し、電車、バス、車、飛行機といったあらゆる移動手段を共用利用し、目的地に到達することをコンセプトに日本で開発された自転車です。
軽くて、スーツでも立ったまま縦に「簡単に」折りたため、ゴルフバッグ程度の「運びやすい」形状のデザインになっています。
西久保さん「今でも現役の歯医者さんが企画したモデルです。ハンドルが高いので楽なポジションで乗れますね。」
- 価格(税込):¥113,400
- カラー:Kuro/Kin(ブラック×ゴールド)、Blue&Gold(ブルー×ゴールド)、Koh-Haku(レッド×ホワイト)
- 重量:10.3kg
- ホイールサイズ:16インチ
- 変速段数:内装5段変速
- 折りたたみサイズ:400mm×1020mm×340mm
画像出典&LINK:5 LINKS
tartaruga(タルタルーガ) ― ランドナー好きへ!街乗りから気ままに小旅行へ
「Tartaruga Entertainment Works」はビデオゲーム機メーカーで、数多くの業務用アミューズメントマシンのヒット作を手がけたメンバーが立ち上げた、デザインスタジオです。乗ってわくわくする乗り物「E-VEHICLE=Emotional-Vehicle」には、フォールディングバイクを始め、リカンベントなどもあります。
西久保さん「ツーリング向き。ランドナー愛好者は好きでしょうね。ハンドル・車輪をはずすので折りたたみには手間がかかりますが、走行の安定性は高いです」
- 価格(税別):¥163,000
- カラー:ボンバーオレンジ、パールホワイト、ユーロブラウン、グリーン
- 重量:10.8kg
- ホイールサイズ:20インチ(451)
- 変速段数:9 Speed
- 折りたたみサイズ:約 W117cm × H78cm × D36cm
画像出典&LINK:Tartaruga
Carry Me ― 雑誌1冊分に収まる驚きのコンパクト性と走行性
Pacific Cycles社は、1985年に創業された台湾の老舗自転車メーカーです。高い開発技術を持ち他のメーカーがやれない事に挑戦し、現在ではドイツのr&m社のbirdyなど世界の著名な自転車の生産を担う製造会社となっています。
西久保さん「折りたたんだ状態で立てると雑誌1冊分くらいになるので、1番コンパクトですね。見た目の割にスピードも出ます。車輪が小さいので段差には注意が必要です。」
- 価格(税別):(エアータイヤ)¥89,800、(ソリッドタイヤ)¥94,000
- カラー:ルージュピンク キャンディ、ルナグレイ ソリッド、ディープブルー キャンディ、ブラックゴールド メタリック
- 重量:エアタイヤ仕様:約8.6kg ソリッドタイヤ仕様:約9.1kg
- ホイールサイズ:8インチ
- 折りたたみサイズ:32cm(W) x 25cm(D) x 91cm(H)
画像出典&LINK:CARRY ME|Pacific Cycles Japan
STRiDA(ストライダ)― 独特のルックスと手早く簡単な折りたたみ性能
1987年にイギリスのマーク・サンダース氏によって考案された「STRiDA」。
独特の三角形のフレームと簡単に折りたためる機能性、耐久性、デザイン性は世界的に高く評価されています。
西久保さん「特徴だらけの、良い意味で変わった自転車ですね。車輪は片持ちだし、チェーンでなく、ベルトドライブになっています。ディスクブレーキを搭載し、折りたたみ方法も簡単で、パッと早くたためます」
STRiDA LT
- 価格(税別):¥85,000
- カラー:AUBERGINE, BRUSH , CREAM , MATT BLACK , TURQUOISE
- 重量:10.6kg
- ホイールサイズ:16インチ
- 折りたたみサイズ:約720×1130×360㎜(高さ×幅×奥行)
画像出典&LINK:STRIDA|GSジャパン株式会社
折りたたみ自転車、購入後の注意点
折りたたみ自転車は部品が通常より多いので、メンテナンスも通常より必要になります。購入後には、以下の3つの点に注意しましょう。
- 空気を入れる
タイヤが小さいとエアボリュームが少なく、通常のタイヤと比べて若干空気も抜けやすいです。2~3週間に1度は空気圧を調整しながらきちんと空気を入れる必要があります。 - 折りたたみ自転車特有の部品メンテナンスが必要
折りたたみ自転車は普通の自転車以上にメンテナンスに気を遣う必要があります。折りたたみのヒンジ部分やクイックレバーなど、部品点数が多いということは故障リスクも増えるということ。年1度は購入店に出して点検するようにしましょう。 - 遠出する際には予備のチューブを必ず持参
万一パンクしたときのために、外出先の自転車店では規格にあったチューブがない場合があります。専用の予備チューブは用意しておきましょう。
ロードバイクなどと比較すると、ハンドリングの感覚が違って感じられることがしばしば。車輪径の影響から、ずいぶんクイックな感じがする人も多いと思います。ハンドル操作への慣れが必要なケースもあると覚えておくと良いでしょう。
おわりに
折りたたみ自転車について、選び方や注意点をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?モデルによっても特徴があるので、迷ったらぜひショップに足を延ばして相談してみてくださいね。
今回お世話になった和田サイクルさんでは試乗車も豊富に取りそろえています。興味のある方は気軽に訪れてみてはいかがでしょうか。
営業時間 13:00~21:00
定休日 毎週火曜、水曜
東京都杉並区桃井4−1−1
tel.03 3399 3741