障害物や急坂、砂浜といったオフロードコースを走破していくシクロクロスバイクは、競技のための自転車であるいっぽう、実は通勤・通学の足やツーリング、オフシーズンのトレーニング用まで幅広く使える自転車です。似たようなジャンルのグラベルロードとの違いをはじめ、シクロクロスバイクの特徴やレースの魅力までしっかりガイド!最新の2020年モデルとともにお届けします。
シクロクロスとは
シクロクロスとは、障害物が設置されたオフロードの短いコースを、決められた時間内に何周できるかを競う自転車競技のことです。舗装されたコースを走るロードレースとは違い、「オフロード=未舗装の悪路」であるコースは、シケインと呼ばれる障害物や、急坂、砂浜などの区間で構成されます。
シクロクロスの成り立ちから、レースや練習方法まで。本格的に始めたい人はこちらから
→「今年はシクロクロスに挑戦しよう!初心者向け完全ガイド」
ロードバイク・グラベルロードとの違い
見た目はロードバイクと同じようなシクロクロスバイクですが、設計思想に違いがあります。さらに、近年人気のグラベルロード/アドベンチャーロードとの違いも解説していきましょう。
ロードバイクを悪路”コース”に適した形へ=シクロクロスバイク
ロードバイクと変わらないように見えるシクロクロスバイクですが、細かい部分を見ていくとまさに「シクロクロスレースのための設計」であることがわかります。
トップチューブは担ぎやすいようにホリゾンタル形状に、泥詰まりを防止するためにフレームとタイヤの間隔も大きく。太いタイヤに、カンチブレーキ・ディスクブレーキを装備しています。
(各特徴の詳しい解説は次章で)
ロードバイクとシクロクロス、どちらを選ぶか悩んでいるなら。
近年、スポーツバイクに乗っている方が非常に多くなりました。自分自身の力で、風を切って進んでいく爽快感はとても気持ちがいいもの... どこが違うの?ロードバイクとシクロクロスを徹底比較 - FRAME : フレイム |
グラベルロード:長距離・ツーリング向け
シクロクロスバイク:レース寄り
ドロップハンドルでオフロードも走行可能なバイクといえば、最近流行りのグラベルロードやアドベンチャーロードと呼ばれるジャンル。シクロクロスバイクとはどう違うのでしょうか?
メーカーによってはオンロード・オフロード両方を走れるバイクとして定義が曖昧なケースもありますが、主な特徴は以下のとおり。
- シクロクロスバイク=シクロクロスレース向け
レースで担ぎやすいようにフロントトライアングルが大きくとられている。レース規定ではタイヤ幅は33mmまで。チェーン外れを防止するフロントシングルのモデルも多い。 - グラベルロード=長距離走行向け
幅の広いドロップハンドルや、リラックスしたアップライトポジションなど、未舗装路を含む長距離走行も可能にする。幅35mm以上のタイヤを装備するモデルが多い。道を選ばないツーリング用途にも適している。
同じメーカーのバイクで比較してみましょう。
スペシャライズドのシクロクロス「CRUX EXPERT」。かつぎやすいようにフロントトライアングルは大きくとられ、さらに肩への食い込みを考慮してチューブの下面はフラットな形状になっています。低い位置のボトムブラケットは、コーナーやオフキャンバーセクションでの安定性を高めます。さらに角度を立たせたヘッドアングルやストレートフォークを有したハンドル周りは、すばやいラインチェンジやコーナリング中のドリフトといったシーンが想定されていることがわかります。もちろんタイヤは規定の33mmをセットし、さらに両側8mmのクリアランスが設けられ、泥落ちの良さを限界まで高められています。シクロクロスレースのあらゆる場面を想定し、悪路走行への安定性とレースに必要な俊敏性がバランスよく取り入れられています。
いっぽうグラベルロード「DIVERGE MEN EXPERT X1」は、”現代のトレイルバイクのジオメトリーをロード版に落とし込んだもの”。たとえばボトムブラケットの位置は旧モデルから0.5cm以上低くなり、安定性が向上しています。レースでシビアな走りが求められるシクロクロスでは、バイクをギリギリまで寝かせてコーナーを曲がる局面もあります。路面にペダルがぶつかってしまうことを考えると、ここまで低い位置にはできません。
またタイヤはより太い38mmがセットされ、最大42mm(650bなら47mm)まで装着できる設計になっています。スペシャライズド独自のサスペンション機構「FutureShock」も搭載され、ツーリングなど長距離での疲労軽減につながります。シクロクロス車との設計コンセプトの違いは明白ですね。
シクロクロスバイク・4つの特徴
ここからは、さらにシクロクロスバイクの特徴を踏み込んで解説していきます。
オフロードも走れるシクロクロスバイクは、実はピュアレーサーとしてのロードバイクよりも使いやすいモデルが多いです。競技をやらない人にとっても、街乗りや、オフロードを含むツーリングにも使えるため、柔軟性のある自転車といえます。
①主流はディスクブレーキ、制動性バツグン
ロードバイクでも多数を占めつつあるディスクブレーキですが、シクロクロスバイクでも主流はディスクブレーキタイプです。従来のリムブレーキタイプとしては、泥詰まりを防止するためにタイヤとのクリアランスが大きくとられたカンチブレーキもあります。
記事の後半で紹介しているおすすめモデルもすべてディスクブレーキモデル。ディスクブレーキは雨の日など天候に左右されにくい制動力の高さも魅力です。
②特徴的なケーブル配置&広めのフロント三角
グラベルロードとの違いで解説したように、シクロクロスバイクはかつぐこと前提としています。そのためシクロクロスバイクのディレイラーケーブルの取り回しは、トップチューブ上部に位置するのが一般的。バイクを肩に担いで走るときに痛みもなく、泥などの異物によるケーブルの汚れも防ぎます。最近はエントリーモデルからケーブル内蔵のタイプも多いです。
③ギアは低め。フロントシングルがトレンドに。
多くのシクロクロスバイクでは、フロントにダブルのチェーンセットを採用していますが、オフロードに対応するために46-36などの低めのギア設定を使用しています。
さらに近年では、フロントディレイラーと2枚目のチェーンリングをなくしたフロントシングルのモデルがトレンド。軽量化に加え、変速によるチェーントラブルの解消が期待できます。
④タイヤの選択肢が豊富!オフロード~舗装路まで
走る道路を選ばないシクロクロスバイクは、未舗装路を含むコースのツーリングにも使用できます。シクロクロス競技では700x33Cまでの太さのタイヤが使えるので、フレームもこの規格に対応して設計されています。700x23Cのロード用スリックタイヤはもちろん、700x35Cのブロックパターンのタイヤが使えることも。より幅広い選択が可能です。
▶コンディションで使い分ける!?シクロクロッサーに選び方、パフォーマンスの高いタイヤの種類やレースに与える影響まで教えてもらいました。
→「意外と知らないシクロクロスのタイヤの話|最適なタイヤの選び方とおすすめブランド4」
シクロクロスバイクの選び方&楽しみ方
ここまで読んで、シクロクロスバイクいいかも!と思ったあなたへ。選ぶ際のポイントを伝授しましょう。
シクロクロスバイク、相場は?初心者向けのポイント
フレームやコンポーネントなど、高いスペックを望めば値段もキリがないのはロードバイクと同じです。予算度外視でハイグレードマシンが買える人はそういないはず。今回の記事でも入門用のマシン=価格と性能のバランスが良いエントリーモデルをおすすめしています。
ロードバイクやMTBと同様、10万円台半ばから各メーカーでシクロクロスバイクを見つけることができます。入門用としてひとつ目安をあげるなら、アルミフレーム&ディスクブレーキを押さえておくとちょうど良いバランスに。
フレーム
競技用のシクロクロスバイクはカーボンが主流ですが、前述のように価格が手頃なものはアルミが主体です。アルミは強度、耐久性、コスト面のバランスが良い素材です。
いっぽうで軽量クロモリフレームもあり、独特のスマートな外観は根強い人気があります。同じロード乗りでも、シクロクロッサーのほうがクロモリ率は高いのだとか。
買ったあとはこんな楽しみ方が待っている!
- タイヤを変えればピュアロードとしても乗れる
シクロクロスバイクには、ロードバイクのパーツをそのまま乗せることも可能です。例えば700x25Cの細いタイヤに交換すれば、ロードバイクが持つ舗装道での軽快さをも得られることになります。 - 2台目を買っても1台目が生きる
たとえば街乗り用や通勤用にと初めてのロードバイクを手に入れた人も、新たに2台目が欲しくなるのはよくある話。1台目がシクロクロス車で、2台目に高スペックなフルカーボンのレーシーなロードバイクを選んだとしても、1台目はスペアバイクとして使用できます。
- イベント参加も楽しい
もしシクロクロスバイクを買ったのなら、ぜひイベントに参加してみましょう。秋から冬はシクロクロスイベントのシーズンです。春からイベント参加に向けてトレーニングするもよし、ロードバイクがオフシーズンでもある秋冬に、初心者でも参加できるイベントへ気軽に参加してみてるもよし。自転車の世界をより広げてくれるはずですよ。
シクロクロスのイベントってどんな感じ?臨場感たっぷりのシリーズをどうぞ
→「シクロクロス女子奮闘記~レース前準備編~」
→「シクロクロス女子奮闘記~シクロクロス千葉に参加してきました~」
→「シクロクロス女子奮闘記~東京CX参戦編!~」
おすすめシクロクロスバイク厳選13台
価格や性能、レース以外の用途を踏まえて、エントリーユーザーから中級者向けのシクロクロスバイクのおすすめを紹介しましょう。
ARAYA|CXG Muddy Fox Gravel
ホリゾンタルデザインのクロモリフレームが美しいグラベルロード。トップチューブにケーブルは配しておらず、シクロクロス用としても使える一台です。M字に曲がったフレアドロップハンドルは荒れた砂利道や下りでも安定感があり、握りやすくなっています。またクイックリリース仕様ではありますが、両サイドがリプレース可能なドロップアウトを採用。エンド交換によりスルーアクスル化することができます。(シマノのE-thru(12mm)に対応)
- 価格:100,000円(税抜)
- フレーム:クロモリ
- フォーク:クロモリ
- コンポーネント:シマノ・クラリス
- サイズ:460、500、540mm
- カラー:バーンブラック、サンライトイエロー
Photo © ARAYA INDUSTRIAL
LINK:CXG Muddy Fox Gravel| ARAYA
MERIDA|MISSION CX 400
シクロクロスの頂点を争うプロレースでの使用も可能なUCI承認済みのアルミフレームを採用。長い歴史を持つMERIDAのアルミ製造技術が投入された一台です。コンポーネントにはシマノ・105を搭載。シャープなルックスは、シクロクロスだけではなくコミューティングにもピッタリ。街中に溶け込むデザインです。
- 価格:179,900円(税抜)
- フレーム:アルミ
- フォーク:カーボン
- コンポーネント:シマノ・105
- サイズ:47、50、53、56cm
- カラー:グロッシーダークグレー
Photo © MIYATA CYCLE
▶MERIDAの最新バイクをもっと見る
MERIDA(メリダ)のロードバイクの2022年モデルは、コストパフォーマンスが高く質実剛健なモデルがずらり。特に、フルモデルチェンジ... 2022年版|MERIDA(メリダ)ロードバイクおすすめ厳選5台 - FRAME : フレイム |
CANNONDALE|CAADX 105
ロードバイクシリーズ「CAAD」でアルミを扱う高等技術を生み出したCANNONDALE。そのDNAを受け継いだ本機は、コンポーネントが昨年モデルのシマノ・ティアグラから105にグレードアップしています。カーボン製の上位モデル「SuperX」譲りのジオメトリーで、快適なポジションを確保。1台目のシクロクロスバイクとして、日常の通勤用バイクとして、あるいはアドベンチャーバイクとして、使い方はあなた次第。
- 価格:190,000円(税抜)
- フレーム:アルミ
- フォーク:カーボン
- コンポーネント:シマノ・105
- サイズ:46、51、54、56
- カラー:ブラックパール
Photo © Cycling Sports Group
LINK:CAADX 105|Cannondale
GIANT|TCX SLR 2
SLRテクノロジーによる軽量&高剛性のアルミフレームに、振動吸収性に優れるカーボン製のD-FUSEピラーを採用。ワイヤーで油圧キャリパーを制御するCONDUCTディスクブレーキを搭載し、よりピンポイントで正確なバイクコントロールが可能です。コンポーネントはフロントシングル×リア11速のスラム・APEX 1で、タイヤはマキシスの全天候型チューブレスレディ(33C)を履いています。
- 価格:190,000円(税抜)
- フレーム:アルミ
- フォーク:カーボン
- コンポーネント:スラム・APEX 1
- サイズ:475、500、525mm
- カラー:ネイビー
Photo © Giant
LINK:TCX SLR 2| Giant
TREK|Crockett 5 Disc
軽量な「300シリーズAlpha」アルミフレームによるフロントシングルの一台です。カーボン製フォークは高い振動吸収性を持つ「IsoSpeed」に加え、縦方向への柔軟性を高める形状に。さらにホイールベース長を最適化し、快適性と安定性を高次元で実現しています。シクロクロス初心者にもおすすめできる、多用途に使えるオールラウンダーです。
- 価格:229,000円(税抜)
- フレーム:アルミ
- フォーク:カーボン
- コンポーネント:スラム・Rival 1
- サイズ:47、50、52、54、56
- カラー:Matte Alpine Blue
Photo © Trek Bicycle
LINK:Crockett 5 Disc| TREK
ANCHOR|CX6
世界で戦ってきた経験を凝縮した軽量アルミ・シクロクロスレーサー。フォークにはカーボン素材を使用して振動吸収性にも優れています。今モデルからはスルーアクスル+フラットマウントを採用し、より高い剛性と拡張性も確保した機材へと進化しました。また画像のレーススタイルのカラーリングに加え、カラーオーダーシステムにも対応し、32色のフレームカラーから選ぶことができます。なおアンカーでは現在「カラーオーダーアップチャージ無料キャンペーン」を実施中。期間中:2020年4月1日(水)~2020年8月31日(月)までの注文分において、通常追加料金が発生するイリュージョンカラー選択やフロントフォーク同色選択などが無料に!詳しくは公式サイトで。
- 価格:235,000円(税抜)
- フレーム:アルミ
- フォーク:カーボン
- コンポーネント:シマノ・105
- サイズ:490、510、530mm
- カラー:レーススタイルほか32色
Photo © Bridgestone Cycle
LINK:CX6| ANCHOR
CANYON|Inflite CF SL 6.0
ドイツのCANYONによるシクロクロスレンジのエントリーモデル。Infliteといえば2020年シクロクロス世界選手権の男女エリートダブル制覇が記憶に新しいですが、そのトップモデル「Inflite CF SLX」と同形状で、剛性も同等というから驚きです。特徴的な屈曲したトップチューブは担ぎやすさにも貢献。カーボンフレーム・フォークにSRAM Rival 1コンポをはじめとする高スペックをこの価格で、というのはさすがのキャニオンです。
- 価格:239,000円(税抜/配送料&梱包料別)
- フレーム:カーボン
- フォーク:カーボン
- コンポーネント:スラム・Rival 1 GS
- サイズ:3XS、2XS、XS、S、M、L、XL、2XL
- カラー:Stealth、Hot Mint
Photo © Canyon Bicycles
LINK:Inflite CF SL 6.0| CANYON
LIV|BRAVA SLR
GIANTの女性ブランド「Liv」からの一台。トップチューブにスローピングデザインを採用し、足つきが容易にできるような設計になっています。そして軽量・高剛性なSLRアルミフレームに、荒れたコースでもラインをトレースしやすい大口径ヘッド規格を採用。快適性を高めるD型カーボンシートピラーに加え、チューブレスレディタイヤを標準装備です。
- 価格:240,000円(税抜)
- フレーム:アルミ
- フォーク:カーボン
- コンポーネント:スラム・APEX 1
- サイズ:445、475mm
- カラー:ブラック
Photo © Giant
LINK:BRAVA SLR| Liv
FELT|FX Advanced GRX 600
FELTのFXシリーズは、2018年2月の世界選手権でワウト・ファンアールト選手が、12月の日本選手権で前田公平選手が優勝を手にしたシリーズです。その最新モデルとなるエントリーグレードがFX Advanced GRX 600。限られたメーカーしか利用できないTeXtremeカーボンから成るフレームは、シクロクロスレースに最適化されたジオメトリが採用されています。最新アドベンチャー用コンポーネントのシマノ・GRXと旬な1台に仕上がっています。
- 価格:298,000円(税抜)
- フレーム:カーボン
- フォーク:カーボン
- コンポーネント:シマノ・GRX600
- サイズ:47、50、53、55cm
- カラー:サテンアクアフレッシュ×テクストリーム、ホワイト×テクストリーム
Photo © RITEWAY PRODUCTS JAPAN
LINK:FX | Advanced | GRX 600| FELT
SPECIALIZED|CRUX ELITE
フレームはSPECIALIZED独自の「Rider-First Engineered」テクノロジーを採用。サイズごとに最適なカーボンチューブとレイアップが用いられています。軽量かつ高剛性のフレームは、56サイズでわずか900gを誇ります。ドライブトレインはSRAMのRival 1、 頑丈なDT R470 Disc ホイールに、荒れた路面を確実に捉えるTracer Pro 700x33mmのチューブレスレディタイヤがセットされています。
- 価格:380,000円(税抜)
- フレーム:カーボン
- フォーク:カーボン
- コンポーネント:スラム・Rival 1
- サイズ:46、49、52、54、56
- カラー:グロスカメレオン×ロケットレッド×ブラック
Photo © Specialized
LINK:CRUX ELITE| SPECIALIZED ONLINE STORE
BIANCHI|ZOLDER PRO DISC
昨年登場したZOLDER PROからさらに進化した2020年モデルでは、シマノの最新グラベルアドベンチャー用コンポGRXを採用。シクロクロス世界選手権2020ではベルギーのワウト・ファンアールトが使用して脚光を浴びました。2019年までラインナップされていたZURIGOがアルミフレームだったのに対し、このZOLDERはフルカーボンモデル。長年シクロクロスに取り組んできたBIANCHIのレーシーな最新スペックバイクで、本格的にシクロクロスレースに取り組みたい人にもピッタリです。
- 価格:480,000円(税抜)
- フレーム:カーボン
- フォーク:カーボン
- コンポーネント:シマノ・GRX 600
- サイズ:48、50、52、54、56、58
- カラー:CK16×Black Glossy
Photo © CYCLEUROPE JAPAN
LINK:2020 ZOLDER PRO DISC| BIANCHI
BOMA|D•OLA II(フレームセット)
生粋の国産ブランドであるBOMAから、昨夏モデルチェンジして登場したシクロクロス用フレームセット。前後12mmスルーアクスル化され、デザインも一新、ディテールも部分的に再考されています。BOMAは、もともとカーボン繊維商社を前身とするASK TRADINGのオリジナルブランド。高品質なT700/HMカーボンフレームはディスクブレーキ対応、ワイヤー類も内装化され、攻撃的なスタイルがレースを盛り上げるでしょう。
- 価格:195,000円(フレームセット/税抜)
- フレーム:カーボン
- フォーク:カーボン
- サイズ:510、540、570mm
- カラー:レッド×ホワイト
Photo © ASK TRADING
LINK:D・OLAⅡ[ドーラ]CT-XDⅡ| BOMA
Panasonic|FCXCD01(セミオーダー)
パナソニックオーダーシステムによるクロモリ車。細身ながら芯のあるバネ感を持ち、やや重めのギヤを踏むと気持ちよくスピードが伸びると定評があります。ロストワックス製の3Dリッジラグやディスクエンド、53mmオフセットを持つディスクブレーキ専用カーボンフォークを採用。フレームサイズは430mmから選択できるので、ジュニアからエリート選手まで幅広いレーサーのための「鉄で戦う漢」のバイクです。
- 価格:150,000円~(フレームセット/税抜)
- フレーム:クロモリ
- フォーク:カーボン
- サイズ:430、460〜610(10mm刻み)
- カラー:ベーシックカラー34色、ほかデザインバリエーション選択可
Photo © Panasonic
LINK:FCXCD01| Panasonic
2019年モデルもあわせてチェック
最近よく耳にするシクロクロスやグラベルロード。「シクロクロス?自転車を担ぐレースのこと?」競技のためのバイクではありますが、... 絶対わかるシクロクロスバイクの特徴と選び方!2019年最新おすすめモデル12選 - FRAME : フレイム |
まとめ
シクロクロスバイクを手に入れたら、ぜひおすすめしたいのはレース参加。決して敷居は高くありません。勝負の優劣は二の次。泥まみれになって荒れ道を走ったり、障害物をバイクを担いで乗り越えるのは、子供の頃に戻ったような経験を味わえるでしょう。ロードバイクと比べるとバイクの台数が少ないジャンルですが、各メーカーともに真髄を極める開発を行っています。レースの相棒として、トレイルでのトレーニングランとして、そして日常使いとして。様々な目的に応えるシクロクロスバイクに注目してみましょう。
First edition by Neko Chigura