2022年版|TREK(トレック)クロスバイクおすすめ全13台

2022年版TREK(トレック)おすすめクロスバイク

TREK(トレック)のクロスバイクの2022年モデルでは、2シリーズがフルモデルチェンジ。ますます充実したラインナップが揃っている。

2022年のフルモデルチェンジで、特に目立つのがフロントの変速段数の減少だ。ギア枚数を減らすことによる軽量化や、変速動作の安定を狙ったとみられる。今回はそんなクロスバイクとE-BIKEを紹介しよう。

2022年、FXシリーズがフルモデルチェンジ!フロントの変速段数を減らし、動作安定へ

TREK(トレック)とは

アメリカの人気ブランドで、今では世界最大規模の自転車ブランドとして知られる。ビッグブランドにふさわしく、ロードバイクをはじめ、マウンテンバイク、クロスバイクなどさまざまなモデルをラインナップする。

TREKをもっと知る

TREKのクロスバイクは、以下の三つに分かれる。

  • オンロードの走行性を重視した「FX」シリーズ
  • サスペンションつきで段差やオフロードにも強い「DualSport」
  • 電動アシスト付きのクロスバイクとして「Verve+」「Allant」

2022年、TREKの看板シリーズでオンロードの走行性を重視したFXシリーズがフルモデルチェンジ!
FXシリーズのラインナップは「FX1」、「FX2」、「FX3」の3台。数字が大きいほどグレードが高くなり、よりキレのある走りを楽しめる。

FXシリーズ
2022年、フルモデルチェンジしたFX

フロントの変速段数が減少

2022年フルモデルチェンジに際して、変速系統が変わった。どのモデルもフロントの段数が減っている

【変速段数の変化】

2021モデル2022モデル
FX13×72×8
FX23×82×9
FX32×91×10

FX 1は3×7から2×8、FX 2は3×8から2×9、FX 3は2×9から1×10へ。面白いのが、フロントの変速段数は減りつつも、リアの変速段数は増えていることだ。トータルの段数は減らしつつも、変速時の安定性を向上させているのがポイントだ。

2021モデルのFX1
2021モデルのFX1で、フロントの変速は3段。
2022モデルのFX1で、フロントの変速は2段。
2022モデルのFX1で、フロントの変速は2段。

フロントの変速段数を減らしたことの意図としては、機能性、メンテナンス性も考慮したのだろう。ロードバイクやMTBなどもフロント3段を採用している機種はほぼないので、クロスバイクにもその流れがやってきたと思いたい。

 よりタフになったFX2

FX2のリアディレイラーがMTB用シャドーデザインになったのもポイントだ。MTB用シャドーディレイラーは、チェーンの張りが強いため、ペダルを踏み込んだ力を後輪に伝えるときのパワーロスを減らせる。造りがタフでトラブルが起きにくいのも特徴。

これまで価格と性能のバランスが非常に秀逸だったFX2だが、今年のモデルチェンジでさらに性能がアップしたのは吉報だ。

FX 2のリアディレイラーがMTB用シャドーケージに。
FX 2のリアディレイラーがMTB用シャドーケージに。

 FX3はフロントシングル化

FX 3にはコンポーネントにMTBで定評のあるシマノ・デオーレを搭載。変速の機敏さはクロスバイクとしてはトップクラスのものがある。またフロントシングル化され、街乗り以外で走るときも破損する箇所が減るのはいいことだ。砂利道にも強い。

2022年モデルのFX3はフロントシングルに。もちろんフロントディレイラーは付いていない。
2022年モデルのFX3はフロントシングルに。もちろんフロントディレイラーは付いていない。

FX 3は、昨今トレンドのグラベルライドもこなす懐の深い一台に仕上がった。FX 1、FX 2も同様、本格的なパーツアッセンブルで、元々ライドの質の高さが自慢だったFXの良さがさらにバージョンアップした感がある。

FXだけじゃない!2022年はFX Sportもフルモデルチェンジ

グラベルも走れるカーボンクロスバイク、FX Sportシリーズも2022年にフルモデルチェンジ。
FX Sportシリーズのラインナップは「FX Sport 4」、「FX Sport 5」、「FX Sport 6」の3台。FXシリーズと同様に数字が大きいほどグレードが高くなり、よりキレのある走りを楽しめる。

FX Sport
フルモデルチェンジしたFX Sport

全車フロントシングル仕様、最大タイヤ幅は42C

フレームとフォークの設計が刷新され、ワイヤーはセミ内装式でスマートなルックスに生まれ変わった。全車フロントシングル、標準タイヤは40Cだが最大42C幅まで拡張可、キックスタンド対応など、ライダーが求めるスペックをふんだんに詰め込んでいる。

FX Sportシリーズは全車フロントシングル。
FX Sportシリーズは全車フロントシングル。

ヘッド周りの造形、流線形を描くトップチューブの凹み、またトップチューブから繋がるようなシートステーなど、TREKの上級ロードバイクに似たフレームデザインを持つ。ちなみにシートチューブをトップチューブから分離させてしならせるTREKの独自機構「IsoSpeed」は本年度で廃止されている。そのぶんタイヤは32Cから40Cと、たっぷりのエアボリュームで快適性を犠牲にすることはない。

トップチューブから繋がるようなシートステーなどは、TREKの上級ロードバイクに似たデザインだ。
トップチューブから繋がるようなシートステーなどは、TREKの上級ロードバイクに似たデザインだ。

価格帯は少々高めだが、それでもフルカーボンフレームとしては安いほうである。クロスバイクとしての使用から、フラットバーのグラベルバイク、ロングライド用のツーリングバイクとしても使える、マルチパーパスなシリーズだ。

そしてフロントシングル化は、メンテナンス性に優れ、確実性のある変速性能を狙ったものである。

ディスクブレーキ×フェンダーで雨対策も完璧

また、FX Sportにはフレームバッグと前後ラック用のマウントが装備されている。通勤・通学をはじめ、ロングライド、キャンプツーリングなどのシーンで役に立つ。加えて、フェンダー用の台座も設けられている。

リヤラック用のマウントが装備されているFX Sport。
リヤラック用のマウントが装備されているFX Sport。
雨の日やグラベルでも高い制動力を誇る油圧式ディスクブレーキ
雨の日やグラベルでも高い制動力を誇る油圧式ディスクブレーキ。

ディスクブレーキが完全搭載されているモデルだから、雨の日も乗る機会があるだろう。そんなときにフェンダーは必須だから、嬉しい仕様だ。

どんなシーンでも活躍するFX Sport。通勤からグラベルまで。
どんなシーンでも活躍するFX Sport。通勤からグラベルまで。

最新モデル全13台

TREKのクロスバイクのラインナップは以下の通り。走りに徹したFXに、堅牢なDual Sport、そしてE-BIKEが加わる。

 2023年モデルではFXシリーズに待望のE-BIKEが登場!こちらから。 

FXシリーズ

FX:TREKクロスバイクの定番シリーズ。リジッドフォークに細身のタイヤを履き、舗装路をより速く軽快に走るための仕様。

FX 1 Disc

FX 1 Disc

ワイズロードで見る

軽量なアルミクロスバイク。外観からして「速そう」と思わせる全体像が魅力的だ。リア8段化に伴って、後輪のギアがボスフリーという構造からカセットスプロケットに改良。プラスしてフリーボディという組み合わせはスポーツバイクの規格に則っており、トラブルの際のパーツ入手が比較的容易である。

価格79,200円(税込)
フレームアルミ
フォークスチール
コンポーネントシマノ・ターニー&アルタス
サイズXS、S、M、L、XL
カラーSatin Trek Black、Rage Red

FX 2 Disc

FX 2 Disc

ワイズロードで見る

軽いアルミフレームに、どんな天候でも静動力が強い油圧式ディスクブレーキ、ワイドなギア比の18段変速を可能とするコンポーネントにシマノ・アセラ&アルタスを搭載。アクセサリーを簡単に取り付けられるマウントも装備する。フィットネスから通勤・通学、買い物など、乗るシーンを選ばないシンプルなデザインも特徴だ。

価格94,600円(税込)
フレームアルミ
フォークアルミ
コンポーネントシマノ・アセラ&アルタス
サイズXS、S、M、L、XL
カラーSatin Lithium Grey、Satin Viper Red、Satin Nautical Navy、Quicksilver

FX 3 Disc

FX 3 Disc

ワイズロードで見る

性能、快適さ、利便性を突き詰めた万能クロスバイク。カーボンフォーク、変速操作を簡略化するフロントシングル、ディスクブレーキを採用している。舗装路から荒れた路面でも走れるように設計。ワイドなギア比の11-46カセットなら、どんな坂も登り、下りで速度を出せる。さらに振動を吸収するハンドルバーと握りやすいグリップ仕様。

価格113,300円(税込)
フレームアルミ
フォークカーボン
コンポーネントシマノ・デオーレ
サイズXS、S、M、L、XL
カラーMatte Dnister Black、Viper Red to Cobra Blood Fade、Alpine Blue to Deep Dark Blue Fade、Crystal White

FX Sportシリーズ

FX Sport:カーボンフレームのクロスバイク。舗装路だけでなくグラベルも快適に走れる。

FX Sport 4

FX Sport 4

ワイズロードで見る

軽量ロードバイク並みの速さに、フラットバーの快適性と操作性を組み合わせたカーボンフィットネスバイク。フロントシングルのシンプルさを楽しめる。コンポーネントにはワイドなギア比のカセットを備えたシマノ・デオーレを採用。また、チューブレスレディホイール、幅広で転がりやすいボントレガーのグラベルタイヤを装備する。

価格224,400円(税込)
フレームカーボン
フォークカーボン
コンポーネントシマノ・デオーレ
サイズXS、S、M、L、XL
カラーLithium Gray、Dark Aquatic

FX Sport 5

FX Sport 5

ワイズロードで見る

ロングライド、そして荒れた道を走るのに最適。こちらもフロントシングルで、コンポーネントはグラベル用のシマノ・GRX RX812を搭載する。最大タイヤクリアランスは42C(フェンダーなし)。街乗りから週末のアドベンチャーライドまで、新しいクロスバイクの進化系を垣間見せる一台だ。遊び心を持った人におすすめ。

価格265,100円(税込)
フレームカーボン
フォークカーボン
コンポーネントシマノ・GRX RX812
サイズXS、S、M、L、XL
カラーNavy Carbon Smoke

FX Sport 6

FX Sport 6

ラインナップ中、最も軽量で最速のフィットネスバイク。TREKの上級ロードバイクが持つすべての高性能な特徴に加え、フラットバーの快適性やフロントシングルのフレンドリーな操作性を持つ。また付属するホイールは、アルミではなくカーボンホイールだ。 カーボンフレーム×カーボンホイールというスペックを持つFX Sport 6は、最速クロスバイクと言っても過言ではない。

価格383,900円(税込)
フレームカーボン
フォークカーボン
コンポーネントシマノ・GRX RX812
サイズS、M、L
カラーDeep Smoke

Dual Sportシリーズ

Dual Sport:サスペンションフォークを搭載し、舗装路の段差や荒れた道もこなす。

Dual Sport 2 Gen 4

Dual Sport 2 Gen 4

ワイズロードで見る

フロントフォークに油圧ロックアウト機能のサスペンションを装備。街中の段差を乗り越えるときやグラベルライドに重宝する。車体は見た目をすっきりさせる内蔵ワイヤリング仕様の丈夫なアルミフレーム。ワイドなギア比が適切なパワーでのペダリングを可能とする。また、グリップ力が高く、速く転がるオールテレーンタイヤを履く。

価格85,800円(税込)
フレームアルミ
フォークSR Suntour NEX
コンポーネントシマノ・アセラ&アルタス
サイズS、M、L、XL
カラーTrek Black、Mulsanne Blue

Dual Sport 3 Gen 4

Dual Sport 3 Gen 4

ワイズロードで見る

舗装路では速くて効率がよく、ダートでは安心して走ることができるサスペンション付き。気ままなサイクリングのレベルアップから、日々の通勤・通学、ちょっとしたトレイルでのフィットネスライド、そして砂利道のツーリングまでこなす、高品質なパーツをアッセンブルした頑丈なクロスバイクだ。最大タイヤクリアランスは45Cまで。

価格104,500円(税込)
フレームアルミ
フォークSR Suntour NEX
コンポーネントシマノ・デオーレ
サイズS、M、L、XL
カラーMatte Trek Black、Rage Red

E-BIKE

E-BIKE:電動アシストのパワーで、ダイナミックな走りと快適なライドポジションを両立。

Verve+ 2

Verve+ 2

軽量なアルミフレームに時速24kmまでアシストするBosch Active Line Plusモーターを搭載した電動クロスバイク。Bosch Intuviaコントローラー、300Whのバッテリーを採用している。コンポーネントはシマノ・アリヴィオ。タイヤは45Cまで対応する。パワフルなペダルアシストシステムが、あなたの世界を変えるだろう。

価格295,900円(税込)
フレームアルミ
フォークスチール
コンポーネントシマノ・アリヴィオ
サイズM、L、XL
カラーMatte Metallic Gunmetal

Verve+ 2 Lowstep

Verve+ 2 Lowstep

トップチューブを排した低床式バイク。スカートを着用した女性でも安心な設計だ。エレクトリックシステムとコンポーネントは上記「Verve+ 2」同様。買ってすぐに乗り始められるよう、ライト、フェンダー、リアラックを搭載する。また、女性の手にもしっくりする握りやすいグリップ、そしてキックスタンドを装備。

価格295,900円(税込)
フレームアルミ
フォークスチール
コンポーネントシマノ・アリヴィオ
サイズXS、S
カラーMatte Metallic Gunmetal

Allant+ 8

Allant+ 8

スマートなハイドロフォームアルミフレームに、長寿命な500Whのバッテリーを積んだ一台。力強いBosch Performance Line CX 250wのドライブシステム、Purionコントローラーを搭載する。コンポーネントはシマノ・デオーレ。こだわり抜かれたデザインは、街角を颯爽と走れば見る者を魅了するだろう。

価格473,000円(税込)
フレームアルミ
フォークアルミ
コンポーネントシマノ・デオーレ
サイズM、L
カラーMatte Metallic Gunmetal

Allant+ 8 Stagger

Allant+ 8 Stagger

トップチューブの根元を極端に下げたスタッガードデザイン。女性向けの一台だ。主な移動手段として通勤・通学や買い物に使えるシンプルでスマートな見た目だが、パワフルなエレクトリックシステム(Allant+ 8と同様)が下支えする。コンポーネントはシマノ・デオーレ。日々の生活にぴったりな相棒である。

価格473,000円(税込)
フレームアルミ
フォークアルミ
コンポーネントシマノ・デオーレ
サイズS
カラーMatte Metallic Gunmetal

2021年モデルや最新ロードバイクもチェック

TREKのクロスバイク2021年モデルは▼

TREKの2022年ロードバイクは▼

 2023年モデルではFXシリーズに待望のE-BIKEが登場!▼

All photos © Trek Bicycle

公式HP:TREK

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WRITTEN BY増渕俊之

出版社勤務を経て、フリーランスの編集/ライター。編著に『これがデザイナーの道』『自転車ファンのためのiPhoneアプリガイド』『岡崎京子の仕事集』がある。現在、編集を手がけた岡崎京子の単行本『レアリティーズ』が発売中。

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