Tern|折りたたみ自転車&クロスバイク全25台、尖ったセンスにハマれ!

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都会的でオシャレな見た目だけでも十分その虜となってしまいそうなTernのバイクたち。流線形のシルエットが美しいvergeシリーズに代表される折りたたみ自転車に加え、日本人のサイズに最適化されたクロスバイクなどラインナップは多彩。アーバンライドの相棒を見つけたい、ただし走りも妥協はしたくない、そんな人とTernの相性は100%だろう。
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Ternとは

*Ternのなりたち
Ternの誕生は2011年。さまざまな人に最高のアーバンコミュニケーターを届けたいという信念のもと、都市生活での快適かつ最適な移動手段、そしてスポーツ・フィットネスを兼ね備えたバイクブランドとして立ち上げられた。

都会的でスタイリッシュな折りたたみ自転車

▲Verge X20

Ternの主軸はフォールディングバイク、つまり折りたたみ自転車だ。どれもおしゃれでどこかアバンギャルドな雰囲気、かつ走行性能も十分なモデルばかりだ。
小径車のイメージが強い折りたたみ自転車だが、Ternでは26インチのフォールディングバイク*もラインナップされている。

*)2022年現在は当該モデルなし

▲26インチホイールの折りたたみ自転車「Eclipse X22」

洗練されたデザインのモデル群に加え、発売間もない折りたたみ電動ミニベロ(e Bike)も注目株のひとつだろう。

※動画内の車体は海外モデルとなり仕様が異なる

日本人のためのバイク「ROJI」

▲「バーチャル大阪」をイメージした「Kitt design Lab. 004」(限定生産)

2015年には、日本人による日本人のための作品を生み出すべく結成されたデザインチーム「Kitt design」とタッグを組む。「自分の体格に合った最適なバイクを無理せず選ぶ」という思想に基づいて製品造りをスタート。常態化したスポーツサイクル市場にメスを入れ、進化した新世代のクロスバイクを日本限定で発表する。

スポーツバイクが定番化し、商業化されたことによるサイズ・見た目の弊害に疑問を抱いていた「Kitt design」と、Ternのアーバンコミューターの思想がリンクする。Ternの第二世代の幕開けである。

2016年には、その進化を止めることなくさらなる革新的な唯一無二の存在を目指し、折りたたまない小型コミューターとしてのミニベロを発表。同時に「Kitt design」とのコラボレーションの総称を「ROJI BIKES」と名付け、日本だけにとどまらず世界各国でも展開を開始した。

Surge pro tern ミニベロ ミニベロロード
▲NON-FOLDINGのミニベロロード「Surge PRO」

小さくも遠路を旅する小鳥のように

小さくも遠路を旅する小鳥のように
Ternという名前の由来は、一生の間に地球と月の距離を3往復する小さな鳥の名前「ターン」から。しなやかでコンパクトなのに力強く、優れた移動能力を持つ渡り鳥。そんな小鳥からインスピレーションを得てTernは生まれた。

全モデル25台一挙紹介(MY2019)

全モデル一挙紹介
今回はTernの主軸となる折りたたみ自転車と、新シリーズ「ROJI BIKES」とあわせ、全モデルを全てご覧にいれよう。

■Folding Bikes(折りたたみ)

▲Verge S8i

ラインナップの紹介の前に、Ternの折りたたみ自転車テクノロジーを述べておこう。

  • 画期的な折りたたみ技術
    折りたたみ方法は、フレームジョイント部から「N」字のようにフロントホイールをスライドさせてフォールドする。単純なふたつ折りよりも40mmコンパクトにたたむことが可能になった。さらにレバーすべてがクイックレリースのため、10秒足らずで折りたたみと組立が可能。工具は必要としない、シンプルかつスムーズな折りたたみ技術だ。

  • 最新技術を使った3-Dフレーム
    3d フレーム tern 折りたたみ
    走行中のねじれなどを計算し、新たに作られた3-Dフレーム。フレーム自体の強化と後輪へのパワー伝達など、ライダーのパフォーマンスを最大限に引き出すことができる。
  • オートロックのセーフティデザイン
    安全性や耐久性、固定力を第一に考えられたロック機構。レバーを閉じると同時にセーフティロックが自動的にかかる安全設計だ。手にしっとりと吸い付くような滑らかさ、たたんだ時のレバーの突出を最小限に抑えたスマートさなど、見た目の美しさも忘れない。
  • 強固な固定とベストポジション
    外側と内部の二重構造でしっかりとロックするハンドルポストは最大上下に100mm可動し、乗る人の体格に合わせてスポーティーにもアップライトにも最適なポジション調節が可能だ。また、前後フレームをしっかりとクランプするジョイント部分は、エントリーモデルに採用しており、上質な仕上がりとなっている。
  • 樹脂製ベアリング
    tern ベアリング
    ハンドルポストとフレームヒンジ部分に、工業製品によく使われる樹脂製ベアリングを採用。サビに強く、注油などのメンテナンスも不要だ。耐久性にも優れており、たたむ際の滑らかさにも一役買っている。
  • マグネットロックとキャリーツール用ソケット
    tern マグネットロック キャリーソケット
    自転車を折りたたんだ際、前後ホイールをしっかりと固定することで、安定した持ち運びができる。また、ヘッドバッジを外すと、バスケットやバッグを取り付けできるソケットが隠されている。用途に合ったキャリーツールを装備することが可能だ。

2017年当時だが、人気モデルの「verge n8」を紹介した動画とインプレ記事にも是非目を通してみてほしい。

けんたさんがミニベロに乗って感じた、5つの良いところと1つの弱点

それでは下記、各モデル紹介をしていこう。

Vektron S10

Vektron S10


欧州でマーケットリーダーの地位を確立したドイツ「Bosch」製の「e Bike System」を搭載した「ヴェクトロン」が日本上陸。短時間充電と長時間バッテリーによる充実した長距離走行を可能とし、自然で静かなアシストによるスムーズなライドを実現。計算され配置されたバッテリー・モーターや、太めのタイヤと低重心フレームは、安定性とスポーティな走行性能の両立を兼ね備えている。

Vektron S10
  • 価格:399,300円(税込)
  • コンポーネント:シマノ・ティアグラ
  • ホイールサイズ:20インチ(406)
  • カラー:マットブラック×ブラック
  • 折りたたみサイズ:W86×H68×D41cm

Verge X11

Verge X11

シリーズ最高峰Xクラスの中、キリっとした存在感を放つモデルとして位置するセカンドグレード。超ワイドギヤと油圧式ディスクブレーキが、走りへの欲求をどこまでも駆り立てる。斬新なカラーリングとコンポーネントが調和することで生まれる、先進的なスタイリングが時代の流れを加速させるだろう。

Verge X11
  • 価格:347,600円(税込)
  • コンポーネント:スラム・X1
  • ホイールサイズ:20インチ(451)
  • カラー:クローム×ガンメタル
  • 折りたたみサイズ:W80×H74×D38cm

Verge S8i

Verge S8i


近未来を垣間みるようなベルトドライブ×内装ギヤモデル。世界でも最もメンテナンスが不要なフォールディングバイクで、静かなその走りは高級セダンを連想させる。あらゆる天候のコンディションでも難なく制動力を発揮するディスクブレーキを採用。

Verge S8i
  • 価格:299,200円(税込)
  • ホイールサイズ:20インチ(406)
  • カラー:サテンメタリックグレー/シルバー
  • 折りたたみサイズ:W81×H73×D42cm

Verge P10

Verge P10

上位グレードホイールと最上位モデルの高剛性フロントフォークを採用。フロントシングルながらワイドギヤを搭載することでフロントダブル並みの走行性能をあわせ持ち、油圧式ディスクブレーキが雨天時の制動力を発揮する。

Verge P10
  • 価格:185,900円(税込)
  • コンポーネント:シマノ・Deore
  • ホイールサイズ:20インチ(451)
  • カラー:ダークブロンズ/スチール、ガンメタル/スチール、サテンブラック/グレー、サファイアブルー/ブルー
  • 折りたたみサイズ:W80×H74×D38cm

Verge D9

Verge D9

強度が高いダブルウォールリムとカップ&コーンを採用した、451ホイールモデルのエントリークラス。VROステム(-45度〜+90度まで調整可能)を標準装備して走りをスポーティに演出。

Verge D9
  • 価格:156,200円(税込)
  • コンポーネント:シマノ・Acera
  • ホイールサイズ:20インチ(451)
  • カラー:レッド/レッド、ブラック/ダークブロンズ
  • 折りたたみサイズ:W80×H74×D44cm

Verge N8

Verge N8
▲パールゴールド×シルバー

日本人の体格に合わせて生まれた本機は、今やTernを代表するVergeシリーズの中でも高い人気を誇る。より一層フレームの曲線美を強調するシンプルなグラフィックと、新たなカラーで選択肢の幅も増える。

Verge N8
  • 価格:109,780円(税込)
  • コンポーネント:シマノ・アルタス&クラリス
  • ホイールサイズ:20インチ(406)
  • カラー:パールゴールド/シルバー、マットレッド/ダークシルバー、マットブラック/レッド、ブルー/シルバー、グリーン/ホワイト、ガンメタル/ダークシルバー、マットライトブルー×ホワイトダークグリーン×ホワイト、パールゴールド×シルバー
  • 折りたたみサイズ:W79×H72×D38cm

Link A7

シルバー×グレー

オールブラックなパーツと品格を兼ね備えたフレームカラーが高級感を演出。同価格帯の他社製と比較すると、完成度は極めて高いモデルだ。ホイールは、エントリーモデルながら強度に優れたダブルウォールリムを採用。また、ハンドルポストが上下に最大12mm可動するため、乗る人の体格に合わせて最適なポジションがとれる。

Link A7

  • 価格:62,700円(税込)
  • コンポーネント:シマノ・Tourney
  • ホイールサイズ:20インチ(406)
  • カラー:ダークレッド/ダークグレー、マットブラック/ブラック、ブルー/ダークグレー、ガンメタル/ダークグレー、マットシルバー/ダークグレー、シェール/マンゴ
  • 折りたたみサイズ:W80×H73×D39.5cm

■ROJI BIKES

ROJI BIKES
前述したTernとKitt designのコラボレーション・プロジェクト。名の「ROJI」とは「路地」を意味し、ストリートユースとしての利便性と実用性を兼ね備えたバイクを作るために名付けられた。スタイリッシュかつスポーティで、ファッショナブルな最高のアーバンバイクを目指し、ライダーの「乗りやすさ」と乗車したときの「美しさ」を追求する。
2017年には、折りたたまない小型コミューターとしてのミニベロを発表。また、日本人の体格に合致した理想的なサイジングを追求し、身長によっては700Cよりも650Cのホイールサイズを推奨している。
tern クロスバイク 700C 650C サイズ
では以下ラインナップを見ていこう。

Rip

Rip

トップチューブを新たに、よりスマートでスポーティにアップデートしたクロスバイク。シンプルでアシンメトリーなグラフィックや、TTバイクのようなエアロフレームが目立つが、リアセンターを短めに設計することでチェーンの駆動ロスを軽減し、漕ぎ出しを軽くするなど機能面でもぬかりない。

  • 価格:95,700円(税込)
  • コンポーネント:シマノ・クラリス
  • サイズ(ホイールサイズ):460(650C)、500(650C)、540(700C)mm
  • カラー:バーント、マットブラック、アイスグレー

Clutch

Clutch

4つのサイズ展開で2種類のホイールサイズ(650C/700C)を用意。さらにカラーバリエーションが幅広く、より一層日本人のさまざまな体格と個性をフォローする。単純な丸チューブではなく、セミエアロ形状で細かいこだわりを持つクロスバイクだ。またTernの姉妹アクセサリーブランド「BioLogic」のエルゴ形状ロックオングリップを装備。

  • 価格:63,800円(税込)
  • コンポーネント:シマノ・アルタス
  • サイズ(ホイールサイズ):420(650C)、480(650C)、510(650C)、540(700C)mm
  • カラー:エーゲ、マットベージュ、マットブラック、マットカーキ、マットグレー、サンイエロー

Surge PRO

Surge PRO

利便性と実用性を兼ね備えた、アーバンとスポーツの高次元での融合。見る者の心を奪い異次元へと誘うシルエットのミニベロ・ロードだ。新たに開発されたカーボンフォークを搭載し、さらに別売りのカーボンホイールを装着することで、より完成度の高いマシンを作ることができる20インチ車だ。

  • 価格:217,800円(税込)
  • コンポーネント:シマノ・ティアグラ
  • サイズ:470、520mm
  • ホイールサイズ:20インチ(451)
  • カラー:2トーンブラック×イエロー、2トーンブラック×レッド、デルタレッド、デルタグリーン、デルタブルー

Surge

Surge

街中での移動だけではなく、ロングライドなど多彩なシーンでの活躍が期待できるミニベロ。攻撃的で美しいホリゾンタルなシルエットと、451規格の20インチホイールがよりスポーティさを強調する。また、ロングブレードのフォークを採用することで、車体全体がシャープな印象を放つ。

  • 価格:109,780円(税込)
  • コンポーネント:シマノ・クラリス
  • サイズ:470、520mm
  • ホイールサイズ:20インチ(451)
  • カラー:マットブラック、ストーンシルバー、グリーンガンメタル

Crest

Crest

多くの人にフィットさせたいという想いが、この価格帯では珍しい2サイズ展開を実現。多彩なポジション変更やアクセサリーにより、自分だけの一台を作ることが可能だ。美しいホリゾンタルシルエットが生み出すスポーティさと利便性、実用性を兼ね備えたアーバンコミューターである。

  • 価格:64,900円(税込)
  • コンポーネント:シマノ・アルタス
  • サイズ:460、500mm
  • ホイールサイズ:20インチ(451)
  • カラー:マットブラック、マットガンメタール、ブルーグレー、マットグレー、マットセージ、マットオーカー

アクセサリー

アクセサリー
Ternは自転車装備に関わる純正アクセサリーのラインナップも充実。荷物を運搬するのに便利なラックからバッグ&バスケット、輪行に便利なボディバッグやキャスター付きラック、安全走行のためのライト、ホイール、サドル、ハンドルバー、サスペンション式シートポスト……などなど、バイクをカスタマイズできるパーツが実に豊富だ。そのデザインや機能も、Ternの自転車本体に備えるにぴったりなオリジナリティを発揮。

Kanga™ Rack

まとめると

ざっとラインナップを見ていくと、先鋭的なフォルムとデザインが印象に残るTernの自転車群。まろやかな流線形で、かつ戦闘的なスタイルが街に映える。アーバンライドに最適なファッション性と機動力を兼ね備えたブランドだ。新興ながら、ずしりと重い存在感を放つ同社マシンをこれからも見守っていきたい。

All photos (C)Tern Bicycles Japan

監修:Viking the Maintenance石橋
Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

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WRITTEN BY増渕俊之

出版社勤務を経て、フリーランスの編集/ライター。編著に『これがデザイナーの道』『自転車ファンのためのiPhoneアプリガイド』『岡崎京子の仕事集』がある。現在、編集を手がけた岡崎京子の単行本『レアリティーズ』が発売中。

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