ロードバイクは走りでタイプが違う!エアロロード、ヒルクライム、エンデュランスの3つのタイプの違いをトレックに学ぶ

You Tuberのけんたさんが3つのタイプの違いをズバリ聞いた

数年前まで「ロードバイク」と言えばレースモデルかコンフォートモデルの2種類くらいしかなかった記憶がありませんか?2018モデルが出揃ってきた今年、やたらと耳にするのが「エアロロード」「エンデュランス」などのロードバイクの種別。どうして今ロードバイクはタイプ別に分かれているのか、また自分に最適なタイプを選ぶためには何を基準に考えればいいのか。You TuberのけんたさんがTrek World(トレック・ワールド)の展示会場を訪問。トレックの野口さんに詳しく話を聞いてきました。

 

▲MTBクロスカントリーアジア選手権3回優勝歴のあるバリバリサイクリスト野口さんと

では、あなたにぴったりのロードバイクをどうやって探せばいいのでしょうか?

まずは自分の「脚質」「やりたいこと」を考えてみる

あなたは巡航速度が速く、追い込みに強いスプリント系の脚? それとも峠を攻めるのが好きなヒルクライマー系の脚? あるいは荒れた路面を攻略するエンデュランス系の脚? 人それぞれ脚には向き不向きがありますが、プロのロードレースでも、スプリンター、ヒルクラマー、そして石畳などに強い選手の役割分担があり、それぞれのシーンに応じて機材も異なるものを使う場合が多いのです。

スプリント系には空気抵抗の低いエアロダイナミクス、ヒルクライム系には軽量さ、またエンデュランス系には衝撃吸収性能が必要となります。しかし、そうした3つの走行シーンにすべて対応する1台を求めるのは難しさが。そこで脚質と目的によるバイク選びが大事となってきます。最近の技術革新により、各々の性質に特化したバイクがあるのです。

(C)Trek Japan
(C)Trek Japan

なぜトレックの3つのロードバイク種別が優れているのか

そこで「トレック」なのです。初心者に優しく、ハイクオリティを求める中〜上級者にも良質なバイクを提供する同社は、プロチーム「トレック・セガフレード」を擁して各種レース機材を供給。ここで紹介するのは、アルベルト・コンタドールや別府史之らの所属選手がレースで乗るバイクで、各シーンのスペシャリスト向けに作られたものです。

平坦基調のコースを走るのはエアロ仕様のマドン9シリーズ。石畳系のクラシックレースを走るのは路面からの衝撃を吸収するドマーネSLRシリーズ。そして頂上ゴールのようなヒルクライムには最軽量のエモンダSLRシリーズ……その3種のカテゴリーラインナップをみていきましょう。

MADONE(マドン)

トレックのロードバイクの代名詞とも言える「マドン」
トレックのロードバイクの代名詞とも言える「マドン」

パワー、空力性能、走りの質、そしてインテグレーションを究極に融合したエアロロードバイク。そのあらゆるディテールは、時代を先取りした比類なき性能と走行性、そしてダイナミックな効率を発揮するように作られています。舗装路でも風洞実験でも、すべてのロードバイクを超えるエアロ性能の新基準となるものです。

ハンドルもエアロ形状
ハンドルもエアロ形状

また、ファビアン・カンチェラーラの協力のもとに開発された「IsoSpeed」テクノロジーを搭載。これはシートチューブをトップチューブから分離させ、路面からの振動に従いシートチューブをしならせるようにした機構です。フロントにも「IsoSpeed」が採用されており、前輪から腕に伝わる振動を吸収するのに成功しています。

フレーム素材は「600シリーズOCLV」。航空宇宙産業で用いられる最先端カーボンと、重さを抑えるパフォーマンステクノロジーにより、重量と剛性のバランスを業界最高レベルで実現。そしてインテグレーションを引き立たせるよう、トレックが誇る「KVFチューブ」を最適な形状に設計。他社製品に勝るスーパーエアロなフレームを作り出しました。

空力をギリギリまで考えたフレーム
空力をギリギリまで考えたフレーム

なおマドン9シリーズは、これまでは専用のステム一体型エアロハンドルしか取り付けられなかったが、2018年モデルからはオプションパーツとしてステム変換スペーサーキットを発売。好みのステムやハンドル、DHバーを装着できるようになりました。
トライアスリート人気に火がつきそう
トライアスリート人気に火がつきそう

DHバーを装着したマドン
DHバーを装着したマドン

MADONE 9.9

MADONE 9.9
MADONE 9.9

フレーム:600 Series OCLV Carbon
メインコンポ:Shimano Dura-Ace Di2
ホイール:Bontrager Aeolus 5 d3 Tubeless Ready
サドル:Bontrager Montrose Pro
ハンドルバー:Madone Integrated Bar/Stem
カラー:Trek Biack/Viper Red、Radioactive Orange/Trek Black、Viper Red/Trek White、Radioactive Yellow/Trek Black
サイズ:50、52、54、56、58、60、62
価格:1,014,000円(税抜)

MADONE 9.5

MADONE 9.5
MADONE 9.5

フレーム:600 Series OCLV Carbon
メインコンポ:Shimano Ultegra Di2
ホイール:Bontrager Aeolus Pro 3 Tubeless Ready
サドル:Bontrager Montrose Elite
ハンドルバー:Madone Integrated Bar/Stem
カラー:Matte Quicksilver/Gloss Blue
サイズ:50、52、54、56、58、60
価格:695,000円(税抜)

MADONE 9.0

MADONE 9.0
MADONE 9.0

フレーム:600 Series OCLV Carbon
メインコンポ:Shimano Ultegra
ホイール:Bontrager Aeolus Comp Tubeless Ready
サドル:Bontrager Montrose Elite
ハンドルバー:Bontrager Race Lite Aero
カラー:Matte Dnister/Quicksilver、Radioactive Orange/Trek Black、Viper Red/Treck White Team、Radioactive Yellow/Trek Black
サイズ:50、52、54、56、58、60、62
価格:510,000円(税抜)

LINK:MADONE

DOMANE SLR(ドマーネSLR)

カンチェラーラの黄金時代を支えたドマーネがさらに進化
カンチェラーラの黄金時代を支えたドマーネがさらに進化

人気シリーズであるドマーネをフルモデルチェンジし、新モデルとして「Domane SLR」が登場。2012年に発表された初代は、ファビアン・カンチェラーラのクラシックレースを支えるエンデュランスロードバイクとして知られ、多くのサイクリストから支持されてきました。

さらなる技術改革を進め、第二世代となる2018年モデルはこれまでのロードバイク史上例のない新技術を搭載しています。まず、フレームからシートチューブを独立させた従来の「IsoSpeed」に調整可能なスライダーを装備。これにより、ライダーは路面に合わせた自分好みの走りを実現できるようになりました。

フレームから独立したシートチューブ
フレームから独立したシートチューブ

シートポストの秘密兵器Iso Speed
シートポストの秘密兵器Iso Speed

このスライダーで好みの乗り心地を調節。柔らかすぎるとパワーが逃げるので、路面や状況に合わせられる
このスライダーで好みの乗り心地を調節。柔らかすぎるとパワーが逃げるので、路面や状況に合わせられる

また、改善が難しいとされていたフロント部での振動吸収率も、ステアチューブがヘッドチューブから独立して回転する「フロント IsoSpeed」と「IsoCore ハンドルバー」により克服。とことん荒れた路面を制覇するために、究極の乗り心地を提供するのです。

ブレーキはキャリパー式とディスク式を選択でき、タイヤクリアランスも幅広に設定。前者は28C、後者は32Cのタイヤが標準装備されています。

ディスクブレーキ
ディスクブレーキ

DOMANE SLR 9 DISC

DOMANE SLR 9 DISC
DOMANE SLR 9 DISC

フレーム:600 Series OCLV Carbon
メインコンポ:Shimano Dura-Ace Di2
ホイール:Bontrager Aeolus 3 D3 Tubeless Ready Disc
サドル:Bontrager Affinity Pro
ハンドルバー:Bontrager Pro IsoCore VR-CF
カラー:Matte Dnister Black/Viper Red、Matte Metallic Gunmental/Trek Black、Radioactive Orange/Trek Black、Viper Red/Trek White
サイズ:44、47、50、52、54、56、58、60、62
価格:1,150,200円〜1,210,680円(税抜)

DOMANE SLR 8 DISC

DOMANE SLR 8 DISC
DOMANE SLR 8 DISC

フレーム:600 Series OCLV Carbon
メインコンポ:Shimano Dura-Ace
ホイール:Bontrager Aeolus Pro 3 Tubeless Ready Disc
サドル:Bontrager Affinity Elite
ハンドルバー:Bontrager Pro IsoCore VR-CF
カラー:Trek Black/Quicksilver
サイズ:50、52、54、56、58、60
価格:822,960円(税抜)

DOMANE SLR 6 DISC WOMEN’S

DOMANE SLR 6 DISC WOMEN’S
DOMANE SLR 6 DISC WOMEN’S

フレーム:600 Series OCLV Carbon
メインコンポ:Shimano Ultegra
ホイール:Bontrager Paradigm Comp Tubeless Ready Disc
サドル:Bontrager Ajna Elite
ハンドルバー:Bontrager Pro IsoCore VR-SF
カラー:Matte/Gloss Black
サイズ:44、47、50、52
価格:583,200円(税抜)

DOMANE SLR 6 DISC

DOMANE SLR 6 DISC
DOMANE SLR 6 DISC

フレーム:600 Series OCLV Carbon
メインコンポ:Shimano Ultegra
ホイール:Bontrager Paradigm Comp Tubeless Ready Disc
サドル:Bontrager Affinity Elite
ハンドルバー:Bontrager Pro IsoCore VR-CF
カラー:Matte/Gloss Trek Black
サイズ:44、47、50、52、54、56、58、60
価格:583,200円(税抜)

DOMANE SLR 6

DOMANE SLR 6
DOMANE SLR 6

フレーム:600 Series OCLV Carbon
メインコンポ:Shimano Ultegra
ホイール:Bontrager Paradigm Comp Tubeless Ready
サドル:Bontrager Affinity Elite
ハンドルバー:Bontrager Pro IsoCore VR-CF
カラー:Matte/Gloss Trek Black、Matte Metallic Gunmental/Trek Black、Radioactive Orange/Trek Black、Viper Red/Trek White
サイズ:50、52、54、56、58、60、62
価格:583,200円(税抜)

DOMANE SLR 7

DOMANE SLR 7
DOMANE SLR 7

フレーム:600 Series OCLV Carbon
メインコンポ:Shimano Ultegra Di2
ホイール:Bontrager Paradigm Comp Tubeless Ready
サドル:Bontrager Affinity Elite
ハンドルバー:Bontrager Pro IsoCore VR-CF
カラー:Semigloss Crystal White/Orange
サイズ:54
価格:680,000円(税抜)

LINK:DOMANE SLR

EMONDA SLR(エモンダSLR)

最軽量がさらに軽量になったエモンダSLR
最軽量がさらに軽量になったエモンダSLR

トレックの最軽量ロードバイク・シリーズ「エモンダ」がフルモデルチェンジし、これまで以上の軽量化を達成しながらも秀逸なライドパフォーマンスを発揮するバイクとして発表されたのが「エモンダSLR」。フレーム重量は従来モデルと比較して50gの軽量化に成功。キャリパーブレーキモデルは640g(サイズ56cm、塗装含む)、ディスクブレーキモデルは665g(サイズ56cm、塗装含む)となっており、両方ともに業界最軽量モデルとして登場しました。

軽く指1本で持つことができる超軽量フレーム
軽く指1本で持つことができる超軽量フレーム

開発においては「軽くするからといって、そのパフォーマンスを犠牲にすることは絶対にありえない」と製品開発責任者が語るように、ライドフィーリングは従来モデルから一切損なわれていません。それどころか、ヘッドチューブやBB周りの剛性はさらに高くなり、加速性能やコーナーリングでのハンドリング性能も高められています。すなわち「走りの質を徹底的に追求しながら、さらなる軽量化を実現した」という点が最大の特徴なのです。

インナーケーブルでスッキリ美しい
インナーケーブルでスッキリ美しい

ヘッド周りの剛性が高くなり取り回しの反応がアップ
ヘッド周りの剛性が高くなり取り回しの反応がアップ

上位モデルのカーボン素材はトレック独自の700OCLVを使用
上位モデルのカーボン素材はトレック独自の700OCLVを使用

幾度となくコンピュータ分析やレースの現場でのテストライドを繰り返したことで辿り着いたフレームデザインは、見た目も美しく、快適な乗り心地と推進力をつかさどるバーティカル・コンプライアンス(シートチューブの縦方向のしなり)が高次元で果たされています。タイヤクリアランスは28Cまで装着可能で、俊敏になったブレーキング性能とあわせて、あらゆる状況下で優れた走りを提供する一台です。

EMONDA SLR 9

EMONDA SLR 9
EMONDA SLR 9

フレーム:Ultralight OCLV 700 Series
メインコンポ:Shimano Dura-Ace Di2
ホイール:Bontrager Aeolus 3 D3 Tubeless Ready
サドル:Bontrager XXX full carbon
ハンドルバー:Bontrager XXX, OCLV carbon
カラー:Trek Black/Viper Red
サイズ:47、50、52、54、56、58、60
価格:1,111,000円(税抜)

EMONDA SLR 8 Disc

EMONDA SLR 8 Disc
EMONDA SLR 8 Disc

フレーム:Ultralight OCLV 700 Series
メインコンポ:Shimano Dura-Ace
ホイール:Bontrager Aeolus Pro 3 Disc
サドル:Bontrager Montrose Elite
ハンドルバー:Bontrager XXX, OCLV carbon
カラー:Matte Black/Gunmetal
サイズ:50、52、54、56、58、60
価格:893,000円(税抜)

EMONDA SLR 8

EMONDA SLR 8
EMONDA SLR 8

フレーム:Ultralight OCLV 700 Series
メインコンポ:Shimano Dura-Ace
ホイール:Bontrager Aeolus Pro 3
サドル:Bontrager Montrose Elite
ハンドルバー:Bontrager XXX, OCLV carbon
カラー:Matte Black/Gunmetal、Solid Charcoal/Radioactive Orange、Viper Red/Trek White、Radioactive Yellow/Trek Black
サイズ:47、50、52、54、56、58、60、62
価格:797,000円(税抜)

EMONDA SLR 6 DISC

フレーム:Ultralight OCLV 700 Series
メインコンポ:Shimano Ultegra R8000
ホイール:Bontrager Paradigm Comp Tubeless Ready
サドル:Bontrager Montrose Elite
ハンドルバー:Bontrager XXX, OCLV carbon
価格:643,000円(税抜)

EMONDA SLR 6

EMONDA SLR 6
EMONDA SLR 6

フレーム:Ultralight OCLV 700 Series
メインコンポ:Shimano Ultegra R8000
ホイール:Bontrager Paradigm Comp Tubeless Ready
サドル:Bontrager Montrose Elite
ハンドルバー:Bontrager XXX, OCLV carbon
カラー:Matte Anthracite/Gloss Black、Solid Charcoal/Radioactive Orange、Viper Red/Trek Black、Viper Red/Trek White、Radioactive Yellow/Trek Black
価格:547,000円(税抜)

*EMONDA SLR DISCについては、P1nowのアップチャージ費がかかります。

LINK:EMONDA SLR

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■トレックとは
米国、ウィスコンシン州ウォータールーに本社を構えるTREK Bicycle Corporationは、アメリカでシェアNo.1を誇るスポーツバイクメーカーです。1976年に創立されて以来、その卓越した技術力で革新的な自転車を世に送り出し、本物を求める多くのサイクリストに広く愛用される世界有数のスポーツ自転車メーカーに成長。世界最大の自転車ロードレース、ツール・ド・フランスやMTBワールドカップなどで活躍するバイクをつくり、名実ともに世界のトップブランドとして常に最先端を走り続けています。
問い合わせ先
提供:トレック・ジャパン
企画制作:FRAME編集部

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WRITTEN BYFRAME編集部

FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/

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