サイクリストにおすすめのカメラ22選【2019年4月版】
ゴールデンウィークが近いづいてきましたね。今年は10連休なので、どこかに泊まりがけで走りに行くという人も多いはず。思い出がたっぷりできそうです。
ならば、思い出を残すためのツールである「カメラ」を持っていくのはどうでしょう? 綺麗に撮れた写真ほど、それを見て蘇ってくる感動も劇的です。スマートフォンでも撮れるのは事実ですが、きちんとしたカメラならもっと綺麗に撮れるというのも否定できません。
SNSにシェアするにも綺麗なほうがウケがいいですしね。自転車YouTuberのけんたさんやブロガーの神楽坂つむりさんもカメラをお持ちですし、RoadQuestの絶景写真にもカメラで撮ったものが多いですね。敢えて言いましょう、デキるサイクリストはカメラ持ちなのです。サイクリストの行く先には思い出がいっぱい、それをちゃんと残せるカメラは相性抜群。生かさない手はありません。
そんなわけで、この記事ではサイクリストにおすすめのカメラをジャンル別に紹介します。サイクリスト向けということで、軽さに注目してピックアップしてみましたよ。
軽くて小さい「高級コンデジ」
多くの人におすすめなのが高級コンデジ。サイクルジャージのバックポケットに入るコンパクトさ・軽量さが最大の魅力です。女性サイクリストにもおすすめしやすいです。レンズ一体型なのもポイントで、「レンズはどれがいいの…?」と悩む必要がないのでカメラ初心者にも推しやすいですね。
コンデジはコンパクトデジタルカメラの略で、デジカメの中でも小型で軽量、取り回しの良さを重視した製品群のこと。高級コンデジは、その中でも高性能・高機能な製品群です。敢えて例えるなら、折りたたみ小径車みたいなジャンルかも。高級コンデジは画質よりも「いつでもどこでもカメラならではの写真が撮れる」のがウリになっています。スマホでは撮るのが難しい、美しく背景をボカした写真もお手の物です。
ソニー RX100シリーズ
ゲーム機から家電まで、数多くの分野でトップメーカーであるソニーはカメラメーカーとしても超一流。RX100シリーズも高級コンデジの定番となっています。ソニーのカメラはオートフォーカス(AF、自動でピントを合わせてくれる機能)など、カメラの基本となる部分の性能が非常に高いのが特徴です(立ち位置を自転車メーカーで言い表すなら、高い技術力を背景に優れた製品を展開するSpecializedやTrekなどが近いかも)。そんな高性能な製品をポケットに入れて気軽に持ち運べるというのがRX100シリーズの魅力です。
RX100III
価格と性能のバランスに優れたロングセラー、迷ったらこれを買ってみるのが無難かなーと思います。サイクリストのユーザーも多い印象です。中古品が多く流通しているのもいいですね。
- イメージセンサー:1.0型(有効画素数 約2010万画素)
- レンズ:F1.8-2.8 24-70mm
- 重量:約290g
- 価格:69,880円(ソニーストア・税抜)
RX100V
RX100IIIの発展型で、0.05秒という超高速でフォーカスを合わせてくれる高性能機。被写体を追尾しフォーカスし続ける機能もあります。また、秒間24枚撮影できるため、レース中の仲間サイクリストを撮るなんて使い方もいけます。
- イメージセンサー:1.0型(有効画素数 約2010万画素)
- レンズ:F1.8-2.8 24-70mm
- 重量:約299g
- 価格:104,880円(ソニーストア・税抜)
RX100VI
RX100V同様にRX100IIIの発展型に当たりますが、こちらは望遠性能に優れており、遠くの被写体も大きく写せます。風景から人物まで、幅広く撮れる超コンパクトな万能機。
- イメージセンサー:1.0型(有効画素数 約2010万画素)
- レンズ:F2.8-4.5 24-200mm
- 重量:約301g
- 価格:138,880円(ソニーストア・税抜)
リコー GRシリーズ
もうひとつのおすすめ高級コンデジがリコーのGRシリーズです。スナップシューター(日常の中で印象的な光景をすばやく撮影するのに向いたカメラ)として人気があります。イメージセンサーに比較的大型のAPS-Cを採用しており、ポケットに入る小型サイズながら非常に画質が良いのが強み。レンズには明るい広角単焦点が採用されていることから、風景や街並みなんかを撮影したい人におすすめな性能だと思います。
画質にこだわった高級コンデジということで、自転車だと折りたたみ小径車ながらしっかりした走行性能を実現しているブロンプトンがイメージ的に近いかなと個人的に思ってます。
注意点としては、ズームができないカメラだということ。遠くにあるものを大きく写したいというときには自分が近寄っていくなどの工夫が必要になります。それが気にならないという人はGRシリーズでかなり楽しめるでしょう。
GR II
定番のひとつになっている名機。2015年発売で、後継機のGR IIIが3月に発売されましたが、未だに通用する性能です。
- イメージセンサー:APS-C(有効画素数 約1620万画素)
- レンズ:F2.8 28mm
- 重量:約251g
- 価格:89,100円(オフィシャルストア・税込)
GR III
GR IIからさらに小型化して高画質化、そのうえ手ぶれ補正まで追加に(写真がブレて使い物にならなくなるのを防ぐ重要な機能)。大幅にスペックアップしたシリーズ最新機種です。背面液晶がタッチ操作対応になったのもポイントが高いです。2019年3月に発売されたばかりですがその人気は非常に高く、カメラ店では在庫が瞬殺されたとか…。
- イメージセンサー:APS-C(有効画素数 約2424万画素)
- レンズ:F2.8 28mm
- 重量:約257g
- 価格:121,500円(オフィシャルストア・税込)
キヤノン PowerShot G1 X Mark III
老舗カメラメーカー・キヤノンの高級コンデジです。性能的には前述した2シリーズの長所を兼ね備えたような感じ。イメージセンサーがGRシリーズ同様に比較的大型なAPS-Cなうえに、幅広いシーンに対応できるズームレンズが採用されています。画質重視の万能路線と言えるでしょう。加えて、防塵防滴仕様なのが突然雨に遭うこともあるサイクリスト的にはうれしいところ。
一見「最強のコンデジ」っぽく見えますが、前述2シリーズよりも大型で重いです(カメラの性能とサイズ・重量は基本トレードオフです)。とはいえ、カメラの中では十分に小型な部類であり、「最小・最軽量を狙った製品ではない」といった塩梅。「画質も取り回しも大事、サイズ・重量を多少犠牲にしてもOK」という人と相性がいいはずです。
- イメージセンサー:APS-C(有効画素数 約2420万画素)
- レンズ:F2.8-5.6 24-70mm
- 重量:約399g
- 価格:127,500円(キヤノンオンラインショップ・税抜)
画質を重視しつつ軽さも求めるなら「ミラーレス」
ここで紹介するミラーレスとは、ざっくりいうと画質と持ち運びのしやすさのバランスをとったカメラ群です(正確にはカメラの機構を指す言葉です)。どちらかというと画質を重視したスペックになっていて、コンデジよりも大柄。ポケットには入らずストラップで肩がけすることになりますが、手が大きい人だとむしろ持ちやすい場合もあって、大きいことが必ずしもデメリットになるわけではありません。コンデジでは性能が物足りない、小さすぎるという人にはいい選択肢になるでしょう。
これまで紹介してきたコンデジはレンズ一体型でしたが、ミラーレスはレンズ交換式のカメラであり、別途レンズを購入する必要があります(キットレンズという入門用のレンズがセットになっているモデルも多いですが)。敷居とコストはやや高いですが、センサーサイズがコンデジより総じて大きく、スペック面ではアドバンテージがあります。本格派よりの製品なので、いざ撮るとなれば撮影しやすく、撮れる写真も非常に美しいですよ。動画撮影に向いた製品が多いのも特徴で、YouTuberを目指すという人には特におすすめです。
ちなみに、自転車でミラーレスに相当するジャンルはないですね。強いていうなら、ミニベロとロードバイクの中間くらいの立ち位置です。
ソニー α6000シリーズ
写真から動画まで幅広い撮影ができる、優等生的なミラーレスシリーズです。ハイエンドモデルではAF性能や連写性能が強化され、手ぶれ補正がつくなどして、動きモノの撮影がしやすくなります。
性能面ではあまり文句のつけようがないのですが、キットレンズ以外のレンズはハイエンド路線のものが多く、高くて重いものが有力な選択肢になってくるのが悩みどころです。人によってはキットレンズはわりとすぐに物足りなくなってくるので、画質等にこだわりがある人はステップアップ先のレンズも見ておいたほうがいいでしょう。
α6000
エントリーモデルにあたります。手を伸ばしやすい価格であり、レンズ交換式の製品でカメラ入門するなら選択肢になるでしょう。キットレンズが軽量なのもポイントですね。
- イメージセンサー:APS-C(有効画素数 約2430万画素)
- キットレンズ:F3.5-5.6 16-50mm
- 重量:約344g(本体)+約116g(レンズ)
- 価格:69,880円(ソニーストア・税抜)
α6400
シリーズ最新モデルで、人の目を認識してフォーカスを合わせる瞳AFという機能を搭載しており、人を撮るときに実力を発揮します。移動する被写体を追尾してくれるため、動画撮影にも非常に向いています。総じて高機能で、写真も撮りたいけどワンチャンYouTuber、という人におすすめの1台です。
- イメージセンサー:APS-C(有効画素数 約2430万画素)
- キットレンズ:F3.5-5.6 16-50mm
- 重量:約403g(本体)+約116g(レンズ)
- 価格:119,880円(ソニーストア・税抜)
α6500
シリーズ最上位モデルで、α6400との決定的なちがいは光学式手ぶれ補正の有無。手ぶれた写真はまず使い物になりませんが、この機能があればそうした写真の数がぐっと減ります。動画カメラとしての評価も高く、キットレンズからより高性能なレンズに買い換えれば長い間、縦横無尽に活躍してくれるでしょう。写真や動画への本気度が高い人向けのハイエンドなカメラと言えます。
- イメージセンサー:APS-C(有効画素数 約2420万画素)
- キットレンズ:F3.5-5.6 18-135mm
- 重量:約453g(本体)+約325g(レンズ)
- 価格:169,880円(ソニーストア・税抜)
FUJIFILM Xシリーズ
刻一刻と色合いが変化する空や季節ごとの風景の色づき具合、ネオンサインなどに照らされて艶めく夜の街の様子、親しい友人の生き生きとした表情。そんな貴重な一瞬一瞬をビビッドな写真の形で手元に残しておきたいなら、FUJIFILMのミラーレス「Xシリーズ」がおすすめです。FUJIFILMは色彩や質感の表現に定評のあるメーカーで、個人的にもエモい絵が撮れるという印象です。フィルムの味をデジタルに再現する「フィルムシミュレーション」という機能もあり、個性的な絵作りを楽しめます。
また、FUJIFILMのミラーレスはどこかレトロなデザインをしており、ビジュアルにも独特の味があります。刺さる人にはどこまでも深く突き刺さる、そんなカメラメーカーがFUJIFILM。クロモリフレームの良さと似ている気がしますね。
X-T30
より大型なハイエンドミラーレスを小型・軽量化するというコンセプトの新作カメラです。最速で1秒に30枚撮影でき、画像処理エンジンも最新。価格もぐっと手が届きやすいものになっています。
- イメージセンサー:APS-C(有効画素数 約2610万画素)
- キットレンズ:F3.5-5.6 15-45mm
- 重量:約383g(本体)+約135g(レンズ)
- 価格:134,460円(オフィシャルストア・税込)
Amazonで見る(ボディのみ)
X-E3
キットレンズが優秀な単焦点であり、比較的安価にハイクオリティを実現しやすいというおもしろい特徴をもったモデルです。単焦点レンズは同ランクのズームレンズに比べて明るく画質に優れ、比較的軽量です。得意なレンジでは優れた描写力を持つため満足しやすく、ズームできないというデメリットを補うだけの魅力があります。
- イメージセンサー:APS-C(有効画素数 約2430万画素)
- キットレンズ:F2 23mm
- 重量:約337g(本体)+約180g(レンズ)
- 価格:150,660円(オフィシャルストア・税込)
画質を追求するなら「フルサイズミラーレス」
何のために自転車に乗るのかは人それぞれ。もちろん、「写真に収める価値のある感動的な景色に出会ったり経験するために自転車に乗る」というのもアリ。そんな自転車ライフにおける写真の価値が大きい人におすすめなのが「フルサイズミラーレス」というジャンルのカメラです。自転車でいうなら性能を追求したエアロロードがもっとも近いでしょう。イメージセンサーは大型で取り込める情報が多く、画質にとにかく優れています。こと雄大な自然風景を撮りたいなら、フルサイズミラーレスを選ぶ価値があります。
コンデジやミラーレスよりも大型で重量もありますが、これまで主流だった本格派カメラ・一眼レフを小型化・軽量化したという側面が強く、より持ち運びしやすい超高画質カメラというのが適切な位置付けです。
大手カメラメーカー3社すべて(ソニー・キヤノン・ニコン)が持てる技術を全力投入した製品を発売しており、選択肢が豊富という点もフルサイズミラーレスの魅力です。その本格的な性能とレンズ交換式であることから、全体的に高価ではありますが、「相棒となるカメラ」を探しているなら一度は家電量販店などで手に取って性能を確かめておいたほうがいいでしょう。
キヤノン EOS Rシリーズ
キヤノンの一眼レフは使いやすくタフなシチュエーションでも安定した撮影を行えることからプロカメラマンやハイアマチュアに愛されてきました。EOS Rシリーズは、そんなキヤノンが今まで蓄積されたノウハウと最新技術を注ぎ込んだ最新フルサイズミラーレス。
キヤノンのカメラは、人を撮るのが得意と言われることが多いです。自転車と人、自然と人、街角と人…気づけば撮る写真にいつも人が入っている。そんな人はまずEOS Rシリーズを検討するといいかもしれません。
EOS RP
本体重量が500gを切っており、フルサイズミラーレスでも特に軽量な製品である点がいちばん目を引きます。キットレンズも非常に明るい広角単焦点レンズであり、本体性能をきっちり生かせるセット内容になっているのもポイント高し。マウントアダプターというアタッチメントが付属している点も強みです。過去に発売された多くのキヤノン対応レンズを利用可能なため、拡張性も十分なのです。
- イメージセンサー:フルサイズ(有効画素数 約2620万画素)
- キットレンズ:F1.8 35mm
- 重量:約485g(本体)+約305g(レンズ)
- 価格:268,380円(キヤノンオンラインショップ・税込)
EOS R
フラッグシップに当たるキヤノンのフルサイズミラーレスです。兄弟機のEOS RPに比べると、有効画素数が高く、キットレンズも風景から人物まで幅広く撮れる高性能なズームレンズになっており、しっかりと写真を撮っていける隙のない製品です。重量はレンズ込みで約1,36kgであるとともにミドルエンドのロードバイク完成車が買える価格でもあり覚悟はいりますが、それに見合うカメラでしょう。
- イメージセンサー:フルサイズ(有効画素数 約3030万画素)
- キットレンズ:F4 24-105mm
- 重量:約660g(本体)+約700g(レンズ)
- 価格:420,930円(キヤノンオンラインショップ・税込)
Amazonで見る(ボディのみ)
ニコン Zシリーズ
ニコンもまた、プロやハイアマチュアにチョイスされることが多い一眼レフメーカーです。人が得意なキヤノンに対してニコンは自然を撮るのが得意と言われており、そのアイデンティティは異なるもの。色の表現に優れ、見たものを忠実に写しとるとも言われるニコンの伝統を継承するZシリーズは、「ため息のでるような絶景を撮りたい」「リアリティを追求したい」という人にまず触れてほしいフルサイズミラーレスです。
Z6
後述するZ7よりも価格が安くなっていますが、ニコンのラインナップにはエントリー機はなく、Z6はオールラウンドに使えるフラッグシップという位置付け。基礎スペックには文句のつけようがないとともに、人物を撮るときに便利な人間の目を検出して自動でフォーカスする「瞳AF」といった、ハイエンド機でデフォルト化してきている機能も搭載、まさに最新機種という感じ。
- イメージセンサー:フルサイズ(有効画素数 約2450万画素)
- キットレンズ:F4 24-70mm
- 重量:約675g(本体)+約500g(レンズ)
- 価格:348,300円(ニコンダイレクト・税込)
Z7
有効画素数がZ6の2倍近くある、いわゆる高画素機。非常に高精細な写真を撮れるのが特徴で、その実力は山肌や森などの細かく入り組んだ要素を含む自然写真で特に発揮されるでしょう。質感の再現性も高く、撮れる写真はほかと一線を画す美しさ。一方で、撮れる写真のファイルサイズが巨大で扱いにくい面も。クオリティを追求したピーキーめな製品ですが、高画素の魔力はホントすごいので、ぜひサンプルを見てみてくださいませ。
- イメージセンサー:フルサイズ(有効画素数 約4575万画素)
- キットレンズ:F4 24-70mm
- 重量:約660g(本体)+約500g(レンズ)
- 価格:477,900円(ニコンダイレクト・税込)
ソニー α7・α9シリーズ
ソニーはフルサイズミラーレスのパイオニア。キヤノンとニコンが市場参入したのは昨年ですが、ソニーが世界初のフルサイズミラーレスを発売したのは2013年。6年という厚みをもつソニーのラインナップは性能に定評のあるモデルが多くて選びやすく、最新機種しかないキヤノン・ニコンとは異なり中古で安価に入手しやすい(*)という強みまであります。
*カメラは壊れやすいため、手厚いメーカー保証をつけられる直販が基本おすすめです。
α7
5年前に発売された世界初のフルサイズミラーレスですが、まだまだ現役。今ではもっともお手頃な価格でフルサイズの高画質を手に入れられるモデルになっています。中古で多く出回っており、練習機と割り切って買うのはありでしょう。
何気に本体重量が500gを切っており、フルサイズミラーレスの中でも最軽量の部類というのもサイクリスト的にはポイントです。
性能面では手ぶれ補正がないのはさすがに気になりますね。しっかり足を止めての撮影が基本になるでしょう。AF性能なども最新機種とは比較にならず、ガチめの人は物足りないかも。
- イメージセンサー:フルサイズ(有効画素数 約2430万画素)
- キットレンズ:F3.5-5.6 28-70mm
- 重量:約474g(本体)+約295g(レンズ)
- 価格:119,880円(ソニーストア・税抜)
α7 III
α7の最新版です。こちらは手ぶれ補正ありで、AF性能も今水準に引き上げられています。オールラウンドに末永く使っていける性能で、予算が許すならいい選択です。α7より重量があるので、そこは家電量販店などに足を運んで比べておきたいところです。ちなみに、けんたさんのカメラはこのα7 III。
- イメージセンサー:フルサイズ(有効画素数 約2420万画素)
- キットレンズ:F3.5-5.6 28-70mm
- 重量:約650g(本体)+約295g(レンズ)
- 価格:249,880円(ソニーストア・税抜)
α7R III
α7シリーズの中でも特に評価が高い高画素機です。ほかのモデルよりも有効画素数が格段に高く、自然写真を撮る人がよくチョイスしている印象です。高画素機で撮影した写真は独特のくっきりした感じがあり、見るものを惹きつける不思議な魔力を帯びます。性能を活かすにはハイエンドなレンズを別途探して買う必要があり、本体と合わせてかなりの価格になりますが、それと釣り合うなにかがちゃんとある、ということです。
- イメージセンサー:フルサイズ(有効画素数 約4240万画素)
- キットレンズ:なし
- 重量:約657g(本体)+レンズ
- 価格:349,880円(ソニーストア・税抜)
Amazonで見る(ボディのみ)
α9
ソニー・フルサイズミラーレスのフラッグシップです。ひたすらに高められた性能はもはや異次元の領域で、人間はもちろん不規則に動く動物もトラッキングできる強烈なAF性能を備え、秒間20枚の写真を撮影可。ロードレースの様子を撮影するには最適なカメラのひとつでしょう。高速撮影を重視した性能ですが、穴が少ない究極のオールラウンダー。望むものをなんでも、美しく撮影できることでしょう。
- イメージセンサー:フルサイズ(有効画素数 約2420万画素)
- キットレンズ:なし
- 重量:約673g(本体)+レンズ
- 価格:398,880円(ソニーストア・税抜)
究極の選択肢「ライカ」
いつかは手に入れたい憧れのカメラ、それがライカ。ライカは多くの写真家やジャーナリストに愛され続けてきたドイツの光学機器メーカーであり、そのレンズは極めて精密、撮影された写真には哲学である「世界最高の画質を」を感じさせる精妙さと味わいがあります。現代のカメラは工業的に製造されている製品ですが、ライカはそれとは一線を画す“デジタルな工芸品”といって差し支えないでしょう。生産数が少なく中古でも値下がりしにくいこともあって、資産価値が高いという信じられない性質まであります。自転車メーカーだと、フランスのTIMEやイタリアのCOLNAGO・DE ROSAが近いでしょう。
ライカQ
センサーはフルサイズ、レンズにはF1.7という極めて明るい28mm広角単焦点を採用したコンパクトデジタルカメラです。そう、コンデジなんです。単焦点レンズなのでズームはできませんが、フルサイズで撮影した写真は一部を切り出しても十分見栄えがするため、運用でカバー可能。一見ピーキーに見えますが、実際にはかなりオールラウンドに使えるでしょう。
- イメージセンサー:フルサイズ(有効画素数 約2420万画素)
- レンズ:F1.7 28mm
- 重量:約640g
- 価格:604,800円(ライカオンラインストア・税込)
ライカQ2
発売されたばかりのライカQのバリエーションモデルです。何がちがうかといえば、画素数です。ライカQ2は高画素フルサイズコンデジなのです。圧倒的解像感をもったライカ…写真好きなら惹かれないはずはありません。ライカQ以上にピーキーですが、防塵防滴仕様であり、自然派サイクリストにとってはまちがいなく最高の選択肢となる1台。値段がとんでもないことになっていますが、ライカQに+10万円で高画素と防塵防滴が手に入ると考えると…安くないですか?(錯乱)
- イメージセンサー:フルサイズ(有効画素数 約4730万画素)
- レンズ:F1.7 28mm
- 重量:不明
- 価格:702,000円(ライカオンラインストア・税込)
【おまけ】写真・動画性能に優れたスマートフォン
写真のクオリティや撮影のしやすさを考えた場合、現状ではカメラを使うべきです。スマートフォンのカメラは進化していますが、今回紹介してきたカメラに及ぶものでは(まだ)ありません。とはいえ、スマートフォンのカメラが優秀なのも事実であり、何より「カメラという荷物を増やさなくていい」という大きなメリットがあります。
そこで写真・動画性能に優れたカメラを搭載したスマートフォンもいくつか紹介しておきます。
いちばん綺麗な写真が撮れるのはGoogle Pixel 3/3 XL(Android)
個人的に試した範囲ではGoogleのスマートフォン「Pixel 3/3XL」がいちばん写真が綺麗なスマートフォンだと思います(諸説あります)。Pixel 3の写真の綺麗さは、検索エンジンやブラウザなどでおなじみのGoogleはAI技術にも長けており、AIを利用して写真を随時調整することで美しい写真を作り上げています。特に暗所での撮影に優れており、夜景も手持ちでさくっと綺麗に撮れるのが強いですね(夜景を綺麗に撮るなら本格的なカメラでも三脚などを使うのが無難)。
Google純正品らしくスマートフォンとして純粋に使いやすいのも魅力ですね。弱点はビジュアルが地味なところでしょうか。
ファーウェイ P20 Pro・Mate 20 Pro・P30 Proも優秀(Android)
中国の通信機器メーカー「ファーウェイ」のスマートフォン「P20 Pro」「Mate 20 Pro」も優れたカメラを搭載しています。撮れる写真が全体的にビビッドかつシャープで、SNS映えする感じ。P20 Pro・Mate 20 Proにはリアカメラが3つあり、光学的なアプローチも利用してハイクオリティな写真を撮れるようにしている点がPixel 3と異なります。
ただ、今上記二機種は単純に買いとは言えません。「P30 Pro」というさらに強烈なカメラ性能を備えた新製品の発売が控えているからです。解像度が非常に高く、5倍までの光学ズーム(画質の劣化なし、iPhoneは2倍まで)に対応し、画質を劣化させてもいいなら50倍ズームも可。望遠鏡としても使えるスマホとかどうなってるの…というレベルです。
ファーウェイには良からぬ噂もあり、米国との対立を抱えるなど、火種を抱えるメーカーなのはご存知の方も多いかもしれません。しかし、その製品には確かな性能と魅力があるのです。
動画に強いiPhone XS/XS Max(iOS)
かつてはもっとも美しい写真が撮れるスマートフォンだったiPhoneですが、現在は先に紹介したAndroidスマホに写真では一歩譲る感じになっています。しかし、今のiPhoneの真価は写真ではなく動画にあります。動きの滑らさ、細部の潰れの少なさ、なによりもその自然さには、Pixel 3もP30 Proも及ばない印象です。「写真に収めるのが難しいなぁ」と思ったら、動画で撮ったほうが見栄えがする、それが今のiPhoneなのです。
おすすめは最新機種のiPhone XS/XS Maxですね。最高とは言えなくなってしまいましたが写真もトップクラスですし、なによりiPhoneならではのラグジュアリーな質感のボディにはやはり満足感があります。オフィシャルでの販売は終了していますが、旧機種のiPhone Xも優秀なので、中古などで手に入るならこちらもアリです。
TOP画像:キヤノン