G-FORM日本正規総代理店『タキス』取締役インタビュー①~より安全で・快適なものを提供したい~【ストライダー カスタム】

G-FORM日本正規総代理店『タキス』取締役インタビュー①

ストライダー カスタムの豊富な経験を持つ筆者が、カスタムの効果やおすすめパーツを紹介する連載企画。第八弾となる今回は、ランバイクには欠かせないプロテクターやグリップソックスを取り扱っている『タキス』さんの紹介がテーマです。

インタビューの場所となったのは、東京スカイツリー。このタワーは、日本古来の伝統美と最先端の技術によって東京墨田区に生まれた、夢と希望を象徴する新しいシンボルです。

G-FORMもまさに最先端の技術で作られており、ストライダーレースにおいての装着率は、他を圧倒しています。

そんなG-FORMを日本に導入した『タキス』の瀧本さんに、タキスさんはどんな会社なのか、G-FORMを取り扱うようになったきっかけ、商品を正しく使ってもらう取り組みについてのお話をうかがいました。

「タキス」は、どんな会社?

ストライダーのプロテクターといえば、G-FORM(アメリカのブランド)が有名です。レースをやっている方なら、ほとんどの方が知っているブランドだと思います。そのような海外のスポーツブランドメーカーの数々と業務提携し、大手スポーツ量販店を始め、あらゆるスポーツ専門店に魅力的な商品を卸しているのが、タキスさんです。

「世界のスポーツシーンを見つめ、ユーザーに貢献します」という企業理念があり、そこには「より安全で快適にするために、機能的な製品を提供し、アスリートのパフォーマンスを向上させたい」という思いがあるとのこと。

※G-FORMのプロテクター
※G-FORMのプロテクター

筆者が考えるタキスさんの強みは、取り扱っているものすべてが「時代の最先端を行っており、独創的でデザイン性に優れているところ」だと思います。近年では、オリジナルを真似て作られる模倣品がありますが、パフォーマンスの違いが歴然としており、これらは真似できるものではありません。優れた製品をいち早く日本のユーザーに届けることができたのは、本物を見極める「先見の明」があったからなのでしょう。

名称株式会社タキス
運営責任者瀧本 光成
所在地〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜1-19-18 パルク新横浜407
電話番号045-534-9118
会社HPTakis Co.,Ltd. タキス公式
E-mailinfo@takis.co.jp
オンラインショップTakis Co.,Ltd. タキス公式オンラインショップ
楽天市場Takis Co.,ltd.

より良いモノを広めたい!

――タキスさんは、これまで日本に無かった驚くような商品の数々を、世界中から輸入されています。なぜ、そのようなことができたのでしょうか?

瀧本さん:当社は欧米企業との取引が多いので、海外でのイベントや展示会に出向いたりして、新しいものを探しています。近年では、インターネットでの検索も増え「TRUSOX」は、その中で見つけて取引を開始しました。一方で、直接メーカーさんから声をかけてもらって、お付き合いを始めた商品もあります。カッコいい商品や機能性が高いものを紹介することは、本当にやり甲斐がありますし、夢のようなことだと思っています。

――新しい商品を紹介すると小売店さんは、喜んでくれますね!

瀧本さん:実は、そうでもないんです。今までに無い商品を扱うことは、お店にとっては「売れるかどうかわからない」ので、良いものであっても喜んでくれないんです。グリップソックスがいい例で、「こんな高いソックス(大人用:約5000円)は、売れるわけない」と、小売店さんに言われました(笑)

※世界で大人気のテープデザインソックス
※世界で大人気のテープデザインソックス

――そんな状況で、小売店さんをどうやって説得したんですか?

瀧本さん:まずは「自社で売ってみる」ことにしたんです。ネット通販のやり方を勉強して、楽天での販売を始めました。そうしたら売れてしまって、小売店さんから取引をお願いされるようになりました。商品を買ってくださるユーザーさんの方が、いい営業マンです(笑)

――そんな苦労があったんですね。想像もしていませんでした

瀧本さん:価格をできる限り抑える努力もしています。例えばヘッドウェアなどのWDXの製品は、すべてヨーロッパ圏内で製造されていて日本とEUの経済連携協定/EPA(Economic Partnership Agreement)に適合しているので、関税がゼロなんです。輸入商品にかかる関税をできるだけ抑えるために事前教示をして、競合に比べて価格が安くなるようにしています。

――2019年に日本で行われたラグビーW杯では、日本代表選手から直々にグリップソックスを手に入れて欲しいとお願いされたそうですね

瀧本さん:当時「TRUSOXとTAPEDESIGN」の2つのブランドを扱っていたので、多くのスポーツ選手から問い合わせをいただいており、その中にはラグビーの日本代表選手も含まれていました。この2社のグリップソックスは、世界的にとても人気があるため、日本への入荷がかなり遅れていたのです。W杯の試合前日にようやく届いたので、直々に代表選手が宿泊しているホテルまで届けに行きました。次の日の試合で、さっそく使ってもらって見事に勝利したので、とっても嬉しかったです。

タキスの歩み

――タキスさんの事業内容を教えていただけますか?

瀧本さん:タキスは、2003年にイタリアの大手アパレルメーカーのベネトンスポーツ部門の事業部長だった現社長が、イタリアのスノーボード「KILLER LOOP」の輸入代理店を立ち上げて創業しました。

当初は、海外のスノーボードの企画や製造、販売を自社で手掛けるとともに、ファットスキーで有名なフランスのZAGスキーや、元々イタリアの会社勤務だったこともあり、つながりが多いイタリアの老舗メーカーなどを取り扱っていました。しかし、ウィンターマーケットがピーク時の1/10程度まで縮小したことから、リスクの多いウィンタービジネスから、リスクの少ない通年販売ができる商材を開拓したというわけです。

現在メインでやっているのは、プロテクターの「G-FORM」(アメリカ)、サッカー等のグリップソックスの「TAPE DESIGN」(オーストリア)、ヘッドウエア等の「WDX」(スペイン)などです。

さらに、今までのウィンタービジネスの繋がりから、スキーウエアの 「rh+」(イタリア)、サイクルウェアの「Bicycle line」(イタリア)、滑り止めの「Ezy shoes」(フランス)、スケートボード・キックスクーターメーカーの「Fun 4U」(ドイツ)、自転車用リフレクティブウエアの「WOWOW」(ベルギー)などの取り扱いをしています。

すべての製品は、海外メーカーとのパートナーシップのもとで、正規代理店として輸入している正規品です。より日本市場に合った製品を提供するために、海外メーカーに特別製造を依頼している限定品もあります。偽物や並行輸入品は、一切取り扱っていません。

※ウインタースポーツの商品も人気
※ウインタースポーツの商品も人気

G-FORMを取り扱うようになったきっかけ

――G-FORMは、どのようにして取り扱うようになったんですか?

瀧本さん:当社が世界的に有名なグリップソックスである「TRUSOX」を扱っていることから、G-FORMから直接オファーを受けました。G-FORMが持つ「他社が真似することのできない独創性、快適性、保護技術、特許の多さ、投資能力」を含め、今後の幅広い展開に期待して、取り扱いを決めました。これほど快適なプロテクターを見たことがなかったので、日本でも広めたいと思ったのです。

G-FORMのオーナーは「フォートナイト(クラウドベースの対戦型オンラインゲーム)で有名なEPIC GAMES(エピックゲームズ)」にも投資しています。他にメジャーリーグやNBAなどにも投資しており、スポーツに関する深い専門知識があることで広く知られています。今後のブランド開発の展望に、ワクワクしています。

※フォートナイト(EPIC GAMES)は、世界中で大人気のソフトウェア

――G-FORMも最初は、自社販売だったんですか?

瀧本さん:いや(笑)、G-FORMはグリップソックスの取引先を中心に、展開することができました。そして、ほぼ同時に自社の楽天のサイトにも掲載を始めました。その後、サイクルショップさんやランバイクショップさんなど、取り扱い店舗が広がっています。今後は、スポーツ用品店だけじゃなくて、もっと色々な分野のお店に置いてもらって、たくさんの人に使っていただけるように展開していきたいですね。

商品を正しく使ってもらう取り組み

――ストライダーレースの会場や練習会で、子供たちの安全にとても気を配っていますね!

瀧本さん:レース会場に出展していた時に「プロテクターが、正しい位置に着けられていない」ことに気づいたんです。安心してスポーツを長く続けてもらいたいので、ユーザーさんに声を掛けて、プロテクターを正しい位置に固定する活動をさせてもらっています。

――固定するアイデアには、まったく気がつきませんでした

瀧本さん:医療用などに使う自着性テープは、テープ同士が張り付くことにより巻き付けることができます。伸縮性がかなりあるので、適度な締め付けで圧迫感もなく、抜群のフィット感でプロテクターを固定することができます。通気性も良く、剥がす時もベタつかないので安心してお使いいただけます。幅は、50mmがオススメです。

※自着性テープは、手軽に巻くことができます

【伸縮性自着テープ】TAKIS TAPE タキステープ

――輸入代理店さんが、使い方を直接指導している姿を見たことがなかったので、感動したことを今でも忘れていません!

瀧本さん:プロテクターを「正しい位置に固定することは、ぜひやって欲しい」ことなので、商品のパフォーマンスが最大限に発揮されるように、この活動を続けていきたいです。見ず知らずの子供たちに声を掛けるのは、けっこう勇気がいるんですが(笑)、がんばります。あと、親以外の人にプロテクターを着けてもらえるって、けっこう気分がいいと思うんですよね。

※筆者の子供もレースで毎回フィッティングしていただきました
※筆者の子供もレースで毎回フィッティングしていただきました

タキス「ユーザーの声」をチェック!

ストップ!模倣品

正規品のデザイン形状とよく似た模倣品が、ネットショップにみられます。私たちが商品を選ぶ理由は、その商品やブランドに信頼を寄せているからではないでしょうか。ブランドの価値は「企業が長年努力して築き上げてきたもの」です。製品の安全性や品質を高めるためには、創意工夫をして地道な作業の積み重ねが必要なのです。一方で、コピー商品を製造したり販売したりする業者は、努力もせず、コストもかけず、正規品を無断でコピーしています。そして「模倣品の多くは、機能性や耐久性、安全性など、品質面が正規品に比べ大きく劣っています」

コピー商品が出回ってしまうのは、それを作る人や売る人の良識の問題だけではなく、買う側にも要因があります。「比較的手に入れやすい価格のため、買いやすい」といった背景もありますが、模倣品を作ることも売ることも違法です。努力して作られた商品を守るためにも、私たち一人一人が「コピー商品を買わない!」という、強い意識を持つことが必要です。正規品を作っている企業を守ることは、自分たちを守ることにもつながります。正しいことをしている人、努力をしている人を守っていくことが、我々に求められているのではないでしょうか。

※コピー商品の流通は、深刻な問題です
※コピー商品の流通は、深刻な問題です

まとめ

ストライダーレース会場でも、大人気の瀧本さん。プロテクターの正しい装着方法を丁寧に教えてくださるので、G-FORMのブースにぜひ立ち寄ってみてください。そして、最新のG-FORMを実際に手に取って、見比べてみてください。みんなに選ばれている理由が、わかると思います。

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WRITTEN BY"ランバイクカスタム講座"管理人

東京都在住。個人ブログ「Tsuguo Yamaguchiのランバイクカスタム講座」を書いています。自身が所有していたレーサーレプリカNSR250SEをカスタムした経験から、子供用のランバイクも妥協のないカスタマイズをしています。大学で自動車工学を学び、専門分野はエンジンです。二輪・四輪以外にも、ヨットの運転も大好きです。

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