100日以上旅した人が教える!自転車旅行のいろは 【装備編】
僕は現在大学生。これまでに自転車で北海道一周や日本縦断、ベトナム縦断などを達成してきました。その距離約2万km(地球半周分)、日数にして150日以上!そんな僕が日本で自転車旅をする方法や魅力を紹介する企画の後編です。前編ではルートの決め方や必要な費用、注意点などについてご紹介しました。今回は自転車旅に必要な装備をご紹介します。
▼前編はコチラ
自転車旅に必要な装備
自転車
自転車旅ですから自転車がないと始まりません。だからといって旅用の自転車を新たに購入する必要はありません。お手持ちのロードバイクでもできますし、クロスバイクやマウンテンバイク、ママチャリでだってできます。実際、ママチャリで日本一周された方もいます。
自転車に乗るならヘルメットはマスト。日本の安全基準を満たした、頭の形に合うものを選びましょう。お気に入りのヘルメットと一緒なら、旅もより楽しくなりますね。
キャンプ用品
テント
寝袋
マット
バーナー
クッカー
カトラリー
ランタン
テント
自転車旅三種の神器のひとつであるテント!あまりに大きいものだと邪魔ですし、重くなってしまうので自転車旅には不向きです。キャンプする場合はただでさえ荷物が多くなってしまいがち。1~2人用テントがちょうどよいでしょう。
▼テントの選び方をチェック!
寝袋
こちらも三種の神器のひとつ。時期によっては厚着することで対処できますが、朝晩は冷えますので持っていくことをオススメします。
化学繊維でできた寝袋の方がお値段は安いですが、サイズが大きくなってしまいます。それに比べてダウン製のものだと、お値段はしますがコンパクトになります。自転車旅では荷物の軽量化・コンパクト化が重要なポイント。ダウンの寝袋をオススメします。
注意点として寝袋にはそれぞれ耐寒温度というものがあります。適応していないものを使用すると危険ですのであらかじめ確認しておきましょう。
▼寝袋の選び方とおすすめをチェック!
マット
THERMAREST(サーマレスト) アウトドア用マットレス
これも三種の神器です。マットは地面からの熱(冷気)を遮断することと快適に寝るための必需品。キャンプ場の地面が必ずしも平らとは限りません。凸凹を緩和するためにも、なくてはならないものになります。
マットは大きく分けて2種類あります。エアマットと折りたたみ式です。
- エアマット
文字通り空気で膨らませて使用します。収納時はコンパクトになります。 - 折りたたみ式
簡単に広げられるので気軽に使用できます。収納時はかさ張りますが、軽いことが特徴です。
▼マットについてもっと詳しく!
バーナー
調理の必需品。使用する燃料の種類がいくつかあるので、自分にあったものを選びましょう。
- ガスを燃料とするもの
- CB缶
- OD缶
- 液体燃料を使用するもの
1.ガスを燃料とするもの
燃料となるガス缶をつなげるだけで、簡単に火が使えて便利です。使用するガス缶は大きくわけてCB缶とOD缶の2種類があり、バーナーに対応するものを選ぶ必要があります。
- CB缶
最大のメリットはどこでも手に入ること。コンビニでも購入できますので、万が一のときも安心です。
- OD缶
SOTO マイクロレギュレーターストーブ FUSION Trek
こちらは火力が強く、気温の低い場所でも十分にお湯を沸かすことができます。
2.液体燃料を使用するもの
ホワイトガソリンや灯油等を使用するタイプ。こちらも火力が強く、気温の低い場所でも十分にお湯を沸かすことができます。海外自転車旅ではこちらが最もポピュラーです。
クッカー
鍋として使います。料理する予定はなくともクッカーがなければお湯を沸かせず、カップラーメンも食べられません。
カトラリー
箸やスプーン・フォークなど。ナイフやピーラー・まな板もあるといいでしょう。
ランタン
灯りとして使用します。ない場合は自転車ライトを水に当てて反射させることで代用します。
自転車周り
キャリア(荷台)orフレームバッグ・リュック
ライト(前後)
ボトルゲージ
鍵
ゴムロープ
輪行袋
キャリア(荷台)or 大型サドルバッグ、フレームバッグ、リュック
昔ながらにキャリアをつけるか、流行りのバイクパッキングスタイルにするかは好みによります。
キャリア(荷台)
キャリアをつけるとプラスしてサイドバッグも必要になりますが、キャリアの上にモノを置いてゴムロープで縛ることができるので積載量を増やせます。また重心が低くなり安定することもメリットです。デメリットとしては、両輪を外すタイプの輪行袋には入らないことが多くなります。
キャリア
サイドバッグ
ゴムバンド(両側フック付)
大型サドルバッグ、フレームバッグ、リュック
TOPEAK ( トピーク ) サドルバッグ バックローダー
バイクパッキングスタイルはより身軽で走行性能は高くなります。サドルバッグやフレームバッグ・ハンドルバッグ等を準備しましょう。
サドルバッグ
フレームバッグ
ハンドルバッグ
▼バイクパッキングについてもっと詳しく!
ライト(前後)
夜間走行の予定がなくても携行してください。サイクリングにトラブルは付きものです。想定外に予定が遅れる場合はもちろん、雨天時や日中でも安全のためにライトの点灯をオススメします。特にトンネルの中は視認性向上のため必ず点灯しましょう。
▼ライトの選び方とおすすめをチェック!
ボトルゲージ
こまめな水分補給のためにも用意したいところ。TOPEAKからはサイズ調節が可能で、ペットボトルをそのままつけることができる商品が販売されています。入れるボトルを選ばないのでおすすめです。
▼ボトルゲージのおすすめをチェック!
鍵
ABUS アブス ダイヤル式チェーンロック 1500 110cm
旅中に大事な自転車が盗難にあってしまっては気持ちが沈み、その他諸々の手続きで旅どころでは無くなってしまいます。そうならないためにも必ず鍵を用意しましょう。
簡単コンパクトな鍵と頑丈な鍵を場面によって使い分け、地球ロックを心がけてくださいね。
輪行袋
後輪にキャリア(荷台)を装備している場合は両輪を外すタイプの輪行袋には入らないことがあるので、前輪のみ外すタイプを使用しましょう。
▼輪行袋の使い方とおすすめをチェック
衣服
行動着
私服
雨具
秋冬用
タオル
行動着
時期に合わせた服装。2泊3日程度では洗濯は必要でないと思いますので、日数分の服があれば十分でしょう。
紫外線による疲労はバカになりません。長袖インナーなどの着用をオススメします。また、夏はサンダルをご用意ください。ずっと同じ靴を履いていると中が蒸れ、あせもになってしまいます。
自分で洗濯する場合は、荷物を縛っているゴムロープがあれば、それに洗濯物を吊るすと良いでしょう。
私服
特にホテル到着後観光に出かける場合は、TPOをわきまえた格好を1着持っておいた方がよいでしょう。
雨具
旅に雨は付きものです。カッパも必ず準備しましょう。サイクリング用のものでない場合は、ズボンの裾がクランクに引っかかったりチェーンリングに巻き込まれたりする可能性があり危険です。裾バンドや輪ゴムなどで裾を縛れるようにしておきましょう。
秋冬用
走行中は身体が温まるので寒さを感じなくても、真冬の朝はかなり冷えます。寝袋を過信せずフリースなど厚着も用意しておきましょう。
タオル
濡らして身体を拭いたり、お風呂上がりに身体を拭いたりするのに使用します。
整備用品
パンク修理キット
ゴムテープ
マルチツール
パンク修理キット
パンク修理の必需品。あわせて空気入れと代えのチューブもご用意ください。チューブは2本以上持っておくと安心です。
タイヤレバー&パッチキット
携帯用ポンプ
チューブ
▼パンク修理についてもっと詳しく!
ゴムテープ
鞄の破れ等あらゆる応急処置に使えます。
マルチツール
2泊程度なら簡単なものでよいと思います。より長期な旅の場合はチェーンカッターがついたものがおすすめです。ブレーキの調節等は命に関わるので怠らないようにしましょう。
電子機器
モバイルバッテリー
カメラ
テーブルタップ(たこ足)
イヤホン
変換アダプター
モバイルバッテリー
最もよく使うものかもしれません。2泊3日なら大容量のものがひとつあれば賄えるでしょう。
カメラ
旅で訪れた場所には、二度と行けない可能性もあります。何年後かに風景とともにストーリーも思い出せるように写真に収めておきましょう。走りを止めるのは面倒なときもありますが、そういうときこそシャッターチャンスかもしれません。
テーブルタップ(たこ足)
スマホにモバイルバッテリー、カメラも充電したい!というときにコンセントが1つしかない。ということがあります。そんなときテーブルタップは大活躍です。
イヤホン
1日中外で生活するわけですからプライバシー保護のため、周りの迷惑にならないため、イヤホンを忘れないようにしましょう。骨伝導イヤホンであれば、サドルの上でも周囲の音を聞きながら音楽を聴くこともできます。
変換アダプタ―
USB Type-CやLightningケーブルなど、コネクタの形状や規格はさまざま。それぞれにコードを用意していたら荷物が増え、ややこしくなってしまいます。規格を揃えるなど対処しておきましょう。
エチケット用品
歯磨きセット
目薬
ボディシート
トイレットペーパー
髭剃り
- 歯磨きセット
日々のお手入れのために忘れないようにしましょう。 - 目薬
自転車に乗っていると風で目がしょぼつくことがあります。眼の乾燥を防ぐために、持っておくことをおすすめします。 - ボディシート
お風呂に入れないときに体を拭いたり、休憩時のリフレッシュにも使えます。 - トイレットペーパー
ティッシュとして使います。芯を抜けば真ん中から引き出して使えますし、つぶしてコンパクトに持ち運べるので便利です。 - 髭剃り
あるとよいもの
たき火台
スタンド
ジッパー付き袋
ペットボトルホルダー
泥除け(フェンダー)
保冷バッグ
たき火台
あるとキャンプがより趣あるものとなるでしょう。インスタ映えには欠かせません。
スタンド
GIZA PRODUCTS アジャスタブル ダブル レッグ センタースタンド
壁掛けしないと自転車を置けないというのは大変不便です。旅自転車は重くなるので、スタンドは頑丈なものを選びましょう。写真映えもします。
ジッパー付き袋
服を圧縮して入れたり、濡れたカッパを入れたり、何かと使えます。
ペットボトルホルダー
キャンプをする際、いちいち水場までいくのは面倒なので、2Lペットボトルに水を貯めておくと便利です。そのペットボトルを持ち運ぶために使います。
泥除け(フェンダー)
雨天走行時に大活躍します。後輪から水が撥ね、身体が濡れたり、汚れたりするのを防ぎます。体が濡れると通常時の25倍の早さで体温が低下すると言われています。できるだけ濡らさないように気をつけたいですね。
▼フェンダーのおすすめをチェック!
保冷バッグ
夏は飲み物がすぐにぬるくなってしまいます。体温維持のためにも冷たい飲み物は重要です。
まとめ
以上のものがあれば2泊3日の自転車旅を安全に楽しめると思います。何度か経験していくうちに、ここにないものが必要になることもあれば、ご紹介したものの中で必要ないと感じるものも出てくるでしょう。ぜひ、自分にあった旅のスタイルを見つけていく過程も楽しんでください!
▼前編はこちら