自転車との相性はバツグン! ライド×自家焙煎でコーヒーを淹れる その3 ~2泊3日「バイク&キャンプ」のレシピ#17

自転車旅が大好きなモデル兼トラベルライターの山下晃和(やましたあきかず)さんが、キャンプをしながらの自転車旅(バイク&キャンプといいます)の楽しみ方を伝える連載企画です。

ポイントは2泊3日。
この泊数を無理なく旅することができるようになれば、国内でも海外でも、長期間の旅でも問題なく楽しめるようになるという。とはいうものの、「どんな自転車が必要?」「必要なギアは?」「外で寝るの怖い(笑)」などなど、越えなきゃいけないハードルはいくつかあります。それらを初心者でもひとつずつクリアしていけるように、山下さんにはその旅のレシピを教えてもらう予定です。それではよろしくお願いします!

格段にカフェが充実するギア

 
前々回で外でコーヒーを焙煎し、淹れるための道具について、前回は、その道具を使って焙煎して、コーヒーを実際に淹れる手順をお伝えしました。これまではコーヒーを入れることに関係するギアを紹介してきましたが、今回はあると便利な「外カフェの周辺ギア」をご紹介します。

SOTOのポップアップソロテーブルのフィールドホッパー
こちらの小さくて青いテーブルはSOTOのポップアップソロテーブルのフィールドホッパーです。アルミ製なので非常に軽量で、しっかりとしたつくりのため、クッカー、バーナー、ウォーターボトルなど調理器具類をすべて載せることができます。天板の部分が半分に折れて、コンパクトになります。開いたと同時に足が飛び出すので、セットするのも、撤収も簡単です。

こういうテーブルがあると急に外カフェが豪華になります。仲間でグループライドする際は一つあれば4~5人分のカップは置けるので、リーダーが持っておけば良いでしょう。

ヘリノックスミニ
こちらは以前もご紹介したA&Fカントリーのオリジナルカラーであるヘリノックスミニというチェアです。写真の通り、小さいサイズにも関わらず、しっかりとした座り心地で、ロードバイクにはちょうどいい重量(約560g)です。

ただし、耐荷重が80kgまでだったので、それ以上体重がある人はノーマルサイズのヘリノックスにしてください。こちらのヘリノックスミニはタクティカルというミリタリーカラーの生地を使ったタイプなので、頑丈になっています。他に、ベージュ、カーキ、グレー、タイガーカモ、デザートカモなどがあり、非常にオシャレです。私はこの落ち着いたカラーリングも気に入って購入しました。
 
もちろんチェアはなくても、河原の岩や流木などを使って椅子にすることもできるので、こちらもあれば楽になる程度とお考えください。キャンプのときは1泊2日でテント内で生活があったり、焚き火を囲いながら、お酒を酌み交わしたりすると思うのであったほうが雰囲気がでます。

Fozzils(フォッジルズ)というメーカーの折り畳みボウル
焙煎し終わった後の豆を入れた黄緑色の容器は、Fozzils(フォッジルズ)というメーカーの折り畳みボウルです。とても軽量で使い勝手が良いです。落としても割れないので自転車キャンプでも重宝します。

一枚のプラスチックの板のようになる
持ち運ぶ際は、このように一枚のプラスチックの板のようになって、バックパックやサドルバッグに収納するのも簡単です。カラビナなどに付けたらバックパックにぶら下げることもできます。これはグレーのボタンを留めることで、深さのあるボウルとして使用できます。

グレーのボタンを留めることで、深さのあるボウルとして使用できる
このようになります。コーヒー豆だけでなく、ドリップし終わったペーパーを入れたり、コーヒーのお供に食べたいお菓子などを入れることもできますし、これをそのままカップとしてコーヒーを入れることもできます。キャンプの時は、スープなどの液体も入れられるので便利です。外カフェとしてはマストではないですが、後々も使えるキャンプアイテムです。

焙煎したコーヒー豆をストックしておくボックス
こちらは焙煎したコーヒー豆をストックしておくボックスです。湿度が入らないようになっていて、ガスが抜けるようになっています。これは、アメリカの大手アウトドアショップREI(アールイーアイ)のオリジナル製品で、日本では売っておりません。なので、紙袋で代用するか、ナルゲンのコーヒービーンズキャニスターなどが便利です。

ナルゲンというブランドのコーヒービーンズキャニスター150g
こちらが、アメリカのナルゲンというブランドのコーヒービーンズキャニスター150g。日本でも売っています。焙煎したコーヒー豆はすぐに全部淹れてしまわなくても、数日寝かせることで深い味わいになります。水などを入れて自転車で運ぶ際も便利なので、1つあっても良いと思います。ナッツ類やシリアルなども入れられ、コーヒー以外の物もストレージできます。

100円ショップなどで売っているマイクロファイバークロス
こちらは、100円ショップなどで売っているマイクロファイバークロスです。飲み終わったカップ、ドリッパー、クッカーなどを拭き上げるときに良いですし、以前ご紹介したようにスタッキングの際の緩衝材としても使えるので持っておきたいところです。タオルや雑巾よりも吸水性が良く、乾きも早いので、キャンプにも最適です。

焚き火用のBBQフォーク
こちらは焚き火用のBBQフォークです。銀色の部分が伸びて、焚き火の上で魚、ソーセージ、肉などが焼けます。今回、シングルバーナーの上でマシュマロを焼こうと思ったのですが、道中に売っているお店がなく、結局やらずじまいでした。コーヒーを飲みながら、アツアツのマシュマロを食べたかったのに残念でした。

マシュマロは大きなスーパーや外国食材を売っているお店でないと置いてないかもしれないですね。でもキャンプのときのデザートとしては定番なので、自転車に積んでいくと面白いと思います。かなり子供ウケは良いです。

自転車の置き方にも注意

自転車の置き方にも注意
外カフェをする時は、自転車を停める際は注意してください。以前、どこかに立てかけておいたために、車体を倒してしまったことがあります、運よくキズはつかなかったのですが、ロードバイクはセンシティブな乗り物なので、はじめから地面に寝かせておく方が良いでしょう。

オルトリーブの大型サドルバッグ
外カフェ道具をすべてこのオルトリーブの大型サドルバッグに積載しました。そうすればバックパックやメッセンジャーバッグなどが無くても大丈夫です。一番手前(シートポスト側)にチェア、その下にテーブル、その後にクッカーやシングルバーナー、食器類、そして、一番最後に大きなコーヒーロースターを入れました。

水のペットボトルは外側の上にあるドローコードに挟んで走行。これで外カフェ道具はすべて収納可能です。ここに集約しておけば、ライドの時にも楽ですし、身体に何も身に着けていないので、疲労も少ないと思います。一番後ろにはリアライトを付けておきましょう。Knogの充電式リアライトを装着しています。日が暮れてしまったときには視認性を上げられ安全に走行できます。河原や森の中は暗いので、フロントのライトも明るいものを装着しておきましょう。

ロードバイクで外カフェ
ロードバイクで外カフェはいかがでしたでしょうか?
キャンプをするときには必ずあったほうが良い火器類、食器類です。これを使うためにライドに出かけるのもアリでしょう。仲間や家族とワイワイ外カフェポイントを見つけるのも自転車ならではの楽しみだと思います。

●バックナンバー「バイク&キャンプのレシピ」
第1回 まずは旅に出てみよう!
第2回 テント、寝袋、マット。まずは三種の寝具をそろえるべし!
第3回 自転車旅に最適なテントとは?
第4回 ちゃんと眠れる自転車旅向けの寝袋とは?
第5回 キャンプツーリングに向いている自転車とは?
第6回 ロードバイクでキャンプは難しい?
第7回 自転車旅に最適なタイヤとは?
第8回 いろんなバイクで旅する方法
第9回 ロードバイクでキャンプに行く方法その1
第10回 ロードバイクでキャンプに行く方法その2
第11回 MTBでキャンプをするための最低限の知識 その1
第12回 MTBでキャンプをするための最低限の知識 その2
第13回 自転車キャンプを快適にするアイテム その1
第14回 自転車キャンプを快適にするアイテム その2
第15回 自家焙煎でコーヒーを淹れる その1

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WRITTEN BY山下晃和

タイクーンモデルエージェンシー所属ファッションモデル。また海外40か国以上を旅してまわるトラベルライターとしても活躍。自転車だけでなく、放浪バックパッカー、モーターサイクル、登山、トレイルラン、パックラフトなどの旅も得意としている。JACC(日本アドベンチャーサイクリストクラブ)の評議員、自転車とキャンプのフェスティバル「BIKE&CAMP」主宰、メーカー、企業の旅プロダクトのアドバイザリーなども務める。著書「自転車ロングツーリング入門(実業之日本社)」 http://www.akikazoo.net

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